赤ちゃんに湯冷まし(白湯)は飲ませるべき? ミネラルウォーターは使えない? 湯冷ましの作り方を紹介

湯冷ましって何?

湯冷ましって何?
湯冷ましとは、水を沸騰させてできたお湯を35度~37度の人肌程度に冷ましたものです。また、湯冷ましと白湯との違いが気になるパパママもいるでしょうか。白湯は水を沸騰させたもので、湯冷ましは白湯を人肌に冷ましたもので、白湯と湯冷ましが同じ意味で使われることもあります。

赤ちゃんに水道水をそのまま飲ませない方がいい理由

赤ちゃんに水道水をそのまま飲ませない方がいい理由
赤ちゃんの胃腸は未発達なので、水道水をそのまま与えると赤ちゃんの胃腸に負担となって下痢を起こしてしまう場合があります。日本の水道水は消毒が十分に行き届いており、赤ちゃんに飲ませても大丈夫とも言われていますが、水道水には消毒の際に使われ、わずかに水の中に残った「残留塩素」と、水道水の塩素消毒過程で化学反応が起きて発生する「トリハロメタン(※発がん性の疑いがあるとされる)」という物質が含まれています。

日本の水道水に含まれる「残留塩素」や「トリハロメタン」の量は、安全性に問題がないと言われていますが、デリケートな赤ちゃんに水道水をそのまま与えるのは心配ですよね。水道水を沸騰させ湯冷ましにすることで、残留塩素とトリハロメタンを取り除くことができるので、水道水の水を赤ちゃんに与える時は湯冷ましであげるようにしましょう

浄水器の水やミネラルウォーターは赤ちゃんにそのまま飲ませてはいけないの?

浄水器の水やミネラルウォーターは赤ちゃんにそのまま飲ませてはいけないの?
浄水器を通した水は赤ちゃんに安全だと思ってしまいがちですが、浄水器では残留塩素やトリハロメタンなどの不純物を完全には取り除けない場合が多いです。浄水器を通した水も、しっかりと沸騰させ湯冷ましを作ってから赤ちゃんに与えるようにしましょう。

ミネラルウォーターにはカルシウムやマグネシウム、カリウムなどのミネラルが溶けており、ミネラルの多い「硬水」とミネラルの少ない「軟水」があります。「軟水」で加熱殺菌済みのミネラルウォーターは赤ちゃんにそのまま飲ませることができますが、赤ちゃんの水分補給は母乳や粉ミルクで十分で、水分補給としてミネラルウォーターを飲ませる必要はありません

新生児の赤ちゃんに母乳や粉ミルク以外の水分を飲ませると胃腸に負担をかけてしまい下痢を起こしてしまうことがあります。そのため、赤ちゃんの水分補給は母乳や粉ミルクで良いのです。また、「軟水」でも加熱殺菌されていないものは、湯冷ましにする必要があります。ミネラルが多い「硬水」は赤ちゃんの胃腸に負担をかけ下痢を起こしてしまう場合があり、湯冷ましにしても飲ませることはできません

硬水のミネラルウォーターでよく見かけるのは「evian(エビアン)」や「コントレックス」です。「クリスタルガイザー」は軟水で、国産のミネラルウォーターで鉱水と記載がある「南アルプスの天然水」や富士山の名前が入った天然水は軟水に分類されるため、赤ちゃんの湯冷ましに使用することができます。

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赤ちゃんに湯冷ましは絶対に必要? 湯冷ましを飲ませるタイミングは?

