【助産師監修】新生児の赤ちゃんが手足をバタバタする理由は?寝ない・泣き止まない時の対処法を紹介!
目次
赤ちゃんが手足をバタバタさせて泣いたり寝ない時の対処法は?
赤ちゃんが手足をバタバタさせている時の対処法を8つご紹介します。新生児の赤ちゃんが寝ない、泣き止まない…と悩んでいるパパママはぜひ試してみてくださいね。
赤ちゃんの手足バタバタの対処法1:空腹なら、おっぱいやミルクをあげて授乳をする
月齢の低い赤ちゃんは、母乳やミルクを1度に飲める量が少ないことや、授乳のリズムが整っていないことから、頻繁に「お腹がすいた」と泣くことがあります。特に母乳の場合は消化がいいため、ミルクを飲んでいる赤ちゃんよりもお腹の減りが早いと言われています。授乳の間隔を決めていても、赤ちゃんの様子を見て母乳やミルクをあげましょう。ミルクを飲んでいる赤ちゃんは、あまり頻繁にミルクをあげてしまうと胃に負担がかかってしまいます。ミルク缶に記載されている規定量を守り、前回の授乳から3時間は空けるようにしましょう。赤ちゃんが母乳やミルクを飲んでお腹が満たされたり、安心することでそのまま眠ってくれる場合もあるようですよ。
赤ちゃんの手足バタバタの対処法2:おむつを替える
赤ちゃんはおしっこやうんちをしている場合、濡れたおむつが気持ち悪くて手足をバタバタさせることがあります。おしっこやうんちが付いたおむつが長時間変えないと、かぶれやかゆみの原因にもなってしまいます。赤ちゃんがおしっこやうんちをしたら、すぐに交換してあげるようにしましょう。
赤ちゃんのおむつが汚れていなくても、おむつ交換する体制をとることが、体をほぐしたり、気分転換になり、泣くのがピタッとおさまることもありますよ。
赤ちゃんの手足バタバタの対処法3:抱っこする
赤ちゃんにとって、ママの抱っこは何よりも安心できるものです。想像してみてください。…赤ちゃんは薄暗い子宮からでてきて、これまで羊水につつまれていたものが、なくなり、常に不安です。
赤ちゃんはママに抱っこして欲しくて、手足をバタバタさせているのかもしれません。生まれたばかりの赤ちゃんは、眠たいのにうまく眠れずに泣くことも珍しくありません。パパママが赤ちゃんを抱っこし優しくゆらゆら揺れているうちに、赤ちゃんが安心して寝てしまうこともありますよ。赤ちゃんを抱っこしながら、パパママが子守歌を歌ってあげるのもおすすめです。
泣いたら抱っこすることは、抱きぐせにはなりません。寝付いたら着地させる練習もしながら、安心させることを優先させてください。情緒の安定につながります。
赤ちゃんの手足バタバタの対処法4:げっぷをさせる
赤ちゃんは母乳やミルクと一緒に空気を飲み込んでしまうことがあります。赤ちゃんが授乳時に飲んでしまった空気が原因で、赤ちゃんのお腹が張り、苦しくて手足をバタバタさせているのかもしれません。授乳後に1度げっぷをさせていても、赤ちゃんのお腹の中の空気を全部出しきれていないことがあります。赤ちゃんは泣いている時も空気を飲み込んでしまうので、お腹に空気が溜まって苦しいのかな? と思ったら、赤ちゃんを縦抱きにして、げっぷ出しを試してみましょう。トントンと叩くと習うかもしれませんが、背中を叩くより優しく上方向に撫でる方が出やすいです。縦抱きのコツは、肩にしっかり担ぐこと。体の力が抜けた方がゲップはでやすくなります。
赤ちゃんの手足バタバタの対処法5:体温調整や室温調整をする
赤ちゃんは大人よりも体温が高いため、大人がちょうどいいと感じる気温でも、「暑い」と不快に感じている可能性があります。赤ちゃんの手足が冷えていると「寒いのかな?」と考えてしまいますが、お腹が温かければ問題ありません。赤ちゃんは汗をかきやすく、「濡れた衣服が気持ち悪い」、「汗が冷えて寒い」ということもあります。赤ちゃんの体温調整ができているか不安な場合は、赤ちゃんの平熱と言われている36.5~37.5℃に体温がおさまるように衣服や布団、エアコンなどで調整してあげてください。
赤ちゃんの手足バタバタの対処法6:おくるみを使う
