離乳食にきゅうりはいつから? 生で食べてもいいの? 下処理方法からアレンジレシピまで
目次
離乳食にきゅうりはいつからOK?
皮をむいてすりおろした後、スープや水などを加えてしっかりと加熱すれば離乳初期から食べさせられます。食べさせ始めて1ヶ月すぎたら、生で与えてもOK。ただし、生のきゅうりは硬くて青臭さが強いので、すりおろしてから与えるか加熱してからあげる方がおすすめです。赤ちゃんの様子を見つつ食べやすい調理法であげてくださいね。
きゅうりの栄養と嬉しい効果
「きゅうりにはあまり栄養がない」とよくいわれますが、そんなことはありません。きゅうりにはカリウムやビタミンK、ビタミンC、βカロテンなどが含まれています。カリウムは利尿作用があるのでむくみの改善に効果的です。
βカロテンは主に緑色の皮部分に含まれていて髪、視力、粘膜、皮膚の健康維持や、呼吸器系組織を守る働きをしてくれます。きゅうりは95%以上が水分でできていて、汗で流れやすい栄養素が豊富なので夏場には時におすすめの食材ですよ。
離乳食にきゅうりをあげるときのポイント
離乳食にきゅうりを取り入れる時の注意点やポイントをお伝えします。
鮮度の高いきゅうりを選ぶ
きゅうりを離乳食に使う場合は新鮮なものを選びましょう。表面にシワがありハリのないきゅうりは、収穫から時間がたって水分量が少なく鮮度が落ちているので離乳食に使うのは避けるようにしてください。
新鮮なきゅうりの見分け方
- 色が濃いもの
- トゲがある
- 太さが均等
- へたをチェック
全体的に濃い緑色のきゅうりにはβカロテンが豊富に含まれています。端の部分が黄色くなっているものは栄養価が少ないので避けてください。
皮についているトゲがとがっているものを選びましょう。触ると痛いくらいとがっているものは新鮮な証拠です。
先が細くなっているものや形がいびつなものは成長不足なので、全体的に均等な太さでハリのあるきゅうりを選びましょう。多少曲がっている程度であれば鮮度や栄養、味に問題はありません。
へたがしおれているもの、色が黄色っぽくなっているものは鮮度がよくない可能性があります。ヘタが立っていてきゅうりの皮と同じ色のものを選んでくださいね。
離乳時期に合わせた下処理・調理をする
離乳食にきゅうりを使う場合の下処理としては、離乳時期にもよりますが皮をむく、種を取り除くことが基本です。皮はピーラーで簡単にむけますよ。種は小さければそのままでも大丈夫ですが、大きい種は取り除くようにしましょう。
きゅうりは冷凍保存が可能な食材です。きゅうりを茹でた後は、冷凍庫にいれて保存するようにしましょう。すりおろしたきゅうりは冷凍にはあまり向いていないので、すりおろす前の棒状で冷凍しておき、あげる前にすりおろしてくださいね。
離乳初期
皮をむいて種を取ってから中までしっかりと火が通るように茹でたきゅうりをすりおろす。
離乳中期
皮をむいて種を取り除いたきゅうりをしっかり茹でてすりおろす、または2~3mmのみじん切りにする。
離乳後期
皮をむいて大きめの種を取り除き茹でたきゅうりを4~5mm角にする。ピーラーで薄くスライスしたり、スティック状にして手づかみ食べにしたりするのもおすすめ。生のきゅうりでも食べられるようになるので、皮をむいてから生のまますりおろしたものを与えても良いですよ。
離乳完了期
生のきゅうりに慣れてきたら皮つきにもチャレンジしましょう。1cm程度に切ってからあげてくださいね。
きゅうりデビューはひとさじの量から
きゅうりに限らず初めて食べさせる食材は必ずひとさじから始めてください。初めての食材を与える時に心配なのがアレルギーの有無ですが、きゅうりにも口腔アレルギーの症状が出る場合があるので注意が必要。喉がイガイガする、かゆい、しびれる、腫れるなどの症状が出たらかかりつけ医に相談するようにしましょう。また、きゅうりと同じウリ科の野菜であるかぼちゃやスイカを与えた時に、アレルギーの症状が出たことがある場合にはより注意してください。様子を見ながら少しずつ食べさせるようにしましょう。
【離乳初期】きゅうりを使ったおすすめレシピ
離乳初期でも食べやすいきゅうりを使ったレシピをご紹介します。
レンジで簡単「豆腐ときゅうりのとろとろ」
【材料】
- 豆腐20g
- きゅうり5g
【作り方】
- 豆腐と水(大さじ1)を耐熱容器に入れて電子レンジで30秒加熱。その後水気を切ってからすりつぶす。
- きゅうりの皮をむいてすりおろしてから1に乗せて出来上がり。
