生後5ヶ月の赤ちゃんの成長と発達の特徴! 寝返りはいつ? 離乳食や夜泣き対策を解説
目次
生後5ヶ月の赤ちゃんの成長目安
赤ちゃんの成長には個人差があると分かっていても、いつもお世話をしているパパママにとって気になることがたくさんありますよね。生後5ヶ月の赤ちゃんの平均身長・体重や授乳回数など、成長の目安について解説します。
平均身長と平均体重
男の子 | 女の子 | |
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身長 | 61.9cm~70.4cm | 60.1cm~68.7cm |
体重 | 6.1kg~9.2kg | 5.7kg~8.7kg |
生後5ヶ月の赤ちゃんの平均身長・体重をまとめました。我が子の身長や体重が表の数値内に収まっていないと不安になるでしょうが、数値はあくまで目安になります。身長・体重が平均値より高かったり低かったりしても、母子手帳にある成長曲線のカーブに沿って元気に成長していれば問題ありません。不安になりすぎず、赤ちゃんの成長を見守ってあげてください。
生後5ヶ月の赤ちゃんの睡眠の特徴
生後5ヶ月頃の赤ちゃんの睡眠時間は、平均して1日13時間くらいです。新生児のころは、昼も夜も関係なく短い間隔で寝て起きての繰り返しだったため、パパママも休めなかったでしょう。そんな赤ちゃんも、生後5ヶ月ごろになると昼間は授乳と睡眠、遊びを繰り返して過ごし、夜に寝ている時間が少しずつ長くなってきます。
赤ちゃんによって睡眠時間が長かったり短かったりと個人差があるため、寝る時間は赤ちゃんの生活リズムに合わせてあげましょう。ただ、赤ちゃんが夜に寝てくれないとパパママも疲れてしまいます。昼間に赤ちゃんが昼寝している時に一緒に寝たり、パパママが協力して家事を分担したりして、しっかり休めるように工夫してみてください。
未就学児の睡眠指針(厚生労働科学研究費補助金:未就学児の睡眠・情報通信機器使用研究班(編)
生後5ヶ月の排便の特徴
生後5ヶ月頃の赤ちゃんは、平均すると1日におしっこが1日15~20回、うんちが2~10回になります。離乳食が始まると、赤ちゃんの栄養源が液体から固さのあるものへ徐々に変化していきます。それに伴い、赤ちゃんのうんちもゆるい液状や泥状、軟便だったものから、少しずつ固くなり回数も減ってきます。
今まで快便だった赤ちゃんも、離乳食が始まるとうんちが出にくくなることがあります。具合が悪いのかな? とパパママは心配になりますね。赤ちゃんの腸も成長と共に発達し、その過程で一時的に便秘になることがあります。うんちが出ていなくても、元気で食欲もあるようなら2~3日様子を見てみましょう。もし、お腹が張っていたり、機嫌が悪かったりする場合は、小児科で診てもらうといいでしょう。
健常児の排便回数はどのぐらいか(公益財団法人日本医療機能評価機構)
生後5ヶ月ごろから夜泣きが始まる赤ちゃんも多い
人間は夜寝ている間に浅い眠りと深い眠りを繰り返しています。赤ちゃんの睡眠サイクルは未熟で、浅い眠りの時に起きてしまうことがあります。夜に寝る時間が長くなるころに赤ちゃんの夜泣きが始まるケースが多いのは、浅い眠りの時に起きてしまうためだと言われています。
生後5ヶ月の時期は昼間にいろいろな場所に出かける機会が増えるため、「夜泣きは昼間に経験したことを夢で見ている時に起こる」との考えもあります。
いずれにせよ、夜泣きは赤ちゃんの成長の証でもあります。赤ちゃんの夜泣きに付き合っていると、パパママも睡眠不足になるので大変ですが、パパママが交代で赤ちゃんに対応するなど協力して乗り越えてくださいね。
生後5ヶ月の赤ちゃんの離乳食と授乳
生後5ヶ月になったら少しずつ離乳食を始めましょう。「離乳食を早く始めるとアレルギーになりやすいから、遅く始めたほうがいい」と考える人もいますが、離乳食を遅く始めても、アレルギーの予防にはつながりません。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」でも、離乳開始時期は生後5~6ヶ月ごろが適当としているため、医師の指導などがない限りこの時期に離乳食を始めましょう。
ただし、離乳食は生後5ヶ月になったら直ちに始める必要はありません。赤ちゃんの機嫌や体調、健康状態がいい時に、無理のないように始めてください。
離乳食は10倍がゆから開始して1ヶ月後には2回食に
赤ちゃんが生後5ヶ月の時期は、食べ物をゴックンと飲み込む練習なので、離乳食は滑らかにすりつぶしたペースト状のものをあげます。最初は10倍がゆを1日1さじ(小さじ1)から始めて、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に量や食材を増やしていきます。