「いろいろ試してみたけど、赤ちゃんの手足バタバタがおさまらない…」という場合は、ママのお腹の中が恋しいのかもしれません。そんな時はおくるみで体を包むのがおすすめです。赤ちゃんの体をお腹の中にいた時と同じように丸くしてあげることで、赤ちゃんがリラックスする効果があります。おくるみのような布が1枚あれば簡単にできるので、試してみてくださいね。
エイデンアンドアネイのおくるみ
通気性のよい素材のため、蒸れを防ぎ、赤ちゃんが快適に過ごすことができます。
赤ちゃんの手足バタバタの対処法7:ベビーマッサージをする
赤ちゃんがご機嫌な状態で手足をバタバタさせている時は、赤ちゃんとスキンシップがとれるベビーマッサージをしてあげてもいいでしょう。ベビーマッサージをすることで赤ちゃんが安心し、そのまま寝てくれることもあるようです。ベビーマッサージを通して赤ちゃんの全身に触れることで、パパママが赤ちゃんのお肌や体調の変化に気付けることもあります。赤ちゃんのお肌がカサカサしている場合は保湿をしっかりしてあげましょう。
ベビーマッサージは、赤ちゃんの体に負担がかかりやすい食後30分以内、予防接種後48時間以内は避けるようにしましょう。また、赤ちゃんのお肌は刺激に弱いため、滑りを良くし、お肌を保護するベビーオイルは必須アイテムです。アロマ入りなど香りのあるベビーオイルを使うと、ママもリラックスできますよ。
アロベビー ベビーオイル
新生児から使用できる、ベビーマッサージオイル。赤ちゃんの顔や体など全身に使えるため、ベビーマッサージをする際におすすめです。
赤ちゃんの手足バタバタの対処法8:手遊びや歌を歌ってあげる
不快感を取り除いてあげても赤ちゃんの手足のバタバタがおさまらない場合は、パパママに甘えたいのかもしれません。そんな時はお腹の中にいる時から聞いているパパママの声で安心させてあげたり、スキンシップを取りながら赤ちゃんの感覚を刺激する手遊び歌がおすすめです。新生児でも楽しめる手遊び歌もたくさんありますよ!
新生児におすすめの手遊び歌1:きゅうりができた
赤ちゃんの体をきゅうりに見たてて、タッチしたり揺すったりしながら遊びます。歌も単調で覚えやすいので、初めての手遊びにおすすめです。
新生児におすすめの手遊び歌2:ぞうきんのうた
頭から足まで撫でられるのが気持ち良いのか、筆者の娘もお気に入りの一曲です。「チクチク」や「ジャブジャブ」といった擬音語が多く、赤ちゃんもママも楽しく遊べます。
新生児におすすめの手遊び歌3:あたま、かた、ひざ、ポン
昔からよく知られている手遊び歌の1つですね。あたま、かた、ひざと歌いながら触るため、赤ちゃんが体の部位を覚えるのをサポートしてくれるかもしれません。
赤ちゃんの機嫌が良さそうな時は手足バタバタを見守ろう
生まれてすぐの赤ちゃんはまだうまく笑うことができません。赤ちゃんが手足をバタバタさせていると「何か不快なのかも」と考えてしまいますが、泣いていないということはご機嫌な証拠です。また、赤ちゃんの手足バタバタは成長過程の1つなので、慌てず見守ってあげてくださいね。
赤ちゃんが手足をバタバタさせる時の注意点
赤ちゃんがご機嫌で手足をバタバタさせている時にも気をつけなければならないのが、赤ちゃんの落下と窒息です。「まだ動けないだろう」と思っていても、赤ちゃんが手足をバタバタさせているうちにソファやベッドの上から移動し、思わぬ事故につながることがあります。また、赤ちゃんの顔周りに置いてあるぬいぐるみや布団が赤ちゃんの手足に引っかかって顔にかぶさってしまうこともあります。首がすわっていない赤ちゃんは、顔に布がかぶさっても振り払うことができないので注意が必要です。赤ちゃんをソファやベッドの隅に寝かさない、赤ちゃんの顔周りにはぬいぐるみや柔らかい寝具を置かないのはもちろん、パパママが赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんが手足をバタバタさせる理由は、不満や不快感だけでなくご機嫌のサインでもあります。日々赤ちゃんと向き合っていると、だんだん赤ちゃんがどうして泣いているのかが分かってくるパパママもいるようです。
手足バタバタは赤ちゃんが自由に体を動かせるようになると自然と減っていく行動です。短い期間しか見られない姿を楽しみながらお世話をするぞ! という気持ちの切り替えをしてみるのも良いかもしれませんよ。