里帰り出産の期間は? いつからどんな準備を始めるか順にご紹介
目次
里帰り出産をする人の割合は?
初めての出産は、どうしても不安になってしまいます。「里帰り出産」は実の親に頼れる、心強い方法です。では、一体どれくらいの人が里帰り出産を選んでいるのでしょうか。実際に里帰り出産を選んだ人は、アンケートによると約50%とされています。また、妊娠中のプレママを対象としたものでは、40%が里帰りを希望しています。これらを合わせて考えると、5割程度の人が里帰りを希望・実際に行ったと考えられるでしょう。
里帰りの期間はどれくらい?
里帰りの平均期間がどれくらいのものか知っていますか。里帰りをしようと思っているのであれば、パパや親との話し合いが必要です。しかし、基本的な期間を知らなければ、話し合いを進めることも困難です。そこで、いつから里帰りをするのか・いつまで里帰りをしているのか、などの基本的な部分を説明していきます。
里帰りはいつからするのか
里帰りの平均的な開始時期は、妊娠32週~35週(妊娠9ヶ月)頃というママが一般的です。実家が遠方の場合や、双子などのハイリスク妊娠の場合は、もう少し早めても良いかもしれません。また、臨月はトラブルが起きやすいため、移動は避けた方が無難です。
いつまで里帰りしているのか
産後のママの体は疲れ切っています。また、産後1ヶ月で赤ちゃんの最初の検診が行われます。体を休め、赤ちゃんの健康を確認するためにも、この1ヶ月が里帰りを終了する一つのラインとなります。全体的な傾向としては、産後1ヶ月~3ヶ月で自宅に戻ることが多いですね。
里帰り出産の準備は計画的に
里帰り出産を行うためには、しっかりとした準備が必要です。実家側の病院の出産予約などは、時期を逃すとできない場合が多々あります。また、病院の数自体が少なく、出産できる病院が見つかりにくい可能性も考えられます。お金や身の回りのものなどに気を取られがちですが、順を追って用意していくようにしましょう。
里帰り2ヶ月前までに必要な準備
ここでは、里帰り出産を決めた時点から、里帰りする2ヶ月前までにしなければならない準備を説明していきます。このあたりの時期は、里帰りまでに充分な時間の余裕があります。細かな部分を家族と話し合い、内容を詰めて行きましょう。
夫と里帰りの期間を相談
里帰りの平均期間を参考にしながら、どれくらいの期間家を空けなければならないか、などをパパと相談しておきましょう。男性は、産後の女性がどのような体調であるのか分からないことが多いため、資料を準備しておくと便利かもしれません。また、家庭環境や体の丈夫さはそれぞれ違うため、里帰り期間がずれる可能性があることも伝えておきましょう。パパがどれくらいの頻度で赤ちゃんに会いに来られるかなども確認しておきたい点です。
実家に里帰りの期間を相談
受け入れ先である実家と、里帰り期間の相談をしておきましょう。親の体調や仕事の都合などで、長期での受け入れが難しいことも考えられます。どれくらいの期間、どの程度手伝って貰えるのかを話し合い、お互いに擦り合わせておきましょう。
夫と実家へのお礼について決める
感謝の気持ちや、実家の金銭的な負担を考え、お礼についてパパと話し合っておきましょう。相場としては、1ヶ月あたり2万程度とされています。現金でのお礼に抵抗がある場合は、同額の商品券などもおすすめです。実家のご両親が受け取りやすい方法を選ぶようにしましょう。
里帰り1ヶ月前までにしたい準備
里帰り1ヶ月前は、いよいよ本格的な準備を始める時期です。どのような準備が必要なのか説明していきますので、一つ一つ着実に進めていきましょう。
赤ちゃんスペースの確保
赤ちゃんが過ごす場所や、赤ちゃんのための環境を整えておきましょう。今までの大人向けの部屋から、赤ちゃんにとって安全な部屋に変えていきます。リビングの一画に柔らかいマットをしいて、赤ちゃんのお世話スペースなどにするのも良いでしょう。
里帰り先に持って行くもののリストアップ
里帰りに必要な物を、リストにして挙げていきます。病院で必要なものと日用品に分けましたので、紙に書き写すなどして活用してみて下さい。
診察・妊婦検診などの病院で必要なもの
- 母子手帳
- 健康保険証
- 紹介状(自宅側の病院から実家側の病院に宛てて)
- 印鑑(急に帝王切開になる可能性などに備えて)
日常生活に必要なもの
- 下着などの衣類(マタニティ用の衣類や下着)
- 出産後に着る普通の服
- 化粧品
- 石鹸やシャンプーなどの洗面用具(こだわりがあるなら特に)
- 携帯電話の充電器
- デジタルカメラやビデオカメラ
- 当座のお金
