離乳食になすはいつから食べられる? 冷凍保存はできる? 下ごしらえの方法や簡単レシピ集
目次
離乳食で「なす」はいつから食べさせてもいいの?
離乳食で「なす」を新たな食材として使うには、「いつからが適切なの?」と悩んでいるパパママも多いはず。離乳食開始1ヶ月後くらいを目安に、10倍がゆや他の食材に慣れたらなすを与えてみましょう。なすは苦味やあくが強いといった特徴があるので、離乳食で与えるには少し工夫が必要になります。
離乳食になすを使いたい! 栄養はある?
夏野菜として人気のなす。実はそのほとんどが水分でできています。アントシアニン系色素が含まれるナスの皮には、栄養が豊富に含まれており、動脈硬化やガン予防、老化防止、抗酸化作用などにも効果があると言われています。他にも、身体の熱を下げるのにも有効と期待されているので、夏場の熱中症対策にもおすすめですよ。
なすは食物アレルギーに似た症状がある!
離乳初期から使える食材のなすですが、まれに食物アレルギーに似た症状を引き起こすこともあります。その原因は、なすに含まれるヒスタミンにあります。ヒスタミンは仮性アレルゲンと呼ばれる一種。アレルギー物質ではないはずなのに、食物アレルギーと同じような症状が発生するケースがあるのです。初めてなすを食べさせるときは、赤ちゃんの様子や変化に十分に注意しましょう。
離乳食の「なす」のたねや皮は? 下ごしらえ方法
離乳食 | 下ごしらえ方法 |
---|---|
初期 | ・煮崩れるほどのやわらかさ ・ペースト状にする |
中期 | ・煮崩れるほどのやわらかさ ・みじん切りにする |
後期 | ・バナナくらいの固さ ・粗みじん切りにする |
離乳食は時期に合わせて、固さや調理方法を変えていく必要があります。ただ、赤ちゃんの成長や歯の生え具合によって、離乳食の進むペースはさまざま。上記の表はあくまでも目安にし、赤ちゃんに合わせて下ごしらえ方法を変えていきましょう。
離乳食のなすのたね
なすのたねは個体差がありますが、基本的には赤ちゃんが食べても問題ありません。けれども、飲み込みづらいような大きいたねは、パパママが取り除いてあげると赤ちゃんも食べやすいですよね。臨機応変に対応することが大切です。
離乳食のなすの皮
なすの皮は固いので、1歳未満の離乳食には不向きです。食べやすいように皮むきをしてから、離乳食で使いましょう。1歳を過ぎたら包丁で皮を細かく刻み、離乳食作りをすれば食べても問題ありません。
離乳食のなすのアク抜き
なすは包丁で切ると、酸化して徐々に黒ずんでいきます。えぐみが出てしまい、見た目もよくないので、切ったらすぐに水を張ったボールに入れておきましょう。5〜10分くらい水にさらしておくと、あくが抜けます。苦味も少なくなるので、赤ちゃんも進んで離乳食を食べてくれるはずですよ。
離乳食に使うなすの選び方は?
離乳食で使うなすは、新鮮なものを選びたいですよね。そのためには、なすのヘタの部分をチェックしましょう。切り口がみずみずしいものほど新鮮です。また、ガクの部分にチクチクしたトゲがあるものもおすすめです。なすを持ってみてハリや重みがあるものは、中の水分が抜けていないので新鮮な証拠。見分け方や選び方を参考に、新鮮ななすを探してみましょう。
離乳食のなすは冷凍しても大丈夫? 保存方法は?
