双子を妊娠! 妊娠中のリスクはどんなこと? 経験者のママにインタビューしました

目次

双子と判明するのは妊娠何週目?

双子と判明するのは妊娠何週目?
妊娠の進み具合にはもちろん個人差があるでしょう。双子ともなるとさらに個人差が広がることもあるのかもしれません。少ないサンプルではありますが、今回インタビューをさせてもらった双子ママさんたちの実例をご紹介します。

双子と判明したのは何週目なのか?

一卵性の双子ママAさんの場合は双子と判明した週数は9週から10週でした。心拍が確認できるのがだいたい8週ごろですから、心拍が確認できた次の妊婦健診で双子と判明したことになりますね。

二卵性の双子ママBさんの場合は双子と判明した週数は6週目でした。これはほぼ妊娠そのものが確定するかどうかという週数でしょう。初回の妊婦健診で双子の妊娠が判明したのかもしれません。Bさんは「どうしよう!」が正直な感想だったそうです。

一卵性(二卵性)と判明したのは何週目なのか?

双子の場合は一卵性か二卵性かがママやパパ、家族も気になるところでしょう。一卵性双子の場合は性別は必ず二人とも同じになります。そして顔かたちや背丈もほぼ似ることになります。一方で二卵性双子は性別がわかれることもあれば同じであることもあります。顔かたちも背丈もまったく異なります。

Aさん(一卵性双子妊娠)の場合

一卵性の双子ママAさんの場合、一卵性と判明した週数は12週から14週でした。一卵性の場合はさらに膜性が妊娠期を無事に終えるための大きなカギになってきます。膜性についてはのちに詳しく述べていきます。

Bさん(二卵性双子妊娠)の場合

二卵性の双子ママBさんの場合、二卵性と判明した週数は6週でした。これはつまり妊娠判明と同時に双子と判明し、さらに二卵性とも判明したことになるのではないでしょうか。

一卵性の双子の卵性などが判明した週数の例

一卵性の双子ママAさんによると、

    ・妊娠10週目:双子妊娠が判明
    ・妊娠12週目:一卵性と判明
    ・妊娠14週目:膜性が判明(Aさんの場合MD(一絨毛膜二羊膜))

という経過だったそうです。
これはあくまでインタビューさせていただいたAさんの例です。すべての一卵性妊婦さんが同じ経過をたどるとは限りませんので、その点だけ理解しておいてくださいね。

双子妊娠における「膜性」とは

双子妊娠における「膜性」とは
双子妊娠における膜性には3つの種類があります。それは

    ・二絨毛膜二羊膜双胎(DD 双胎)
    ・一絨毛膜二羊膜双胎(MD 双胎)
    ・一絨毛膜一羊膜双胎(MM 双胎)

の3つです。ではそれぞれの膜性の特徴やリスクについて詳しくみていきます。

二絨毛膜二羊膜双胎(DD 双胎)とは

二絨毛膜二羊膜双胎(DD 双胎)の場合、胎児はそれぞれに独立した胎盤を持っているのでお互いの血液がお互いの生育に影響を与えることはありません。わかりやすく解説すると、二絨毛膜二羊膜双胎(DD 双胎)は双子がそれぞれ隣り合った家に住み、それぞれで生計を立てているということです。大阪府立母子保健総合医療センターによると、二絨毛膜二羊膜双胎(DD 双胎)は二卵性双子の場合が100%、一卵性双子の場合が約25%の確率だそうです。つまり二卵性双子の場合の膜性は必ず二絨毛膜二羊膜双胎(DD 双胎)となるわけですね。

一絨毛膜二羊膜双胎(MD 双胎)とは

一絨毛膜二羊膜双胎(MD 双胎)の場合、胎児はひとつの胎盤を共有しています。さらにお互いの血管はつながっていて血液は胎盤を通じて行き来することになります。ただし、胎児はそれぞれひとつずつの羊膜につつまれています。わかりやすく解説すると、一絨毛膜二羊膜双胎(MD 双胎)は双子がひとつの家に住んでおり協力しあって生計を立てていますが、おのおの独立した部屋で過ごしていることになります。大阪府立母子保健総合医療センターによると、一卵性双子のうちの約75%が一絨毛膜二羊膜双胎(MD 双胎)とのことです。

