赤ちゃんの哺乳瓶の選び方! いつまで使う? 消毒は毎回必要? 人気のピジョンなど、おすすめ5選!
目次
赤ちゃんの哺乳瓶はどんなときに使う? 母乳育児だと不要?
哺乳瓶は赤ちゃんがミルクを飲む以外にも使えます
哺乳瓶は、赤ちゃんに粉ミルクや搾乳した母乳をあげるための授乳グッズです。哺乳瓶にはいろいろな素材や形、大きさがあり、重さや使い勝手が異なります。哺乳瓶の乳首の部分もサイズや素材が数種類あるので、哺乳瓶を使うシーンや赤ちゃんに合った哺乳瓶を選ぶと便利です。これから育児をするパパママにはミルクを飲ませる以外の使い道はイメージできないかもしれません。しかし、哺乳瓶は子供がゴロンと横になったときにも飲み物をこぼさずに飲むことができるので、湯冷ましやお茶、ジュースをあげるときにも使え、授乳以外にも便利に使える育児グッズですよ。
哺乳瓶はいつまで使う?
子供が1歳半~2歳の時期には哺乳瓶を卒業したい
哺乳瓶は赤ちゃんが使う印象がありますが、卒乳しているだろう子供が哺乳瓶を使っているのを見かけたことはありませんか? いつまで哺乳瓶を使って良いものか気になっているママも多いのではないでしょうか。日本小児歯科学会は、卒乳のタイミングでもある1歳半頃までには哺乳瓶を卒業したいと示しています。理由の一つとして、哺乳瓶でミルクやジュースを飲みながら眠ってしまうと虫歯のリスクになることも挙げられています。2歳を過ぎてしまうと、哺乳瓶の使用が習慣化されてしまい、やめさせるのが難しくなります。卒乳の時期に合わせて、スプーンやコップを使って水分をとれるように少しずつ練習していくと良いでしょう。
赤ちゃんの哺乳瓶選びのポイント! ボトル編
赤ちゃんの哺乳瓶を選ぶときのポイントについて、まずはボトルの種類から見ていきましょう。哺乳瓶の素材や大きさがさまざまなので、赤ちゃんが使うシーンを想像しながら選んでください。
素材(ガラス、プラスチック、シリコン)から哺乳瓶を選ぶ!
哺乳瓶の素材によって特徴が異なります。哺乳瓶の素材別に特徴をまとめたので、参考にしてみてください。
素材 | メリット | デメリット |
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ガラス |
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落とした時に割れやすい |
プラスチック |
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トライタン |
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電子レンジでの消毒ができない |
ガラス製の哺乳瓶は、耐熱素材でできているものが多く煮沸消毒ができ、劣化もしにくく衛生的です。プラスチックの哺乳瓶は軽くて割れにくいですが、使用頻度が高いとそれだけ哺乳瓶が劣化しやすいため、お出かけ用の哺乳瓶として使うのがおすすめです。最近、トライタンという素材の哺乳瓶が登場しています。トライタン製の哺乳瓶はガラス製のような透明感とプラスチック製のような軽さと割れにくさを併せ持っているのが特徴です。トライタンの哺乳瓶は電子レンジで簡単に消毒ができないため、煮沸消毒か消毒液での消毒をしなければいけない点がデメリットです。災害時や旅行の時には、下記のような使い捨てのプラスチック製の哺乳瓶もおすすめです。
chu-bo!(チューボ) おでかけ用ほ乳ボトル 使い捨て哺乳瓶
素材:プラスチック
赤ちゃんがミルクを飲む量に合わせて哺乳瓶のサイズを選ぶ
