離乳食スプーンの選び方! 離乳初期・中期・後期・完了期のおすすめ15選
目次
離乳食スプーンとは? いつから使うの?
離乳食をスタートする時に必要となるのが、離乳食スプーンです。離乳食は初期・中期・後期・完了期と4つのステップがあり、時期により適する離乳食スプーンは変わります。離乳食スタート時に使うのは、パパママが赤ちゃんに離乳食を食べさせるために使う柄の長い離乳食スプーンです。離乳後期になると、赤ちゃんがパパママが使っている離乳食スプーンに興味を持ち始め、自分で離乳食を食べたがるようになります。離乳後期、赤ちゃんが自分で食べる練習を始めるのに適しているのは、赤ちゃんが持ちやすく自分で食べやすい工夫がされた離乳食スプーンです。
なお、一般的な子供用スプーンと離乳後期に使う離乳食スプーンの大きな違いは、スプーンの形です。離乳後期に使う離乳食スプーンは、一般的な子供用スプーンに比べて赤ちゃんが自分で食べる練習をサポートするのに特化した形をしているのが特徴です。
子供の発達と離乳食スプーンの関係
赤ちゃんが離乳後期になり手づかみ食べが上手にできるようになってきたら、次は離乳食スプーンを使って自分で食べる段階に移ります。自分で使う初めての食具としては、フォークよりもスプーンの方がより適しています。フォークの場合、食べ物を刺して直接歯に持っていくため唇から食べ物を取り込む動作が減ってしまいますが、スプーンであれば赤ちゃんが唇で食べ物を取り込みやすく、しっかりと唇を使って食べる練習ができるのです。
スプーンの唇への持って行き方は、月齢によって変わっていきます。生後11ヶ月ころまでは、赤ちゃんはスプーンの柄が唇に平行になるようなスプーンの持って行き方をしますが、徐々に唇に45度の角度になり、2歳4ヶ月までには、唇の中心に90度の角度でスプーンを口に運ぶようになります。
赤ちゃんのスプーンの持ち方にも段階があります。最初はスプーンの柄を手のひらで握り逆手持ちをしますが、次に手のひらで順手握りに変化します。次に、手のひらではなく指先でスプーンの柄を握るようになり、スプーンの柄の先端をつまむのが上手になってきます。最終的には、大人と同じように3本の指でペンを持つようにスプーンの柄を持つことができるようになるのです。
離乳食スプーンの素材の違いを知ろう
離乳食スプーンは素材ごとにメリットデメリットがあるので、赤ちゃんの性格や状況に合わせて適した離乳食スプーンを選びましょう。
離乳食スプーンの素材1:シリコン
■メリット
離乳初期におすすめなのが、やわらかいシリコン製の離乳食スプーンです。シリコン製の離乳食スプーンは、赤ちゃんの唇や歯茎を傷つける心配がありません。シリコン製の離乳食スプーンは哺乳瓶の乳首に通じる口当たりで赤ちゃんが違和感を抱きにくく、離乳食デビューにぴったりの離乳食スプーンですよ。
■デメリット
シリコン製の離乳食スプーンのデメリットは食材の色が移りやすいところです。油汚れも落ちにくいので、しっかり洗うように気をつけましょう。シリコンは熱に強い素材なので食洗器も使えますが、汚れが落ちているかを確かめながら手洗いすることも大切です。
離乳食スプーンの素材2:プラスチック
■メリット
シリコン製より固いものの、口当たりがなめらかで軽いのがプラスチック製の離乳食スプーンです。プラスチック製の離乳食スプーンは、食材をすくいやすく、離乳食スプーンとして使い勝手の良さが魅力です。離乳初期から完了期まで長く使えるのもプラスチック製の離乳食スプーンのメリットです。プラスチック製の離乳食スプーンで耐熱温度が100度以上と高いものであれば、食洗器の利用も問題ありません。
■デメリット
プラスチック製の離乳食スプーンは多少色移りしやすいので、食材に合わせて何本か用意しておくのもおすすめです。金属製の離乳食スプーンに比べると強度は劣るので、歯が生え始めると噛んで離乳食スプーンを傷付けてしまうこともあります。
離乳食スプーンの素材3:木製
■メリット
木製の離乳食スプーンは、温かみのあるナチュラルなおしゃれさが魅力です。天然木を使った国産の離乳食スプーンなら、赤ちゃんが口にするものとして安心できますね。木製の離乳食スプーンは熱を伝えにくいので、スプーン自体が熱くなりにくいのも嬉しいポイントです。
木製の離乳食スプーンはつやを出すための塗料が使われていないものを選ぶようにしましょう。木製の離乳食スプーンは優しい口当たりで、プラスチック製と同じく離乳初期から完了期まで長く使えます。
■デメリット
木製の離乳食スプーンは水を吸いやすいため、水につけっぱなしにしていると劣化しやすく、離乳食スプーンが割れてしまう可能性があります。木製の離乳食スプーンは、水気をそのままにしないようしっかり乾燥させ、食洗器や電子レンジは使わないようにしましょう。
離乳食スプーンの素材4:ステンレス
■メリット
ステンレス製の離乳食スプーンは、耐久性が高く使いやすいのが特徴です。ステンレスは熱に強いため変形しにくく、食洗器が使えるので日々のお手入れも簡単です。汚れが落ちやすく衛生的なのも、ステンレス製のメリットのひとつですね。
■デメリット
