生後9ヶ月の赤ちゃんの成長と育児のポイント! 離乳食や遊び方も解説
生後9ヶ月の赤ちゃんの成長目安
生後9ヶ月の赤ちゃんは、心や身体の発達が目立つ時期です。行動範囲が広がり、ハイハイやつかまり立ち、後追いなどもできるようになります。成長が嬉しい反面、しっかり発育しているかが心配になりますよね。まずは生後9ヶ月の赤ちゃんの平均身長や体重、授乳回数などの成長目安を確認しましょう。
平均身長と平均体重
動きが活発になりはじめるため、ぽっちゃりした赤ちゃんは身体がひきしまってくるでしょう。「太り過ぎ」「やせ過ぎ」が心配になるパパママもいるかもしれませんが、身長や体重は個人差が大きいので数値内に収まっていれば心配いりません。
男の子 | 女の子 | |
---|---|---|
身長 | 67.4~76.2cm | 65.5~74.5cm |
体重 | 7.16~10.37kg | 6.71~9.85kg |
授乳・ミルク、離乳食の回数と量
離乳食を食べる量が順調で、おっぱいやミルクを飲む量が減ってきたら3回食に進めましょう。食後のおっぱいやミルクは欲しがるだけあげてください。場合によっては午前と午後に1回ずつ少量のおやつをあげてもいいでしょう。
離乳食のスケジュール目安
時間 | 食事 |
---|---|
6:00 | 母乳orミルク |
10:00 | 離乳食+母乳orミルク |
14:00 | 離乳食+母乳orミルク |
18:00 | 離乳食+母乳orミルク |
22:00 | 母乳orミルク |
量の目安
食材 | 内容 |
---|---|
米 | 5倍がゆ:90gまたは軟飯:80g |
野菜、果物などのビタミン・ミネラル類 | 30~40g |
肉、魚などのタンパク質(どれか1品) | 肉・魚:15g 豆腐:45g 乳製品:80g 卵:1/2個 |
生後9ヶ月の赤ちゃんにフォローアップミルクは必要?
離乳食が進まなかったり離乳食の内容が偏っていたりして、鉄欠乏のリスクが高い場合や体重が順調に増えていかない場合には、病院の医師に相談し、必要であればフォローアップミルクを使いましょう。フォローアップミルクとは、生後9ヶ月頃~3歳頃まで飲むことができる栄養補助ミルクで、カルシウムやミネラル、鉄分、DHAなど離乳食で不足しがちな栄養素を手軽に補うことができます。
しかしフォローアップミルクは、離乳食をはじめる前の赤ちゃんに必要な栄養素が全て含まれている粉ミルクとは違って、あくまで鉄分補充など離乳食の補完的は役割を果たすものです。生後9ヶ月の赤ちゃんにフォローアップミルクだけを与えるのは不十分なので、授乳の時間にはしっかりと母乳や粉ミルクを赤ちゃんに与えましょう。また、粉ミルクとフォローアップミルクを併用することはできますが、混ぜることはできないので、注意してください。
睡眠の特徴
生後9ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間は、1日約11~13時間です。体内時計が整いはじめ、夜にまとまって寝られるようになるため夜泣きが減ってきます。お昼寝も午前と午後に1回ずつ、1~2時間程度と少なくなってきます。
排便の特徴
消化機能の成長に伴い、生後9ヶ月の赤ちゃんの便のにおいや固さ、形は大人のものに近づいてきます。回数は1日に1〜2回程度になり、量も定まってきます。
生後9ヶ月の赤ちゃんの発達と特徴
生後9ヶ月の赤ちゃんの運動面・精神面の発達や特徴を見ていきましょう。
<参考> 0歳児から2歳児の発達過程/就学前教育カリキュラム 改訂版(東京都教育委員会)
ハイハイやつかまり立ちをする
生後9ヶ月の赤ちゃんは、ハイハイやずりばいができるようになったり、上達したりします。中には、ひじで前に進む「ひじばい」や両手両ひざだけを使う「高ばい」、片足だけ曲げて進む「変わりばい」をする赤ちゃんも。ハイハイは、「触りたい」「動きたい」という赤ちゃんの好奇心を満たし、多くの刺激を与えます。精神的な発達に効果があると考えられているため、お家の中でスペースを作り、できるだけたくさん赤ちゃんにハイハイをさせてあげてください。
また、椅子やテーブルなどに両手でつかまり、一生懸命立とうとする赤ちゃんも出てきます。つかまり立ちの要領がわかってくると、地面に足の裏をしっかりとつけ片手を離すこともできるようになってきます。中にはハイハイより前につかまり立ちができる赤ちゃんもいます。赤ちゃんがハイハイやつかまり立ちができるようになったら、テーブルなどの障害物の四隅にコーナーガードを設置するなど、室内の安全対策をしっかり行うようにしましょう。
JKRコーナークッション コーナー ガード
テーブルの角に貼って保護するコーナーガードです。クッション性が高く鋭い角をしっかり保護でき、透明で目立ちにくく、取り付けも簡単にできます。
感情表現が豊かになり、自我が芽生え始める
生後9ヶ月ころになると、表情や感情表現が一層豊かになり「パパ」「ママ」をはじめ、「ブブブ」などの言葉を意味なく言うように。その他にも音楽や歌を聞くと手足を動かして喜ぶこともあります。また、人見知りが始まったり、他人が食べているものを欲しがったり、引き出しのものを出したりと、自我が芽生えはじめます。安全面には注意を払いながら赤ちゃんがやりたいと感じることはできる限りさせてあげましょう。またイヤな出来事を経験すると、それを避けるようにもなります。
手づかみ食べを始める
生後9ヶ月の離乳食では、赤ちゃんは手づかみ食べをするようになります。味の違いもわかってくる頃で、食材によって食べ方にムラが出てくることもあるでしょう。わざと食べ物をこぼしたりスプーンを落としたりするなどの「遊び食べ」をするようになる赤ちゃんも出てきます。
食事が中々進まずパパママとしてはイライラしてしまうかもしれません。ですが、手で食べ物の感触や温度を感じることは赤ちゃんの好奇心や五感を刺激します。また、自分で直接口に運ぶことで自分と対象物との距離感を学ぶこともできます。赤ちゃんの成長に必要なステップですので、大らかな気持ちで見守ってあげましょう。
まねっこ遊びや一人遊びをする
生後9ヶ月になると、赤ちゃんはガラガラやボールなど、お気に入りのおもちゃで一人遊びをするようになります。また、おもちゃ以外にもティッシュやリモコン、携帯、コップなど、あらゆるものに興味を示し遊ぼうとします。この月齢の赤ちゃんは「良い」「悪い」の判断がつきません。事前にさわられて困るものや、誤飲の恐れがあるものは赤ちゃんの手の届かない場所に保管するようにしましょう。直径4cm以内のものであれば飲み込む事ができますので気を付けてくださいね。特に薬品や電池、タバコなどは細心の注意が必要です。
また、赤ちゃんがまねっこ遊びができるようになるのもこの時期です。パパやママが出勤する時や保育園に預ける時などに楽しそうにバイバイをしてあげれば、赤ちゃんもまねをしてバイバイをするようになるでしょう。
後追いが始まる
ママやパパが見えなくなると泣きながら探したり、後をついて行こうとしたりする「後追い」がはじまります。これはママなどの近親者に対して愛着や信頼感が芽生え、特別な存在だと認識できるようになったため。離れてもすぐに戻るとわかれば安心し、次第に後追いも落ち着いてきます。
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