ミキサーでカンタン離乳食作り! 選び方やレシピ、人気商品も!
目次
ミキサー、ブレンダー、フードプロセッサー、ジューサー、ミルサーの違いは?
離乳食作りに便利なキッチン家電はいろいろありますが、いざ買おうと思うとどれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
そもそも、ミキサーとブレンダー、フードプロセッサーなど、似たようなイメージのキッチン家電は何が違うのでしょうか。まずは、それぞれの違いについて紹介します。
ミキサー
ミキサーは、野菜や果物といった固形の食材を細かく砕いて混ぜる調理器具のことです。固形の食材をどろっとした液状にするのがミキサーです。
「ミキサー」というのは和製英語で、英語でのミキサーは生クリームやメレンゲを作る泡立て器のことを指します。ハンドミキサーというと電動の泡立て器のことを指すのが一般的なので、ミキサーといえばその場に置いて使う据え置き型のイメージが強いのではないでしょうか。
ブレンダー
ミキサーとブレンダーの違いがよくわからないという人は多いのではないでしょうか。実は、ブレンダーとミキサーは同じものです。先ほど述べた通りミキサーは和製英語で、英語だとブレンダーです。
ハンドブレンダーは手持ちタイプのブレンダーです。スティック型をしており、鍋などの容器に入れて食材を混ぜることができます。ハンドブレンダーに関しては、下記記事も参考にしてみてください。
フードプロセッサー
フードプロセッサーは、食材を細かく刻んで混ぜる調理器具です。ミキサーよりも粗めに切って混ぜるのがフードプロセッサーで、野菜のみじん切りや肉のミンチ、魚のすり身など、料理の下ごしらえによく使われます。
刃を取り換えることで、スライスやみじん切りなど切り方を変えられたり、パン生地をこねたりできます。
ジューサー
その名のとおり、ジュースを作るのがジューサーです。果物や野菜を砕いて繊維質と水分に分離することで、さらっとしたジュースを作ることができます。
ミキサーは、繊維質も水分も一緒に混ぜるのでどろっとした液状に仕上がります。ミキサー・ブレンダーはスムージー、ジューサーならジュースになるということです。
ジューサーで残った繊維質は、カレーやハンバーグ、パスタなど、料理に加えて残すことなく利用しましょう。
ミルサー
ミルサーは、食品を粉末にする調理器具のことです。コーヒー豆を粉砕するコーヒーミルにように、煮干や桜エビなどを粗挽き、細かなパウダー状にするなど、主に乾燥した食品を粉状にするために使います。
そのほか、水分も一緒に入れることでペースト状にもできます。ミキサーより小型のため、大量の加工には向いていません。刃を替えることで、ミキサーとミルサーで使い分けることができるアイテムもあります。
ミキサーは離乳食作りに必要?
赤ちゃんのための離乳食作りは、細かくすり潰したりやわらかくしたりといった、赤ちゃんが食べるためのひと手間が大変ですよね。ミキサーがあると、そういった下ごしらえが楽になりますよ。
離乳初期のペースト作りに便利
離乳初期は、おかゆに野菜ペーストに、とにかくなんでもとろっとしたペースト状にしますよね。ミキサーは、そんな離乳初期に大活躍してくれます。
赤ちゃんの1食分ずつペーストを作るのはちょっと手間ですが、ミキサーでそれなりの量を作って冷凍保存しておけば1食ごとの時短につながります。離乳食用に、新しく裏ごし器やすり鉢を購入するなら、ミキサーの購入を検討してみるのもおすすめです。
離乳中期はやわらかさを調節してスープやソースに
ペースト状でなくても食べることができるようになった離乳中期になると、ミキサーはスープ作りに重宝します。いろいろな食材を混ぜて手軽にスープやソースが作れるので、栄養価を考えて食事にプラスしてあげましょう。
ソース類は多めに作って冷凍しておくと、赤ちゃん用のパスタやマカロニを茹でるだけで1食が簡単に完成します。大人用のパスタソースも保存しておいて、パパママも一緒にお手軽ランチできるとさらに時短できますね。おやつの時間に、果物や野菜たっぷりのスムージーを作ってあげるのもおすすめです。
離乳後期に好き嫌い対策に大活躍
離乳後期以降は、赤ちゃんにも好き嫌いが出てきて、思ったように食べてくれずに苦労することもあります。栄養面を考えると食べて欲しい野菜などを赤ちゃんが食べないときは、ミキサーでペースト状にして混ぜてしまうのがおすすめです。おかゆに混ぜたりハンバーグに混ぜたり、いろいろ試してみましょう。
苦手な野菜の形そのものを変えて、スープとして出すのもいいですね。離乳食時期の好き嫌いやイヤイヤには、食べにくさを取り除いてあげることが大切です。ミキサーで形がわからないようにしたり口当たりをなめらかにしたりして、赤ちゃんが食べやすくなるように工夫してみましょう。
ミキサーを離乳食に使うときの注意点は?
