母子手帳はいつどこでもらえる? どんな内容が書いてあるの? 詳しく解説!
母子手帳の活用方法は?
母子手帳(母子健康手帳)は、前半部分の予防接種の欄までは全国共通の様式で、ママと赤ちゃんの健康管理に必要な情報を書き込めるようになっています。後半部分には任意記載事項様式として妊娠時の食事や赤ちゃんの育て方、応急処置の方法など、自治体ごとに若干の違いがありますがおおむね同じ内容が記載されています。
働いているママは会社に育児休業給付金の申請をする時、母子手帳の前の方のページにある「出生届出済証明」のコピーが必要になります。赤ちゃんの出生届を提出する際は「出生届出済証明」に自治体の証明印をもらいましょう。
では母子手帳にどのような活用方法があるのか見ていきます。
妊娠中の妊婦の体調管理に役立つ
働いている妊婦さんの中には、つわりで体調が悪くなったり、切迫早産で医師から安静を指示されたりする人もいるでしょう。体調不良について会社になかなか言い出せない場合もあるかもしれません。そんなとき母子手帳(母子健康手帳)の後半にある「母性健康管理指導事項連絡カード」の様式を利用して、勤務時間の短縮や自宅療養など会社へ「医師等の指導事項に基づく措置」を申請できます。
産後のママと子供の体調管理に役立つ
里帰り出産や引っ越しなどでかかりつけの医療機関が変わってしまう場合や、お出かけ先で急に体調不良になることもあるでしょう。そのような時でも、母子手帳(母子健康手帳)にママの健康状態や赤ちゃんの情報を書き込んでおくと、何か異常があったときにどこの医療機関を受診しても必要な情報を伝えられ、問題の早期発見につながります。赤ちゃんのお出かけグッズには、必ず母子手帳を入れておきましょう。
便色カードの活用法
母子手帳(母子健康手帳)には、カラー印刷の便色カードが綴じこまれています。生後1ヶ月前後の赤ちゃんには、約10,000人に1人の割合で胆道閉鎖症という重い病気が起こる可能性があり、うんちの色の異常が発見の目印になります。おむつ替えの時に「いつもと色の異なるうんちが出た」と感じたら、母子手帳の便色カードと照らし合わせてみましょう。
胆道閉鎖症早期発見のための便色カード活用マニュアル(厚生労働省)
成長の様子などをこまめに記録できる
乳幼児健診以外のときでも、赤ちゃんの成長具合は気になりますよね。医療機関を受診したときや、子育て支援センター等で赤ちゃんの身長体重を測ったとき、母子手帳(母子健康手帳)には「次の健康診査までの記録」として日付・月齢・身長・体重を書き込む欄があります。母子手帳には乳幼児身体発育曲線のページもありますので、赤ちゃんの成長に心配なことがあれば、医師や保健師に相談しましょう。
寝返り、ハイハイなどの発達を記録できる
母子手帳(母子健康手帳)には、保護者の記録欄として赤ちゃんが寝返り、ハイハイなどを始めた時期を書き込めるようになっています。月齢ごとに「離乳食を始めましたか」「後追いをしますか」などの質問事項もあります。乳幼児健診のときに医師や保健師から母子手帳への記載内容をチェックされるので、忘れずに記入しましょう。
予防接種の記録ができる
予防接種のときには、必ず母子手帳(母子健康手帳)を持参しましょう。その際「予防接種の記録」のページに薬剤や食品などのアレルギー記入欄がありますので、該当する場合は必ず書いてください。
乳幼児の予防接種は種類や回数がとても多く、生後2ヶ月から接種できるワクチンや、別々のワクチンを同時に接種できる場合もあります。生後1ヶ月ごろから予防接種のスケジュールを立てて、母子手帳の「予防接種の記録」のページにワクチンごとに「〇月ごろ」「〇〇と同時」などと小さく書き込んでおくのがおすすめです。
母子手帳ケースがあると便利!
母子手帳(母子健康手帳)は、妊娠中だけでなく赤ちゃんが産まれてからも数年間使い続けます。妊婦健診や赤ちゃんの定期健診、予防接種、その他出かける時に常に持ち歩くことになります。母子手帳以外にも、妊婦健診の受診表や産婦人科の診察券、子供の保険証・医療証など一緒に持ち歩くものが多いので、母子手帳ケースがあるとすべてまとめられて便利ですよ。
母子手帳ケースは広く市販され、サイズやデザインが豊富に揃っています。開け方や収納ポケットの数、小物用ケースなど、機能も商品により異なります。好みの母子手帳ケースが見つかれば、妊娠期間や育児期間をより楽しく過ごせるでしょう。
母子手帳ケースおすすめ1|Hanna Hula マルチケース ポップフラワーL
ハンナフラはマタニティ・ベビーグッズを数多く扱っていて、明るくポップなものやシックなモノトーンまでさまざまなデザインの商品があります。こちらも大きな花を大胆にあしらっていて、気分も上がりますね。ブックタイプでファスナーをぐるっと開けると本体が大きく開くため、中身が一目で見渡せます。ファスナー付きのポケットには、印鑑や安産祈願のお守りなど、細かいものを入れて置けます。A4用紙も二つ折りにして入れられるので、病院からのお知らせや予防接種の問診票などの書類も保管できます。
母子手帳ケースおすすめ2|ジェラート ピケ ジャバラ型 母子手帳ケース
ジェラート ピケはルームウェアのブランドとイメージする人もいるでしょう。ジェラート ピケの母子手帳ケースは、淡くかわいらしいデザインが魅力です。こちらはジャバラ式で大きなポケットが2つ、カードポケットが12個あるので、たっぷり収納できます。きょうだいで使いたいママにもおすすめです。
筆者にも子供が2人おり、ジャバラ式の母子手帳ケースを使っています。2つの大ポケットに子供の母子手帳やお薬手帳、医療券などを子供ごとに収納し、カードポケットも1人1列ずつ使って診察券や保険証などを入れています。「〇〇のものはここ」と決めているので、病院の窓口で焦ることもありません。
母子手帳ケースおすすめ3|無印良品 母子手帳ケース
シンプルな母子手帳ケースなら無印良品がおすすめです。無印良品らしい無駄のないデザインで、黒とネイビーの2色から選べます。中のポーチはメッシュ素材で中身がわかりやすく、取り出して必要なものだけまとめて持ち歩けます。ひと回り大きいタイプもあります。
まとめ
母子手帳(母子健康手帳)のメリットや交付される場所、活用方法について解説しました。育児に追われているとつい忘れがちになりますが、赤ちゃんの1つ1つの発達をこまめに母子手帳に記録することで、子供の成長をより実感できるようになります。
筆者は結婚したときに母から母子手帳を渡されました。筆者を妊娠した時からのたくさんの書き込みを見て「母も新米ママだった時があったんだな…」としみじみ感じ入りました。我が子が大人になった時に、母子手帳は素敵なプレゼントになりますよ。