吐き戻し防止枕って何? 選び方やおすすめ、授乳クッションやタオルで代用する方法も紹介
目次
赤ちゃんの吐き戻しはどうして起こるの?
赤ちゃんの消化器官は未発達なので吐き戻しが起きやすい
消化器官が未発達な赤ちゃんは、授乳後に吐き戻してしまうことが良くあります。赤ちゃんが母乳やミルクを吐き戻したあと元気そうであれば、そこまで心配する必要はありません。
赤ちゃんの吐き戻しで注意が必要なのは、赤ちゃんが噴水のように吐いた後にぐったりしているなどの異変がみられる場合です。赤ちゃんが頻繁に吐き戻していて、赤ちゃんの体重が増えない、授乳後の呼吸がおかしい、顔色が悪いといった様子が見受けられる場合は、すぐに病院に連れて行きましょう。
赤ちゃんの吐き戻しには溢乳と吐乳がある
授乳後に赤ちゃんの口の端からミルクがこぼれるような吐き戻しのことを溢乳(いつにゅう)と言い、溢乳は赤ちゃんの生理的な現象で1歳前後には治まるとされています。赤ちゃんが腹ばいになることが増えると、お腹が圧迫されて吐き戻しが増えることもあります。
赤ちゃんが勢いよく母乳やミルクを吐くことを吐乳(とにゅう)と言い、赤ちゃんが噴水のように吐き戻すこともあります。赤ちゃんの吐く量や回数が多かったとしても、体重が増加しおしっこが出ていれば、きちんと母乳やミルクを飲めているので心配しなくても大丈夫です。
吐き戻し防止枕ってどんなもの?
吐き戻し枕の傾斜で赤ちゃんの吐き戻しを防止する効果が期待できる
未発達な赤ちゃんの胃はとっくり状になっています。とっくりが横向きになっていると、少しの刺激でこぼれてしまいますよね。授乳後は赤ちゃんのとっくり状の胃に母乳やミルクが入っている状態なので、中身を戻さないようにするために、授乳後は赤ちゃんの頭を高くすることが有効です。
吐き戻し防止枕は、傾斜のある枕で、赤ちゃんの腰あたりから徐々に赤ちゃんの頭の位置が高くなる作りになっているのが特徴です。吐き戻し枕は、赤ちゃんの吐き戻しや鼻詰まりを防止する効果もあります。
吐き戻し防止枕はいつからいつまで使えるの?
傾斜が付いた吐き戻し防止枕は、頭から背中あたりを支える形状で赤ちゃんの首に負担を与えないため、新生児から使うことができます。一方、赤ちゃんの頭だけをのせるタイプで高さのある枕は首や気管の負担となることがあるため、ある程度首がすわった生後3ヶ月頃からの使用が目安です。
生後5ヶ月~生後6ヶ月頃になり赤ちゃんが寝返りを始めると、ころころと移動して枕から離れてしまうこともあります。吐き戻し枕から赤ちゃんがずれてしまうと、吐き戻し防止の効果は発揮できません。吐き戻しは赤ちゃんの成長に伴って治まってくるので、吐き戻し防止という役割では、吐き戻し防止枕の活用期間は短いでしょう。吐き戻し枕を通常の枕として使う場合は、長く使っても良いですね。
吐き戻し防止枕は絶対に必要?
吐き戻し対策のために赤ちゃんをずっと抱っこしているのは、パパママにとって体力的にも精神的にも負担になってしまいます。吐き戻し枕があれば、傾斜のある枕の上に赤ちゃんを安心して寝かせておけるので、パパママの負担を軽減してくれるでしょう。吐き戻し防止枕は絶対に必要というわけではありませんが、赤ちゃんの吐き戻しを防止したり、赤ちゃんの吐き戻しに悩むパパママの負担を和らげてくれるというメリットがあります。
吐き戻し防止枕で劇的に赤ちゃんの吐き戻しが改善されたというパパママもいれば、吐き戻し防止枕を使っても効果が見られなかったというパパママもいるようです。吐き戻し防止枕を使っても、必ず赤ちゃんの吐き戻しを防止できるわけではない点は覚えておきましょう。
吐き戻し防止枕の選び方
吐き戻し枕を購入する前に、吐き戻し枕の選び方のポイントをおさえておくと良いでしょう。
枕タイプ、クッションタイプで選ぶ
吐き戻し防止枕には、枕タイプの吐き戻し防止枕とクッションタイプの吐き戻し防止クッションがあります。赤ちゃんの頭の下に敷く枕タイプはなだらかな傾斜になっており、赤ちゃんの姿勢を崩すことなく頭を支えられます。枕タイプの吐き戻し防止枕は、呼吸を妨げないので安心して使うことができますが、吐き戻し防止枕の傾斜でどうしても吐き戻し防止枕から赤ちゃんが滑り落ちてしまうこともあります。
クッションタイプの吐き戻し防止クッションは、枕のように頭の下に敷くのではなく、クッションの上に赤ちゃんを寝かせます。中央がくぼんでいる吐き戻し防止クッションは、自然と赤ちゃんの頭の位置が高くなるため吐き戻しが防止できます。赤ちゃんの居場所としても優れている吐き戻し防止クッションですが、赤ちゃんを寝かせられるだけの大きさがあるのでどうしてもかさばります。吐き戻し防止クッションは、吐き戻し防止枕のような手軽さがないのがデメリットだといえるでしょう。
丸洗いできると衛生的
赤ちゃんの枕は、汗や吐き戻しでどうしても汚れてしまいがちです。吐き戻し枕を清潔に保つために、こまめに吐き戻し防止枕や枕カバーを洗濯したり、吐き戻し防止枕にタオルを敷いたりして対策をしましょう。
赤ちゃんが睡眠中ずっと使用する枕は、どうしても赤ちゃんの大量の汗が染み込みやすいため、吐き戻し防止枕のカバーだけでなく中身も洗えるとより衛生的に使えますよ。吐き戻し防止枕が洗濯機で丸洗いできるタイプだと、手間が掛からずお手入れも簡単なのでおすすめです。
次のページでは吐き戻し枕を使う時の注意点と、おすすめの吐き戻し枕をご紹介します。