名付けにルールはあるの? 赤ちゃんの名前の付け方の基礎知識&ポイント・注意点を紹介
目次
赤ちゃんの名前を考える前に! 名付けの基礎知識を知ろう
名前に使える文字数はたくさんありますが、名付けには法律で定められたルールがあるのでこれを踏まえると方向性が見えてくるかもしれません。
名付けの基礎知識:使える漢字・文字
「子の名に使える漢字」として法務省のホームページに「常用漢字表」と「人名用漢字表」がダウンロードできるようになっています。常用漢字は約2000字、人名用漢字は約1000字あり、この中から選ぶ事になります。人名に使用できる漢字は少しずつ増えていますよ。漢字の他、ひらがな・カタカナが制限なく使用できるので、「ヰ」「ヱ」「ヲ」「ゐ」「ゑ」「を」も人名に使えるという事です。また、名前の始めの文字としての使用はできませんが、「ー」「ゝ」「ゞ」「々」も使う事ができますよ。
名付けの基礎知識:アルファベットや数字は使えない
「Hanako」といったローマ字表記などのアルファベットや「1,2,3,4…」のアラビア数字は使用不可になっています。「一郎」「一二三」にあるように漢数字は使えます。
名付けの基礎知識:漢字の読み方
実は戸籍法上、名前の読み方について制限を設けておりません。漢字の意味に合わせた英語読みでも問題無い事になります。例えば「真珠」に「パール」と読ませても受理されます。しかしフリガナ欄の無い書類も業務上存在するので、この場合漢字本来の読みで対応される可能性がある事を念頭に置いておいてくださいね。
名付けの基礎知識:出生日より14日以内に決める
これは出生届の提出が14日以内と決まっているからです。14日以内に提出する事で、赤ちゃんの名前で社会福祉などの行政サービスを受ける事ができるようになります。出生届は14日を過ぎても提出できますが、社会福祉を受ける月が次の月になってしまいます。例えば児童手当など本来受ける事ができる月がカウントされず損してしまいますので、赤ちゃんが生まれる前から名前を考えて期限内に出生届を提出できるようにしておきましょう。
名付けの基礎知識:文字数
戸籍法では第五十条において「子の名には、常用平易な文字を用いなければならない。」とし、文字数の制限は定めておりません。よって、詩などの長い文章のような名前も受理されますが、子供自身が名前を書くのが大変だったり、言いづらかったりするので、常識の範囲内でつけましょう。
赤ちゃんの名付けのポイントは?
最低限のルールを理解した上で、今度はどのようにして名前を決定するのかを考えてみます。
赤ちゃんの名付けのポイント:長く愛される名前
まず見慣れた漢字で、漢字本来の読み方をする名前はどの年代にも受け入れられます。どの世代にも見られる定番の名前は思った以上にあり、「大輔」「大介」「花」「華」や、「〇太郎」「〇太」「美〇」「〇美」などがそれに当たると言えます。どの世代にも見られるという事は、長く愛される名前でもあるので参考にしてみてください。
赤ちゃんの名付けのポイント:姓と名前のバランスを考える
姓が一文字と三文字以上の場合に、名前全体のバランスを考えるパパママは多いです。姓が一文字で名前が一文字、姓が三文字以上で名前も三文字以上も良く見受けられ、使用する漢字を工夫するなどきれいにまとまっている名前が多い印象です。
赤ちゃんの名付けのポイント:親の願い・思いを込める
子供が健やかに成長するように、良い出会いがあるように、好きな事をたくさんできるように、お金に困らないように、など縁起の良い漢字を使って名付ける方法は昔から行われていますね。「幸」「美」「希」「寿」「大」「輝」「和」などが挙げられますが、これらは今も昔も色あせない漢字として安定した人気があります。
赤ちゃんの名付けのポイント:呼びやすく、聞き取りやすい
ここで重要なのは、緊急事態が起きた場合です。日本語として発音しやすく老若男女誰でも聞き間違いしにくい事は重要になります。日常生活でも呼びやすい名前は愛着がわきやすいというメリットがありますよ。
赤ちゃんの名付けの注意点は?