ミキサーを離乳食に使うときには、「水分を入れる」「ふたを抑える」「清潔さを保つ」の3点に気を付ける必要があります。それぞれについて詳しく説明します。
水分を入れる
ミキサーで食材をペースト状にするには水分が必要です。食材だけでもある程度細かくすることができますが、刃が空回りして均等に細かくはなりません。ミキサーで離乳食を作る際には、何らかの液体やトマトやオレンジのような水分を多く含む食材を入れるようにしましょう。
野菜などの食材だけを細かく刻みたいなら、ミキサーよりもフードプロセッサーがおすすめです。
ふたを押さえる
ミキサーのスイッチを入れる際にはしっかりふたが閉まっていることを確認しましょう。そして、ミキサーの稼働中には、開くことがないようにふたをしっかり押さえます。稼働中にふたが開いてしまうと、刃が回転する勢いのまま中身が飛び出してしまいます。かなりの広範囲に飛び散ることもあるので、注意してください。
特に、小さな子供がいる場合は興味を持ってふたを外そうとすることもあるので、パパママがふたを押さえてガードしておきましょう。
清潔さを保つ
赤ちゃんの離乳食作りに使用する調理器具は、衛生面にしっかりと気を付けたいところですね。まだ抵抗力が十分ではない赤ちゃんのために、清潔さを保つようにしましょう。
ミキサーは細かくして混ぜるという性質上、刃の取り付け部分といった細かな部分に食材が残ってしまいます。容器自体を洗うだけでなく、細かなパーツも取り外して洗浄できるかどうかをチェックしておきましょう。細部まで清潔に保てるミキサーだと赤ちゃんも安心ですね。
離乳食に使うミキサーの選び方は?
ミキサーにもいろいろな種類があります。あったらうれしい機能やこだわりたい部分など、ミキサーの選び方のポイントを紹介します。
その都度作る? まとめて作る? 容量で選ぶ
離乳食を1食分ずつその都度作るか、まとめて作ってフリージングするかによって必要とするミキサーの容量は違います。離乳食をまとめて作ったり、家族の人数が多かったりする場合には、容量が800ml以上の大きめのミキサーがおすすめです。
ただし、大きいミキサーは収納場所を確保する必要があります。1回の使用量が少ない場合は、400mlほどのコンパクトサイズのミキサーが省スペースで便利です。
子供の年齢で機能を選ぶ
子供の年齢によってミキサーに必要な機能も異なります。子供が赤ちゃんだけなら、寝ている赤ちゃんを起こさないように静音設計のミキサーがおすすめです。静音タイプのミキサーなら、作動音が抑えられているため隣近所や赤ちゃんを気にすることなくミキサーを使えます。
また、お手伝いをしてくれるようなお兄ちゃんお姉ちゃんがいるなら、子供が誤って作動させないチャイルドロックといった安全機能が充実したミキサーがおすすめです。
スープが作れる加熱機能付きや耐熱素材を選ぶ
ミキサーで温かいスープを作る場合には、鍋で加熱したスープの温度が下がってからミキサーにかけます。ヒーター内臓で加熱ができるミキサーであれば、ミキサーだけでスープの調理が完了します。
加熱機能が付いていなくても、耐熱素材の容器で電子レンジに使えるミキサーなら、混ぜた後にそのまま加熱できるので便利ですよ。
お手入れのしやすさで選ぶ
前述の通り、離乳食作りに使うミキサーは清潔に保つことが大切です。そのため、お手入れのしやすさもミキサー選びのポイントのひとつです。ミキサーの細かな部分までしっかり洗いたいので、使い終わった後はパーツを分解してひとつひとつしっかり洗います。パーツの数が少なく取り外しが簡単なミキサーならお手入れも簡単です。
食器用洗剤で洗ったあとは、完全に乾燥させてから収納します。各パーツを食洗器で洗えたり煮沸消毒できたりするミキサーもあるので、自分にとって使い勝手の良いミキサーを選びましょう。
離乳食が終わった後の使い方で選ぶ
離乳食が終わった後にどう使うかで、必要な機能も変わります。たとえば、健康のために家族で冷たいスムージーを飲むなら、氷を砕けるタイプのミキサーを選ぶのがおすすめです。自家製のふりかけやマヨネーズを作るなら、ミキサー兼ミルサーのような多機能タイプが使いやすいでしょう。
ミキサーの容器はガラス製のほか、持ち運ぶことができるコンパクトなプラスチックのものもあります。スムージーなどを作って持ち運べるので、離乳食時期の跡の使い方によってはコンパクトタイプが便利です。
離乳食作りにおすすめの人気ミキサー10選
ヒーター内蔵:クイジナート クッキングブレンダー(加熱ミキサー)
加熱ができるミキサーです。お鍋や木べら、お玉を使わず、ミキサー1台で温かいスープが作れます。温めてからミキサーにかけたり、ミキサーにかけてから温めたりする必要がないので、離乳食作りもスピードアップできますね。