離乳食は、10倍がゆに慣れてきたら野菜を増やし、野菜に慣れてきたら豆腐や白身魚を増やし、と初めての食材は1日1品1さじずつ進めていきます。万が一アレルギー反応が出た時にすぐ対処できるよう、初めての食材はかかりつけの小児科が診療している日の午前中にあげてください。
離乳食を始めて1ヶ月くらい経ったら2回食にして、午前に1回と午後に1回あげましょう。2回食になっても、新しい食材は午前中に与えると安心です。午後にあげる量は1回食の3分の1から始めて、慣れてきたら少しずつ増やします。
ピジョン 食べるnoおうえん はじめてのフィーディングスプーン
離乳食のスタートにぴったりのスプーンセットで、ペースト用とスープ用の2本入りです。どちらも柔らかい素材を使っていて先端が丸く、赤ちゃんの口に優しい工夫をしています。赤ちゃんの口の奥に入りすぎないように位置決めストッパーが付いているので、安心して食べさせられます。
コンビ はじめて離乳食 かさなる食器 収納じょーず
パステルカラーの食器のセットです。重ねられて場所を取らずすっきり収納できます。セット内容はすべて煮沸消毒や電子レンジ消毒、薬剤消毒できるので、いつまでも清潔に使えて安心です。
生後5ヶ月の授乳の回数と量
離乳食が始まると気になるのが、1日の授乳の回数や量です。ミルクの場合、ミルク5回+離乳食1回が目安となります。1回のミルクの量は、パッケージの表記を参考に200ml~220mlほどになります。ミルク5回のうち1回は離乳食後にあげましょう。母乳育児なら、離乳食のあとに赤ちゃんが欲しがるだけあげてください。
生後5ヶ月の赤ちゃんの発達の特徴
低月齢のうちは発達についても特に気になりますよね。生後5ヶ月の赤ちゃんの発達について解説します。いずれも個人差があるので、我が子に当てはまらないからと心配しすぎず、長い目で見守ってあげてください。
寝返りをうつ
生後5ヶ月ごろにはほとんどの赤ちゃんが首がすわり、うつ伏せにした時に上半身を起こして周囲を見渡す姿が見られるようになります。
また、赤ちゃんのなかには首がすわると寝返りできるようになる子もいます。寝返りができるようになったら、赤ちゃんが窒息しないように注意が必要です。赤ちゃんが自分で仰向けに戻る「寝返り返り」ができるようになるまで、赤ちゃんの顔が下に向いたままにならないように、よく見てあげてください。
乳幼児健康診査 身体診察マニュアル(平成29 年度子ども・子育て支援推進調査研究事業 国立研究開発法人 国立成育医療研究センター)
歯が生える、歯茎をかゆがる
アカチャンホンポが実施した「赤ちゃんの乳歯が生えた時期についての調査」によると、30%の赤ちゃんが「生後6ヶ月未満で歯が生え始めた」と回答しています。赤ちゃんの歯が生える前は、歯茎がムズムズとかゆくなったり、ぐずったり、よだれが増えたりすることが多くあります。
生後5ヶ月ごろに空腹や不快感以外にぐずることが増えたら、歯が生えてくる前触れの可能性があります。歯固めなどで遊ばせると落ち着くことがあるので、試してみるといいでしょう。
Sassy 歯固めラトル
感触や色の異なる4枚の羽がついたみつばちをモチーフにしています。冷蔵庫で冷やすと、ひんやり触感になるので赤ちゃんも喜びます。
ピープル お米の歯がため
こちらの歯固めは原料に本物の米を使っていて、実際にふんわり米のにおいがします。月齢の低い赤ちゃんの手や口に合わせて、持ちやすく口に入れやすい工夫をしています。イボイボやなみなみなど、異なる噛みごこちを楽しめます。
喃語(なんご)を話す
喃語(なんご)とは赤ちゃんが発する意味のない言葉の総称で、赤ちゃんは生後2ヶ月頃から喃語を話し始めます。話し始めたころに発するのは「アー」や「ウー」といった喃語ですが、生後5ヶ月頃になると「アウアウ」や「ダーダー」など2つ以上の音を発するようになります。赤ちゃんは、自分の声を聞いて喃語を繰り返し発することで言葉を学んでいるのです。
人見知りする
生まれて間もないころは赤ちゃんの目はほぼ見えていませんでしたが、生後5ヶ月ごろになると視力0.08くらいにまで見えるようになります。だんだんと人の顔を区別できるようになり、赤ちゃんは家族か家族以外の人か分かるようになります。
赤ちゃんが周りを認識できるようになると、早ければパパママやきょうだい以外の人に対して人見知りを始めることがあります。人見知りが始まるとパパママは大変かもしれませんが、人見知りも立派な成長過程の1つなので温かく見守ってあげましょう。
生後5ヶ月の赤ちゃんの育児のポイント
生後5ヶ月ごろは、寝返りを始めたり予防接種が続いたりする時期です。生後5ヶ月の赤ちゃんのお世話について確認しましょう。
寝返り対策をする
