離乳食にツナはいつからOK? 冷凍保存はできる? おすすめのツナ缶とアレンジレシピも紹介
目次
離乳食にツナはいつからOK?
ツナ缶の原料であるまぐろやかつおは、DHAやタンパク質を多く含んでいて栄養豊富な食材です。まぐろやかつおなどは脂肪が多い赤身の魚なので、食塩不使用の水煮を選べば離乳中期から与えてOK。ツナ缶は魚の皮や骨が取り除いてあり、加熱、密封されているので離乳食に使うのにとても便利ですよ。ただし離乳の時期によってツナ缶の選び方や下処理が異なりますので注意が必要。赤ちゃんに合わせて食べやすく調理してあげましょう。
離乳食用ツナ缶の選び方
離乳食に適したツナ缶の選び方をみていきましょう。
ツナ缶にも種類がある
ツナ缶には原料や調理、形状の違いによって名称や表記が異なります。缶詰に記載されている表記の違いを知った上で離乳食に合ったツナ缶を選びましょう。
名称の違い
- ホワイトツナ/ホワイトミート:原料はビンナガマグロで高級ツナ缶に使用される。白いフレーク片が特徴。
- ライトツナ/ライトミート:原料はキハダマグロ、メバチマグロ、カツオ。
調理の種類
- 油漬け:約半分以上の調味液が油になっているもの。こくのある味わいで1番流通量が多い。
- 油入り水煮(油ひかえめタイプ):調味液のうち油が半分未満で、口当たり軽め。
- 水煮(ノンオイル・オイル無添加):調味に油を使用せず、水や野菜スープ、マグロ・カツオエキスなどで仕上げたもの。ヘルシーであっさりしている。水煮の中にも「食塩無添加」や塩と魚エキスで味付けされた「素材そのまま」などがある。
離乳食にはノンオイルの水煮がおすすめ
離乳食にツナを取り入れる時には、食塩不使用の水煮(ノンオイル)がおすすめです。水煮は油漬けのツナ缶に比べてカロリーは約1/4とヘルシーな上、タンパク質が豊富なので離乳食には重宝する食材。水煮は汁にうま味がプラスされているので汁ごと使えるのも嬉しいポイントです。
油漬けのツナ缶をあげる時は必ず熱湯をかけて油抜きをする必要があります。ただし、油抜きをしても油を完全に抜くことはできないので、1才頃までは少量を使うようにしましょう。
離乳食におすすめのツナ缶3選
離乳食におすすめの食塩無添加、ノンオイルのツナ缶をご紹介します。
パルシステム「ツナフレーク缶食塩無添加・ノンオイル」
原料はまぐろで蒸し煮にした後、野菜スープで煮込んでいます。化学調味料不使用なのでツナ本来のおいしさが味わえますよ。
いなば食品「ライトツナ食塩・オイル無添加」
きはだまぐろが原料で、煮出した野菜スープとミネラルウォーターで作られています。化学調味料不使用でさっぱりとした味です。
はごろもフーズ「天然水でつくったシーチキン純」
原料はきはだまぐろで、天然水だけを使用して作られている水煮。細かいフレーク状なので離乳食に使いやすいですよ。
離乳食にツナをあげるときのポイント
離乳食にツナを取り入れる時に押さえておくべきポイントをお伝えします。
食塩が入っているものは湯通しする
水煮であっても食塩無添加でないものは、必ず湯通ししてから与えるようにしましょう。小さめの茶こしやザルに使う分を入れてから熱湯を回しかければ、余分な塩分を取り除けますよ。
そのままではなく必ず加熱調理する
水煮のツナ缶で食塩無添加であっても、そのまま与えるのはNG。必ず加熱調理をしてからあげてください。またフレーク状になっていてもツナがかたまりになっていることがあります。離乳中期~離乳後期に与える時は身を細かくほぐしてからあげるようにしましょう。
ひとさじの量から
ツナ缶に限ったことではありませんが、初めて食べさせる食材はひとさじの量からスタートしましょう。またツナ缶には原料が「まぐろ」のものと「かつお」のものがあります。どちらが原料なのかもしっかり確認した上でツナ缶を選ぶようにしてくださいね。
1回にあげて良い量
ノンオイルの水煮であっても意外に脂肪分が多いので注意しましょう。1回にあげるめやす量としては離乳中期:10~15g、離乳後期:15g、離乳完了期:15~20gとなっています。
赤ちゃんがツナを食べてくれないときは?
