
赤ちゃんの離乳中期(モグモグ期)の進め方! おすすめ食材や調理方法を紹介!
目次
離乳中期で食べられるおすすめの食材と調理方法
離乳中期では食べられる食材が増えます。離乳中期から食べられる食材とその調理方法をご紹介します。
離乳中期から食べられる食材
種類 | 食材 |
---|---|
炭水化物 | 米(5~7倍がゆ)、コーンフレーク |
タンパク質 | 鮭、まぐろ(赤身)、ツナ缶、レバー、鶏肉 |
野菜・いも類 | ピーマン、もやし、里芋、いんげん、きのこ |
果物 | ぶどう |
卵・乳製品 | 卵(卵黄1〜全卵1/3)、ヨーグルト、チーズ |
海藻 | 焼きのり、ひじき |
離乳中期の調理方法1:野菜や果物
離乳中期では、野菜は粗くつぶしたり、みじん切りにします。根菜は1cm~2cmの厚さの輪切りにして茹でると、細かく切ってから茹でるより早く野菜がやわらかくなりますよ。人参や玉ねぎなどは1mm〜2mmのみじん切り、じゃがいもやさつまいもなどの芋類は4mm〜5mmの角切りにしたり、粗くつぶします。ほうれん草などの葉物は茹でてみじん切りにします。
また、葉物の野菜は離乳中期の赤ちゃんでも食べやすいように茎の部分を除き、とろみをつけてあげると良いですよ。みじん切りや粗くつぶした野菜は、製氷皿に入れて冷凍ストックを作っておくと使いたい時に解凍すれば良いだけなので便利ですよ。芋類の角切りは冷凍ストックに向いていないので、芋類は粗くつぶして冷凍するようにしましょう。
果物は基本的には加熱しなくても大丈夫ですが、アレルギーが気になる場合は、加熱して赤ちゃんの様子を見ながら少しずつあげてみましょう。バナナやいちごなどの果物はフォークの背で粗く潰します。さくらんぼやぶどうは皮をむき種を取り除きみじん切りにしたり、潰したりしてあげましょう。さくらんぼは、熱湯に5秒ほどくぐらせて湯むきをすると簡単に皮をむくことができますよ。
離乳中期の調理方法2:うどん
消化にもよいうどんはエネルギー源である炭水化物です。離乳中期ではクタクタになるまで茹でて、細かく刻みます。離乳食用のはさみはうどんのカットが簡単にできる便利アイテムなので用意しておくといいでしょう。うどんのスープは昆布や鰹などの出汁で味をつけます。野菜と合わせれば他の栄養も一緒に摂ることができますね。保存が効く乾麺は塩を多く含むので、茹でた後にしっかり水にさらして塩抜きをしましょう。離乳食用にあらかじめ短くカットされた乾麺も売られています。うどんには小麦が含まれているので、アレルギー症状に注意しながらあげてください。
離乳中期の調理方法3:鶏肉(ささみ)
離乳中期の鶏肉は、タンパク質が豊富で低脂肪なささみがおすすめ。生のささみを包丁やフードプロセッサーで細かく刻みひき肉にします。冷凍したささみをおろし金ですりおろすと、細かくなめらかで調理がしやすくなります。また、加熱したささみは細かくほぐしてから調理しましょう。パサつきやすいので片栗粉でとろみをつけると食べやすくなりますよ。野菜と一緒に鶏肉を煮てスープにしたり、おかゆやうどんに加えたりするとバリエーションが増えますね。ささみは加熱前、加熱後と冷凍保存ができますが、冷凍してから1週間で使い切るようにしてください。
離乳中期の調理方法4:鮭
鮭にはタンパク質やDHAが含まれています。塩分があまり含まれていない鮭の切り身を選び、塩を抜いてから茹で、すりつぶします。万が一骨が残ったら危ないので、フードプロセッサーよりもすり鉢などで小骨に注意しながら調理した方が安心です。鮭も細かくつぶし片栗粉でとろみをつけると食べやすくなります。
離乳中期の調理方法5:納豆
