ほうれん草の離乳食レシピ8選! 下ごしらえや保存方法、注意点も紹介
目次
ほうれん草はいつから離乳食に使える?
ほうれん草は生後5~6ヶ月の離乳初期から赤ちゃんに与えられます。赤ちゃんが10倍がゆに慣れて野菜を試す段階になったら、ほうれん草を食べさせてみましょう。ほうれん草の茎は繊維が多くすりつぶすのが大変なので、離乳初期~中期はほうれん草の葉だけを与え、茎は離乳後期になって赤ちゃんが上手にカミカミできるようになってから与えます。
ほうれん草を離乳食に使う時のポイント
ほうれん草はアクが強いので、忘れずにしっかりとアク抜きしましょう。ほうれん草の独特のくせやえぐみを感じ取って、赤ちゃんがなかなか食べてくれない場合もあります。赤ちゃんがほうれん草を食べてくれない時は、バナナなど甘みのある果物やミルクと合わせて与えてみましょう。ほかにもほうれん草のペーストに片栗粉でとろみをつけてあげると、赤ちゃんが食べやすくなる場合もあるので試してみてください。
おいしいほうれん草の選び方
赤ちゃんに食べさせるほうれん草は、何よりも新鮮なことが大切です。葉がみずみずしくピンとしていて、緑色が濃い物を選びましょう。茎が太すぎる物は育ちすぎている可能性があるので、茎が太すぎず短めでしっかりしている物がおすすめです。ほうれん草は1年中手に入る野菜ですが、冬に旬を迎えるので11~2月ごろのほうれん草は美味しさを増し、さらに栄養価も高くなります。冬の時期は特に旬のほうれん草をぜひ赤ちゃんに味わわせてあげたいですね。
ほうれん草の栄養素は?
ほうれん草は緑黄色野菜の仲間で、鉄分、β-カロテン、ビタミン類などが豊富に含まれており、血液中の赤血球を作るもととなる鉄分の含有量は野菜の中でもトップクラスです。さらに鉄分吸収に役立つビタミンCも含まれているので、効率よく鉄分を吸収できます。β-カロテンには抗酸化作用があり、免疫力を高め、皮膚や粘膜を強める働きがあります。さらにβ-カロテンは体内に吸収されてビタミンAに変化し、視力を維持したり、皮膚・粘膜を正常に保ったりします。ほうれん草に含まれるβ-カロテンは、加熱後に冷凍すると加熱のみの場合に比べて増えることがわかっています。さらにほうれん草には葉酸やカルシウム、カリウム、食物繊維なども含まれていて栄養価が高いので、ぜひ赤ちゃんに食べさせたい野菜ですね。
ほうれんそう(12ページ)(日本食品標準成分表2015年版(七訂)(文部科学省))
ほうれん草にアレルギーはある?
ほうれん草は食物アレルギーを起こしにくい食材ですが、ほうれん草に含まれるヒスタミンが原因となり、まれに皮膚が赤くなるなどのアレルギー反応が出る場合があります。初めて赤ちゃんにほうれん草を与える場合、量は小さじ1だけにして、万が一に備えてかかりつけの小児科が診察している日の午前中に与えましょう。万が一赤ちゃんのアレルギーのような症状が出た場合にアレルギー源となる食材を突き止められるよう、赤ちゃんが普段から食べ慣れたメニューにほうれん草をプラスしてみて、赤ちゃんにいつもと変わった症状が出ないか様子を観察してください。
ほうれん草の調理方法は?
ほうれん草を調理する時は、アク抜きなど下ごしらえが必要です。ほうれん草の根元部分には土や埃がついているので、ボウルなどにためた水の中でよく振り洗い、土や埃を落としてから調理しましょう。ほうれん草を加熱するには、鍋で茹でる方法と電子レンジで加熱する方法があります。ほうれん草はアクが強い野菜なので、鍋で茹でた場合も電子レンジで加熱した場合も、加熱後は水によくさらしてしっかりとアク抜きしてから調理しましょう。アク抜きをしないとほうれん草独特のえぐみが出てしまい、赤ちゃんがとても食べづらくなってしまいます。
鍋で茹でる方法
- 鍋に水かお湯を入れ沸騰させます。離乳食用にほうれん草を使う場合、塩は入れません
- 沸騰したお湯にほうれん草を入れ、しっかりと軟らかくなるまで通常よりも長めに茹でましょう
- ほうれん草をざるに取り、冷水によくさらしてアク抜きします
- 手で強めに絞ってしっかり水気を取ります
- 繊維を断ち切るようにして包丁でカットしたら、ほうれん草の葉先部分と茎部分をわけます。離乳初期~中期は葉先だけ、離乳後期以降は茎も含めてと、離乳食の段階に合った下ごしらえをします
電子レンジで加熱する方法
ほうれん草を洗ったら、水気を残したまま耐熱容器などに入れてふわっとラップをかけます。ほうれん草の葉1枚につき600Wで20秒を目安に加熱します。その後は鍋で茹でた場合と同様の手順でアク抜き・包丁でカットします。
離乳初期|すり鉢やブレンダーでペーストにする
ほうれん草を加熱し柔らかくしたら、離乳初期ではほうれん草の葉先部分だけを使いすり鉢を使ってなめらかにすりつぶしてペースト状にします。すりつぶしづらい場合は、少量の野菜スープを加えてすりつぶしてみましょう。量が多い場合はブレンダーを使ってもいいでしょう。
ピジョン(Pigeon) はじめての調理セット
裏ごし用の網やすり鉢、おかゆの調理容器、保存容器などがセットになっており、離乳食の下ごしらえができます。ほうれん草など食材を簡単にペーストにできます。いずれも煮沸消毒でき、一部のパーツを除いて薬液消毒や電子レンジ消毒もできます。食洗機も使えるので清潔に長く使えます。
離乳中期~完了期|離乳食の進み具合に合った大きさに刻む
離乳中期以降は離乳食の段階に合わせてほうれん草を刻み、赤ちゃんが食べやすいようにします。離乳中期ではほうれん草の葉先部分を細かく刻みましょう。離乳後期になったら大きさ約3mm四方、離乳完了期では約5mm~1cm四方を目安にします。
ほうれん草は冷凍できる?
ほうれん草は下ごしらえ・加熱処理したあとそのまま冷凍保存できます。茹でたほうれん草を冷凍すると、ビタミンCや葉酸などの栄養素は減ってしまいますが、β-カロテンは増えることがわかっています。ほうれん草を茹でてアク抜きし固く絞ったら、葉先を重ねラップに包んで冷凍すると、必要な分だけ凍ったまますりおろして使えるので便利です。ほうれん草を離乳食の段階に応じてすりつぶしたり細かく刻んだりしたあとに、小分けに冷凍してもいいでしょう。製氷皿などに入れて冷凍することもできます。ジッパーつきの保存袋に下ごしらえしたほうれん草を入れ箸で区切りの線をつけておくと、使いたい時に区切りごとに折って使えますよ。
いずれの方法でも、冷凍したほうれん草は赤ちゃんにそのまま与えるのではなく、再加熱して与えましょう。冷凍したほうれん草は1週間を目安に使い切ってください。
スケーター 離乳食 保存容器 冷凍小分けトレー
離乳食を小分けに冷凍するのに便利なトレーです。1つのブロックはおよそ大さじ1(15mL)と分量がわかりやすく、底が半円型なので取り出しやすい構造です。蓋はスライド式で、必要な分だけ取り出せて衛生的です。そのまま電子レンジにもかけられます。
次のページでは、ほうれん草を使った離乳食レシピ8選をご紹介します!