節約したいけど長続きしない人必見! 今日からできる簡単、おすすめの節約術23選
家計を節約する各家庭の目的とは?
節約している人、節約の必要性を感じている人は、どのような目的を持っているのでしょうか。毎月の収支をプラスにするという日々の目標、あるいは旅行費用や何かの購入資金など具体的な使い道を目指す人もいるでしょう。楽天インサイトが2019年に行った「節約に関する調査」では、節約のきっかけとして「老後の不安」が半数近くを占めトップでした。
その他に上位を占める回答は、年代・性別・世帯構成で大きく異なりますが、全体を通じると「消費税増税への不安」が2位になっています。特徴的なのは節約のきっかけを「子供の学費・養育費」とした回答では、子供がいる人、および30代・40代女性がいずれも30%前後と、2位以下の中では突出しています。いずれも中長期の備えを意識する傾向がわかります。
今日からできる、家計の簡単節約術
ここからは、取り入れやすそうな節約アイデアをご紹介していきます。生活スタイルや好みに応じ、できそうなことが1つでも見つかると幸いです。
家計簿アプリで収支を把握
お金の支出入を把握することは家計の基本……とはいえ、習慣にするのはなかなか難しいですよね。なるべく楽に家計管理するには、昔ながらの手書き家計簿より、家計簿アプリがおすすめです。利点は、とにかく入力や計算の手間が大幅に減ること。レシート読み取り、金融機関やクレジットカード会社との連携・自動反映など、サービスによりさまざまな機能があります。使い勝手に応じて検討してみてください。
スマホなどの通信費、保険、光熱費などの固定費を見直す
買い物のたびに細かくやりくりするのは、時にストレスになる恐れもあります。手間なく確実に節約する手段として、毎月の固定支出を減らせないか検討してみましょう。
スマホのプラン変更
スマホは生活になくてはならないものです。ただ、不要なオプションを削り、データ利用量や通話時間に合った最適なプランを選べば、スマホ月額料金を抑えることができます。スマホの料金プラン変更は店舗で相談もできますが、余計な付帯契約などしないよう自らしっかり判断する姿勢は必要です。また、大手キャリアと契約しないいわゆる「格安スマホ」は費用面で魅力です。キャリアに依存したサービスが不要な場合、検討してみる価値はあります。
インターネット利用料の見直し
現在主流になってきている、回線+プロバイダがセットになったサービスは、別々に契約するより費用を抑えられ、各種手続きも一元化できて便利です。さらに、インターネット利用料は携帯キャリアとのセットプラン、電気・ガス契約とのまとめ割引など、条件によってさらにお得になる場合があります。古い契約のままという場合は見直してみるとよいでしょう。また、自宅より外出先でのインターネット利用を重視する人は、固定回線の契約をやめモバイルWi-Fiに絞るなども選択肢に入ってきます。
保険の保障内容を見直す
保険料も見直す価値のある大きな固定費のひとつです。過剰な保険料は家計を圧迫しますし、保障内容が必要十分であってこそコスト対効果が見込めるものです。もしもの時の医療費などは公的な助成が使える場合もあります。民間保険でまかなうべき保障内容について、今一度洗い直してみてもよいでしょう。
意外と多い交際費や娯楽費
人間関係に関わる交際費はカットするのが難しく感じますが、惰性で参加しているお付き合いがないか見直し、頻度を減らすことから始めてみてはいかがでしょうか。冠婚葬祭費など、いざという時の費用を確保しておくためにも、必要なことだけに支出を絞る割り切りが必要かもしれません。また、日々の楽しみとなる娯楽は、メリハリをつけて楽しめるとよいですね。会員特典やサービスデーなどお得な情報をチェックして上手に利用するのも一案です。
他には、例えば課金式のゲームを頻繁に利用したりしていないでしょうか。「ちょっとのめりこみ過ぎかも」「思ったより課金してしまった」と自覚したことがあるなら、そこが自制するポイントと心得ましょう。
光熱費は契約アンペア数を確認
