子育て世代の平均貯蓄率は? 我が家の貯蓄率の目安は? 貯蓄を増やす3つのコツ

子育て世代の平均貯蓄率はどのくらい?

子育て世代の平均貯蓄率はどのくらい?
家計を管理するママにとって、子供の将来や万が一に備えての貯蓄は特に気になる部分ですよね。子供が大きくなるにつれて必要な子育て費用も増えていくので、なるべく貯金をしていきたいと考えているママも多いはず。生活状況や家族構成によって貯金できる金額はそれぞれですが、貯金の目標を立てるには一般家庭の平均を知っておくのも大切。他の家庭がどれくらいの貯蓄をしているのかの目安になる、貯蓄率の平均をみていきましょう。

そもそも貯蓄率って何?

そもそも貯蓄率って何?
貯蓄率とは「貯蓄額」を「可処分所得」で割って出される、貯蓄された割合を示すものです。「可処分所得」とは収入から社会保険料や税金を差し引いた残りの金額、つまり手取り収入を指します。「貯蓄額」とは可処分所得から消費によって支出した金額を差し引いた残りの金額のこと。貯蓄率は収入のうち貯金に回している割合がわかるので、家計状況を把握する時の目安にもなりますよ。

ママが知りたい! ずばり年代別の平均貯蓄率は?

ママが知りたい! ずばり年代別の平均貯蓄率は?
さっそく、平均的な貯蓄率を年代別にみていきましょう。

20代 30代 40代
実収入 402,199円 539,137円 601,135円
支出合計 273,917円 371,677円 439,002円
可処分所得 343,325円 448,355円 486,087円
家計収支 128,282円 167,460円 162,133円
貯蓄純増 133,258円 144,874円 133,596円
平均貯蓄率 38.8% 32.3% 27.5%
  • 可処分所得…所得のうち社会保険・税金などを除いた個人が自由に使える金額
  • 家計収支…実収入から支出合計を引いて残った金額(黒字ともいう)
  • 貯蓄純増…貯蓄が純粋に増加した金額。預貯金と保険料の合計から預貯金引出と保険取金の合計を差し引いたもの

2018年 家計調査家計収支編(総務省)

20代の平均貯蓄率

貯蓄率が38.8%と全体から見て最も高い世代。将来のことを考えて貯蓄を行う世帯が多いことを表しています。毎月の貯金や学資保険などを始めて、早めに貯金するクセづけをしておくと良いでしょう。

30代の平均貯蓄率

貯蓄率が32.3%と高めの30代は、結婚や子供が産まれるなどのライフスタイルが変化する時期。子供が小さいうちが貯めやすいので、30代のうちに貯蓄の基礎を作っておきましょう。

40代の平均貯蓄率

子供が大きくなり教育費が増える40代は、20代30代と比べると貯蓄率は27.5%と低下。所得は増えますが子供にかかる教育費や生活費などの支出が増えます。貯蓄が思うように進まず、貯蓄に回すお金の余裕がなくなる時期です。

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我が家の貯蓄率を計算してみよう!

我が家の貯蓄率を計算してみよう!
まずは今の家計状況を把握することが大切。ご家庭の貯蓄率を確認してみましょう。貯蓄率の計算は意外と簡単にできます。まず用意するものは最新の源泉徴収票と銀行の取引記録。複数の口座がある時はすべての口座分を用意してください。

  1. 手取り収入を確認
    源泉徴収票の左側に記載された「支払金額」が【手取り収入】になります。
  2. 貯蓄額を確認
    銀行口座の前年末の残高を確認しましょう。複数の口座がある時はすべての残高を合計します。続いて一年末の残高を確認しましょう。そして「一昨年末の残高」から「前年末の残高」を引けば【前年の貯蓄額】がわかります。支出から貯蓄型の証券や保険に投資をしている場合は、その分を貯蓄額に加算するのを忘れないようにしてください。
  3. 貯蓄率の計算
    2の【前年の貯蓄額】÷1で確認した【手取り収入】×100で貯蓄率が算出できます。

子育て世帯の貯蓄率はどのくらいを目安にすればいい?

子育て世帯の貯蓄率はどのくらいを目安にすればいい?
子育てにかかる費用を踏まえて、子育て世帯に必要となる貯蓄率の目安をみていきましょう。

貯蓄率の目安:手取り年収の10~15%

金融広報中央委員会の調査では手取り年収の10~15%を貯蓄している人が1番多いという結果が出ています。毎月の貯金額の目標を立てる時は、手取り月収の10~15%に貯金目標金額を設定しましょう。月々の貯蓄が難しい場合はボーナスを貯蓄にまわすなどの工夫も必要。月々の家計状況には変動があるので、年間で考えて手取り年収の10~15%の貯蓄を目標にすると良いでしょう。

貯蓄率の目安:子供が小学生以下の「貯めどき」は20%を目標に

中高生以上になると教育費が増加するだけではなく、食費や通信費など生活面でも大人と同じもしくはそれ以上の費用がかかってきます。子供が大きくなるとどうしても貯蓄率は低くなるので、小学生以下は「貯めどき」です。子供が小学生以下の時期は、手取り収入の20%貯蓄を目標に家計を管理するようにしましょう。

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次のページではママ必見の子育て世帯の貯蓄率を上げる3つのコツを紹介します!

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はいチーズ!クリップ編集部

はいチーズ!クリップ編集部員は子育て中のパパママばかり。子育て当事者として、不安なこと、知りたいことを当事者目線で記事にします。Instagram・LINEなどでも情報発信中ですので、ぜひフォローください!