離乳食の豆腐はいつから? 量は? 種類別の使い方や月齢別レシピも紹介
目次
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離乳食で豆腐を使えるのはいつから?
豆腐は離乳初期から食べさせることができます。離乳食は10倍がゆからスタートし、1週間ほど10倍がゆを与えたら野菜ペーストをプラスしていきます。1ヶ月ほど経って食べることに慣れ始めた頃が、豆腐を初めて食べる時期です。離乳初期の後半、離乳食スタートから2ヶ月目を目安に豆腐を赤ちゃんに与えてみましょう。
豆腐は、味やにおいにクセがなく消化吸収がとてもいい胃腸にやさしい食材なので、赤ちゃんの離乳食に最適です。淡白な味わいでほかのどの食材とも相性がいいので、離乳食として使いやすい点も豆腐の長所ですね。
離乳食用に豆腐を購入する時の注意点
離乳食用に豆腐を購入する場合は、パックの成分表示をチェックして国産大豆が100%使われたものを選ぶようにしましょう。単に「国産大豆使用」と表示されていて使用量が100%でないものは、外国産の大豆が使われている場合もあります。外国産の大豆は遺伝子組み換え作物である場合があったり、カビの発生を防ぐために防カビ剤や防腐剤などの添加物が加えられている可能性があったりするので、「国産大豆100%使用」以外の豆腐は赤ちゃんにはできるだけ避けるようにしましょう。
豆腐に含まれる栄養素は?
豆腐はとても栄養たっぷりな食材で、離乳初期でまだ食べることができるものが少ない時期の貴重な栄養源です。豆腐には、筋肉や臓器を作るタンパク質が豊富に含まれています。豆腐の原料である大豆は、体内で生成できない必須アミノ酸もバランス良く含み、穀物などより肉に近いと「畑の肉」と呼ばれるほどです。
豆腐には、タンパク質のほか、骨や歯を強くするカルシウムや血液を作る鉄分、血行を良くするビタミンEなどが含まれています。また、生後6ヶ月頃からの赤ちゃんは鉄分が不足しやすい傾向にあります。離乳初期から鉄分を摂取できる豆腐で鉄不足の対策を行いましょう。
離乳食の豆腐の1回量は? アレルギーの心配は?
離乳食で豆腐を使用する場合の1回当たりの量の目安は下記の通りです。
- 離乳初期:25g
- 離乳中期:30~40g
- 離乳後期:45g
- 離乳完了期:50~55g
上記の目安量は1回に豆腐だけを与える時の量なので、一緒に魚を与える場合などは半分の量にするなどして調整しましょう。
豆腐の原料である大豆は、子供の頃に比較的アレルギーを発症することが多い食品で、原材料に含まれる場合にアレルギー表示が推奨される21品目に含まれています。ただ、豆腐は製造段階でタンパク質が変化することから、大豆とはアレルギーの原因となる性質が変わるともいわれています。しかし安心は禁物です。赤ちゃんが豆腐を初めて食べる時は、アレルギー症状が出た場合に対処できるようにしておきましょう。アレルギー症状が出た際にすぐに病院に行けるように、初めての食材は病院が開いている平日午前中に与えるようにします。そして、アレルゲンがすぐに特定できるように、初めての食材は1日に1つにしておきましょう。
豆腐を離乳食に使う時の下ごしらえと保存方法は?
