保活はいつからはじめるべき? 保活の進め方3ステップと注意ポイント4つ!

待機児童が多く認可保育園の入園競争が激しい地域では、どう保活するのかが重要になってきます。産休後、育休後に仕事復帰をしたいと思っている場合、いつからどのような保活をする必要があるのでしょうか。保活についてわかりやすく説明します。

目次

保活とは?

保活とは?

子供を希望する認可保育園に入れるための活動のこと

さまざまなメディアでも取り上げられているように、現在、待機児童問題は深刻化しており保育園を利用したくても入れないパパママがたくさんいます。そのため、パパママは希望する認可保育園に子供が入れるよう、各自治体のHPなどで情報収集を行ったり、いろいろな認可保育園の見学へ出向いたりと、認可保育園入園のためのさまざまな活動を行っています。このような認可保育園への子供の入園を目指す一連の行動は「保活」と呼ばれています

待機児童問題が厳しい地域の保活は大変?

2017年にキッズラインが行った調査によると、3人に1人のママが「申し込みをした認可保育園に子供が入園できなかった」と回答しており、80%のママが「保活は大変だった」と回答しています。保活の大変さは、お住まいの地域がどのくらい待機児童問題が深刻かで変わってきます。待機児童問題については下記記事で詳しく解説しています。東京23区や首都圏での保育園に入りやすい自治体、入りにくい自治体についても紹介していますのでご覧ください。

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保活はいつからはじめるべき?

保活開始時期 人数(割合)
妊娠前 227人(4.1%)
妊娠中 854人(15.5%)
産前休業・産後休業中 846人(15.3%)
出産後、6ヶ月未満 1,219人(22.1%)
出産後、6ヶ月以降 1,266人(23.0%)
産前休業・産後休業中 846人(15.3%)
子どもが1歳を過ぎてから 1,016人(18.4%)
無回答 84人(1.5%)

出典:2016年厚生労働省「保活の実態に関する調査」より抜粋

妊娠中から情報収集や保育園見学をはじめたい

厚生労働省の「保活の実態に関する調査」によると、出産前から保活を始めるママが約20%います。妊娠前から保活を始めたママも4.1%いますね。出産してからの保活スタートだと育児で忙しく、保活になかなか時間が取れないため早めに情報収集を始めるパパママが多いということでしょう。保活のための情報収集は仕事をしながらでもできるので、空いている時間に少しずつ調べるのもおすすめです。早めに保活を始めた結果、住んでいる地域があまりにも保活激戦区だとわかったため、保育園に入りやすい地域を探して引っ越したというパパママもいます。

認可に落ちたときのために認可外保育園の情報収集も忘れずに

保活では認可保育園だけでなく認可外保育園の情報収集も必要です。認可保育園の場合は自治体で設定された保育指数を元に自動的に入園可否が決まっていきますが、認可外保育園は先着順で入園予約ができる場合がほとんどです。認可外保育園は妊娠中から入園予約ができるところも多いため、早めに連絡を入れて入園予約をしておけば、認可保育園に落ちた際の滑り止めとなります。

このように保活は早く動くメリットがたくさんあります。「出産してしばらくは自宅で育児をするので焦って保活をしなくてもいいかな」と思っているパパママも、いざ子供を認可保育園に預けたいと思った時に待機児童になってしまわないよう、早めに情報収集をしておくことが大切です。

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保活が大変な理由って?

保活が大変な理由って?
保活とは具体的にどんなことを行うのでしょうか? 具体的な例をあげて説明しましょう。

保活の進め方1:地域の認可保育園を調べる

お住まいの地域の認可保育園を調べるのはインターネットでも可能ですが、自治体の保育課などの窓口に行けば認可保育園の一覧表が貰えるでしょう。同時に認可外保育園の情報を教えてもらえたり、その自治体での保育指数の点数加算方法も確認できるので、自治体の窓口を一度は訪ねるのをおすすめします

また、保育園には「0歳児から」「1歳児から」など入園できる年齢に違いがあるため、子供を預けたいと思う年齢と保育園の入園可能な年齢を照らし合わせ、利用できる保育園を選ぶことが必要です。地域の認可保育園のリストを手に入れたら、通勤経路や送り迎えの時間などを考慮し、現実的に通える保育園を選びましょう

保活の進め方2:条件に合う保育園を見学する

保育園の見学には見学予約必要です。ただ、この保育園の見学予約がなかなか大変です。認可保育園は入園選考は自治体が管理しているのですが、見学予約はそれぞれの保育園へ直接連絡する必要があります。見学予約の予約受け付け期間は保育園によってバラバラ、予約電話ができる時間も各保育園で決められていることもあります。

予約の電話を入れても電話が殺到してなかなか繋がらないというパターンも多く、見学したい保育園全てに予約電話を入れるだけでも大変です。見学予約ができたら保育園に見学へ行き、1時間ほどかけて保育園の教育方針や保育の流れなどの説明を受け候補に加えるかどうかを検討します。保育園見学の流れについては下記記事に詳しくまとめていますので、よろしければご覧ください。