一絨毛膜一羊膜双胎(MM 双胎)とは

一絨毛膜一羊膜双胎(MM 双胎)の場合、胎児はひとつの胎盤を共有するだけではなく胎児の部屋にあたる羊膜をも共有しています。わかりやすく解説すると、一絨毛膜一羊膜双胎(MM 双胎)は双子が同じ家に住み協力しあって生計を立て、かつ同じ部屋で過ごしていることになります。大阪府立母子保健総合医療センターによると、一卵性双子のうちの約1%が一絨毛膜一羊膜双胎(MM 双胎)とのことです。

関連リンク

大阪府立母子保健総合医療センター 多胎妊娠の方へ

一絨毛膜一羊膜双胎(MM 双胎)におけるリスク

国立研究開発法人・国立成育医療研究センターによると一絨毛膜一羊膜双胎(MM 双胎)特有のリスクにはまず「臍帯相互巻絡」があるとのことです。「臍帯相互巻絡」とは双子それぞれのへその緒がお互いに巻き付いてしまう状態をいいます。「臍帯相互巻絡」がおこるとママの血液から栄養をもらうへその緒の通りが悪くなり、お腹の中の赤ちゃんに栄養が届かなくなってしまうのです。最悪のケースの場合どちらかあるいは両方の赤ちゃんが亡くなることもあり得ます。

一絨毛膜一羊膜双胎(MM 双胎)の妊婦さんはほとんどの場合、妊娠8ヶ月から管理入院し、妊娠9ヶ月目に入ると帝王切開による計画分娩が行われるとのことです。一卵性双子ママAさんは12週の時点で最もリスクが高いとされる一絨毛膜一羊膜双胎(MM 双胎)が疑われ、妊婦健診の最中に仕切られたカーテンの向こうで先生がたがざわついていたそうです。結果的には一絨毛膜二羊膜双胎(MD 双胎)であったとのことでした。

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双子を妊娠する前と出産後の体重差は

双子を妊娠する前と出産後の体重差は
双子を妊娠すると単胎の場合と妊娠中の体重増加量は異なるのでしょうか。もちろん物理的に胎児がひとり分多いわけですから、その分双子ママたちの体重は増えそうです。国立研究開発法人・国立成育医療研究センターによると双子を妊娠した場合の適正体重増加量は、ママの妊娠前のBMIによって決まります。国立研究開発法人・国立成育医療研究センターのHPのデータを引用すると詳細は以下のようになります。

妊娠前BMI:18.5-24.9 16.8-24.5kg増加
妊娠前BMI:25.0-29.9 14.1-22.7kg増
妊娠前BMI:30以上 11.4-19.1kg増加

インタビューしたママさん達の妊娠中の体重変化はいかに…?

Aさん(一卵性双子妊娠)の場合

つわりが長く続いたためお腹は膨らんだものの、その分母体が痩せたようでなんと双子を妊娠しても妊娠中の体重は妊娠前と比べてプラスマイナス0! 増減なしだったそうです。出産後は8.5kg減っていた、とのことでした。

Bさん(二卵性双子妊娠)の場合

妊娠がわかったころからつわりがあったというBさんは妊娠期で16kgの増加だったそうです。16kgというと単胎であってもそのくらい増える人もいるでしょう。国立研究開発法人・国立成育医療研究センターの資料によると、これは双子妊娠中の適正な体重増加量の範囲に収まっています。たったふたつのサンプルではありますが、双子であるから妊娠中の体重増加がより多くなるとは言い切れないのかもしれません。

双子を妊娠したときのつわりの程度とは

双子を妊娠したときのつわりの程度とは
双子を妊娠するとつわりはどう変化するのでしょうか。入院しなければならないほどのつわりを10、まったくつわりがない状態を0とした場合、一卵性双子ママAさんのつわりの程度は5とのことでした。常に船酔い状態で温かいものやお米が食べられない状態が10週から20週まで続いたとのことです。さらに妊娠後期にも大きくなりすぎたお腹が胃を圧迫したため、後期つわりが1.5ヶ月ほどあったと…。これはつらいですね。二卵性双子ママBさんのつわりの程度も5で、妊娠4ヶ月にあたる妊娠15週ごろにはつわりが落ち着いたとのことでした。

このお二人のママのサンプルをもって、一卵性や二卵性の場合のつわりを断定することはできません。あくまで一例でしかないでしょう。双子であることや卵性の違いがつわりに直接影響するかどうかの研究も見当たりませんでした。つわりそのものが個人差が大きいことから、双子だから、一卵性あるいは二卵性だからということとつわりの程度にはあまり関係がないとも考えられますね。