赤ちゃんは突然寝返りできるようになることが多く、遊んでいる途中などいつ寝返りの練習を始めるかわかりません。赤ちゃんが寝返りができるようになると、転落や窒息の危険が増えます。赤ちゃんから少し目を離した隙に寝返りをして、そのままベッドから転落してしまう恐れもあるので、柵やベッドガードなどで対策してください。
折りたたみ式ベッドガード
赤ちゃんの成長に合わせて、8段階に高さを調節できます。厳しい安全基準をクリアした商品で、無添加・無臭の安全な素材を使用しています。赤ちゃんの月齢に応じてフェンスの形をI型、L型などに変えられます。
赤ちゃんが寝返りし始めると、なにかの拍子にガーゼやぬいぐるみ、柔らかい寝具などが赤ちゃんの顔にかかり、窒息する恐れがあります。赤ちゃんの顔の周りには、なるべく何も置かないようにしましょう。
さらに誤飲にも注意が必要です。寝返りができるようになると手が届く範囲が広がるため、その辺に落ちているものを赤ちゃんが誤って飲み込んでしまう恐れがあります。赤ちゃんは直径39㎜までのものなら誤飲する可能性があるため、危険なものは赤ちゃんの手の届かない場所に置くようにしましょう。
生後5ヶ月ごろの予防接種は「4種混合(DPT-IPV)」と「BCG」
生後5ヶ月の赤ちゃんは、4種混合(DPT-IPV)ワクチンとBCGワクチンを接種します。
4種混合ワクチンの接種は、生後3ヶ月から第1期の接種が始まり4週間ごとに3回接種します。スケジュール通りに進められれば、生後5ヶ月では4種混合ワクチンの3回目を接種します。
BCGワクチンは結核を予防するもので、いわゆるハンコ注射です。BCGワクチンの接種推奨時期は生後5~8ヶ月に1回のみで、自治体が集団接種を行う場合も多くあります。自治体からのお知らせなどをよく確認しましょう。予防接種のスケジュールを管理できる便利なアプリもあります。
国立感染症研究所 日本の定期/任意予防接種スケジュール
生後5ヶ月の赤ちゃんとの遊び方
生後5ヶ月の赤ちゃんにはどのような遊びがいいのでしょうか? いくつか例を挙げますので、参考にしてください。
絵本の読み聞かせで親子ゆっくり過ごす
生後5ヶ月ごろは赤ちゃんがまだあまり動き回らないため、絵本の読み聞かせがおすすめです。自治体によって、生後5ヶ月ごろの赤ちゃんを対象に、絵本の読み聞かせをしてくれたり、絵本をプレゼントしてくれたりするところもあるので、住んでいる自治体に確認してみましょう。パパママも赤ちゃんと一緒に絵本を読むことで、親子でゆっくりした時間を過ごせますよ。
生後5ヶ月の赤ちゃんにおすすめの絵本1|しましまぐるぐる
黒や赤をメインにコントラストをはっきりさせた、色彩豊かな絵本です。どの登場キャラクターにも目や口が描かれているので、赤ちゃんは顔と認識しやすく興味をひきます。しましまやぐるぐるのイラストはかわいらしく、赤ちゃんもくぎ付けになることでしょう。「ぐずっていた赤ちゃんが泣きやんだ」と話題の1冊です。
生後5ヶ月の赤ちゃんにおすすめの絵本2|いないいないばあ
ネコやイヌ、ネズミなどが順に登場して「いないいないばあ」をします。同じ言葉を繰り返していくので、言葉のリズムを楽しめます。パパママのなかにも、小さいころに読んだことがある人もいるでしょう。筆者は最後のページで、「のんちゃん」の部分を子供の名前に置き換えて読み聞かせていました。
五感で楽しむおもちゃで遊ぶ
赤ちゃんが動くようになってきたら、五感で楽しめるおもちゃで遊んでみましょう。赤ちゃんが楽しく遊べる、おすすめのおもちゃを紹介します。
五感で楽しむおもちゃ おすすめ1|はらぺこあおむし ブルブルあおむし
はらぺこあおむしのカラフルなおもちゃで、振るとビーズや鈴の音がします。おしりについている輪を下に引っ張ると、体が伸びてブルブルしながら戻ります。柔らかい素材でできているので、動くようになってきた赤ちゃんにも安心です。ベビーカーなどに取り付けられますよ。
五感で楽しむおもちゃ おすすめ2|タカラトミー くまのプーさん てあそびいっぱい ボックスにへんしんジム
布製で柔らかいプーさんのプレイマットです。ねんねの時期はジムとして使えて、お座りができるようになったらボックス型にもなります。マット自体にも仕掛けがついているので、寝返りができるようになった赤ちゃんもうつ伏せで遊べます。プーさんのぬいぐるみは取り外しが可能で、3つのモードが楽しめます。
まとめ:ほかの赤ちゃんと比べて焦らないで
生後5ヶ月の赤ちゃんの成長や発達の目安、お世話などについて確認しました。生後5ヶ月の赤ちゃんは成長や発達に個人差があるので、赤ちゃんが元気に育っていれば問題ありません。赤ちゃんのことを一番近くで見ているのはパパママです。目安にとらわれすぎず、赤ちゃんのペースに合わせて見守りましょう。