【管理栄養士監修】離乳食でトマトはいつから食べられる? アレルギーや皮や種の取り除き方、レシピなどを紹介

監修者紹介

管理栄養士 土谷千絵

管理栄養士 土谷千絵

管理栄養士 離乳食アドバイザー。乳アレルギーの我が子がきっかけで食選力を伝授中。子育て経験を活かしながら出張作り置きサービス「シェアダイン」にて離乳食つくりおきプランでママたちのサポートをしている。土谷シェフに出張作り置きを依頼したい方はこちら

離乳食でトマトはいつから食べさせてもいいの?

離乳食でトマトはいつから食べさせてもいいの?

離乳初期から赤ちゃんにあげることができる

トマトは生後5、6ヶ月の離乳初期から使える野菜です。栄養たっぷりで見た目も鮮やかなので、赤ちゃんが食べられるようになるとその後の離乳食作りで活躍してくれますよ。

離乳食は生後5ヶ月から? 離乳初期(生後5ヶ月、6ヶ月頃)の進め方や量、裏ごし、10倍粥の作り方は?
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トマトに含まれる栄養素は?

トマトに含まれる栄養素は?
トマトは大人も積極的に摂りたい栄養がたっぷりの野菜です。トマトの栄養素と言えば赤い色素である「リコピン」が有名ですね。このリコピンは抗酸化作用があり、免疫力を上げる効果があります。更にトマトは野菜の中で一番クエン酸の量が多い野菜でもあります。クエン酸には疲労回復効果のあるので、赤ちゃんだけでなく一緒に食べればママの疲れも軽減してくれますよ。

その他にも体内の塩分を排出してくれるカリウム、βカロテン、ビタミンC・Eが含まれています。また、魚や肉の臭みを消し旨味を増す効果も期待できるので、離乳食であまり食べてくれない食材をトマトと一緒に調理することで食べてくれるかもしれませんね。

トマトを赤ちゃんに食べさせる時の注意点

トマトを赤ちゃんに食べさせる時の注意点
トマトを赤ちゃんに食べさせる時は、どのようなことに注意をしたらいいのでしょうか。

アレルギー反応が出ることがある

アレルギー反応が出ることがある
トマトでアレルギーの症状が出たというケースは、あまり耳にする機会がありませんが、まれにアレルギーのような症状がでる赤ちゃんもいます。トマトにはヒスタミンという物質が含まれており、このヒスタミンにより人によってはアレルギーに似た症状が起きます。トマトだけでなく茄子やほうれん草にも含まれており、これらの野菜を食べた時にかゆみや発疹の症状が出る可能性があります。

トマトを初めて試す時は、小さじ1くらい(離乳食スプーン4~5杯程度)を限度にゆっくりと与え、かかりつけ医の開いている午前中に挙げると安心です。口の周りが赤くなる、かゆそうにしている、体に発疹が出るなどいつもと違う症状が出たら、すぐ病院に行くようにしましょう。

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調理の際、皮や種は取り除く

調理の際、皮や種は取り除く
赤ちゃんの消化器官に負担が大きいので、種と皮は取り除いて与えるようにしましょう。離乳食の度に、下ごしらえするのは大変ですから、まとめて作ってストックしておくか、種や皮を取り除いてある、ピューレやパウダーなどの商品を使うと便利です。

1歳までは必ず加熱してあげる

1歳までは必ず加熱してあげる
トマトに限らず離乳食期間は、食材は加熱して赤ちゃんに与えます。加熱することは、赤ちゃんにとって4つのメリットがあります。

殺菌効果

食材や調理器具はどんなにきれいにしていても、ある程度雑菌はいます。大人なら口にしても問題ない菌でも、抵抗力の低い赤ちゃんでは、食中毒などを起こすリスクもありますから注意が必要です。
トマトを加熱することで、減菌してくれる効果があります。冷蔵庫の中で何らかの菌が繁殖している場合もあるので、冷蔵庫に保存してある食材も食べる前に加熱すると安心です。

消化しやすくなる

赤ちゃんや3歳ぐらいまでの子供は、大人に比べてかなり消化器官が未熟です。十分に加熱することは、食べ物を消化しやすくしてくれるので、赤ちゃんの胃に負担を少なくしてくれます。