光熱費には基本料金と従量料金があることをご存じでしょうか。電気契約では契約アンペア数が小さいほど基本料金が安くなります。適したアンペア数は、電力会社のWebサイトでシミュレーションできます。注意点としては、電気契約は基本的に年間契約であり、こまめに変更することはできません。無理して使用量の小さいプランを選択すると頻繁にブレーカーが落ちるなど生活に支障が出かねませんから、慎重に検討してくださいね。
おすすめの貯金方法や支出の抑え方
家計管理を見える化するため、月初に使えるお金を用途別に分けておく方法があります。細かい費目に分けたほうが管理しやすい、ざっくりと分けたほうが楽など、自分に向いた分け方を試してみてください。費目ごとに封筒やポケットファイルなどを使って仕分けします。
先取り貯金
なかなか貯金ができないという人におすすめなのが、貯金分を先に取り分けてしまうことです。必然的に残りの金額でやりくりせざるを得ず、自然と貯金ができます。
カレンダー貯金
ちょっと変わったゲーム感覚の貯金方法です。1~365の数字をマス目に書いた表を用意し、毎日、マス目の数字分の金額を貯金箱に入れます。1日目に1円、2日目に2円…と順番でもよいですし、その日の手持ちの小銭に応じて好きなマスからに埋めていく形でも。1年経って365個のマス目が埋まった頃の総額は66,795円にもなります。
お財布の中は常に整理
お財布の中が乱雑だと、支出や残金を把握できず、計画的にお金を使うのも難しいことは想像できると思います。ポイントカードやクーポンを出せず機会を逃すなんてことも。まず、レシートはこまめに処分しましょう。家計簿などで後で使用する場合も、その日の分はお財布から出して所定の場所に整理することをおすすめします。
ポイントカードを集約
有効期限までにポイントが溜まる公算が低いカードは思い切って処分しましょう。アプリに移行したほうがお得なポイントサービスもあります。
還元率が高いスマホ決済を利用する
“〇〇ペイ”といったキャッシュレス決済が急増し、利便性と大々的な導入キャンペーンに惹かれて使い始めた人も多いのではないでしょうか。ポイント還元事業はすべてのサービスに適用されるわけではなく、対象店舗で対象の決済方法を使って初めて適用されるものです。還元方法も「その場で支払金額から値引き」「ポイントで付与」「残高として還元」などまちまちなので、何となく使うだけだと恩恵は受けにくいと言えます。還元を受けやすいサービスを選んだ上で、下記のようなサービスごとの特徴を検討し、よりお得な支払い方法を使いたいところです。
- 提携するクレジットカードと併用するとポイントが二重取りできる
- 対象店舗で使うと還元率アップ
- 期間限定のキャンペーンで還元率アップ
特によく利用するお店やサービスについては、最適な決済方法を把握しておくとよいですね。
買い物に無駄なお金を持って行かない
現金派の場合、予算外の現金を持ち歩かないという方法がとれます。その日の予算をしっかり守るには最適ですね。もしも、予定外にどうしてもその日に購入したいと思った商品があっても、現金を降ろすというワンクッションを挟むことで、冷静に再検討できます。
買い物はセール時間帯に行く
お得な買い物に活用したいセール。開店時や閉店間際の他、1日に何度かタイムセールを行うお店もあります。「〇曜日はお肉セールの日」のような、曜日によるお得情報もチェックしたいですね。すぐ使うものは見切り品を狙うことも手です。とはいえセール品ばかりに囚われてしまうと、買い物が楽しくなくなったり、使う食材が偏ったりしがち。気楽にやりくりを楽しむ気持ちで臨んでみてください。
コンビニに行く機会を減らす
便利な立地と豊富な品揃え、手頃なサイズ感、新商品の誘惑……。つい立ち寄り何かしら購入してしまうのがコンビニですよね。どうしても必要な時以外は行かないのが、シンプルながら効果絶大な対策です。
冷蔵庫を整理して食材ロスを減らす
冷蔵庫の中身を把握していないと、同じものを買ってしまったり期限を切らしてしまったりと無駄が発生しがちです。管理し使いきれる量を都度購入するのがいちばん確実にロスを減らせる方法ですが、やりくりという観点から、まとめ買いを上手に活用する方法も考えてみましょう。
作り置きおかずを作る
