赤ちゃんの夜泣きはいつからいつまで? 原因やイライラしない対処策
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赤ちゃんの夜泣きはいつからいつまで?
赤ちゃんが生まれて、ママが少しずつ新しい生活に慣れてきた頃にやってくるイベント「夜泣き」。個人差があり長期に渡り夜泣きをする子から全くしない子まで、さまざまなタイプの赤ちゃんがいます。いつから始まるのかはハッキリしていないのですが、これまでのデータで出た平均的な時期がありますので参考にしてみてください。
赤ちゃんの夜泣きは生後6ヶ月~1歳ごろに多い
女性のカラダとココロの健康情報サイト『ルナルナ』のアンケートによれば、平均すると、夜泣きの開始時期は「生後6ヶ月」から、終了時期は「生後1歳1ヶ月」で、夜泣きの期間は約6ヶ月でした。一般的に夜泣きは、生後5,6ヶ月頃から始まることが多いでしょう。おしゃべりが少しずつ上手になる1歳半頃まで続くケースが多いですが、2歳でも夜泣きが終わらない場合もあり、夜泣きの原因も月齢ごとに変わってくることがあります。長いケースでは4歳ごろまで続くことがあります。
「乳幼児の夜泣きについて」の調査結果~夜泣きは期間限定!ママとなった実感を味わえるひととき~
赤ちゃんが夜泣きする原因
理由も分からずひたすら泣き叫ぶ赤ちゃんを見て、「何とかしてあげたい」「何とかしなくては」と思うのがパパママです。「何とか」するには原因を突き止めなければなりません。ここでは「夜泣き」の原因を探ってみたいと思います。
実は「はっきりした理由」はない
オムツの交換をし、母乳・ミルクを飲ませ、着替えをして快適な室温にしてもなお、泣いてぐずって寝てくれず理由がわからない状態を「夜泣き」と言います。原因が何かしらあって不快なものを解決してあげて泣き止むのは、泣くことで不満を訴えていただけなのです。
どちらの場合も個人差があり、同じ赤ちゃんでも声の大きさや泣く時間は日によっても異なることもあります。はっきりとした理由がありきちんと対処しても、赤ちゃんの気持ちが高ぶって「夜泣き」に発展してしまうこともあるでしょう。
このように赤ちゃんも自分のコントロールができず何をしても泣いてしまうのは、急成長をしている身体と脳によるものと考えられています。急激な成長の変化に赤ちゃんの脳が対応しきれていないのです。
月齢別 赤ちゃんの発達と夜泣きとの関係
表から成長と夜泣きの関係性を見て、赤ちゃんの様子と比べてみましょう。また月齢別で夜泣きの様子が変わるのが確認できますね。
月齢 | 発達具合 | 夜泣きの様子 |
---|---|---|
新生児(生後1ヶ月) | 体の成長が最も早い時期。眠る体力がなくコントロールができない。 | 眠れないことやお腹がすいたことによる「寝ぐずり」の場合が多い。 |
生後2~4ヶ月 | 自分の手を見たりなめたりして世界を広げ始める。睡眠サイクルは少しずつ作られているがまだまだ未完成。 | オムツや暑い、寒いなど泣く理由が少しずつ増える。「寝ぐずり」の場合が多い。 |
生後5~6ヶ月 | 離乳食が始まり、初めての乳歯が生え始める。脳の発達も著しい。 | 昼間受けた刺激を覚えていることができるようになるので「夜泣き」の状態が多くなる。 |
生後7~11ヶ月 | ハイハイ、腰が据わる、つかまり立ち、早い子は歩きはじめる。声を出し音の種類が出てくる。 | 体力がつくので、余った力が夜の「夜泣き」につながることも。のけぞったり力いっぱい泣いたりする「夜泣き」のピークの時期。歯がいくつか生え始めているので口がむずがゆい可能性もある。 |
1歳頃 | 歩き始める子も。簡単な単語「まー(ママ)」「ちー(うんち)」としゃべりだす。感情表現がより豊かになってくる。 | 浅い眠りの状態が長く、この時間に「夜泣き」をする。むにゃむにゃ何かを言う「寝言泣き」をする子もいる。 |
赤ちゃんは日々できることが増え、手足をバタバタと動かしたり寝返りしたりと運動量が増えます。それと同時に1回に眠る時間も長くなるので、夜泣きの回数も減るでしょう。
未就学児の 睡眠指針(未就学児の睡眠・情報通信機器使用研究班(編))
赤ちゃんの夜泣き対処法
「夜泣き」は長期戦を覚悟しなければならないので、「いつから始まるかな」「どのくらい長く夜泣きするのかな」と身構えずに、対処方法をいくつか用意して心構えをしておくことが大切です。
生活リズムを整えルーティンを作る
すぐに夜泣きが無くなる訳ではないですが、まずは生活リズムを整えてあげましょう。朝7時頃には赤ちゃんを起こしカーテンを開け太陽の光に当てます。お昼寝を一日に2度する月齢の若い赤ちゃんは、午前10時と午後2時頃には寝かしつけを始めましょう。午前中は1時間以内、午後は2時間くらいが目安です。
生後9ヶ月以降は午後のみお昼寝が理想ですが、夕方5時には起きるようにします。体力が付いてきて夕方まで活動できるようになったら、昼寝時間を徐々に短くしましょう。午後の昼寝前に外出して外の空気に触れさせます。母乳やミルク、離乳食は決まった時間に取るようにし、食事と昼寝の合間は一緒に遊びます。
寝るための準備は段階を踏んで「これから寝る」意識を植えさせます。パジャマに着替えたら部屋を暗めにし、絵本や優しい音楽、アロマなどを利用するのもおすすめ! 赤ちゃんの生活の出来事は時間を決めてしばらく続けてみると、赤ちゃんの「夜泣き」の様子に変化が出るかもしれません。
少しの間放置する
放置と言っても赤ちゃんを独りにして完全にほったらかしにするのではなく、周囲にある事故につながりそうなものを排除し、遠くからもしくは近くで泣いている様子をしばらく見守ります。このときも赤ちゃんの様子を確認し、ぐずぐずし続けるのか、ずっと大泣きしているのかをチェックしてください。「放置」することで起きる赤ちゃんの変化を見るのが「放置」の目的です。泣き疲れて、自分で寝てしまう赤ちゃんもいますよ。
夜泣き外来へ相談してみる
赤ちゃんの夜泣きはいつまで続くのか、どんな対処方法をしても落ち着かず悩んだ時は、病院へ相談をするのもおすすめです。兵庫県立リハビリテーション中央病院では、全国で初めての「夜泣き外来」を開設しました。夜泣き外来では、乳幼児を対象に睡眠障害の治療をし、入院による集中ケアも状況によりおこないます。
赤ちゃんの夜泣きは成長のひとつと考えがちですが、夜泣きによって赤ちゃんが睡眠障害を起こすと、発達や発育に悪影響を与えます。寝てから目覚めるまで早い、夜中何度も目を覚ますなど、気になる症状がある時は専門医に相談しましょう。
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