アレルゲンの軽減

加熱によりアレルゲンを少し軽減する効果があります。赤ちゃんにとってどの食べ物に注意が必要かは、実際に症状が出るまでは分かりません。体調によって症状が出やすい、出にくいこともあるため、アレルギーに注意しながら離乳食をすすめていきましょう。加熱することは、少しですがアレルゲンの軽減になりますから、離乳食時期は加熱した食材を使うと安心です。

酸味が抑えられて食べやすくなる

赤ちゃんの舌は繊細で、苦味や酸味に反応しやすくなっています。自然界では苦味は毒、酸味は腐敗を意味しているので、これらの味を赤ちゃんは本能的に嫌い、離乳食のトマトの味が苦手だと感じると食べなくなってしまうこともあります。きちんと加熱して酸味を抑えてトマトを好きになってもらいましょう。

トマトの皮を簡単にむく方法!

トマトの皮を簡単にむく方法!
離乳食の下ごしらえの際、トマトの皮むきを簡単にできる方法をご紹介します。ママの好きな方法を試してみて下さい。離乳初期には、赤ちゃんが食べる離乳食も少量なのでミニトマトを使うと使い切りやすく、甘みが強くおすすめです。

湯むき

湯むき
湯むきをするのも簡単に皮を剥く方法です。大玉トマトの表面に浅く十字の切込みを入れ、沸騰した湯の中で数秒転がした後に冷水につければ、つるっと皮が剥けます。

直火であぶる

直火であぶる
直火であぶる方法もあります。菜箸などに刺してガスコンロの火でトマトを焼きます。皮がプチプチ破けてきたら、火を消し皮を剥いていきます。加熱する前は、トマトをよく洗い、水気が無くなるよう拭き取ってから使って下さい。

電子レンジで加熱する

電子レンジで加熱する
電子レンジだけで皮を剥くこともできます。トマトの表面に浅く十字の切込みを入れ、電子レンジで500W約20秒、トマトを加熱します。切り目に沿って皮がきれいに剥けますよ。

冷凍したトマトに水をかける

冷凍したトマトに水をかける
トマトを冷凍しておくと簡単に皮を剥くことができます。トマトはよく洗い水気をとり、ヘタを取ってから冷凍して下さい。冷凍状態のトマトに水をかけると、トマトの皮に切れ目ができるので、切れ目を撫でるようにすると皮が剥けます。

トマトの種の取り方

トマトの種の取り方
トマトの皮剥きをした後は、種を取っていきます。ヘタ部分を上にして、トマトを赤道切に半分にして種をスプーンでかき出していくと、簡単に種が取れるのでおすすめです。

トマトペーストの保存方法は?

トマトペーストの保存方法は?

製氷皿で冷凍保存がおすすめ

製氷皿に下ごしらえしたトマトを入れて冷凍保存するのがおすすめです。製氷皿に一回の離乳食に必要な量を、計量スプーンで入れて凍らせておくと、離乳食づくりの時に計量せず使うことができます。たくさん下ごしらえしたトマトは、小分けにして冷凍保存しておけば、すぐ使うことができ便利ですよ。

おいしいトマトを選ぶ時のポイントは?

おいしいトマトを選ぶ時のポイントは?
おいしいトマトを選ぶ時のポイントは、「ヘタ、形、色」です。ヘタはピンとしていて、緑が濃いと新鮮な証拠です。形は角ばっているものより丸いものの方が甘く、色ムラがなくハリがありずっしりとしたトマトが美味しい目印です。普通のトマトの離乳食をあまり食べてくれない時は、甘みを引き出す栽培方法で作られたフルーツトマトを使ってみるのもおすすめですよ。

次のページでは、離乳食作りを簡単にするアイテム(トマトジュースなど)やトマトを使った離乳食レシピ、ベビーフードを紹介します。

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はいチーズ!クリップ編集部

はいチーズ!クリップ編集部員は子育て中のパパママばかり。子育て当事者として、不安なこと、知りたいことを当事者目線で記事にします。Instagram・LINEなどでも情報発信中ですので、ぜひフォローください!