離乳食の牛乳はいつから? 初めてあげるときのポイントは? おすすめレシピ6選
離乳食に牛乳はいつから使っていいの? 初めてあげるときのポイントは?
離乳食がスムーズに進んでくると、「牛乳はいつから取り入れていいの?」「栄養豊富な牛乳を早く飲ませてあげたい」と考えるママが多いのではないでしょうか? 牛乳は生後5〜6ヶ月(離乳初期)から使えますが、初めてあげるときは必ず加熱をしてください。また、離乳後期までは必ず加熱し、少量ずつを目安に与えなければなりません。
料理で牛乳を使う場合は離乳中期から。牛乳は母乳やミルクのように身体にいいと思いがちですが、赤ちゃんにとっては返って体に負担をかけてしまうリスクがあります。そのため、牛乳は母乳やミルクとは違うことをしっかり理解し、使い方にも注意する必要があるのです。こちらの記事では牛乳を離乳食で使うとき、そのまま飲むとき、牛乳を使ったおすすめの離乳食メニューなどさまざまな情報をお伝えしていきます。
離乳食に使える牛乳の種類は?
低脂肪乳とスキムミルクは、離乳食に取り入れられる牛乳の種類です。低脂肪乳は、牛乳よりも脂肪分が低く、飲むと薄味に感じます。スキムミルクは脱脂粉乳のことを言い、牛乳から脂肪分を抜いて粉末状にしたものを指します。
低脂肪乳とスキムミルクは牛乳と比べると、脂肪分は低いものの濃縮されているため、栄養価が高いメリットがあります。両方とも離乳食の調理に使う場合は、生後7〜8ヶ月からOK。ただし、牛乳と同じように加熱してから与えるのが基本です。
離乳食に牛乳を使う時の注意点は?
離乳食で牛乳を使う場合はいくつか注意点があります。離乳食の調理の仕方や与える量に気をつけて、赤ちゃんの様子をしっかり見守りましょう。
牛乳アレルギーに注意
牛乳は赤ちゃんの食物アレルギーの中で、2番目にアレルギー症状が出やすい飲料です。初めて牛乳を離乳食に取り入れるときは、他の食材と同じようにスプーンひとさじから、必ず加熱してスタートしましょう。赤ちゃんによってアレルギー症状が出るケースもあるため、体調が良い日を選び試してみるといいですね。赤ちゃんが万が一、体調を崩したときに備え小児科を受診できる午前中に与えるのがおすすめです。
牛乳アレルギーが疑われる症状は?
赤ちゃんの口に牛乳を入れた後、いつもと変わった様子が見られたら「牛乳アレルギーかな?」と不安に感じてしまいますよね。牛乳アレルギーが疑われる症状には、腹痛、下痢、じんましん、呼吸困難などが挙げられます。それらの症状が出たら、近くの病院やかかりつけの小児科に行きましょう。赤ちゃんに牛乳アレルギーの症状が見られたら、まずは落ち着いて母子手帳や保険証、子供の受給券を用意し病院の先生に相談するといいでしょう。牛乳アレルギーは一般的に3歳以降で自然治癒するケースが多いので、ママはあまり心配し過ぎず病院の先生と一緒に赤ちゃんの様子を見守っていくことが大切ですよ。
乳糖不耐症にも注意
中には牛乳アレルギーではなく、乳糖不耐症による症状の場合もあります。乳糖不耐症は、牛乳に含まれる「乳糖」という成分を上手に分解できないことから、下痢や腹痛などの症状を引き起こすとされています。大人でも冷たい牛乳を飲み過ぎてしまったらときどきお腹を壊してしまいますよね。冷たい牛乳もやはりお腹を下しやすくなる原因のひとつです。
赤ちゃんの場合、風邪が要因で乳糖不耐症を引き起こすこともありますが、牛乳の与え方にはママが十分に注意する必要があります。牛乳は加熱すること、少量ずつ与えることをポイントに、ゆっくりと慣れさせていけるといいですね。
離乳食におすすめの牛乳を使ったレシピ6選
牛乳はどのように離乳食で使えばいいのでしょうか? ここからは、離乳食におすすめの牛乳を使ったレシピを6つご紹介していきます。栄養満点の牛乳を使い、美味しい離乳食作りに役立てましょう。
牛乳を使った離乳中期のレシピ
まずは、離乳中期におすすめのレシピからお伝えしてきます。離乳中期は舌でつぶせる固さを目安にし、食材を柔らかく煮たり、食べやすい大きさに切ったりと赤ちゃんが食べやすいように作りましょう。
ツナと白菜のミルク煮
離乳中期は牛乳を加熱して使います。白菜の葉を柔らかく煮てから、美味しい出汁が出るツナも一緒に煮込んだあと、牛乳を入れましょう。最後に水で溶いた片栗粉を混ぜ入れたらぽってりとしたミルク煮が出来上がり。ツナの香りが赤ちゃんの食欲をそそり、見た目も美味しい離乳食が完成です!