食べやすい豆腐であっても、赤ちゃんが冷や奴のように豆腐をそのまま食べることができるようになるのはまだ先のことです。離乳食に豆腐を使う際の下ごしらえのやり方を紹介します。
離乳完了期までは加熱必須
離乳食は、豆腐のようにそのまま食べることができる食材であっても加熱します。火を通す理由は、殺菌のため、アレルギー対策のため、消化を良くするための3つです。アレルギーの原因となる食材は加熱することでアレルゲンが弱くなる傾向にあります。そして、加熱することで赤ちゃんも消化吸収しやすくなります。
豆腐のようにパックから取り出したばかりの食材であっても、調理の際に使用する包丁やまな板に雑菌が付いているかもしれません。赤ちゃんに危険がないように、加熱することで殺菌します。豆腐の場合は、食感を損なわないように軽く茹でるか、電子レンジで加熱しましょう。
電子レンジでの加熱は20~30秒ほどが目安です。ただし、豆腐は電子レンジで加熱しすぎると中の空気が膨張して爆発するので注意が必要です。豆腐を入れた容器に水を張り、ふんわりとラップをかけて蒸した状態にすることで豆腐の爆発を防ぐことができます。豆腐パックのままやぴったりラップをした密封状態で電子レンジで加熱すると、中の空気が膨張してラップやパックが破裂してしまうので気をつけてください。
アレンジ自在な豆腐ペースト
離乳初期で初めて食べる豆腐は、茹でた豆腐を裏ごしした豆腐ペーストがおすすめです。同じくペースト状にした野菜と組み合わせれば、離乳初期にぴったりのメニューが完成します。離乳初期には、おかゆと豆腐ペーストを組み合わせて、いつものおかゆに少し変化を持たせるのもいいですね。
野菜ではなくフルーツと豆腐ペーストを組み合わせて、甘いデザート感覚の離乳食もできます。離乳中期以降も、ホワイトソースの代わりとして和えたり、豆腐ペーストをお湯で伸ばしてソースとしてかけたりいろいろとアレンジできて便利ですよ。
豆腐ハンバーグに便利な水切り
豆腐ハンバーグは、離乳後期の手づかみ食べが始まる頃に人気のメニューです。豆腐とひき肉に加えて、お好みで食べさせたい野菜をプラスできるのが嬉しいポイントですね。豆腐ハンバーグをおいしく作るには、下ごしらえとして豆腐の水切りをしっかりすることが大切です。
豆腐の水切りはキッチンペーパーで豆腐をくるみ、重しを乗せてしばらく放置しておくのが一般的です。先に使うサイズに豆腐をカットして、キッチンペーパーに触れる表面積を増やしておくと、水切り時間が短縮できますよ。
時間がない時は、豆腐をキッチンペーパーでくるんで電子レンジで2~3分加熱するだけでも大丈夫です。キッチンペーパーにくるまなくても水切りできますが、その場合は先ほど述べた通り豆腐の爆発に気を付けましょう。
洗い物を最小限に抑える絞りだし豆腐
下ごしらえにすり鉢や裏ごし器、もっといってしまえば包丁などを使うと、洗い物が増えてちょっと面倒ですよね。柔らかい豆腐は、ポリ袋を使うと手間を掛けずに簡単に下ごしらえできます。加熱した豆腐をポリ袋に入れて、そのまま袋ごともんで豆腐をつぶせばOKです。ポリ袋の角をカットすれば、そのまま絞り出せるので手も汚れません。
離乳食に使う豆腐を冷凍保存する場合の注意点
離乳食では食材や下ごしらえしたものを冷凍できると便利ですよね。離乳食で豆腐を冷凍する時の注意点をご紹介します。
絹ごし豆腐はそのままだと冷凍不可
絹ごし豆腐を冷凍すると、持ち味である滑らかな柔らかさが失われてしまいます。豆腐は約80%が水分のため、冷凍することで水分が抜けてぱさぱさの食感に変化します。水分が抜ける分、味が染み込みやすくなるというメリットもあるので、大人が食べるにはいろいろアレンジができそうです。
しかし、滑らかさがなくなり固くなるので、冷凍した絹ごし豆腐は離乳初期~離乳中期には適していません。余った豆腐は冷蔵保存して早めに使い切りましょう。
冷蔵保存する際には、パックの水を新しいものに替えて保存します。保存容器に豆腐が浸るくらいまで水を入れ、水は毎日替えましょう。ただし、赤ちゃんの離乳食にはできるだけ新しい豆腐を使って、冷凍保存した豆腐は大人が食べるようにしてください。
離乳後期にお肉代わりに使える冷凍豆腐