出産後の提出書類の確認
産後に提出する書類をまとめてみました。参考にして、提出し忘れなどがないようにしましょう。
- 出生届
- 健康保険の申請
- 児童手当
- 乳幼児医療費助成
出生届は出産後14日以内に役所へ提出します。里帰り出産の場合は現地の役所への提出でも大丈夫です。提出の際には、記載済みの出生届、出生証明書、母子手帳、印鑑が必要です。パパやママからの提出が基本になります。
赤ちゃんが産まれてから14日以内に、パパかママ、どちらか収入の多い方の扶養家族として加入申請を行います。窓口は、国民保険であれば住民票のある役所、企業の健康保険であれば、会社の担当課になります。提出の際には、保険証、印鑑、母子手帳を用意しておきましょう。また、健康保険によって必要なものも違うため、確認が必要です。
児童手当は赤ちゃんが産まれてから15日以内に、住民票のある役所へ申請します。受け取り先(申請する人)は、パパかママ、どちらか収入の多い方となります。申請の際に、所得証明書や印鑑、保険証、受取人の口座番号などが必要です。
健康保険に加入してから1ヶ月検診を迎えるまでに、役所に申請しましょう。担当窓口や助成内容、必要書類は各地域によって違います。年収制限がある場合もあるので、注意が必要です。基本的には、母子手帳や赤ちゃんの保険証、印鑑を用意しておいた方が良いでしょう。
里帰り2~1週間前にしたい準備
とうとう里帰りが目前に迫って来ました。この時期には荷物をまとめるなど、出発の準備を整えておきましょう。具体的にどのようなことをするのか、説明していきます。
里帰り先に送る荷物の梱包
実家が遠方の場合や、重い荷物が多い場合などは、あらかじめ宅配便などで荷物を送っておきましょう。以下のものは量も多く、重さも増えるので、宅配便を使う方が無難です。
- 洗面用具
- すぐには使わない衣類一式
- 産後に使おうと思っているもの
夫へ食材や日用品のストック準備
パパの仕事が忙しければ、自炊や買い物の時間がなかなか取れないものです。里帰りする前に、できる限り日持ちのする食材や、消耗品を揃えておくと便利です。ママ1人で用意するのは大変ですので、パパの休みの日に、一緒に買い出しに行くのも良いでしょう。トイレットペーパーや洗剤などは忘れがちですので、余分に買っておきましょう。
入院に必要な物の最終確認
里帰り先で入院するためには、忘れてはならないものがあります。先にも挙げた母子手帳・健康保険証・紹介状・印鑑などです。日用品は、忘れたとしても買いなおすことができます。しかし、これらのものは自宅へ取りに帰る必要があります。セットでポーチに入れるなど、忘れない工夫をしておきましょう。
里帰り中にしたい準備
全ての準備を、里帰り前にしなくてはならない訳ではありません。後に回して良い物であれば、里帰りしてから実家の親と一緒に準備していきましょう。ここでは、里帰り中でも充分に間に合う準備を紹介していきます。
入院中、産後に必要なママグッズの購入
入院中や産後は、なかなか買い物に行くことができません。以下のものを揃えておきましょう。
- 授乳服
- 産褥ショーツ、パッド
- 前開きのパジャマ(後授乳しやすいため)
- ガーゼのハンカチ
- 骨盤ベルト
- 授乳クッション
- 円座
- 大きめのカーディガン
ベビー用品の購入
ベビー用品を楽しみながら揃えていきましょう。ミルクや哺乳瓶は赤ちゃんの好みがあります。少量を用意しておけば充分です。
- ベビー服
- ベビー用布団
- 哺乳瓶(1本程度)
- 赤ちゃん用ミルク(少量サイズあれば、なお可)
- 赤ちゃん用石鹸(全身用)
- 赤ちゃん用保湿剤
- 赤ちゃん用爪切り
- 抱っこ紐
- 紙おむつ
- おしりふき
ベビーベッドなどはベビー用品の代表に思えますが、家庭の環境によっては使わない場合もあります。レンタルなどもありますので、焦って買わなくとも大丈夫です。
退院時の準備
退院のときに赤ちゃんが着る服やママが着る服は、まとめてカバンに入れておきましょう。自家用車での移動を考えている場合は、必ずベビーシートが必要です。実家の環境を整えることも大事です。お母さんと赤ちゃんが寝るスペースの確保や、空調などを確認しておきましょう。
まとめ:里帰り出産の準備は計画的に
里帰り出産に必要な準備を見てきましたが、いかがでしょうか。妊娠中に移動すると、どうしても疲れてしまいます。しかし、産後の負担を減らせることは大きなメリットです。実家で快適に赤ちゃんと過ごすために、早めの準備をしてきましょう。産後の生活の不安感を減らして、マタニティライフを心穏やかに過ごしましょう。