哺乳瓶のサイズは、赤ちゃんの月齢やミルクを飲む量に合わせて選ぶといいでしょう。ミルクを飲む量の目安は、生後3ヶ月未満の赤ちゃんで約80~160ml/回、生後3~6ヶ月で約160~200ml/回、生後6ヶ月~卒乳までで約200~220ml/回です。メーカーによって販売している哺乳瓶のサイズが異なりますが、120~150mlのものと200~240mlの2タイプの哺乳瓶が一般的です。赤ちゃんの月齢が低いときは必ず小さい哺乳瓶を買わなければならないという訳ではなく、ママが手を添えて飲ませるときに重かったり、外出するときに不便を感じなければ最初から大きいサイズの哺乳瓶を買っていても問題ありません。
自宅用、外出用など使うシーンによって哺乳瓶を使い分ける
哺乳瓶には、最も一般的な口が広い「広口タイプ」と、細長い形状の「スリムタイプ」があります。哺乳瓶を家で使うのであれば、洗いやすく粉ミルクも入れやすいので広口タイプの哺乳瓶がおすすめです。哺乳瓶のスリムタイプは口が狭く、哺乳瓶ブラシが入りにくかったり、ボトルの溝まで洗うことが難しいデメリットがあります。ただし、お出かけのときにはスリムタイプの哺乳瓶がおすすめです。育児中のお出かけは、オムツやおしりふき、着替えセット、粉ミルク用のお湯を入れた水筒など、持ち物がたくさんあって大変ですよね。そんなときにスリムタイプの哺乳瓶であれば、カバンにも入れやすく場所をとらないため、とても便利です。自宅用と外出用で2つのタイプの哺乳瓶をうまく使い分けるのはおすすめです。
赤ちゃんの哺乳瓶選びのポイント! 乳首編
次に、哺乳瓶の乳首の選び方についてご紹介します。哺乳瓶のボトル部分と同じように、乳首部分にもいろいろな素材やサイズがあります。
乳首の素材(シリコンゴム、イソプレンゴム、天然ゴム)で哺乳瓶を選ぶ
哺乳瓶の乳首部分の素材には、「シリコンゴム製」、「イソプレンゴム製」、「天然ゴム」の3種類があります。哺乳瓶の乳首を選ぶ時は、劣化しづらいシリコンゴム製の方が長持ちするのでおすすめです。シリコンゴム製の乳首は、ゴムに特有のにおいもほとんどありません。赤ちゃんが嫌がるようであれば、シリコンゴムより少し柔らかめなイソプレンゴム製の乳首も試してみてください。
天然ゴムの乳首はイソプレンゴム以上に柔らかく、ママのおっぱいに近いのですが、高額なため店頭で見かけることはあまりないでしょう。赤ちゃんにも哺乳瓶の好みがあります。メーカー側で同じ哺乳瓶でシリコンゴム、イソプレンゴム、なかには天然ゴムが付け替えられるようになっているので、赤ちゃんが飲みやすい乳首を選んでみてください。どちらの素材も、ほとんどの乳首が煮沸・加熱(電子レンジ)・消毒液での消毒が可能となっています。
赤ちゃんの月齢や飲み方で哺乳瓶の乳首の種類やサイズを選ぶ
哺乳瓶の乳首の種類やサイズを選ぶときは、赤ちゃんの年齢や飲み方を参考にしてみてください。哺乳瓶の乳首は先端の穴の大きさや形によってミルクの出方が変わります。哺乳瓶の乳首の先端の形状には「丸穴」、「スリーカット」、「クロスカット」の3種類があります。丸穴が自然にミルクが出る形状で、もっとも一般的なタイプです。スリーカットとクロスカットは、赤ちゃんの吸う力によって出るミルクの量が変わるため、成長にあわせてわざわざ乳首を変える必要がないのがポイントです。
哺乳瓶の乳首の大きさは新生児から使えるSSサイズから、生後6ヶ月以降が対象のLサイズまであり、月齢や飲む量に合わせて変えていく必要があります。ただし、哺乳瓶の乳首はずっと使っているとどうしても劣化してしまいます。哺乳瓶の乳首は、1~2ヶ月ごとに新しいものに変えるようにしましょう。赤ちゃんがミルクを飲むのが早い場合、あえて小さいサイズの乳首を使ってゆっくり飲ませるママもいるので、赤ちゃんの様子をみながら判断してくださいね。
赤ちゃんの哺乳瓶は使うたびに洗ったり、消毒すべき? 哺乳瓶用洗剤は必要?