「混ぜる」ボタンで、木べらやお玉のように中身をかき混ぜることもできます。離乳食作りが終わってからも、幅広く活躍できるミキサーです。
容量 | [常温水]約1750ml[熱湯]約1400ml |
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サイズ | 約22×21×46.5cm |
重量 | 約4.7kg |
電子レンジ調理OK:±0 クッキングミキサー
スタイリッシュなデザインで、出しっぱなしにしていてもおしゃれなコンパクトタイプのミキサーです。容量400mlで離乳食を作るのにちょうどいいサイズです。
ガラス製のタンブラーは電子レンジOKなので、加熱の際に別の器に移す必要がありません。洗い物が減らせるのもうれしいですね。
容量 | 約400ml |
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サイズ | 約13×15×33.3cm |
重量 | 約2kg |
1台3役の多機能派:ドクタースムージー 真空保存セット(Doctor Smoothie)
食材の酸化を抑える泡なしスムージーが作れるスムージーメーカーです。ミキサーボトルとミルボトルもセットになっており、1台3役で使えます。
ミキサーボトルは電子レンジでも使える耐熱ボトルなので、離乳食作りも簡単です。なめらかで飲みやすいスムージーができるので、子供も喜んで飲んでくれそうです。
内容 | 本体、真空ボトル、ミキサーボトル、ミルボトル、保存用ボトル×2 |
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容量 | [真空ボトル・ミキサー・保存用ボトル]約400ml[ミル]約70ml |
サイズ | 約13×16.5cm |
重量 | 約1kg |
ロックアイスも砕けるハイパワー:バイタミックス ミキサー
一般的なミキサーの電力が200~300wほどなのに対して、900wのハイパワーを誇るミキサーです。短時間であっという間になめらかなペーストが完成します。
ロックアイスを砕くこともできるので、フローズンデザートも簡単に作れますよ。一瞬だけブレンドするパルス機能で、みじん切りといった料理の下ごしらえにも使えます。
容量 | 約1400ml |
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サイズ | 約19×22×44cm |
重量 | [本体]約4.2kg[コンテナ]約1.1kg |
減音カバー付き:Vitantonio(ビタントニオ)ブレンダー
作動音を軽減する減音カバー付きなので、朝晩や赤ちゃんが寝ているときにも使いやすいミキサーです。固めの食物繊維も細かくする強力な4枚刃で仕上げたスムージーは、子供でも飲みやすいなめらかさで離乳食時期にもおすすめです。
すっきりとしたスタイリッシュなデザインで、キッチンのインテリアにもなじんでくれるのがうれしいですね。
内容 | 減音カバー、タンパー、ミルカップ、ミルベース、レシピブック×2冊 |
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容量 | [ジャー]約1000ml[ミル]約200ml |
サイズ | [ブレンダー使用時]約4.7kg[ミル使用時]約4.2kg |
重量 | 約1kg |
そのまま使えるボトル2種類:recolte(レコルト)ソロブレンダー ソラン
ミキサーにかけたらそのまま飲める、冷蔵庫保管に適した軽いトライタン製ボトルと見た目もおしゃれなガラスジャーの2種類のボトルがセットになったミキサーです。
直接飲むときに便利なドリンクキャップとストローを差し込めるメタルキャップはどちらのボトルにも使えます。カラフルな本体もかわいく、インテリア性が高いのもうれしいですね。
内容 | 本体、トライタン製ボトル、ガラスジャー、メタルキャップ、ドリンクキャップ、パッキン用スティック、付属レシピ |
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容量 | [トライタン製ボトル]約400ml[ガラスジャー]約300ml |
サイズ | [トライタン製ボトルセット時]約10.5×10.5×28cm[ガラスジャーセット時]約11×10.5×26cm |
重量 | [トライタン製ボトルセット時]約0.69kg[ガラスジャーセット時]約0.99kg |
持ち運べるミキサー:ポータブルミキサー
USB充電式で持ち運びのできるミニミキサーです。USBで充電すればどこでも使えるので、実家に帰省するときやおでかけのときに便利です。ミニサイズですが、氷や凍ったままの食材もステンレス製の刃でしっかり砕いてくれます。