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保活の進め方3:入園を申し込む

認可保育園の入園申し込みはだいたい10月~12月の間に行われますが、申し込み期間は各自治体によって違います。その期間に合わせて書類を作成し自治体の保育課などの窓口に提出します。書類提出期間は多くのママが同様に窓口へ殺到するため、長時間待たされることもあるかもしれません。

このように保活では手間のかかることがたくさんあるのですが、子供のお世話をしながらだと保活はさらに大変です。特に、生後間もない赤ちゃんを育てながらの保活は非常に大きな負担になってしまいます

保活を頑張っても必ず保育園に入れるわけではない

保活を頑張っても必ず保育園に入れるわけではない
上記1~3のステップで保活を進めていくのですが、保活が大変と言われる理由の1つに、どれだけ頑張って保活をしても必ず認可保育園に入れるわけではないことが挙げられます。これさえやれば保活は大丈夫! というポイントがわかれば精神的に少しは楽になるのですが、ヘトヘトになって保活を頑張ったのに認可保育園に入ることができず、また来年も同じ苦労をしなくてはならない…そういった精神的な辛さも保活にはあります。

子供を認可保育園に入れやすいのは何歳児クラスなの?

保育園に入りやすいのは0歳児クラス

保育園に入園しやすいのは0歳児クラス

保育園は年齢ごとにクラス分けされており、一度入園した子供は基本的に同じ保育園で卒園まで進級していきます。そのため0歳児クラスは新学期には定員数分の空きがでるのですが、1歳児クラスは定員数のほとんどが0歳児クラスからの持ち上がりで埋まってしまいます。そのため、1歳児クラスは新しく入園できる枠が非常に少なくなるのです。保活で0歳児クラスが入りやすいと言われているのにはこういった事情があるのは知っておきましょう。

生後3ヶ月で認可外、翌年に認可保育園に転園した筆者の例

東京都新宿区に住む筆者の家庭では産休明けの生後3ヶ月から子供を保育園に預けました。産休後に育休取得も考えたことがありますが、保活の大変さのことを考えて、生後3ヶ月から認可外保育園に子供を預け、夫婦共働き+認可外保育園に子供を預けた実績での保育指数の加点を受け、翌年4月から無事、自宅近くの認可保育園に入園することができました。

子供の生まれ月によって保活に有利不利はあるの?

早生まれや10月生まれの子は不利になる?

早生まれなど、10月以降に生まれた子供は保活に不利?

保育園の利用可能月齢はそれぞれの保育園で設定されていますが、0歳児クラスでは生後6ヶ月以上から受け入れ可能という保育園が比較的多くなっています。保育園に入園する4月1日時点で生後6ヶ月以上ということですので、前年の10月2日以降に生まれた子供は4月入園の対象外となってしまいます。保育園によってはそれより早くい月齢で預け入れ可能な場合もありますが、受け入れ枠数は少なく、いずれにしても早生まれ(1月1日~4月1日生まれの子供)の場合は0歳児クラスに預けられる可能性は低いことになります。

赤ちゃんの育児をしながらの保活は大変

また、認可保育園の申し込みは通常10月~12月の期間に行われますが、子供を出産したばかりのママが0歳児クラスを入園申し込みをする場合、新生児の子供を連れて自治体の窓口へ行き、書類を受け取ったり、申し込み手続きを行わなければなりません。0歳児クラスに子供を預けるための保活を、育児と並行して行うのは負担が非常に大きいでしょう。10月以降に生まれた新生児を抱えての保活はさらに大変です。しかも、生後6ヶ月以内の赤ちゃんを受け入れてくれる保育園の数も少ないことから、10月以降の秋冬に生まれた子供の保活は不利と言われるようになりました

だからと言って認可保育園に入れないというわけではありません。保育園によっては、そもそも0歳児を受け入れておらず、1歳児以上から入園という園も一定数あります。その場合、1歳児クラスにも新年度には定員数分の空き枠があるため、早生まれの子供でも入園のチャンスはあります。早生まれで0歳児クラスへの入園が難しい場合には、産休後に育休を取得し、1歳児から受け入れ開始という保育園を狙って申し込みをしても良いでしょう。

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保活を進めるのに重要なポイント4つ!

保活を進めるのに重要なポイント4つ!
実際に保活を行う際に知っておくべきポイントを4つ紹介します。後悔のない保活を送るために、ぜひ知っておいていただきたい注意点になります。

保活のポイント1:認可保育園と認可外保育園の違いを知ろう

認可保育園と無認可保育園の違いを知ろう
保育園は子供の人数に対する保育士の数や施設の広さ、設備などが児童福祉法によって定められています。この基準を満たす保育園が認可保育園と呼ばれており、国からの補助金が支給されます。一方の認可外保育園は設備や広さ、保育士の人数などの基準値を満たしていないため、補助金は支給されません。しかし、国からの支援を受けず運営されているため、教育方針が自由だったり、入園児童を園独自の視点で選ぶことができます。

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保活のポイント2:安心して預けられる認可外保育園も探しておく

