離乳食の蒸しパンはいつから? 食べさせ方の注意点と簡単レシピ10選
目次
離乳食の蒸しパンはいつから食べてもいいの?
離乳食として蒸しパンを食べても良い時期は、生後7~8ヶ月頃の離乳中期「モグモグ期」からです。離乳食が進んでだんだんと食べることに慣れてきたこの時期は、食感や味付けなどに飽きてきて離乳食を食べなくなってくる赤ちゃんもいます。少しずつ食べ物を手づかみしたがる赤ちゃんも出てくるため、そのようなときは自分で食べさせてあげると食への意欲が湧きます。手でつかんで食べられて、手や食卓が汚れにくい蒸しパンは離乳食に飽きてしまった赤ちゃんにもおすすめです。
離乳食の蒸しパンにホットケーキミックスはいつから?
蒸しパンを食べられるようになるのは離乳中期の生後7~8ヶ月頃からです。ホットケーキミックスを使用できるのは離乳後期に入った、生後9~10ヶ月頃からです。ホットケーキミックスを選ぶ際は、成分表示を確認して、できるだけ乳化剤や香料などの添加物が使われていないものを選ぶとよいです。
また、ホットケーキミックスは小麦粉と砂糖、ベーキングパウダーがあれば自分で作ることができます。離乳中期から蒸しパンを食べさせる場合や、市販のホットケーキミックスの添加物が気になる場合は、手作りのホットケーキミックスを使うと赤ちゃんにも安心して食べさせてあげられます。
離乳食の蒸しパンに栄養はある?
ホットケーキミックスなどを使って自分で作る蒸しパンはさまざまなアレンジが可能なので、使う材料によって栄養成分が異なります。主に蒸しパンに使われる材料は小麦粉で、小麦粉にはでんぷん質やタンパク質が多く含まれているのです。でんぷん質は赤ちゃんが活動するためのエネルギー源となり、タンパク質は赤ちゃんの皮膚や筋肉などといった身体の組織の形成に使われます。
何も混ぜないプレーンの蒸しパンにも栄養はありますが、かぼちゃやバナナなどの野菜や果物を混ぜて作ることによって、ビタミン類などの他の栄養素も一緒に摂取できます。好き嫌いが出てきたり、食べムラが出てきたりして野菜をあまり食べてくれない赤ちゃんには、ペーストやみじん切りなどにした野菜を混ぜ込むのも良いでしょう。
離乳食の蒸しパンの進め方と注意点
手作りの蒸しパンは、使う食材を変えたり、与える時間帯を変えたりすることで主食とおやつのどちらにもなります。主食として蒸しパンを与える場合は、離乳食でパンを食べさせる際の量を目安にして、1回当たりの分量を決めるとわかりやすいです。主食ではなくおやつとして食べさせる時は、母乳やミルク、離乳食の妨げにならないように時間帯や分量を工夫して与えるようにしましょう。
離乳食の蒸しパンの量(主食)
離乳食の時期 | 目安量 | 注意点 |
---|---|---|
離乳中期 | 15~20g | 小さくちぎる |
離乳後期 | 25~35g | 一口サイズにする |
離乳完了期 | 40~50g | 手に持ちやすい大きさにする |
上の表の目安量は、パンを離乳食で食べさせる際に使うパン自体の分量を基準にしています。離乳中期はパンがゆにするのが基本となっているため、総量は表の数字よりも多くなります。離乳後期に入ってからは、だんだんとそのままのパンでも食べられるようになってきます。
蒸しパンは離乳中期からそのまま食べさせられますが、赤ちゃんが自分で上手に手づかみできるようになるまでは、様子を見ながら少しずつ口に入れてあげましょう。手づかみで食べられるようになったら、一度にたくさん口に入れてしまわないように気を付けて見てあげることが大切です。表の分量を目安として、他のメニューの分量とのバランスを考えながら調節してくださいね。
離乳食の蒸しパンのアレルギーに注意
