寝返りはいつからできる? 赤ちゃんの月齢目安や練習方法は? 注意点も紹介
目次
赤ちゃんが寝返りし始めたら注意すること
赤ちゃんの寝返りを待ち遠しく思っていたパパママも多いでしょう。赤ちゃんが寝返りできるようになったら、目に見える形で我が子の成長を感じられ感動を覚えますね。しかし、前述したとおり寝返りは意思を持った移動の始まりです。赤ちゃんの行動範囲が広がったことを意味しますので、安全のために気を付けなければいけないことが増えてきます。
赤ちゃんの周りに危険なものを置かない
赤ちゃんは寝返りを身につけると、ゴロンゴロンとびっくりするくらいの距離を移動することもあります。興味を惹かれた方向に自ら向かう手段を獲得しつつあるとも言えます。赤ちゃんの手が届く範囲がぐっと広がり、あわせて今までと違う視野に好奇心もどんどん膨らんでいくので、これまで以上に誤飲や怪我に注意しなければなりません。誤飲を防ぐには、まず何より清潔を心がけ、小さな物や紐状の物を床や低い場所に置かないようにしましょう。
赤ちゃんは直径39mm程度までの大きさの物なら口に入れてしまいます。母子健康手帳にも赤ちゃんが誤飲する目安のガイドが記載されているので、参考にしてください。目安としてトイレットペーパーの芯を通る物は誤飲の可能性があり危険と覚えておくとわかりやすいでしょう。
また、ベビーベッドなど赤ちゃんを寝かせる場所も、寝返りをしても安全なように整えましょう。赤ちゃんが移動しそうな範囲に家具や建具がある場合、怪我を防ぐため角の部分にクッション性のあるガードを取り付ける方法もあります。
39mmより小さいものは口に入ります(世田谷区千歳船橋:かるがもクリニック)
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テーブルなどの家具は、赤ちゃんの手が届かない高さであっても、ぶつかった拍子に上のものが落ちてくることも考えられます。テーブルの上には硬い・重い・熱いなど、危険な物を載せないようにしましょう。電源ケーブルやコンセントの差し込み口にも、赤ちゃんが触れることのないよう配慮する必要があります。
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その他、柔らかいクッションなどが顔の近くにあると、寝返りをした際に口や鼻が塞がり窒息につながる恐れがありますので、赤ちゃんの周りに置きっ放しにすることは避けましょう。タオルなど顔を覆う大きさの布類、ビニールやナイロン製品、柔らかすぎる寝具などにも注意が必要です。
ベッドやハイローチェアの使用に注意する
赤ちゃんが寝返りして動き出すと、落下事故にも十分注意する必要があります。ベビーベッドに赤ちゃんを寝かせている場合、大人が赤ちゃんのそばから離れる際は必ずベッドの柵を上げておきます。なかには赤ちゃんとパパママが一緒にベッドで寝る家庭もあるでしょう。落下防止用のベッドガードを設置するなど、赤ちゃんがベッドから落ちないようにしっかり対策してください。
また国民生活センターによると、ショッピングモールなどのおむつ交換台での事故も起きています。赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。
おむつ交換台からの子どもの転落に注意!-頭部損傷リスクが高く、入院する事例が寄せられています-(国民生活センター)
折りたたみ式ベッドガード
フラットにできるハイローチェアをベビーベッドとして使用した場合、安全のため赤ちゃんが寝返りを始めたら寝具として使用することは避けます。ソファーなどに一時的に赤ちゃんを寝かせる場合も、短時間だからと油断してそばを離れることのないようにしましょう。
赤ちゃんが寝返りしてうつ伏せで寝ていても大丈夫?
就寝中の赤ちゃんの窒息事故や乳幼児突然死症候群(SIDS)の事例について、多くの人が耳にしたことがあるのではないでしょうか。うつ伏せ状態で寝具やクッションに顔を覆われて、赤ちゃんが窒息してしまったケースも報告されています。またうつ伏せで寝かせるとSIDSの発症リスクが高まるとの厚生労働省の発表もあります。こうしたことから、赤ちゃんのうつ伏せ寝に大きな不安を感じるパパママも多いでしょう。
赤ちゃんの窒息を防ぐためにやること
赤ちゃんの窒息事故は、周りから危険なものを取り除くことで防げます。周囲にクッションなど柔らかい物を置かず、柔らかい寝具が顔にかからないように注意しましょう。赤ちゃんにスリーパーを着せると、最小限の寝具で済むので便利です。柔らかい6重ガーゼを使った物など、赤ちゃんの肌に優しい素材がおすすめです。
TWONE(トォネ)6重ガーゼスリーパー
うつぶせ寝と乳幼児突然死症候群(SIDS)について厚生労働省の見解
「赤ちゃんが就寝中に自発的な寝返りでうつ伏せになった場合、仰向けに戻してあげる必要はない」と厚生労働省は見解を示しています。うつぶせ寝について心配しすぎる必要はありませんが、まだ赤ちゃんの寝返りがスムーズでないとパパママが不安に感じるかもしれません。その場合、うつ伏せの間はそばで見守っておく、少し経ったら仰向けにしてあげるなど、無理のない範囲で対処するとよいでしょう。
乳幼児突然死症候群(SIDS)は、以下のとおりにすると発症リスクを下げられると調査結果があります。
- 赤ちゃんを寝かしつける時に仰向けの体勢で寝かせる
- できるだけ母乳で育てる
- 家族がたばこをやめる
まずはこれらの方策を心がけましょう。
厚生労働省 乳幼児突然死症候群(SIDS)について
どうしてもパパママが赤ちゃんのそばから離れなくてはならない時は、寝返り防止クッションを使う方法もあります。赤ちゃんの寝返りを防げるので、安心できるでしょう。ただし寝返りは赤ちゃんに必要な成長過程なので、寝返り防止クッションは必要な場合にのみ使用し、パパママは常に赤ちゃんに目を配ってください。
寝返り防止クッション
筆者自身も、自分が寝ているうちに赤ちゃんがうつ伏せになっているのではと心配でたまらず、就寝中も何度も我が子に触って体勢を確認する、気の休まらない日々を過ごしました。とはいえ、自在に寝返りを打てることは、顔の向きを自分で変える力がついている証なので、あまり思い詰めず基本的な対処方法を確実に実施することで、不安な気持ちを軽減できるかもしれません。
まとめ
赤ちゃんが元気に寝返りする様子を毎日見守っている人もいれば、初めての寝返りを待ち遠しく思っている人もいるでしょう。赤ちゃんが一人ひとりのペースで成長の証を見せてくれるのは、本当に嬉しいですね。赤ちゃんが寝返りをし始めると、いろいろと心配なことも増えてきてパパママは少し大変に感じるかもしれません。安全な環境を整えてあげた上で、赤ちゃんがぐんぐん育つ力とかわいい姿を一緒に楽しんでくださいね。