離乳食の2回食はいつから始まる? 量は? あげる時間は? 手作りに便利な食材も!
目次
離乳食の2回食を始める時期は?
2回食を始める時期は、一般的には離乳食を始めてから1ヶ月が経った頃といわれていますが、赤ちゃんにはそれぞれのタイミングがあります。
食事中に赤ちゃんが下記のようなサインを出し始めたら、2回食に進んでみましょう。
- 大体いつも機嫌よく食べている
- スプーンを嫌がらず、スプーンで食べることに慣れてきた
- 食べものを口に入れてあげると、もぐもぐ口を動かして飲み込めるようになった
- 食べむらはあっても食べる意欲がある
離乳食の固さと赤ちゃんの発達
この頃の赤ちゃんは離乳食を舌で上あごに押しつけてつぶし、もぐもぐと口を動かして飲み込めるようになります。
1回食の頃よりも少し固めのものを食べさせてあげましょう。固さの目安は「赤ちゃんが舌でつぶせるくらい(豆腐くらいの固さ)」です。
赤ちゃんの様子を見ながら、具を少しずつ大きくしたり固さを変えていったりすることで、赤ちゃんの咀嚼機能や消化機能の発達を促していきます。
2回食は少なめの量から始めよう
2回食を始めた頃は、1回食を2回に分けるイメージで少なめの量から始めましょう。
量を食べさせることより、食事の回数を分けることで生活のリズムをつけ、いろいろな味や食感に触れることが目的です。
2回食に慣れてきて機嫌よく食べてくれるようであれば、だんだんと量を増やしていきましょうね。
2回食の時間と母乳・ミルクとのバランス
離乳食の回数が増えると、「何時頃に離乳食を食べさせればいいのか」「母乳・ミルクとのバランスはどうすればいいのか」と戸惑うこともあるでしょう。
この頃の食事の間隔は母乳・ミルクも含めて4時間おき程度とされていますが、あくまで目安です。食事の時間は赤ちゃんによって違うので、厳密に決める必要はありません。赤ちゃんの様子や家族の生活に合わせて考えましょう。
もしきょうだいがいるのであれば、きょうだいの食事の時間に合わせることで、「食事は皆が集まる楽しい時間」という意識が芽生えるきっかけになります。可能であればやってみてくださいね。
ただし、2回目の離乳食は就寝の2時間前までに済ませておくようにしましょう。
離乳食と授乳時間の目安(例)
午前6時頃 | 午前10時頃 | 午後2時頃 | 午後6時頃 | 午後10時頃 |
---|---|---|---|---|
母乳またはミルク約200ml | 離乳食+母乳またはミルク(約100~150ml) | 母乳またはミルク約200ml | 離乳食+母乳またはミルク(約100~150ml) | 母乳またはミルク約200ml |
離乳中期に採りたい食材
赤ちゃんが生後7~8ヶ月になり、離乳中期に進んだらタンパク質を含む食材を加えていきましょう。以下のように3種類の食品を準備するとバランスよく食べさせることができますよ。
- 主食(炭水化物)の皿
- 豆腐や肉・魚など(タンパク質)の皿
- 野菜の皿
もちろんタンパク質と野菜を混ぜて1皿にしても大丈夫です。
魚のしらすは茹でて塩抜きするだけで簡単に食べさせることができ、お粥や野菜と相性のいい万能な食材です。ぜひ取り入れてみましょう。
離乳食の2回食でよくあるトラブル
離乳食の回数が増えると、思わぬトラブルに見舞われることもあるかもしれません。赤ちゃんの成長を思って頑張って食事を作っているのに、うまくいかないとつらいですよね。
ここではよくある離乳食のトラブルとその解決策をご紹介します。思い当たることがあれば、ぜひ参考にしてみてください。
赤ちゃんの便秘
離乳食が進むと、赤ちゃんが便秘になることがあります。
これは赤ちゃんの腸の機能が未熟であることと、母乳やミルクを飲む量が減ることから、便の水分量が不足するためです。
便がなかなか出ないと心配になるかもしれませんが、離乳食は赤ちゃんの胃や腸を食べ物に慣らす時期です。次第に便通も安定していきますので、安心してくださいね。
気になるようであれば、さつまいもやほうれん草・バナナなど食物繊維の多い食材や、ヨーグルトなど乳酸菌を多く含む食材を積極的に食べさせてあげると効果的でしょう。
2回食に進めない・離乳食を食べない
月齢が大きくなっても、離乳食をあまり食べてくれないと心配になりますよね。
赤ちゃんの少食は下記のような原因が考えられます。心当たりがある場合は、解決策を試して様子を見てみましょう。
少食の原因 | 解決策 |
---|---|
授乳の間隔が開いていない | 授乳の時間を決める |
母乳やミルクを飲む量が多い | ミルクの1回量は200mlまでにする |