蒸しパンには小麦粉や牛乳、卵といった、アレルギーを起こしやすい「特定原材料7品目」に含まれる食材が使われています。そのため、赤ちゃんに食べさせる時には食物アレルギーに注意が必要です。小麦粉の代わりに米粉を使うことができるので、小麦アレルギーがある赤ちゃんには米粉で作ってあげましょう。乳アレルギーがある赤ちゃんには、牛乳の代わりに豆乳や水を使って作ることができます。卵アレルギーがある赤ちゃんにも、卵を使わずに作ることができるレシピがたくさんあるので探してみてくださいね。
離乳食の蒸しパンはしっかり加熱する
離乳食用の蒸しパンを手作りするときは、きちんと加熱しましょう。蒸しパンの主な材料である小麦粉や米粉は、水分と合わせて熱を加えることによってドロッとした消化しやすい状態になります。十分に加熱されていない状態で食べてしまうと、大人でもお腹がゆるくなることがあるのです。生焼けの状態で食べさせてしまわないように、できあがったら竹串やつまようじなどを刺して、生地がついてこないか確認しましょう。加熱具合が十分でない場合は再加熱して、中までしっかり火を通すようにしてください。
離乳食の蒸しパンは冷凍保存できる?
手作りの蒸しパンは、しっかり加熱した後なら冷凍することができます。蒸しパンを冷凍保存する際は、きちんと冷ましてから1つずつラップで包み、ジップロックなどの密封できる保存袋に入れて冷凍しましょう。ラップで包む時は、空気が入らないようにきちんと包んでくださいね。蒸しパンは主食にもおやつにもなる上に一度に数食分作ることができて便利なので、冷凍保存も活用してさまざまなアレンジメニューを楽しみましょう。
離乳食の蒸しパンの解凍方法
冷凍保存した蒸しパンを解凍する時は、自然解凍してから電子レンジで温めるのがおすすめです。常温で解凍すると菌の繁殖や傷みの原因になってしまうことがあるため、自然解凍する際は冷蔵庫の中で解凍しましょう。自然解凍したままだと冷たく固くなってしまうので、赤ちゃんに食べさせる前に電子レンジで温めてください。
固くなったりパサついたりすることを防ぐために、温める前に蒸しパンの表面に霧吹きなどで水を吹きかけると良いですよ。また、蒸し器で軽く再加熱すると、電子レンジで温めるよりふっくらしてできたてのようになるので、時間がある時に試してみてくださいね。
離乳食の蒸しパンレシピ! 栄養を考えたおすすめ10選
赤ちゃんの離乳食の主食やおやつとしてさまざまなアレンジができる蒸しパンですが、どのようにアレンジしたら良いか悩みますよね。ここでは離乳食の蒸しパンのレシピを食材や作り方別に紹介しますので、ぜひ参考にしてレパートリーを増やしてくださいね。
バナナきなこ蒸しパンの作り方、手づかみ離乳食レシピ
バナナときな粉を使ったレシピです。砂糖は使われていませんが、バナナの優しい甘さがあるので美味しく食べられます。小麦粉と牛乳が使われているので、アレルギーが心配な場合は米粉や豆乳などで代用すると安心です。
バナナ蒸しパンの作り方
こちらもバナナときな粉を使ったレシピですが、きな粉は使わずにバナナのみで作ることもできます。牛乳でも豆乳でも作れるレシピになっているので、状況に応じて使い分けてくださいね。バナナは大きさによって量を調節してください。
レンジで簡単! 豆乳バナナ蒸しパンレシピ
ホットケーキミックスと豆乳を使ったレシピです。レシピ内ではトッピングにバナナが使われていますが、何もトッピングしないでプレーンの蒸しパンにしたり、りんごやさつまいもなどの果物や野菜に変更したり、いろいろアレンジしてみてください。
豆乳蒸しパンのレシピ