哺乳瓶は使うたびに洗い、消毒をするようにしましょう。生まれたばかりの赤ちゃんはママの免疫力を受け継いでいるといわれていますが、生後6ヶ月にはその免疫効果はなくなり、赤ちゃん自身の免疫で病原菌と戦います。しかし、赤ちゃんの免疫力はまだ未熟なため、哺乳瓶に残った手洗いでは落ちにくい汚れや雑菌が口に触れてしまうと、消化不良などをおこしてしまう恐れがあります。
哺乳瓶を安心して使えるように、使うたびに哺乳瓶用ブラシなどを使ってしっかり洗い、消毒をするようにしましょう。また、哺乳瓶を洗うときは、水だけだと汚れや哺乳瓶の底にたまりがちな粉ミルクが落ちにくいので洗剤を使ってください。哺乳瓶用洗剤を使えば、赤ちゃんにやさしい成分で作られているので安心です。筆者は生後半年頃までは哺乳瓶専用洗剤で洗っていましたが、途中から哺乳瓶専用洗剤を使うのが面倒になり、通常の洗剤で洗うようになりました。ただ、それでも哺乳瓶を洗う用のスポンジだけは他の食器用のスポンジと一緒にするのには抵抗があり、首の長い哺乳瓶用ブラシをずっと使っていました。
ちなみに、WHO(世界保健機関)は赤ちゃんが1歳になるまでは哺乳瓶の消毒は必要と広報しています。赤ちゃんは大人に比べていろいろな病原菌の感染リスクが高いため、哺乳瓶は使用する度に洗い、消毒した方が安心です。出先など、すぐに消毒ができない場合でも、使い終わった哺乳瓶を水で洗ってミルクの飲み残しを流しておくなど、雑菌が繁殖しないようにしてあげた方がいいでしょう。
哺乳瓶の消毒方法は? 煮沸? 電子レンジでの加熱? 消毒液での消毒?
哺乳瓶の消毒には、煮沸消毒、電子レンジなどでおこなう加熱消毒、消毒液での消毒の3つの方法があります。煮沸消毒は大きな鍋に水と哺乳瓶をいれて沸騰させるため、家にあるものだけでできるのがメリットです。しかし、毎回お湯を沸かす手間と、火を使うためにそばを離れられないという点がデメリットで、筆者は煮沸消毒を試したことはありません。
筆者が経験しているのは電子レンジでの加熱消毒と消毒液での消毒です。哺乳瓶消毒用の専用容器がどちらの消毒方法にも対応していたので、両方試してみました。日に何度も哺乳瓶を使う時期は電子レンジでの加熱消毒、ミルクを飲む回数が減ってきたら寝る前に消毒液につけて消毒というパターンが多かったですね。どの哺乳瓶の消毒方法ママに合うのか、実際に比べてみてママに合う方を選んでください。
参考までに哺乳瓶の3種類の消毒方法をまとめた動画をご紹介します。実際に哺乳瓶を消毒するのをイメージして、どの消毒方法が皆さんにあっているのかを判断ください。
哺乳瓶のおすすめ5選!