保存の効くかたちにまとめて調理しておく作り置きおかずは、食材のロスを防ぐことができるとともに、毎日の家事の時短にもつながります。きんぴら、そぼろ、煮物、漬け物など昔からある料理の他、最近では鶏ハムや塩鶏も定番ですね。食品メーカーのWebサイトにもいろいろな作り置きレシピが公開されていますし、最近人気の献立アプリでも作り置きレシピが公開されています。
冷凍庫と電子レンジを活用する
冷凍保存ができる食材は意外と多いものです。一例を挙げてみます。
使いやすい形にカットしたりすり下ろして…各種野菜、ショウガや小ネギなど薬味
固めに下ゆでして…アスパラ・ブロッコリーなど
下味をつけて…お肉類
加工して…生クリーム(固めにホイップする)、ジャガイモ(マッシュする)など
また、解凍にも調理にも重宝する電子レンジは、うまく使うと光熱費の節約にもなります。例えば、下茹でをレンジで行えば、鍋にお湯を沸かす必要がなく、短時間の加熱で火が通ります。少量の調理に向いており、また小さめにカットすると加熱ムラを防ぐことができます。
古い家電製品を買い替える
電化製品は数年違うと性能がぐっと上がることもしばしば。光熱費を考慮すると、古い家電を無理して使い続けるより、新しいモデルに買い換えた方が経済的な場合もあります。筆者の経験でも、エアコンが最新製品に変わった際は電気代の差が顕著に出ました。
エアコンの設定温度を見直す
エアコンの設定温度が1℃異なると電力消費量は約10%異なるといわれます。衣類で調整したり窓の断熱対策を併用するなどして、必要な温度を見極めてみてください。
エアコンのフィルターはこまめに掃除
フィルター清掃で約5%の節電に繋がるとの記述がメーカーのWebサイトにあり、目安として2週間に1回のお手入れが推奨されています。
トイレは「小」を意識する
トイレを流す際の水量は、「大」と「小」でおよそ1~2リットルの差があるとのことです。家族が多いなどトイレの使用頻度が高い場合は積み重ねで節約に繋がるかもしれません。ただし、過小な水量は配水管詰まりの原因となりますので適切に使い分けましょう。小用であってもトイレットペーパーを使用する際は「大」で流すことを推奨するメーカーの記述もあります。
※LIXIL-Q&A「小用時にトイレでペーパーを使った場合や大便の場合、節水のため「小洗浄」で流してもよいですか?」
節約を長続きさせるコツ
節約は続けてこそ効果が出るものです。息切れしないように、無理なくできるペースで継続したいですね。やりがいや楽しみを取り入れて、続けていくコツをいくつかご紹介します。
具体的な目標を作る
初めはやってみるだけで満足感を得られても、それだけではやる気は保ちにくいものです。小さなことでもよいので目に見える目標を決めてみてはどうでしょうか。節約金額など数値目標はもちろん、「週2日は買い物しない」といった行動目標でもよいですね。
節約を楽しむ
ひと駅分を徒歩や自転車で移動してみると、新鮮な発見があるかもしれません。つい外食しがちな休日のランチを手作りお弁当にして家族でピクニックするなど、レクリエーションを兼ねてできる節約もあります。思ったような効果が得られないことも時にはあるかもしれませんが、試行錯誤を楽しんでしまいましょう。
月に1回ご褒美の日を作る
普段切り詰めて頑張っているからこそ、息抜きは大事です。
- 月の目標額を超えて節約できた金額分は好きに使う
- お気に入りのカフェでゆっくりする
- 家族で外食の日にする
など、励みになるご褒美を設定してみてください。
数字を見て成果をチェックする
家計簿や光熱費の明細など、客観的な数値で定期的に成果を確認しましょう。結果が目に見えるとやりがいがありますし、家族に協力を求める際も納得してもらいやすいですね。効果の高い取組みに絞ったり、新たな目標を決めたりといった、節約計画の見直しにもつながります。
節約ブログで副収入のチャンスも
物事を発信したり文章を書くのが好きという方は、記録を兼ねて、節約をテーマにしたブログを運営するのも一案です。日々の取組みや成果を公開すると張り合いがありますし、仲間と情報交換や応援しあったりといった楽しみもできるかもしれません。さらに、アフィリエイトなど、ブログそのものが収益につながる仕組みができれば一石二鳥ですね。
まとめ
取り入れられそうなアイデアはあったでしょうか。単なる我慢ではなく賢く生活を楽しむ手段として、気負わずできそうな節約方法から始めてみてくださいね。