【助産師監修】赤ちゃんの授乳時間が知りたい! 長い時や短い時、切り上げるタイミングは?
目次
赤ちゃんの授乳時間が短い時の対処法は?
母乳の場合と粉ミルクの場合で赤ちゃんの授乳時間が短い時の対処法について見ていきましょう。
赤ちゃんの授乳時間が短い時の対処法:母乳の場合
生まれたばかりの赤ちゃんは体力が無いため、授乳の時間になっても寝ていたり、おっぱいを吸いながら寝てしまったりすることも珍しくありません。授乳中に赤ちゃんが寝てしまった時は、足の裏やわきの下をくすぐるなどのスキンシップをしてみたり、片乳10分×2回ではなく、片乳5分×4回といったように左右のおっぱいを頻繁に入れ替えてみるのもおすすめです。
授乳時間が短い理由の1つとして、母乳が出る量が少ないことも考えられます。前回の授乳から3時間経つ前にお腹が空いて泣くことが頻繁にあり、体重も増えていないようであれば、赤ちゃんの様子を見ながら粉ミルクを足してみましょう。
赤ちゃんの授乳時間が短い時の対処法:粉ミルクの場合
赤ちゃんがミルクを5分で飲み切ってしまう…など、赤ちゃんのミルクを飲むスピードが早いと心配になるパパママもいるでしょう。ミルクを飲む場合、10分、15分とゆっくり飲むことで満腹中枢が満たされ、ミルクの飲みすぎ防止になります。赤ちゃんがミルクを一気飲みすると、吐き戻してしまうことも…。赤ちゃんがミルクを一気飲みしてしまう場合は、哺乳瓶の乳首のサイズや形を変えて、ミルクが出る量を調整してみるのも一つの手です。歯並びのためにも、アゴをうごかして15分くらいかけて飲む哺乳瓶がおすすめです
赤ちゃんの授乳時間が長い時はどのくらいで切り上げるべき? 対処法は?
母乳の場合と粉ミルクの場合で赤ちゃんの授乳時間が長い時の対処法をご紹介します。
赤ちゃんの授乳時間が長い時の対処法:母乳の場合
3~4ヶ月ごろまでの赤ちゃんは口に入ったものを強く吸う吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)もあるため、ママの方でなんとなくお休みが多くなったら、反対に行くよと声をかけ、離してあげて大丈夫です。
授乳時間があまりにも長いと、赤ちゃんが母乳を飲みすぎて言えるのでは? という心配だけでなく、ママの乳首が切れてしまうなどの乳首トラブルにもつながります。もし赤ちゃんが遊び飲みをしているなら、静かな部屋で授乳をするなど、授乳に集中できる環境を作ってあげましょう。授乳に集中できる環境を整えても遊び飲みが続く場合は、時間を決めて「もうおっぱいはないないね」などと声をかけて切りあげてしまうのも1つの手です。
授乳後、赤ちゃんの機嫌が良いようであれば母乳をしっかり飲めているので安心してください。また、母乳が足りないことが原因で赤ちゃんがお腹いっぱいにならず、ずっと吸い続けている可能性もあるため、時間を決めて授乳を切りあげ、赤ちゃんの様子を見ながら粉ミルクを足してあげましょう。ときどき1時間吸わせているという方もいますが、ママが疲弊してしまうので、ペースを先導してあげてください。
赤ちゃんの授乳時間が長い時の対処法:粉ミルクの場合
粉ミルクを飲んでいる赤ちゃんは、哺乳瓶の乳首を咥えていてもなかなかミルクの量が減っていないと悩むパパママもいるのでしゃないでしょうか。赤ちゃんは生後3ヶ月頃になると遊び飲みを始めることがありますので、赤ちゃんが授乳に集中できる環境を作ってあげましょう。
哺乳瓶の乳首のサイズや形を変えてミルクが出やすいように調整してあげたり、違う種類の粉ミルクで味を変えてみたり、といろいろ工夫しているパパママもいるようです。それでもミルクを飲んでくれず、赤ちゃんの機嫌が悪い、体重が増えていないようだったら、病院の先生に相談してみましょう。
赤ちゃんの授乳のポイント
授乳リズムが整っていない時期は、頻回授乳や乳腺炎などのトラブルはつきものです。なるべくママの負担が少なくなるように授乳のポイントをご紹介します。
赤ちゃんの授乳時間や回数を記録する
赤ちゃんの授乳時間や授乳回数を記録することで、赤ちゃんの授乳リズムを把握することができます。「夕方になると授乳回数が増える」=「母乳の出が悪くなっているのかも?」と傾向が掴めたら、粉ミルクを足すタイミングも把握しやすくなりますね。携帯で手軽に授乳時間や授乳回数の記録が取れるアプリもありますが、紙でさっと記録したほうがのちのち病院で相談しやすく、ママがアプリのタイマーに気を取られることもないのでおすすめです。
乳腺炎予防のために左右のおっぱいをバランスよく飲ませる
乳腺炎は母乳育児をするママにとって身近なおっぱいトラブルの1つです。乳腺炎の1番の予防は赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらい、古い母乳がおっぱいの中に溜まらないようにすることです。どちらか片方のおっぱいだけでなく、両方のおっぱいをまんべんなく吸ってもらうようにしてくださいね。赤ちゃんが片方の授乳のみで寝てしまい、どうしても起きない場合は次の授乳で飲まなかった方のおっぱいから授乳するようにするのが効果的です。赤ちゃんの母乳を飲む量が少なくおっぱいがずっと張っている場合は、搾乳をしてみましょう。
授乳のタイミングは赤ちゃんが空腹で泣きだす前がおすすめ
赤ちゃんが空腹で大泣きしている状態だと、上手におっぱいを吸えないことがあるため、授乳のタイミングは「赤ちゃんのお腹が空き始めた時」がおすすめです。「おっぱいを探すように口を開けている」「ふにゃふにゃ甘い声を出す」といった赤ちゃんからの空腹のサインがわかるようになれば、授乳のタイミングも掴めるようになるでしょう。混合であまりにもないて直接飲めないばあいは、さきに10ccくらいミルクをのませ落ち着かせてから母乳練習すると意外とのめることがあります
母乳やミルクが足りているかは赤ちゃんの様子をみて判断する
授乳時間や間隔は赤ちゃんの成長や体調によって日々異なるのが現状です。母乳は赤ちゃんが欲しがるだけあげてかまわないので、「片乳〇分で入れ替えて…」と神経質になる必要はありません。粉ミルクを飲んでいる赤ちゃんは、1日の規定量を守り、飲ませ方を工夫してみましょう。授乳後に赤ちゃんがご機嫌であれば、母乳やミルクが足りているのでしょう。逆にお腹が満腹すぎたり、眠いのにうまく眠れなかったり、暑すぎたり、赤ちゃんが泣き止まない理由はほかにあることも多いです。赤ちゃんの体重が増えていない場合は、病院の先生に相談してくださいね。
まとめ
授乳は毎日のことで、赤ちゃんの気分や体調によってスムーズにいかないこともあり、大変な時もありますよね。赤ちゃんが一生懸命母乳やミルクを飲む姿はとても愛らしいものです。赤ちゃんの授乳は3~4ヶ月ごろに軌道に乗る人が多いです。授乳時間や授乳間隔などの目安を参考にしながら、赤ちゃんとのコミュニケーションタイムを楽しんでくださいね!