とろけるパン粥
こちらは主食にぴったりのパン粥です。パンは食べやすい大きさにちぎり、お鍋で牛乳と砂糖を一緒に入れて、グツグツ煮込むだけ。柔らかく煮たパン粥は、赤ちゃんのお口の中でトロトロに溶けてしまいますね。ゴックンしやすいので、体調が悪いときにも食べやすくおすすめ。手軽にできる離乳食なので、毎日の献立にぜひ取り入れてみましょう。
手作りカッテージチーズ
カッテージチーズは、離乳中期から食べられる食材のひとつ。ママが自宅で手作りすれば、赤ちゃんに安心して食べさせてあげられますね。材料は温めた牛乳とレモン汁だけ。分離したカッテージチーズを取り出したら、野菜と混ぜてサラダにしたり、パンの上にのせたりとさまざまな離乳食作りに取り入れてみましょう。
牛乳を使った離乳後期のレシピ
離乳後期はカミカミ期です。歯ぐきでつぶしやすい固さを意識した離乳食を作りましょう。手先が器用になる時期なので、手づかみ食べしやすいレシピもおすすめです。
かぼちゃロール
離乳後期は手づかみ食べができる時期です。牛乳とかぼちゃでペーストを作り、パンに塗ってかぼちゃロールを手づかみ食べさせてみてはいかがでしょうか? かぼちゃロールは巻いた後、しばらくラップをした状態で置いておくと、形が崩れにくくなりますよ。中身を変えればさまざまな味が楽しめますね。
トマトとブロッコリーのココット
離乳後期になると好き嫌いが出る赤ちゃんが増えてくるので、離乳食作りに困っているママも多いはず。卵と牛乳を混ぜ合わせて作るココットは、舌触りが気になる赤ちゃんもパクパク食べてくれるメニューのひとつ。オーブントースターで簡単に作れるので、ぜひ離乳食の献立に取り入れてみましょう。
赤ちゃんにおすすめドリア
チーズ、牛乳、ご飯のほかに野菜がたっぷり入ったドリア。これならひとつだけでも十分に栄養が取れますね。コンソメで旨味がしっかり感じられ、チーズはとろりとドリアに絡みます。野菜が苦手な赤ちゃんには、細かく刻んで調理すると食べやすくなりますよ。
飲み物として牛乳を与えてもいいのはいつから?
牛乳を離乳食で使っていると「飲み物としてはいつから与えていいの?」と疑問に思いますよね。牛乳を飲み物として飲んでいいのは、離乳完了期に入った1歳以降から。それまでに離乳食作りで加熱した牛乳を慣れさせておくといいでしょう。慣れていないのに急にたっぷりの牛乳を飲ませてしまうと、お腹を壊したり下痢をしたりするリスクもあるので、慎重に与えるよう気をつけてくださいね。
初めての牛乳の飲ませ方は?
牛乳を使った離乳食を食べていて、特に問題がなければ次のステップへと進みましょう。牛乳を飲み物として初めてあげるときは、牛乳50〜100mlくらいの少量から与えていきます。冷たい牛乳はお腹を壊しやすいので人肌に温めたものを用意しましょう。牛乳は電子レンジを使って加熱すると、手軽にできて便利ですよ。
牛乳の1日の摂取量は?
1歳を過ぎた赤ちゃんには、牛乳や乳製品の量を1日200〜400mlを目安に摂取量を調整してください。朝と昼、おやつと晩御飯にと回数を分けて与えれば、ママも量を調節しやすいですね。しかし、食事の前に牛乳を飲ませるとお腹がいっぱいで肝心の離乳食を食べられない赤ちゃんも多いので、他の乳製品を使って離乳食を作るなど工夫して与えるといいでしょう。
まとめ
牛乳は離乳食作りで使う場合、離乳後期までは加熱して使うことが大切です。1歳を過ぎたら少量ずつそのまま飲み物として与えてOK。けれど、まだ赤ちゃんが牛乳に慣れていないうちはお腹を壊しやすい飲み物なので、今回ご紹介した注意点や使い方を参考にし、与え方に注意しながら取り入れていきましょう。