双子を妊娠したママが経験した妊娠中のトラブルとは

双子を妊娠したママが経験した妊娠中のトラブルとは
単胎に比べて双子の妊娠はリスクが高いといわれます。インタビューさせていただいたママたちは妊娠中にどのようなトラブルに見舞われたのでしょうか。

妊娠糖尿病のチェックに引っかかった

一卵性双子ママAさんは妊娠糖尿病のチェックに”ギリギリ”のところで引っかかったとのことです。単胎であれば「食事に気を付けてくださいね」といわれる程度だったのだとか。それが双子妊娠だったために、2週間の管理入院をすることになったそうです。その理由は「双子はお腹の中で育ちすぎると早産のリスクが高まるから」。お腹の中で赤ちゃんが順調に育つかをママは気にするでしょう。しかし、育ちすぎるとそれはそれでリスクとなるのですね。

大学病院や総合病院でないと出産に対応してくれない

二卵性双子ママBさんは出産を受け入れてくれる病院探しに苦労したとのことです。大学病院や総合病院でなければ双子の出産に対応してくれないことがあることが理由のひとつ。もちろん個人病院でも双子の出産を引き受けてくれるところもあるでしょう。しかし二卵性双子ママBさんは双子の妊娠がわかってすぐに紹介状を書いてもらい、転院したとのことでした。

高い確率で予定日よりも出産が早まるので前倒しで準備がいる

双子の妊娠の場合は単胎と異なり、出産予定日よりも分娩が早まる確率が高くなる傾向があります。一卵性双子ママAさんは37週、二卵性双子ママBさんは36週6日でそれぞれ予定分娩されています。正産期は37週以降とされているので、どちらのママさんも早産ではなかったということになりますね。

お腹の出方が単胎より大きくなるため、着る服に困る

双子妊娠の場合は物理的にママのお腹に入っている子供の数が増えることになります。そのためかママのお腹の出方が単胎のときよりも目立ってくるとのことです。二卵性双子ママBさんは一般的なマタニティ服も着られなくなってしまった、と妊娠期を振り返って嘆いておられました。

妊婦のリスクが高くなると入院になる可能性が高まる

前述したように一卵性双子ママAさんは妊娠糖尿病のチェックにギリギリ引っかかり、2週間の管理入院をされています。二卵性双子ママBさんも早産のリスクはなかったけれど血圧が高めだったとのことで35週(9ヶ月)で入院したとのことでした。Bさんの場合は36週6日で出産されていますので、そのまま出産ということになったのでしょう。Bさんが35週で入院したとき同室になった双子ママさんは妊娠初期から入院しておられたとのことでした。

お二人の例だけみても双子妊娠の場合、お医者さんが「ほんの少しのリスクも取りこぼさない」姿勢で臨んでおられることがうかがえます。双子妊娠の場合は医療関係者のみなさんもあらゆる事態を想定して備えておられるのかもしれません。

胎動は2倍。痛い

妊婦となったママは赤ちゃんの胎動を愛おしく感じておられるでしょう。しかし双子の場合は胎動は2人分、つまり2倍になりますね。二卵性双子ママBさんの赤ちゃんたちは特にママのお腹のなかではしゃいでいたようで「バタ足かとおもうくらい痛かった…!」とおっしゃっておられました。

心臓に負担がかかる人も

双子の妊娠と心臓に何の関係があるのかと感じる人もいるでしょう。しかし実際に二卵性双子ママBさんは妊娠中、心臓に負担がかかってしまい心臓のまわりに水が溜まってしまったとのことです。一卵性双子ママAさんは心臓まわりのトラブルはなかったとのことでしたので、これは個人差があるのでしょう。

妊娠線はあきらめたほうが良い

双子を妊娠したら2人分ママのお腹は大きくなりますね。そのため単胎ではできない人もいる”妊娠線”ができる確率はぐっと高まるでしょう。二卵性双子ママBさんからは「妊娠線はあきらめて…」というコメントがありました。

双子を妊娠した場合、1ヶ月に2回健診をうける

単胎は妊娠中期になると1ヶ月に1回の妊婦健診になりますね。しかし双子ママの場合は妊娠中期になっても2週間に1回、つまり1ヶ月に2回の健診を受けることになります。大阪府立母子保健総合医療センターでは13週から31週まで2週間ごとの健診、32週からは毎週の健診となっています。このため自治体から発行される妊婦健診で使える補助券が「まったく足りなかった!」とAさんBさんはおっしゃっていました。妊娠後期ともなると双子ママのお腹は相当に大きくなるとのことで「自宅から近い(行きやすい)病院を選んで!」とのおっしゃっていました。