名前を選ぶ時にルール上問題はなくても、生活する上で困難が生じる場合があります。決定する前に今一度気にすべき点をあげてみました。
赤ちゃんの名付けの注意点:画数が多くなりすぎない
よく挙げられる例として、習字など墨と筆で名前を書く時や、テストや役所で名前を書く時、小さいスペースに記入する時に名前が黒く見づらくなる事があります。何度も名前を記入しなければならない時は名前を書くだけで労力を使いますね。画数が多いかな、と感じたら一度何度も書いてみる事をおすすめします。黒くなったり疲れたりしたら再考の余地があるかもしれません。また、画数が多くなると電話で伝えるのが難しくなる傾向にあります。画数が多い漢字を選んだ場合は、分かりやすい説明方法を用意しておくと良いでしょう。
赤ちゃんの名付けの注意点:男女を間違えないか
「薫」「葵」などどちらでも使う事ができる漢字ではなく、明らかに男女逆転したイメージの名前を付けると、周囲も本人も混乱する機会を多くしてしまいます。思い入れがありどうしてもという時は、パパママや子供も名前の説明をしなければならないステップを常に踏まなければならない覚悟が必要です。
赤ちゃんの名付けの注意点:周囲の賛同が得られる名前か
個性的または斬新すぎる名前は、許容範囲かどうか名付けた本人では判断しづらい事があります。もしパパやママが一人で決めた名前で、家族や親戚に反対する人が多ければ考え直す必要があるかもしれません。友人や信頼できる第三者の立場の人にもどう感じるか確認しても良いでしょう。
赤ちゃんの名付けの注意点:イニシャルや愛称を確認する
名付けはイニシャルや愛称に重点を置く必要はありませんが、一応確認しておくと良いですよ。普段見かけるアルファベット2文字には、「OK」「KO」「JA」「CM」「DM」「ET」「IT」「SF」があります。愛称は特に悪いイメージの有名人と同じにならないかを一応チェックしましょう。いずれにしても名付けにおいて重要度は低いですが、知識として調べる事はおすすめします。
赤ちゃんの名付けの注意点:外国語で変な意味にならないか
日本語の日本人の名前なのでこちらも重要ではありませんが、知っておいた方が良い項目です。日本名のアルファベット表記や発音が、外国語の隠語などの悪い言葉に似通ってくる事はあります。英語で問題は無くても中国語では悪い意味に聞こえたり、中国語で良い響きでもドイツ語で酷い意味だったりするかもしれません。将来、外国で活躍する事があれば、ニックネーム的な英語名を名乗る事もできますので、そこまで神経質にならなくてもいいですよ。また、名付けのテクニックとして、英語名を漢字に充てる方法があります。例えば「Anne(アン)」なら「杏」、「Luke(ルーク)」は「流空」と言った具合です。この場合も性別の混同をしないようにしてください。
赤ちゃんの名付けの注意点:よくある姓の場合
日本の人口の多い姓トップ5が「佐藤」「鈴木」「高橋」「田中」「伊藤」です。特にこの姓で、その時代に人気の名付けをすると、同姓同名もしくは姓が同じ、名前が同じ子供がいる可能性が高くなります。しかし、しっかりと思いを込めて名付けたなら変更する必要はありませんよ。
赤ちゃんの名付けに参考になるスマホアプリはコレ!
ルールや注意点が分かったとしても、やはり色々難しいな…と思ったらスマホのアプリで簡単に調べてみましょう!
名付けに参考になるアプリ:赤ちゃん名づけ No.1 400万人の妊婦さん命名の子供名前
ダウンロード数日本一、妊娠中に楽しく名付けの勉強ができるアプリです。良い画数やイメージ検索がすぐにでき、姓名判断もしてくれます。漢字の由来の説明や読み方で名前の候補をリストアップしてくれるのでより良い名付けができる事でしょう。名前のランキングも見られますよ。
名付けに参考になるアプリ:【良運命名】赤ちゃんの名づけ★累計80万冊突破の本がアプリに
これから名前を決める、または何から手を付ければ良いか分からないパパママ向けアプリです。名字との相性、イメージ、音、漢字からリスト表示してくれますよ。名付け基本知識、名付けのスケジュール、有名人の名付けなどお役立ち情報もあります。
名付けに参考になるアプリ:名付け。
値段は120円ですが、シンプルで分かりやすいデザインと操作性で口コミの評価が高いアプリです。漢字・読み・音・響き・性別で検索でき、姓名判断で絞り込みをするサービスもあります。イメージからの検索がしやすいでしょう。
赤ちゃんの名付けに参考になる名付け本はコレ!
おうちでゆっくり赤ちゃんの名前を考えたいなら紙の本がおすすめ。昼間の部屋の中で読む本は目に優しく疲れません。
名付けの参考になる名付け本:たまひよ赤ちゃんのしあわせ名前事典(2020~2021年版)
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名付けの参考になる名付け本:赤ちゃんの名前ハッピー漢字事典
漢字の読み方・多様な意味・成り立ち・願いやイメージ・こだわりテーマ別の漢字と名前・漢字や名前の説明の仕方・使用のポイントなど丁寧に説明されていて、これから名付けを始めるパパママに嬉しい一冊になっています。
名付けの参考になる名付け本:安斎流 赤ちゃんの名づけ(開運ブックス)
使用できる旧字体の漢字や陰陽配合についての情報もあり、良い名前の選択肢が大幅にアップしますよ! バランスと意味の組み合わせが分かりやすく解説されているのが喜ばれているポイントです。
まとめ
赤ちゃんの名付けは、パパママの熱い思いや願いを込めつつ冷静な判断も必要です。そのバランスを取るためにもアプリや本はとても助けになりますよ。両親や親戚、友人の反応を見ながら、子供の長い人生にずっと寄り添うすてきな名前を見つけてあげましょう。