栄養満点の納豆は体を作る働きを助け、エネルギー源としても必要な栄養素を多く含んでいます。便秘の解消や鉄分の補給にも適しています。赤ちゃんが1歳になるまでは、火を通してからあげるようにしましょう。ネバネバが苦手な赤ちゃんには、お湯で洗うと粘りが抑えられます。慣れるまではやわらかくなるまで煮てから潰して、出汁でのばします。離乳食が順調に進むようなら、細かく刻んだ納豆を茶こしなどにいれ、お湯をかけ湯通しするだけでよいでしょう。既に刻まれた状態のひきわり納豆は手軽に使えますね。刻んだ納豆はごはんと一緒に食べるのはもちろん、スープやうどんに加えたり野菜と和えたりするのもおすすめの調理方法です。ただし、赤ちゃんに大豆アレルギーがでることも考えられるので注意しましょう。
離乳中期の調理方法6:ヨーグルト
ヨーグルトはタンパク質を含み、カルシウムの補給や腸内環境を整える働きがあります。善玉菌が豊富なので便秘がちな赤ちゃんにおすすめです。ヨーグルトの酸味が苦手な赤ちゃんもいるので、かぼちゃやにんじんのような甘みのある野菜やフルーツと混ぜるとよいかもしれません。パサパサしてむせやすいきな粉と混ぜたり、魚や肉を食べやすくするためのとろみとして和えたりと広くアレンジができます。スーパーで売られている小分けになった赤ちゃん用のヨーグルトも便利です。筆者の家では子供が1歳半になる頃までは、冷蔵庫にベビーダノンを常備していました。ヨーグルトの原材料である乳は、アレルギーを引き起こす可能性があるので注意してください。
離乳中期の調理方法7:卵
これまでもアレルギーに注意せねばならない食材がありましたが、卵は子供の3大アレルギー源の1つなので最も注意が必要です。万が一アレルギー症状がでたときのために、平日の昼間、病院が開いている時間に試してみましょう。卵白の方がアレルギー反応がでやすいため、卵黄を離乳初期から少しずつ試しておきましょう。離乳中期に赤ちゃんが卵黄1つを食べられるようになってから卵白にトライします。固茹でした卵を1/3個まで、みじん切りにして食べさせてみましょう。アレルギーの心配がある場合は離乳中期に無理してあげる必要はありません。どのタイミングであれ、しっかり加熱することを心がけてください。
離乳中期から使える調味料
離乳中期も離乳食の味付けは基本的には必要ありません。だし汁を活用して、離乳食に風味づけをする程度が好ましいです。離乳中期では、だし汁の他に、バターや砂糖の調味料を使えるようになります。バターは離乳中期の生後7ヶ月~8ヶ月頃から、4g(小さじ1)程度から与えても大丈夫だとされています。バターは塩分の少ない無塩バターを使うようにしましょう。離乳中期の生後7ヶ月~8ヶ月から砂糖を使うこともできますが、赤ちゃんは野菜や果物からも糖分は摂取できています。ヨーグルトをあげる際も無糖を選ぶようにし、どうしても離乳食に砂糖を使う場合はごく少量にしましょう。しかし、黒砂糖にはボツリヌス菌が含まれている場合があるので、1歳まで与えないようにしましょう。
片栗粉で離乳食にとろみをつけてあげよう
離乳中期になると食材の形状が変わり、その舌触りが嫌で食べないことがあります。そんなときは片栗粉を使ってとろみをつけてみましょう。水と片栗粉を1:1で混ぜた水溶き片栗粉を用意し、加熱調理の際に離乳食に混ぜると簡単にとろみがつきます。とろみをつけると食べ物が飲み込みやすくなり、食事のメニューにも変化が生まれますね。最近では粉末や顆粒タイプになったとろみの粉が便利です。
まとめ:離乳中期以降も先は長いので慌てず離乳食を進めましょう
食べられる食材が増える離乳中期、調理方法もさまざまです。どんな味付けが好きかな? モグモグが上手にできているかな? 赤ちゃんのペースを見守りながら進めてみましょう。まだまだ先は長いので頑張りすぎずに調理も楽しめるといいですね。