双子を妊娠したママはどのくらいまで仕事をつづけたのか

双子を妊娠したママはどのくらいまで仕事をつづけたのか
一卵性双子ママAさんはお仕事をされていなかったとのことでした。仕事をされていた二卵性双子ママBさんは妊娠12週目(妊娠4ヶ月)までお仕事をされたとのことです。こちらも個人差や妊娠の進み具合、母体と胎児の状態によってお医者さんからの指示は異なるでしょう。あくまで妊娠初期から入院せずにすんだ双子ママの一例として受け止める必要がありますね。

双子の出産方法はどのようにして決まるのか

双子の出産方法はどのようにして決まるのか
双子を妊娠したママが気になることのひとつに双子の出産方法がありますね。国立研究開発法人・国立成育医療研究センターでは双子で経膣分娩をする場合の状況について以下のように説明しています。

    ・両児ともに頭位であること
    ・32週以降であること
    ・両児とも推定体重1500g以上であること

では一卵性双子ママAさんと二卵性双子ママBさんの出産方法がどのように決定したかみていきます。

Aさん(一卵性双子妊娠)の場合

大学病院になると双子妊娠の場合の出産方法はほぼ選べない、とのことでした。ただAさんが出産された病院では自分で選ぶことができたとのこと。出産する直前まで悩んで経膣分娩に決めたそうです。Aさんの出産方法の検討に関わった4人のお医者さんのうち、3人が帝王切開を勧め、1人だけが経膣分娩を勧めたとも話しておられました。経膣分娩を勧めたお医者さんの理由は「双子は産後の育児の負担が大きいから、母体のダウンタイム(妊娠前の状態に戻るまでの時間)は短いほうが良い」と話されたとのことです。

お医者さんを含め出産方法を検討した結果、経膣分娩を選んだAさんでしたが「胎児の状態次第では帝王切開に切り替える」という約束がありました。Aさんが経膣分娩に臨むときAさんのための帝王切開の準備(レントゲンや血液検査など)も着々と行われていました。陣痛が5分間隔になるところまでは経膣分娩の予定でしたが胎児のうちのひとり(第2子)の心拍が上がりすぎたとのことで、分娩開始直前に帝王切開に切り替わったとのことでした。

帝王切開に切り替わったもう一つの理由に、母体の体力が不安視されたことがあります。双子を経膣分娩で出産する場合、第1子、第2子それぞれで陣痛を経験しなければならないのです。陣痛があって第1子、第2子と続けて出産できるわけではないのですね。どのくらい続くかわからない陣痛を1回の出産で2回連続で経験しなければならない、となると双子の経膣分娩が母体と赤ちゃんにとってどれだけハードルが高いか、よくわかります。

Bさん(二卵性双子妊娠)の場合

二卵性双子ママBさんは出産のために入院する直前の34週(9ヶ月)の妊婦健診で胎児のうちの1人が横向きになっていたため、経膣分娩は難しいとお医者さんが判断したとのことでした。ただBさん本人はリスクをできるだけ減らしておきたいという希望があったため、胎児の状態に関わらず家族で相談のうえ、帝王切開での出産に決めていたとのことです。

双子を出産したママと赤ちゃんたちの産後の経過例

双子を出産したママと赤ちゃんたちの産後の経過例
国立研究開発法人・国立成育医療研究センターでは単胎・双胎に関わらず帝王切開後の入院日数を7日間としています。一卵性双子ママAさんは産後の入院日数は7日間でした。一方で二卵性双子ママBさんは母体の貧血がひどかったとのことで10日間の入院となりました。

赤ちゃんたちと一緒に退院できるのか

今回インタビューさせていただいた双子ママの場合はどちらも赤ちゃんたちと一緒に退院できました。母体の貧血で入院が延びた二卵性双子ママBさんも、10日間の入院後赤ちゃんたちと一緒に退院できたそうです。良かったですね。

まとめ

一卵性双子ママAさんと二卵性双子ママBさんに、双子の妊娠期について詳しくお話を伺うことができました。たった2例だけではありますが、双子の妊娠についての情報が詰まったインタビューとなったのではないでしょうか。双子を妊娠中のママさんは今回の記事を参考に、妊娠期のリスクのとらえ方や妊娠の進み方、注意したほうがいいことなどを頭に入れておいてくださいね。すべてのママが無事に元気な赤ちゃんを出産されますように祈っています。

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