水分が流れ出でスポンジ状の固い食感となった冷凍豆腐は、お肉の代わりに使うことができます。そのまま焼いてステーキ風にしたり、ほぐしてぽろぽろにすることでひき肉のように使ったり、いろいろとアレンジできます。離乳食のボリュームをアップしたい時にも、ヘルシーな冷凍豆腐は便利ですよ。
絹ごし豆腐でも木綿豆腐でも冷凍豆腐はできますが食感には少し違いがあります。固くなるのは同じですが、もとからしっかりした木綿豆腐の方が固くお肉に近い食感です。絹ごし豆腐の方がまだ口当たりが柔らかいので、離乳食としては絹ごし豆腐を冷凍した方が食べやすいでしょう。絹ごし豆腐の冷凍でも固さがあるので、冷凍豆腐を離乳食に使うのは後期以降が目安です。
下ごしらえをした状態で冷凍しよう
豆腐は下ごしらえをした状態で冷凍するのもおすすめです。豆腐ペーストを製氷皿で1回分ずつ小分けするのも便利です。すりつぶした豆腐ペーストであれば、食感の変化もそこまで気にならないでしょう。
豆腐ハンバーグを作って冷凍しておくのもいいですね。豆腐ハンバーグは焼く前のタネの状態でも焼いた状態でも冷凍保存できますが、焼いてから冷凍した方がすぐに食べさせることができるので時短につながります。
豆腐レシピおすすめ5選【離乳初期(5~6ヶ月)向け】
離乳初期に与える豆腐は、とろとろのペースト状か、慣れてきてからはすりつぶして少し形が残った状態が目安です。他の食材と組み合わせた豆腐のレシピを紹介します。
豆腐がゆ
10倍がゆに豆腐を加えた豆腐がゆのレシピです。同じ白く柔らかい食材ですが、微妙に違う食感の差が赤ちゃんへの刺激になってくれそうです。
ブロッコリーと豆腐のだし煮
栄養たっぷりで離乳食にも使いやすいブロッコリーと豆腐を合わせたレシピです。片栗粉でとろみをつけているので、赤ちゃんも食べやすそうですね。
ブロッコリーと豆腐のだし煮|【Nadia | ナディア】レシピサイト
バナナ豆腐
豆腐とバナナをあわせたら、バナナの甘味で赤ちゃんの食欲がない時でも食べてくれそうですね。離乳食がなかなか進まない時に取り入れたいレシピです。
バナナ豆腐|パルシステムの育児情報サイト~子育て123~
豆腐&キャベツ ミッキーver
色鮮やかで見た目にも楽しい離乳食レシピです。真っ白な裏ごしした豆腐のキャンバスの上に、鮮やかな緑のキャベツでミッキーを描き、特別感を演出しています。ハーフバースデーのお祝いにおすすめです。
ふんわり小松菜バナナ
意外性のある小松菜とバナナ、豆腐を組み合わせたレシピです。小松菜だけだと少し食べにくくても、バナナを加えることで程よい甘みで食べやすくなりますよ。
ふんわり小松菜バナナ|パルシステムの育児情報サイト~子育て123~
豆腐レシピおすすめ5選【離乳中期(7~8ヶ月)向け】
離乳中期になると、5mmくらいの角切りが大きさの目安です。形が分かる状態で食べることができるので、メニューの幅も広がりますね。高野豆腐のすりおろしをプラスするのもおすすめです。
高野豆腐入りトマトリゾット
すりおろした高野豆腐でトマトリゾットに栄養価をプラスしたレシピです。トマトで赤く色づいたリゾットに、ブロッコリーの緑が映えて食欲をそそります。
高野豆腐入りトマトリゾット|楽天レシピ
にんじんの白和え
豆腐の滑らか食感で食べやすいにんじんの白和えのレシピです。離乳中期のメニューですが、にんじんの大きさを変えれば離乳後期以降も長く食べることができるメニューです。
さっぱり豆腐のくず煮
とろみをつけることで食べやすくなったくず煮のレシピです。レシピでは人参とアスパラを使っていますが、違う野菜にアレンジしていろいろ組み合わせを試してみたいですね。
さっぱり豆腐のくず煮|パルシステムの育児情報サイト~子育て123~
豆腐とじゃがいものポタージュ
とろっとクリーミーなポタージュで豆腐をおいしく食べることができるレシピです。かつお出汁の代わりに粉ミルクで洋風仕立てにしてもおいしそうですね。にんじん以外の野菜でも挑戦してみましょう。
豆腐パンケーキ
ホットケーキミックスと豆腐で作るパンケーキのレシピです。栄養のある素材をプラスして、おやつでもしっかり栄養補給しましょう。冷凍保存もできるのでまとめて作っておくと便利ですね。
次のページでは、離乳食後期・完了期におすすめの豆腐を使ったレシピや離乳食に使える豆腐の種類をご紹介します!