赤ちゃんに湯冷ましは絶対に必要? 湯冷ましを飲ませるタイミングは?
赤ちゃんへの湯冷ましの必要性を歴史的背景とともに解説し、湯冷ましを与えるのに適した時期とタイミングを詳しくご説明します。

昔は湯冷ましを飲ませる習慣があった

昔は湯冷ましを飲ませる習慣があった
かつて日本では、お風呂上がりや暑い日に赤ちゃん湯冷ましを与えて水分補給するのが常識だった時代がありました。1917年に日本で初めて発売された粉ミルクは、徐々に消費量が拡大し、1970年代には粉ミルクで育児をすることが多かったようです。

当時の粉ミルクは、たんぱく質やミネラルの濃度が高く赤ちゃんには濃すぎたため、水分補給として粉ミルクをあげるのは適していませんでした。粉ミルク育児が広がっていたた頃は、足りない水分を湯冷ましで補い、成分が濃い粉ミルクを飲んでいる赤ちゃんの胃の負担を和らげるよう湯冷ましが必要とされていたのです。

現在の赤ちゃんの水分補給は基本的に母乳や粉ミルクで十分

現在の赤ちゃんの水分補給は基本的に母乳や粉ミルクで十分
かつては必要とされた湯冷ましですが、現在は、離乳食が始まるまでの赤ちゃんの水分補給は母乳やミルクで十分という考えが主流となっています

現在の粉ミルクは、母乳に近いたんぱく質やミネラルの濃さに改良され、湯冷ましで水分を補う必要がなくなりました。また、母乳や、適切に調乳された粉ミルクの水分量は約88%もあり、赤ちゃんは母乳や粉ミルクで十分に水分補給できるので、湯冷ましで水分補給をする必要がありません。

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1日に接取できる粉ミルク量を上回る場合は湯冷ましを与える

母乳は消化が良いので赤ちゃんが欲しがるだけ与えても大丈夫ですが、母乳よりも消化吸収に時間がかかる粉ミルクは、与え過ぎると赤ちゃんの胃腸に負担をかけてしまいます。粉ミルク育児の赤ちゃんの場合は1日に与える粉ミルクの量が決まっているので、それを上回ってしまいそうな場合には湯冷ましで水分補給をするようにしましょう。

母乳や粉ミルク以外の水分補給では湯冷ましや麦茶、イオン飲料も活用しよう

母乳や粉ミルク以外の水分補給では湯冷ましや麦茶、イオン飲料も活用しよう
赤ちゃんの母乳や粉ミルク以外の水分補給方法としては、湯冷まし以外に麦茶やイオン飲料があります。離乳食が始まる前の赤ちゃんの水分補給は母乳や粉ミルクで十分ですが、赤ちゃんが便秘をしている時、発熱時、特別に汗をかいてのどが渇いていそうな時には、補助的に湯冷ましや麦茶、イオン飲料をあげても良いでしょう

母乳や粉ミルクをしっかりと飲めているなら、基本的には脱水症状になることはないので、赤ちゃんが嫌がるようであれば湯冷ましや麦茶、イオン飲料などを無理に与える必要はありません。離乳食が始まり母乳や粉ミルクの量が減ってきたら、食事の時に一緒に湯冷ましや麦茶を飲む習慣にするなどして、赤ちゃんの水分補給を意識的に行うと良いですね

赤ちゃん用の麦茶やイオン飲料は、ペットボトルやパック飲料でも販売されています。麦茶を自宅で作る時は、水出しではなくしっかり煮出して、うっすらと味がするくらいに薄めてから赤ちゃんに与えましょう。麦茶を煮出して作る時に麦茶パックも沸騰消毒できるので安心です。

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湯冷ましはいつからいつまで飲ませるの?

湯冷ましはいつからいつまで飲ませるの?

湯冷まし単体で与える場合は生後3ヶ月以降から1歳頃までが目安

湯冷ましを粉ミルクの調乳用に使う場合は新生児期から与えても大丈夫なのですが、湯冷まし単体で赤ちゃんに飲ませたい場合は生後3ヶ月以降から飲ませるようにしましょう。赤ちゃんの胃腸は未発達なので、新生児期から母乳や粉ミルク以外の水分を与えると、赤ちゃんの胃腸の負担になり下痢を起こすおそれがあるからです。