安心して預けられる認可外保育園も探しておこう
ポイント1にも関連しますが、認可保育園は入園のための倍率が高く、保活の際には認可外保育園も同時に探しておくことをおすすめします。万が一、認可保育園への入園ができなかったとしても、家庭の教育方針にあった認可外保育園を見つけ、入園申し込みをしておけばいざという時に慌てて認可外保育園を探す必要はなくなります。国の基準を満たしていない保育園と聞くと不安になるパパママもいますが、決してずさんな保育をしている訳ではありません。ただ、見学もせずに決めてしまうと不安も残りますので、事前に見学に行き保育環境や保育への姿勢をしっかり確認しましょう。ここなら安心して預けられそうと思える認可外保育園が見つければ、認可に落ちた時の備えとして認可外保育園にも申し込みをしておくといいでしょう。

保活のポイント3:認可保育園に入れる優先度「保育指数」の点数を知ろう

認可保育園に入れる優先度は「保育指数」で決まる
「うちは点数が足りなくて認可保育園に入れなかった」と他のパパママが話しているのを聞いたことがあるでしょうか? ここで言われている点数が「保育指数」になります。保育指数の付け方は自治体によって異なりますが、パパママの就労状況や健康状態、兄弟の有無、親族と同居しているかなどさまざまな項目があり、条件を満たせば加点され、認可保育園への入園が有利になっていきます

認可保育園への入園申し込みの際には、すでに認可外保育園やベビーシッターに預けていると点数が加点されることもあります。そのため、少し早めに職場復帰し、認可外保育園やベビーシッターに子供を預けることで点数を稼ぎ、翌年度の認可保育園入園に備えるパパママもいます。なお、保育指数の計算方法、加点方法は自治体によって異なるのでご注意ください。自治体ごとに点数の一覧表があり、保育課などの窓口で問い合わせると点数を計算してくれる場合もあります。

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保活のポイント4:保育園に入りやすい計画を立て、保活を行う

保育園に入りやすい戦略をたてて見学~申し込みをする
実際に行動する前には、具体的な計画を立て保活を進めていくのをおすすめします。保活の計画を立てる上で大事なのは、自身の保育指数の点数を把握すること。その点数であれば認可保育園にどのくらいの確率で入園できるのかを確認しましょう。自治体によっては可能性のある点数を教えてくれたり、保育園の倍率をホームページ上で公開している場合もあります。そのうえで、どの保育園へ申し込むのがベストかを検討しましょう。

最寄り駅や自宅近くの認可保育園が便利ですが、そういった保育園は競争率が高いこともあるでしょう。申し込んでも入園できる可能性が低そうなら、駅から遠い認可保育園や小規模保育といった2歳まで限定の保育園を視野に入れるということも必要です。また、保育指数の加点に繋がるように早めに認可外保育園や企業主導型保育所に預けたり、ベビーシッターを利用したりする可能性を探ってみても良いでしょう。

なお、保育指数の点数を確認し、認可保育園への入園が望めない場合も認可保育園に入園を申し込んだ方がいい場合もあります。認可保育園への入園に落ちた場合、自治体から「不承諾通知」が届きます。不承諾通知が届いた子供は待機児童としてカウントされ、途中入園や次の4月入園が有利になります。

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保育園に落ちてしまったらどうすればいい?

保育園に落ちてしまったらどうすればいい?

二次募集や一時保育という選択肢も

認可保育園から不承諾通知が届いたら、認可外保育園に入園予約をしている場合は、その園に入園できるかどうかを確認しましょう。認可外保育園は認可保育園の滑り止めとして申し込むパパママがほとんどです。そのため、認可保育園に受かった人たちが一斉にキャンセルをするため、入園待ち人数が驚くほど減っているでしょう。実際に入園予約当初は100番目の予約で、絶対に入れないと思っていた認可外保育園にすんなり入れたというケースも珍しくありません。

また、認可保育園へ受かったけれど諸事情(転勤や引っ越しなど)で入園をキャンセルするパパママがいたり、保育士の増員などで入園できる枠数が増え、追加で入園募集をする認可保育園もあります。これが「二次募集」と言われており自治体でもアナウンスされますので、こちらも見逃さないようにしましょう。それでもダメなら一時保育を利用するという手もあります。保育園ほどの融通は効きませんが、一時保育でも週に何日かを定期的に預けることができるため、万が一に備えて近くで一時保育を行っている施設を確認しておくと安心です。

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まとめ:保活は早めに計画を立ててスタートしましょう

まとめ
保活はパパママへの負担が非常に大きい作業です。そのため、大変な労力、時間を割いたのに保活に失敗してしまった…という結果にならないよう、早めに計画的に保活をスタートしましょう。そのためには、まずは地域の保活に関する情報を集めることからスタートしてください。保育園見学に行き始めると近隣のママたちとの交流もあるため、そこで得られる情報もとても参考になります。必要な情報を知らずに損をすることがないよう、できる限りの準備を進めて子供にとってベストな保育環境を見つけてあげましょう!