豆乳を使ったプレーンの蒸しパンのレシピです。直径6cmのシリコンカップ2個分のレシピになっているので、赤ちゃんが食べてくれるか心配な時にお試しで作ってみるのも良いですね。冷凍保存してストックを作っておきたい場合は分量を倍にして作ってくださいね。
さつまいも蒸しパンの作り方、手づかみ離乳食レシピ
さつまいもを使ったレシピです。さつまいもの甘さで美味しく食べることができるので、食べムラが出てきた赤ちゃんにもおすすめです。また、さつまいもには食物繊維が含まれているので、離乳食が始まってから便秘気味になってしまった赤ちゃんの便秘解消にも役立ちますよ。
かぼちゃ蒸しパンのレシピ
かぼちゃを使ったレシピです。牛乳を使わずに水を使っているので、乳アレルギーの赤ちゃんでも安心して食べられます。かぼちゃを別の野菜に変えて作ることもできるので、にんじんやほうれん草など赤ちゃんが苦手な野菜を使うのも良いですね。その際、甘さが足りないようなら、赤ちゃんが食べやすいように砂糖の量を調節してください。
米粉を使ったりんご蒸しパンのレシピ
米粉とりんごを使ったレシピです。りんごの甘さがあるので、砂糖を使っていなくても美味しく食べることができます。主食として食べさせる時は、りんごの代わりにさつまいもやカボチャなどを使うと野菜も一緒に摂取できますよ。牛乳は使っていませんがヨーグルトを使っているので、乳アレルギーがある場合は注意が必要です。
米粉のキャロット蒸しパンのレシピ
米粉とにんじんを使ったレシピです。小麦粉だけではなく牛乳や卵も使っていないので、アレルギーがある赤ちゃんでも食べられます。にんじんを他の野菜に変更したり、砂糖の量を調節したり、赤ちゃんの様子を見ながら食べやすいようにアレンジしてくださいね。
ふわふわスティック蒸しパンの作り方
材料を混ぜて電子レンジで温めるだけのシンプルなレシピです。何も入っていないプレーンタイプで砂糖も使っていないので、野菜を入れたり果物を入れたり、食べさせる場面によってさまざまなアレンジができるレシピになっています。手づかみ食べの練習にもおすすめですよ。
レンジで簡単! バナナ×ヨーグルト蒸しパンのレシピ
バナナとヨーグルトを使ったレシピです。バナナとヨーグルトの組み合わせは好きな赤ちゃんが多いので、食べムラがある赤ちゃんにもぴったりです。甘さが足りない場合はバナナの量や砂糖などで調節してください。大きめのシリコンカップ4個分のレシピになっているので、一度に食べきれない分は冷凍保存すると良いですよ。
離乳食の蒸しパンにホットケーキミックスを使いたい時は?
離乳食の蒸しパンを作る時にはベビーフードのホットケーキミックスが便利です。ベビーフードのホットケーキミックスは着色料や香料などが使われていないので、一般的なものよりも安心して赤ちゃんの離乳食に使うことができます。また、ベビーフードのホットケーキミックスには野菜パウダーが入っているものもあるので、野菜をあまり食べてくれない赤ちゃんにもおすすめです。
和光堂:赤ちゃんのやさしいホットケーキミックス
鉄やカルシウムがたっぷり入った赤ちゃん用のホットケーキミックスです。保存に便利なチャック付きで、1食分からでも手軽に使えます。プレーンの他に野菜パウダー入りのものが2種類あります。水だけで調理可能ですが、水以外にミルクや果汁などで調理することもできるのでアレンジもしやすいですよ。
まとめ
離乳食の蒸しパンについて、食べさせても良い時期や食べさせる際の注意点などを確認し、食材や作り方別にレシピを紹介しました。蒸しパンは主食としてもおやつとしても自由自在にアレンジができるメニューです。冷凍保存も上手に活用しながら、いろいろなバリエーションの蒸しパンでパパママも一緒に赤ちゃんの離乳食やおやつの時間を楽しみましょう。