大人ではあまり気にならないツナのパサつきも、赤ちゃんにとっては食べにくく嫌がってしまうことも。あんかけにしてとろみをつけたり、他の食材に混ぜ合わせたりするなど、工夫して調理すると食べやすくなりますよ。
離乳食用ツナの保存方法
ツナは冷凍保存できる食材。塩分や油が含まれているものは、熱湯を回しかけたあとしっかりと水分を切ります。フォークを使って食べやすくほぐした後、1食分を小分けにしてラップやパックに入れてから冷凍すればOK。調理する時に電子レンジで解凍するだけですぐに使えて便利ですよ。
【離乳中期】ツナを使ったおすすめレシピ
初めてのツナでも食べやすい離乳中期におすすめのレシピをご紹介します。
まずはここから「ツナのおかゆ」
【材料】
- ツナ(水煮)10g
- ごはん大さじ2
【作り方】
- 鍋にごはんと水1/2カップを入れて柔らかくなるまで煮る。
- 1にツナを加えて煮て7~8分蒸らせば出来上がり。
※2の行程であらかじめ柔らかく茹でてみじん切りにした野菜を入れるのもおすすめです。
とろみで食べやすい「ツナと野菜のうどん」
【材料】<80g×5食分>
- うどん1玉
- ツナ1缶
- 人参3cm
- 大根1cm
- 小松菜1株
- 水300cc
- 和風だし(ベビーフードも可)適量
- 片栗粉大さじ1
【作り方】
- ツナに熱湯をかけて油抜きをし、水を切る。
- うどんと野菜を食べやすい大きさに切る。※小松菜は細かめに切った方が食べやすいのでおすすめ。
- 鍋に片栗粉以外の材料を入れて煮る。水分が減ってきたら、火を止める。
- 片栗粉と大さじ1の水で水溶き片栗粉を作り鍋に入れて混ぜる。ひと煮立ちさせたら出来上がり。
電子レンジで簡単「ツナのトマトパンがゆ」
【材料】
- ツナ(水煮)10g
- 食パン(耳なし)15g
- トマトジュース(無塩)大さじ2
- 野菜スープ大さじ2
【作り方】
- 食パンをみじん切りにする。
- 耐熱容器に1とツナ、トマトジュース、野菜スープを入れる。ラップをかけて電子レンジで約1分30秒加熱した後、そのまま蒸らして冷ます。
- 2のツナを細かくほぐしながらよく混ぜれば出来上がり。
【離乳後期】ツナをつかったおすすめレシピ
3回食にステップアップする離乳後期におすすめのレシピをご紹介します。
簡単おやつに「じゃがいもとツナのおやき」
【材料】
- じゃがいも30g
- ツナ(水煮)15g
- 片栗粉大さじ1/2
- 油少々
【作り方】
- じゃがいもは柔らかくなるまで加熱してから潰す。
- 1にツナと片栗粉を加えて混ぜ合わせる。
- 5つに分けて食べやすい形にしてから、油を引いたフライパンで両面を1~2分ずつ弱火で焼いて出来上がり。
スープで食べる「ツナのトマト煮」
【材料】
- トマト20g
- ツナ(水煮)15g
- 野菜スープ大さじ3
【作り方】
- トマトの皮と種を取り除き、きざむ。
- 野菜スープに1とツナ入れて混ぜる。水分が少なくなるまで弱火で煮たら出来上がり。
冷凍ストックできる「ツナと野菜のうま煮」
【材料】
- 人参20g
- 玉ねぎ20g
- ブロッコリー20g
- かぶ20g
- ツナ(水煮)1缶
- だし150cc
- 醤油1~2滴
- 片栗粉適量
【作り方】
- すべての野菜を5mmくらいの角切りにする。
- 鍋に1とだし、醤油を入れて柔らかくなるまで煮る。
- ツナ缶を汁ごと入れて、ひと煮立ちさせる。
- 水溶き片栗粉を入れてとろみをつけたら出来上がり。
【離乳完了期】ツナを使ったおすすめレシピ
パクパク食べやすい離乳完了期におすすめのレシピをご紹介します。
ツナのうま味で食べやすい「ツナとほうれん草のおにぎり」
【材料】
- ツナ(水煮)10g
- ほうれん草30g
- 軟飯90g
【作り方】
- ほうれん草を柔らかくなるまでゆでてから、細かくきざむ。
- 1とツナを軟飯に加えて混ぜ合わせる。
- ラップに2を入れ、一口大の大きさに丸めて出来上がり。
手づかみ食べにおすすめ「ツナと野菜のおやき」
【材料】<2食分>
- ごはん子ども茶碗に軽く2杯
- ツナ(水煮)1/2缶
- 玉ねぎ中1/2個
- 人参1/3本
- ほうれん草2束
- 醤油小さじ1
- 小麦粉または米粉大さじ1
- ベビーチーズ1個
- 油少々
【作り方】
- 玉ねぎ、人参、ほうれん草をみじん切りにする。
- 1をラップで包み、電子レンジで加熱する。
- ベビーチーズは5mmくらいのサイコロ状に刻む。
- 2と3、その他の材料をボウルに入れて混ぜ合わせる。
- 7~8個に分けてラップで包み小判形に成形する。
- 少量の油をひいたフライパンに入れて片面ずつ中火で焼き、ほんのり焦げ目が付いたら出来上がり。
大人も一緒に「ツナと枝豆のかきたまスープ」
【材料】<大人2人と赤ちゃん1人分>
- ツナ(水煮)70g
- むきえだまめ100g
- だしパック1個
- 玉ねぎ1/2個
- 卵1個
- しょうゆ小さじ1
- 塩少々
【作り方】
- 玉ねぎを1~2cmに薄く切る。
- 鍋に1と水500ml、ツナ(汁も一緒に入れる)、えだまめ、だしパックを入れて煮る。
- 玉ねぎがやわらかくなったら、だしパックを取り出す。
- 卵を溶いて鍋に流し入れてしっかり火を通し、塩としょうゆで味を調える。赤ちゃん用にスープを取り分け、えだまめをキッチンばさみなどで半分に切ったら出来上がり。
まとめ
お魚を離乳食に取り入れるとき、ツナ缶は手軽に使えてとても便利な食材です。ツナ缶は骨や皮をとる必要がなく下処理も簡単なので、タンパク質が足りない時のためにストックしておくと重宝しますよ。ご紹介したレシピを参考に、おいしくツナを食べさせてあげてくださいね。