離乳食は生後5ヶ月から? 離乳初期(生後5ヶ月、6ヶ月頃)の進め方や量、裏ごし、10倍粥の作り方は?
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離乳初期(生後5ヶ月、6ヶ月)の離乳食は10倍粥からスタート
離乳初期で赤ちゃんに最初に与える食材は食物アレルギーの心配が少なく、消化の吸収が良い10倍がゆがぴったり。この「~倍」とは、お米に対して使う水の分量のことです。水分をたっぷり含んだ10倍がゆで、赤ちゃんが口から「食べること」に徐々に慣らしていきましょう。10倍がゆの作り方は下の動画を参考にしてくださいね。
ごはんから作る10倍がゆ
- ごはんと、ごはんの8倍の水を小鍋に入れ強火にかける
- 煮立ったらふたをずらして弱火で20分煮る
- 火を止めて10分蒸らす
- お湯を加えながらすり鉢で丁寧にすりつぶす
お鍋にごはんとお水を入れた時に菜箸でごはんをほぐすと、均一な仕上がりになりますよ。またお米から作る場合は10倍のお水で煮るようにしましょう。10倍がゆは電子レンジや炊飯器からでもつくれます。お鍋でお米から炊く方がより香りが立って美味しいですが「時間がない!」というパパママは電子レンジや炊飯器を利用してみてはいかがでしょうか?
炊飯器でつくる場合は多めに作って冷凍保存をする、電子レンジの場合は必要な分だけつくるなど、必要に応じて使い分けるのもいいですね。炊飯器で10倍がゆと通常のごはんを別々に炊くのが面倒な時もあるかもしれません。そういう時はいつも通りにお米をセットし、その上に湯飲みなどの耐熱容器に離乳食分のお米とお水を入れると、普通のご飯と10倍がゆを同時に炊けますよ。また、市販の炊飯器用おかゆクッカーもおすすめです。100円均一でも手に入りますのでチェックしてみてくださいね。
離乳初期(生後5ヶ月、6ヶ月)の離乳食の裏ごしの方法は?
生後5ヶ月の離乳食は、火を通してなめらかにすりつぶした状態にする必要があります。食材をやわらかく煮てスプーンやフォークでなめらかにする方法もありますが、時間がかかって少し面倒に感じることも。ブレンダーがあればベストですが、無い場合はすり鉢や裏ごし器、ザルなどを使うのが便利です。均一なペースト状になり、口当たりもなめらかになりますよ。
にんじんペーストの作り方
人参を輪切りにしてやわらかくなるまで茹で、お湯を加えながらすり鉢で丁寧にすりつぶします。
魚ペーストの作り方
白身魚は骨を取ってから熱湯でやわらかくなるまで茹で、お湯を加えながらすり鉢で丁寧にすりつぶします。
青葉ペーストの作り方
適当に切った葉の部分を、たっぷりの湯で軟らかくなるまで茹でる。水にさらした後に水気を絞り、お湯を加えながらすり鉢で丁寧にすりつぶします。
じゃがいもペーストの作り方
じゃがいもの芽を取り除き、皮を厚めにむいたら、お鍋に水を入れやわらかくなるまで茹でる。温かいうちにざるなどで裏ごしし、野菜スープを加えながらペースト状にします。
豆腐ペーストの作り方
絹ごし豆腐を熱湯で約2分茹で、ざるやこし器でペースト状にします。
離乳初期(生後5ヶ月、6ヶ月)の赤ちゃんに離乳食をあげる時のコツは?
まずは食べ物がきちんと見えるように赤ちゃんの正面からスプーンを差し出します。この時、スプーンを赤ちゃんの口にむりやり押し込もうとするのではなく、スプーンで舌唇を軽くつつくようにしましょう。その刺激に反応して赤ちゃんが口を開けたら、下唇の上にスプーンをのせます。そして口を閉じたらスプーンをそっと引き出しましょう。離乳食をあげるのに時間がかかると赤ちゃんが飽きてしまいます。食事の時間は5分を目処に、ほしがらない時は無理強いせずに切り上げてくださいね。
離乳初期(生後5ヶ月、6ヶ月)の赤ちゃんに離乳食をあげる時の注意点
生後5ヶ月の赤ちゃんに離乳食をあげる上で気を付けたいポイントをご紹介していきます。
はじめての食材は小さじ1から
離乳食に慣れてきてたくさんの量を食べられるようになっても、はじめての食材は必ず小さじ1からあげてください。万が一食材にアレルギーを持っていても影響を最小限に抑えられます。
タンパク質は3週目以降からあげる
タンパク質はおかゆなどに比べて胃腸に負担がかかりやすい食材です。そのため離乳食を開始して3週目以降のおかゆや数種類の野菜が食べられるようになってから始めるようにしてください。タンパク質の種類は、豆腐→白身魚の順番であげましょう。白身魚はしらすや鯛、ヒラメ、カレイがおすすめです。鮭やツナフレークは塩分・脂肪分などが多いので生後5ヶ月〜6ヶ月は控えてください。お肉は生後7ヶ月〜8ヶ月の離乳中期から。まずは脂肪分の少ない鶏肉のひき肉やささみなどをあげるようにしてくださいね。
衛生面に気をつける
赤ちゃんは細菌に対する抵抗力がとても弱いです。料理前は石鹸でよく手を洗い、調理器具は清潔なものを使いましょう。食材は新鮮なものを使い必ず火を通してください。また離乳食は水分が多く腐りやすいため、食べ残したものはとっておかずに捨てましょう。
食材やアレルギーに注意する
- はちみつは乳児ボツリヌス症予防のため1歳までは絶対にあげない
- 生後5ヶ月〜6ヶ月の赤ちゃんに卵白はNG。まずは固めに茹でたゆで卵の卵黄部分をお湯で伸ばして少量からあげる
- 日本そばは離乳完了期から、ピーナッツ(ペースト状)は1歳をすぎてから。強いアレルギー反応を引き起こすことがあるので、少量から慎重にあげる
まとめ
生後5ヶ月~6ヶ月は、まだまだ母乳や粉ミルクで栄養がとれている時期。なかなか離乳食を食べてくれないこともあるかもしれませんが、大人と同様赤ちゃんにも食べムラがあるのは当たり前。まずは「食べることの楽しさ」を知ってもらい、子供の成長や発達に応じてゆっくり進めていきましょう。