母乳やミルク以外の水分量が多い | 水分補給は甘い飲料ではなく、お茶や湯冷ましにする |
お腹がすきすぎている | 母乳やミルクを少し与えて落ち着かせる。お腹のすき具合や食事のタイミングによって食べないこともある |
焦る気持ちもあるとは思いますが、無理矢理食べさせるようなことはしないでくださいね。
赤ちゃんが食べないことがパパママのストレスになっている場合は、市販のベビーフードを使ってみるのもいいでしょう。その月齢に合った食材の固さや大きさの目安がわかりますし、いつもと雰囲気が違うことで赤ちゃんにとっても気分転換になるかもしれませんよ。
メニューがワンパターンになりがち
離乳食の回数が増えると、メニューを考えるのも一苦労ですよね。赤ちゃんに食べムラが出てくると、とにかく食べさせたい一心でメニューは余計にワンパターンになりがちです。
そんなときは素材と組み合わせて市販のベビーフードを利用すると、レパートリーが広がります。ママも準備が楽になりますし、赤ちゃんもいろいろな味を体験できて食が進むかもしれません。
賢く使おう! 野菜フレークと離乳食用の宅配食材
離乳食を作るのは時間も手間もかかりますよね。離乳食の回数が増えて、メニューが偏りがちになって困っているというママの声も聞きます。
そんなときは無理をせず、お湯に溶かすだけで裏ごし状態になる野菜フレークや、離乳食用にアレンジされた宅配食材を活用してみましょう。
離乳食に使える!野菜フレーク1|無添加・無着色の北海道産野菜フレーク4種お試しミニセット
北海道産の新鮮野菜を、保存料を使用せず無添加・無着色で加工した野菜フレークです。かぼちゃ・とうもろこし・じゃがいも・にんじんの4種類のフレークが約1ヶ月分入っており、1つのセットで多彩な味が楽しめるのが嬉しいですね。こちらを野菜スープなどでのばして作るポタージュスープが人気ですよ。
離乳食に使える!野菜フレーク2|和光堂 手作り応援 鶏レバーと緑黄色野菜
鶏レバーと国産野菜をフレーク状にし、食べやすくした商品です。鶏レバーは鉄分が豊富なので積極的に取り入れたい食材ですが、下処理に手間がかかるので手が出しにくいというママもいるでしょう。そんな鶏レバーがお湯に溶かすだけでお手軽に、しかも野菜も一緒に摂れるというこちらの商品、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
離乳食に使える!宅配食材1|コープデリ
コープデリの「きらきらステップ」「きらきらキッズ」は幼児食の宅配食材サービスです。生後5ヶ月から3歳までの離乳食・幼児食シリーズである「きらきらステップ」の野菜キューブは特におすすめです。下ごしらえなしですぐに使えるので、時短調理に一役買いますよ。
離乳食用の野菜を自分で下ごしらえをし、冷凍庫にストックしているママも多いと思いますが、こちらの商品を利用すればその手間も省けます。ホワイトソースやトマトコンソメソースなど、自作するには手間がかかりそうな素材もキューブとなって販売しています。ぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。
コープデリ公式サイト
離乳食に使える!宅配食材2|パルシステム
生協の宅配サービス「パルシステム」には、離乳食食材を扱う「yumyum(ヤムヤム)シリーズ」があります、こちらも下ごしらえ済みの素材がキューブ状に冷凍されており、少量ずつ簡単に使えるお手軽な商品です。
その中でも特におすすめしたいのは、野菜をバランスよく配合した「国産野菜のバランスキューブ」です。キューブ1つにいろいろな野菜が含まれているのでいろいろ混ぜる必要がありませんし、同シリーズの「コロコロ秋鮭」や「ササミひき肉」などのタンパク質素材と組み合わせることで栄養価も高まります。メニューのレパートリーも広がるのではないでしょうか。
パルシステム公式サイト
まとめ
離乳食を手間暇かけて頑張って作っているパパママは、毎日本当に大変ですよね。
この時期の赤ちゃんは食べムラや便秘など、離乳食を進めるうえで悩むこともあるかもしれません。せっかく作った離乳食をほとんど食べてくれなくて、泣いてしまったというママもいるくらいです。
赤ちゃんが成長すれば食べムラも少食も自然と改善していくものなので、今は「栄養のために食べる」ことよりも、「口を動かして食べることに慣れる」「『食事は楽しいもの』と感じさせてあげる」ことを大切にしてください。
パパママは頑張りすぎることなく、適度に手抜きをしつつ赤ちゃんとの食事の時間を楽しんでくださいね。