ステンレス製のスプーンは、赤ちゃんが口に入れた瞬間に「冷たい」と感じて嫌がることもあります。スープやおかゆなどの熱も伝わりやすいため、赤ちゃんの口に付ける前に離乳食スプーンの温度を確認するようにしましょう。
ステンレス製の離乳食スプーンは食材をすくいやすいので、自分で離乳食スプーンを使って食事ができるようになる離乳後期での使用がおすすめです。
離乳食スプーンの素材5:陶器
■メリット
陶器の離乳食スプーンは、土の自然素材で作られた焼き物なので、赤ちゃんにも安心して使うことができます。陶器の離乳食スプーンは汚れがするっと落ちやすいので、毎日のお手入れにも手間が掛かりません。
■デメリット
細かな傷が入りにくいのは陶器のメリットですが、落としたりぶつかったりして衝撃が加わると割れてしまうことがあります。赤ちゃんが落とす可能性があるので、離乳初期のフーディングスプーンとして使うか、赤ちゃんがしっかり離乳食スプーン握れるようになってから使うのがおすすめです。陶器の離乳食スプーンは、耐熱陶器であれば電子レンジや食洗器を使えることが多いですが、事前に食洗器対応かどうかを確かめておきましょう。
離乳食スプーンの選び方
離乳食スプーンは、離乳食の時期によって適する形状が異なります。離乳食スプーンの選び方のポイントを離乳食の時期別に見ていきましょう。
離乳初期・中期の離乳食スプーン
離乳初期に用意する離乳食スプーンは、柄が長く、離乳食スプーンの先端は赤ちゃんの口の半分ほどの大きさのものを選ぶといいでしょう。また、離乳初期は、離乳食スプーンの先端があまり深いと食べにくいので、くぼみが浅いスプーンを用意するのもポイントです。離乳中期頃、赤ちゃんが食べることに慣れてきたら少し大きめのスプーンに替えるのもいいですね。
離乳後期・完了期の離乳食スプーン
離乳後期になると、赤ちゃんにも自我が芽生え、パパママに食べさせてもらうのではなく、自分でスプーンを持ちたがるようになります。赤ちゃんが自分で離乳食を食べたがる様子が見られたら、赤ちゃんが持ちやすいスプーンに替えてあげましょう。
離乳後期頃は、赤ちゃんが上からも下からもつかみやすい離乳食スプーンがおすすめです。離乳食スプーンの柄の長さは、赤ちゃんの5本指でしっかり握れるくらいが目安です。また、先端が浅すぎるとうまくすくえないので、離乳初期のスプーンよりもしっかりくぼんだものを選びましょう。
おでかけ用の離乳食スプーンがあると便利
お出掛け時の離乳食スプーンは、持ち運ぶことを考えるとケース付きがベストです。使い慣れた離乳食スプーンでないと離乳食を食べないこともあるので、離乳食スプーンを買う時にケース入りを選び、外出先でもお家で使っている離乳食スプーンを使うのもおすすめです。
リッチェル おでかけランチくん レトルトパウチ用スプーン
レトルトパウチ用のスプーンは、お出かけ先でレトルトパウチの離乳食をあげる場合に便利です。柄の長いので、お皿に移さなくてもレトルトパウチの袋から直接離乳食をすくうことができます。底に溜まった離乳食をすくう時もパパママの手が汚れにくく、後片付けも簡単なので使い勝手がとてもいいですよ。個包装になっているので、衛生的で赤ちゃんにも安心ですね。
離乳食スプーンのおすすめ9選【離乳初期・中期向け】
離乳食デビューでは、赤ちゃんが初めて離乳食スプーンの舌触りを感じたり、母乳やミルク以外の食事を経験します。離乳食を初めて口にする時は、哺乳瓶やママのおっぱいと口触りの違う離乳食スプーンに戸惑う赤ちゃんもいるでしょう。離乳食デビューの時は、離乳食スプーンを嫌がらないように、まずは唇にそっと触れるところから始め、食べさせることよりも離乳食スプーンに慣れさせることを重視しましょう。離乳初期は、口の中に食べものを運んで飲み込む練習をする時期です。離乳食スプーンを赤ちゃんの下唇の上に置いたら、上唇で離乳食を取り込むのを待ってくださいね。離乳食をあげる時に、離乳食スプーンを口に入れ過ぎないように注意してください。
おすすめの離乳食スプーン1:レック アンパンマン 離乳食スプーン S
離乳初期でまだ口の小さい赤ちゃんにもぴったりサイズのスプーンです。アンパンマンの顔の裏側には器にひっかけることができる突起がついているので便利ですよ。またアンパンマンの顔は赤ちゃんの喉をつかないように目印になります。おでかけする際は持ち運びやすいようにケースが付いているのも嬉しいポイントですね。2つのサイズ展開があり、Sサイズは離乳初期、Mサイズは離乳中期におすすめです。
素材 | シリコン |
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参考年齢 | 生後5ヶ月頃~ |
特徴 | 食洗機、煮沸消毒OK |
おすすめの離乳食スプーン2:SKATER マッシャー and スプーン
ミッキーのイラストがかわいい離乳食スプーンです。一番の特徴は、スプーンのすくう側とは反対にマッシャーがついている点です。離乳初期~中期では食材を食べやすくするためにマッシャーが活躍するので、お家や外出先でもスプーン1本で対応できとても便利ですよ。持ち運びに便利なケースも付いています。ミッキーのイラストの他、ハローキティやいないいないばあのワンワンのイラストのスプーンも販売されているので、好みのデザインを選んでみてくださいね。