なすは水分を多く含む食材です。日にちがたつとハリがなくなりシワシワになってしまいます。ですから、なすを購入してから3〜4日以内で食べきるようにしましょう。基本的な保存方法は、なすを一個ずつラップでつつみ野菜室で冷蔵します。
離乳食のなすの保存方法
離乳食は食材を少しずつ使うので、余ったなすの保存方法も気になるところでしょう。なすを長く保存するには、やはり冷凍保存がおすすめです。加熱したなすをペースト状やみじん切りにし、製氷皿に小分けして冷凍すると、毎日の離乳食作りで使いやすくなります。
離乳食になすを使ったおすすめレシピ8選
ここからは、離乳食になすを使ったおすすめレシピをご紹介します。初期から完了期まで幅広く使えるなすの調理方法を知り、毎日の離乳食作りに役立ててくださいね。
離乳初期:なすのペースト
なすのペーストは、離乳初期にぴったりのメニューです。あく抜きした後にレンジを使って加熱をします。包丁で簡単に切ったら、あとはブレンダーを使って細く粉砕。少しお湯を入れて滑らかにするのもポイントです。ブレンダーは初期のころの離乳食作りを楽にしてくれるアイテムなので、積極的に使っていきましょう。
離乳初期:なすと玉ねぎ煮
なすの苦味が気になる赤ちゃんには、玉ねぎの甘さプラスしてみましょう。まずはなすの皮をむいて水にさらし、あく抜きをします。次に鍋でなすをやわらかくなるまで煮込み、裏ごし器を使ってこしていきます。裏ごししたなすとすりおろした玉ねぎを一緒に煮込んだら、水溶き片栗粉でとろみをつけて完成です。
離乳中期:なすのトマトリゾット
なすはトマトとの相性がぴったり! あらかじめ煮込んでおいたなすとおかゆ、トマトソースを合わせてトマトリゾットを作ってみましょう。トマトの赤い色が赤ちゃんの目を引くので、パクパクと喜んで食べてくれますよ。粉チーズを少し入れて、味を変えてみるのもおすすめです。
離乳中期:鶏ひき肉と野菜の餡かけ
離乳中期になると、鶏肉を使った離乳食が作れます。みじん切りにした野菜や鶏肉をあんかけにすれば、赤ちゃんがつるんと喉越しよく食べられるでしょう。なすはすぐに煮込むならあく抜きをしなくても構いません。しっかり煮込み、赤ちゃんが食べやすい大きさに切ることがポイントですよ。
離乳後期:チキンライス
いつも和風な味付けで困っているなら、ケチャップを使って洋風な離乳食を作ってみましょう。やわらかく煮たなす、にんじん、ピーマン、鶏肉を子供用のコンソメを入れてさらに煮込みます。少量のケチャップと塩で味を整え、おかゆに混ぜればチキンライスの出来上がり! 普段と違った味付けだからこそ、赤ちゃんも興味津々で食べてくれますよ。
離乳後期:ミートソース
ミートソースはアレンジ次第でさまざまな離乳食が作れる万能ソースです。なすを他の野菜と一緒に炒めてから、豚のひき肉も投入。水を1カップ入れて煮込み、出てきたあくを取り除きましょう。トマト缶を入れてさらに煮込めば、赤ちゃん用のミートソースの完成です。たくさんフリージングしておくと今後の離乳食作りの幅が広がりますよ。
離乳完了期:夏野菜たっぷりお子様カレー
旬の野菜は美味しさも抜群! 旬の食材を使って子供が大好きなカレーを作ってみましょう。なす、オクラ、トマトなどの夏野菜を角切りにし、水を入れて煮込みます。このとき出たあくはしっかり取り除いてくださいね。合挽肉も加えて煮み、さらに余分な油とあくを取ります。牛乳、カレールーを入れて味を整え、軽く煮込みましょう。夏野菜たっぷりのお子様カレーをごはんにかけて、存分に味わってくださいね。
離乳完了期:ラタトゥイユ
カラフルな離乳食に興味を持つ赤ちゃんには、なすを使ったラタトゥイユを食べさせてみませんか? 赤ピーマン、ズッキーニ、なす、トマト、玉ねぎを食べやすい大きさに切り、オリーブオイルで玉ねぎから炒めます。次になすとズッキーニを加えて炒め、火が通ったら赤ピーマン、トマト、水とケチャップを入れて煮込みましょう。やわらかくなるまで煮込んだら、ラタトゥイユの出来上がり。主食はお米だけでなく、パンやパスタと一緒に食べるのもおすすめですよ。
まとめ
なすは離乳初期から使えて和風、洋風とどちらの献立にも合わせやすい食材です。離乳食の時期に合った調理方法やレシピを参考にして、なすを積極的に離乳食で取り入れてみてくださいね。