りんごの甘味と酸味で食べやすい「きゅうりとりんごのすりおろし和え」
【材料】
- きゅうり1/3本
- りんご1/4個
【作り方】
- きゅうりとりんごの皮をむいてすりつぶす。
- 1を混ぜ合わせて出来上がり。
だし汁でおいしく「きゅうりうどん」
【材料】
- うどん15g
- きゅうり大さじ1
- だし汁大さじ2
【作り方】
- きゅうりの皮をむき、すりおろす。
- 鍋でうどんを柔らかく煮た後、細かく切って裏ごしする。
- 1と2を合わせてだし汁でのばす。
【離乳中期】きゅうりをつかったおすすめレシピ
タンパク質が追加されメニューの幅が広がる離乳中期におすすめのきゅうりを使ったレシピをご紹介します。
さっぱりおいしい「ヨーグルトポテサラ」
【材料】
- じゃがいも30g
- きゅうり20g
- 無糖ヨーグルト10g
【作り方】
- じゃがいもの芽を取り除いて皮をむく。一口大に切ってから水に5分程さらす。
- 耐熱ボウルに1と水大さじ1を入れる。ラップをふんわりかけて600Wの電子レンジで約40秒加熱する。1度取り出してから混ぜ合わせ、再びふんわりとラップをかけて600Wの電子レンジで約40秒加熱する。
- 柔らかくなったじゃがいもの水気を切って、熱いうちにスプーンなどでつぶして粗熱をとる。
- きゅうりは皮をむいてからみじん切りにする。
- 大さじ1の水を入れた耐熱ボウルに4を入れる。ふんわりとラップをかけて600Wの電子レンジで約2分加熱し、柔らかくなったら水気を切る。
- 3に5と無糖ヨーグルトを加えて混ぜ合わせてなめらかになったら出来上がり。
便秘解消にもおすすめ「きゅうり納豆」
【材料】
- きゅうり10g
- ひきわり納豆20g
- だし汁大さじ1杯
【作り方】
- きゅうりの皮をむきやわらかく茹でてからみじん切りにする。
- 1とひきわり納豆、だし汁を混ぜて出来上がり。
トロトロで飲みやすい「きゅうりと豆腐のスープ」
【材料】
- 高野豆腐5g
- きゅうり1/4本
- 水溶き片栗粉小さじ1
- だし汁100ml
【作り方】
- 高野豆腐と皮をむいたきゅうりをすりおろす。
- 鍋にだし汁を入れて1を5分程煮る。
- 水溶き片栗粉でとろみをつけて出来上がり。
【離乳後期〜離乳完了期】きゅうりを使ったおすすめレシピ
生のきゅうりも食べられるようになる離乳後期~離乳完了期におすすめのレシピをご紹介します。
栄養満点「きゅうりとツナの炒め物」
【材料】
- きゅうり40g
- ツナ缶(水煮)10g
- 油少量
【作り方】
- きゅうりを粗みじん切りにする。
- ツナは水気を切る。
- フライパンに油を少量ひいてから1と2を炒めたら出来上がり。
手づかみ食べの練習にも「スティックきゅうり」
【材料】
- きゅうり20g
- カッテージチーズ3g
- 牛乳少々
- 食パン1/2枚
- 無塩バター少々
【作り方】
- きゅうりは皮をむき、スティック状に切る。
- 食パンは耳を取り、めん棒で薄く伸ばし、バターを塗って1に巻く。
- チーズと牛乳をなめらかになるまで混ぜ合わせる。
- 2に3を添えて出来上がり。
チーズがアクセントに「しらすときゅうりの混ぜがゆ」
【材料】
- しらす10g
- きゅうり30g
- キャンディチーズ1個(5g)
- 5倍がゆ90g
【作り方】
- しらすと水大さじ1を耐熱容器に入れて、ラップをふんわりかける。600Wの電子レンジで約30秒加熱してから水気を切る。
- きゅうりは粗くみじん切りにし、耐熱容器に入れてラップをふんわりかけてから電子レンジで約50秒加熱する。
- チーズは粗くみじん切りにする。
- 1~3を5倍がゆに加えて混ぜ合わせて出来上がり。
朝食やランチにおすすめ「ツナときゅうりのサンドイッチ」
【材料】
- ヨーグルト25g
- きゅうり40g
- ツナフレーク15g
- 塩少々
- 食パン(8枚切り)1枚
【作り方】
- きゅうりは輪切りにしてからせん切りにし塩をふって1分おき、ペーパータオルで水けをしぼる。
- 汁けをきったツナ、プレーンヨーグルトとあえる。
- 食パンの耳を切り、半分にカットしてから1と2をはさめばサンドイッチの出来上がり。
まとめ
きゅうりの旬な時期は夏ですが1年中手に入り、茹でても生のままでも食べられるので離乳食に使いやすい食材です。きゅうりには特有の青臭さがあり、苦手意識を持ってしまう赤ちゃんもいるので調理方法や味付けには工夫が必要。紹介してきたレシピを参考にきゅうりを美味しく食べさせてあげてくださいね。