おすすめの哺乳瓶1:ピジョン 母乳実感哺乳びん
素材:ガラス(プラスチック製もあり)
容量:160ml、240mlの2種類
乳首タイプ:丸穴
哺乳びんタイプ:広口タイプ
消毒方法:煮沸○、加熱○、消毒液○
こちらのピジョンの哺乳瓶は、手で持ちやすい丸みのある形が特徴です。広口タイプの哺乳瓶なので、ミルクも作りやすく洗いやすいので使い勝手も良く、衛生面でも安心して使えます。哺乳瓶に付属の乳首は、赤ちゃんが母乳を飲むときの口の動きを研究して作られています。ピジョンから販売されている乳首のSSサイズからLサイズまで付け替えが可能なので、赤ちゃんの成長に合わせて使い続けることができます。耐熱ガラス製で煮沸消毒ができ、消毒液での消毒、電子レンジ消毒にも対応しているところもポイントです。
おすすめの哺乳瓶2:ピジョン 病産院用哺乳びん(直付け式)
素材:ガラス
容量:200ml
乳首タイプ:乳首は別売
哺乳びんタイプ:広口タイプ
消毒方法:煮沸○、加熱○、消毒液○
ピジョンの哺乳瓶で、病院や産院で使われています。口広タイプの哺乳瓶なので、洗いやすく調乳もしやすいです。こちらの哺乳瓶は、20mlから200mlまで、10ml単位で目盛りが付いるのも便利ですね。哺乳瓶の消毒方法は、煮沸消毒、消毒液での消毒、電子レンジ消毒の3つの方法に対応しています。哺乳瓶の乳首は別売りなので、ピジョンの「母乳実感®」の乳首か「弱吸啜用」の乳首を購入してください。
おすすめの哺乳瓶3:ビーンスターク 哺乳びん
素材:トライタン
容量:150mlと240mlの2種類
乳首タイプ:クロスカット
哺乳びんタイプ:広口タイプ
消毒方法:煮沸○、加熱×、消毒液○
こちらのビーンスタークの哺乳瓶は素材がトライタンでできています。トライタンでできているので哺乳瓶はガラスのような透明感で、割れにくいのが嬉しいポイントです。電子レンジ消毒はできませんが、煮沸消毒と消毒液での消毒には対応しています。消毒液のすすぎ残しは哺乳瓶の透明感が損なわれる場合があるので、消毒の後はしっかりすすぐようにしましょう。口広タイプの哺乳瓶なので、粉ミルクが入れやすいので便利ですね。
おすすめの哺乳瓶4:ベッタ (Betta) ドクターベッタ哺乳びん
素材:プラスチック
容量:120mlと240mlの2種類
乳首タイプ:クロスカット
哺乳びんタイプ:スリムタイプ
消毒方法:煮沸○、加熱○、消毒液○
参考価格:1,944円
ベッタのプラスチック製の哺乳瓶です。プラスチック製の哺乳瓶は軽いのでお出かけの時にも便利です。カラフルでおしゃれなデザインなのも人気の理由です。ベッタの独特な哺乳瓶の形は、赤ちゃんが哺乳瓶でミルクを飲む時も母乳を飲む時の姿勢で飲めるように、工夫されています。哺乳瓶の乳首は、母乳を飲む時のように咀嚼をうながず「ブレイン」と飲みやすさを重視した「ジュエル」の2種類があるので、赤ちゃんに合わせて選ぶと良いでしょう。
おすすめの哺乳瓶5:BooBoo マジックベイビー
素材:ガラス(シリコン加工)
容量:240ml
乳首タイプ:丸穴の乳首3種類がセット
哺乳びんタイプ:広口タイプ
消毒方法:煮沸○、加熱×、消毒液×
BooBooのマジックベイビーの哺乳瓶は色鮮やかなカラーですが、40度以上のお湯を入れると哺乳瓶の色が透明に変わります。赤ちゃんがミルクを飲みやすい37度〜40度になると、哺乳瓶の色が戻るのでミルクが冷めたのが一目でわかるのが便利です。ガラスの哺乳瓶がシリコンでコーティングされているので、万が一哺乳瓶が割れてもガラス片が飛び散らずに安全です。哺乳瓶の乳首は「ピジョン母乳実感」「NUKプレミアムチョイス」「ChuChuらく飲みすいすい」などの広口タイプに対応しています。こちらの哺乳瓶は煮沸消毒で消毒する必要があり、お湯が沸騰後に哺乳瓶を入れたら3分で取り出すようにしましょう。哺乳瓶を誤った方法でお手入れするとシリコンが劣化しやすくなるので注意が必要です。
まとめ:哺乳瓶はママの使うシーンや赤ちゃんの様子に合ったもの選ぼう
哺乳瓶選びのポイントは分かりましたか? 使うシーンや頻度、赤ちゃんの月齢や飲む量を考えながら選んでみてください。また、哺乳瓶の色やデザインもさまざまなので、ママの好みのものを使えば、育児がもっと楽しくなるのでおすすめです。