湯冷ましは、いつまで飲ませた方が良いという決まりはありません。離乳食が始まり赤ちゃんの胃腸が発達してきたら、だいたい1歳前後を目安に水道水をそのまま与えても大丈夫になってきますので、1歳頃までは湯冷ましを使いましょう

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湯冷ましの作り方

湯冷ましの作り方
湯冷ましの作り方をご紹介します。

  1. やかんに水を沸かして、ふたを開けた状態で10分以上沸騰させる。
  2. 35度~37度の人肌程度に冷ます。
  3. 保存容器に入れ保存する。

水道水で湯冷ましを作る場合は、水道水を10分以上沸騰させることで塩素やトリハロメタンをしっかりと取り除くことができます。水道水に含まれるトリハロメタンは、5分沸騰させたあたりで一時的に濃度が上昇するので、必ず10分以上沸騰させるようにしましょう。電気ポットで湯冷ましを作りたい場合は、一度の沸騰では沸騰時間が短く有害物質の除去が十分にできないので、複数回沸騰を繰り返す必要があります。

湯冷ましの保存方法や期間

一度作った湯冷ましの保存期間は、基本的に1日です。湯冷ましは、水道水に含まれていた殺菌成分である塩素が取り除かれているので、そのまま放置しておくと細菌が繁殖してしまいます。赤ちゃんに飲ませるタイミングで毎回新しい湯冷ましを作るのが理想的ですが、それが難しい場合は作った湯冷ましを保温効果のある魔法瓶に保存し、その日のうちに使い切るようにしましょう。1日を過ぎてしまった湯冷ましは処分して、翌日また新しく湯冷ましを作り直してください。

保温効果が高く、湯冷ましの保存にぴったりの魔法瓶です。こちらの魔法瓶は、軽量かつコンパクトなので、外出時の持ち歩きにも便利です。シンプルな作りで丸洗いもでき、お手入れしやすい点も、忙しいママには嬉しいポイントですね。

1回に飲ませる湯冷ましの量や飲ませ方

1回に飲ませる湯冷ましの量や飲ませ方
赤ちゃんに与える湯冷ましの量は、1回につき10cc~30ccくらいが目安です。離乳食開始前の赤ちゃんには、哺乳瓶やスプーンを使って飲ませてあげましょう。離乳食開始後は、ストローマグの練習も兼ねて、湯冷ましをストローマグで飲ませてあげても良いでしょう。

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赤ちゃんに湯冷ましをあげる時の注意点

赤ちゃんに湯冷ましをあげる時の注意点
赤ちゃんに湯冷ましを上げる時の注意点をご紹介します。

赤ちゃんに飲ませる前に湯冷ましの温度を確認しよう

赤ちゃんに飲ませる前に湯冷ましの温度を確認しよう
赤ちゃんは温度にとても敏感で、赤ちゃんにとって熱かったり冷たかったりすると、嫌がって飲みたがりません。水を沸騰させてからまだ熱い状態だと赤ちゃんがやけどをする危険もあります。湯冷ましを与える前に必ずパパやママの手に湯冷ましを1滴垂らして、湯冷ましの温度が人肌程度かどうかを確認してから赤ちゃんに与えるようにしてくださいね

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湯冷ましをあげるタイミングに気を付けよう

湯冷ましをあげるタイミングに気を付けよう
授乳前に湯冷ましでお腹がいっぱいになってしまうと、赤ちゃんの母乳や粉ミルクを飲む量が減り、赤ちゃんが必要な栄養を取れなくなってしまいます。赤ちゃんがお腹を空かせている授乳時間前は、湯冷ましを与えないように気を付けましょう。

まとめ

まとめ
初めての育児では、湯冷ましを飲ませる必要があるのか迷ってしまうと思いますが、離乳食開始前の赤ちゃんには基本的には母乳や粉ミルクで十分です。離乳食開始後は、徐々に減ってくる母乳や粉ミルクの代わりに、湯冷ましで水分補給するようにしていきましょう。赤ちゃんの月齢や発達に合わせて、上手に湯冷ましを取り入れていけると良いですね。