素材 | ポリプロピレン、エラストマー樹脂 |
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参考年齢 | 記載なし |
特徴 | 煮沸消毒OK |
おすすめの離乳食スプーン3:ピジョン 離乳スプーン
スープや果汁を飲ませるのに便利なピジョンの離乳食スプーンです。形が哺乳瓶に似ていることで、スプーンに慣れない赤ちゃんも受け入れやすい工夫がされています。スプーンをどうしても嫌がってしまう赤ちゃんは、このピジョンの離乳食スプーンがおすすめですよ。哺乳瓶を押すとスプーンの先には5ccのスープや果汁が出てくる点も便利という声もあがっています。スプーンに慣れさせる練習や、水分補給にも便利な離乳食スプーンです。
素材 | ポリプロピレン |
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参考年齢 | 離乳初期~ |
特徴 | 煮沸、薬液、電子レンジ消毒OK |
おすすめの離乳食スプーン4:コンビ teteo フィーディングスプーン
離乳食のファーストスプーンにぴったりなゴックンスプーンと、量と回数が増えてからのモグモグスプーンのセットです。ゴックンスプーンの先端はやわらかいシリコン製で口当たりもなめらかです。スプーン1本を収納できるケースが付いています。
素材 | ポリプロピレン・シリコン |
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参考年齢 | 生後5ヶ月頃~ |
特徴 | 食洗機、電子レンジOK |
おすすめの離乳食スプーン5:リッチェル おでかけランチくん 離乳食スプーンセット
お出掛けにも持っていける、ケース付きのスプーン2本セットです。赤ちゃんの口に優しいやわらか素材のフーディングスプーンは、柄が波打ったデザインが特徴的です。このナミナミラインが赤ちゃんの口を隠さず、パパママ目線で食べさせやすいスプーンです。離乳食デビューにおすすめの離乳食スプーンです。
素材 | ポリプロピレン・シリコン |
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参考年齢 | 記載なし |
特徴 | 食洗機、電子レンジOK(ケースを除く) |
おすすめの離乳食スプーン6:Rattle Wood ベビー スプーン
あたたかみのある木製の離乳食スプーンです。食品衛生検査に合格したものなので、赤ちゃんにも安心して使うことができますね。木製のスプーンは口当たりもよく、ママの使いやすさにもこだわって作られています。食材をマッシュするのにも使えるので便利です。天然素材にこだわりのあるママにもおすすめのスプーンですよ。
素材 | 木製(サオ材 ウレタン塗装マット仕上げ) |
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対象年齢 | 離乳食初期~ |
特徴 | 食洗機、電子レンジNG |
おすすめの離乳食スプーン7:エジソン 離乳食スプーン3本セット
浅めでペースト状の離乳食を食べさせやすいスプーン、食材がこぼれにくいスープスプーン、具だけすくえる穴あきスプーンの3本セットです。どのスプーンも、食べさせながら食材を潰せるマッシャー機能付きなのが嬉しいですね。
素材 | ポリプロピレン |
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対象年齢 | 生後5ヶ月頃~ |
特徴 | 食洗機、電子レンジOK |
おすすめの離乳食スプーン8:ピジョン 食べるnoおうえん はじめてのフィーディング マルチカラー
離乳食開始時期の赤ちゃんの口の大きさにぴったりのちょうどいい形で、口に当たる部分は丸く柔らかくできています。先端部を口の奥まで入れすぎてしまわないように位置決めストッパーがついているので、安心して使えます。
素材 | 柄:ポリプロピレン 先端部:スチレン・ブタジエン共重合樹脂 |
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対象年齢 | 生後5ヶ月頃~ |
特徴 | 煮沸消毒、電子レンジスチーム消毒、薬液消毒OK |
おすすめの離乳食スプーン9:森修焼 ベビースプーン
シンプルで飽きのこない、日本製のベビースプーンです。赤ちゃんの口に入れるものだからこそ、安心で安全な素材にこだわって作られています。汚れが付きにくく落ちやすいのでお手入れは簡単ですよ。陶器製ですが、電子レンジや食洗器も使えます。
素材 | 陶器 |
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対象年齢 | 記載なし |
特徴 | 食洗機、電子レンジOK |
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