ボトル部分は取り外して洗うことができます。シンプル構造なのでお手入れしやすく、いつも清潔さを保てますよ。
容量 | 約500ml |
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サイズ | 約8×8×25.5cm |
重量 | 約0.6kg |
刃が取り外し可能:T-FAL(ティファール) ミキサー
約300gのプラスチック製の軽量ジャーがお手入れしやすいミキサーです。リンゴ約1個分の重さなら、中身を注ぐときも洗浄のときにも重さに振り回されず楽に扱えますね。
細かな食材がこびりつきやすい刃部分も取り外して洗えるので、清潔さを保てて衛生面でも安心です。ジャーと刃部分、刃部分と本体のロックと2段階ロック構造になっているのも安心です。
容量 | 約600ml |
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サイズ | 約10.5×10.5×31.5cm |
重量 | 約1.1kg |
ほこりの入らないコンパクト収納:TESCOM(テスコム) メタルライン ミル&ミキサー
メタルカラーがおしゃれなミキサーです。意外と収納場所を取ってしまうミキサーですが、ミキサーボトルを逆さにすることで収納サイズをコンパクトに抑えています。高さがないところにも収納できるのがうれしいですね。
ボトルを逆さにすることでボトル内にほこりが入るのも防ぐことができます。
容量 | [ミキサーボトル]約1000ml[ミルボトル]約200ml |
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サイズ | 約16.7×37.5×16.8cm |
重量 | 約2.5kg |
食洗器対応:ブラウン パワーブレンド コンパクト 3
コンパクトサイズがうれしいミル付きのミキサーです。シンプルな操作性とハイパワー設計で使い勝手の良さを追求しています。
食洗器に対応しているので、お手入れが簡単なのもうれしいポイントです。刃部分など、各パーツを簡単に分解できるので、赤ちゃんの離乳食作りにも安心です。
容量 | 約600ml |
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サイズ | 約33×13×13.5cm |
重量 | 約1.2kg |
ミキサーを使った離乳食の定番おかゆの作り方
赤ちゃんが1番最初に口にする10倍がゆをミキサーで作る方法を紹介します。
おかゆの材料
- ご飯:100g
- 水:500ml
※ご飯で作る場合、水とご飯1:5が目安です。
おかゆの作り方
- 鍋にご飯と水を入れて10分ほど煮込む
- 火を止めてしばらく蒸らし、粗熱をとる
- おかゆをミキサーにかけてなめらかにする
上記が基本の作り方ですが、水とご飯をミキサーにかけて滑らかにしてから加熱する方法もあります。とろとろになったおかゆを器に入れて電子レンジで温めましょう。吹きこぼれないように、少しずつかき混ぜて温めてください。
鍋で煮込まず、耐熱容器にご飯と水を入れて電子レンジで加熱してからミキサーにかけるのもいいですね。ご飯と水を入れた耐熱容器にふんわりとラップをかけて、500wほどで5分加熱し、一度取り出してかき混ぜてから追加で3分加熱します。その後、10分ほど蒸らして、粗熱がとれたらミキサーにかけましょう。
ミキサーを使ったおすすめ離乳食レシピ5選
ほうれん草のポタージュ
冷凍保存もできるので作り置きしておきたいレシピです。鉄分が不足しがちな赤ちゃんにほうれん草をたっぷり食べてもらえますね。
かぼちゃといろいろ野菜の冷製スープ
たくさんの野菜を食べられるレシピです。冷蔵庫にある野菜で作れるので、離乳食メニューに困ったときにおすすめです。野菜の組み合わせでいろいろアレンジしてみましょう。
かぶと里芋の真っ白ポタージュ
離乳後期に大人も一緒に楽しみたい、真っ白なポタージュスープのレシピです。豆乳と白みその組み合わせでほっこりした優しい味に仕上がりますよ。
にんじんゼリー
おやつの時間にも野菜が摂れるレシピです。にんじんの茹で汁ごとミキサーにかけられるので簡単に作れますよ。風邪のときや日常のおやつに重宝しそうです。
白桃とトマトの大豆ムース
白桃とトマト、大豆の組み合わせが新鮮な、大人も食べたい、おいしそうなデザートレシピです。赤ちゃんの初めてのデザートにおすすめです。
まとめ
初期の離乳食作りに便利なミキサーは離乳食以外にもいろいろと使えます。ミキサーが得意とする野菜や果物をそのまま細かくして混ぜたしたスムージーは、離乳食期の赤ちゃんはもちろん、健康のため大人も毎日の習慣にしたいですね。ミキサーにはいろいろな種類があるので、離乳食以外の用途を考えて選ぶのがおすすめです。
文/緒方クリナ