2歳児の寝かしつけは大変? うまく寝かしつける方法とコツを紹介
目次
2歳児の寝かしつけが大変! パパママの悩み
寝る時間になっても「まだ遊びたい!」と、子供がなかなか寝てくれないと悩むパパママが悩むこともあるでしょう。
2歳児は、言葉でしっかり要求を伝えられるようになり、自我も強くなってくる時期です。布団に入って寝かしつけていたのに、喉が渇いた、暑い、寒い…などいろんな理由で体を起こしたり、1歳児とは違い、自分で扉を開けたり電気をつけたりできるようになったりと、なかなか寝るモードにならない子供もいるなど、子供によってパパママの悩みも変わってきますよね。
パパママは、子供を早く寝かせようと思えば思うほど焦ってイライラして、寝る前に子供を強く叱ってしまい、結局子供の寝る時間が遅くなるといった悪循環に悩むパパママも少なくありません。こちらの記事では、なかなか寝てくれない2歳児を上手く寝かしつけるコツをご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
2歳児が22時以降に寝ている割合は35%
子供は遅くても21時までに寝かせたい、と思っているパパママは多いのではないでしょうか。日本小児保健協会が調べた結果から、子供が22時以降に就寝する年齢の割合を見てみましょう。
年齢 | 割合 |
---|---|
1歳6ヶ月 | 30% |
2歳 | 35% |
3歳 | 31% |
4歳 | 26% |
5歳~6歳 | 25% |
日本小児保健協会が調べた結果から、2歳児で22時以降に寝ている割合は35%です。22時以前に寝ている2歳児は65%となり、2歳児の半数以上が22時前に寝ていることになりますが、1歳6ヶ月~6歳の子供のうち、22時以降に寝ている子供の割合は2歳児が一番多いことがわかります。
2歳児が寝ない理由は?
2歳児のイヤイヤ期と重なるとなかなか寝てくれない子供の寝かしつけでも大変と感じるパパママもいるでしょうか。2歳児が寝ない理由をご紹介します。
もっと遊びたい
2歳頃になると遊びの楽しさを知り、遊びの幅も広がります。2歳児は楽しいことをたくさん知り、自我も強くなる時期なので、「もっと遊びたい!」という気持ちが眠い気持ちに勝ってしまいます。
お昼寝をしたから眠くない
2歳頃はお昼寝をしている子供も多いですよね。保育園に通っている子供は必ずお昼寝の時間がありますし、保育園に通っていない子供でも日中にお昼寝をしないと夕方頃に力尽きて寝てしまうこともあるでしょう。夕方に寝てしまっても朝まで寝てくれればパパママも寝かしつけに困ることはありませんよね。しかし、夕方からお昼寝をして19時頃に目が覚めてしまった場合、21時までに寝かせようとすると、19時まで寝ていた子供を寝かしつけるのは難しいです。3~4歳になるとお昼寝なしで夜まで過ごせるようになりますが、2歳児はお昼寝との兼ね合いを調整することが大切ですね。
体力がついてきた
2歳になりだんだんと体力が付いてくると、「寝たくない」「遊びたい」という気力だけで起きていることがあります。1歳頃まではパパママが寝かしつけを頑張らなくても、子供の体力が持たずに夜寝落ちすることも多いため、2歳になり寝かしつけに苦労する…というパパママがいるのでしょう。
パパママに構ってほしい
就寝前に寝室に入り、パパママと一緒にいる時間は子供にとってちょっと嬉しい時間でもあります。パパママが忙しく家事に追われたり、テレビやスマホを見ている時間とは違い、就寝時は何にも邪魔をされずにパパママとくっついていられるので、甘えたりおしゃべりになったり「パパママに構ってもらいたい!」という気持ちが強くなる子供もいるでしょう。
その他
その他にも「喉が渇いた」「お腹がすいた」「体がかゆい(痛い)」など、子供が寝れない理由は考えられます。その場合はしっかり子供の声に耳を傾けて要求に答えてあげたいですね。
寝かしつけを成功させるコツ
2歳児が寝ない時どうすればいいのでしょうか。2歳児の寝かしつけのコツを紹介します。
子供の生活リズムを見直す
生活習慣を見直し生活リズムを整えることは、とても大切です。まず、子供を寝かせたい時間を決め、逆算してその時間に向けて生活リズムを考えてみるのがいいでしょう。例えば、子供を20時に寝かせたい場合は、19時までにお風呂とご飯を済ませておく、そうなると17時までに帰宅する、と大人がまず生活リズムのイメージを持って行動するといいですよ。
保育園に通っている子供は、パパママの仕事が終わる時間やお迎えに行く時間こ左右されるので帰宅時間を早くすることは難しいですが、帰宅したら先にお風呂に入れる、家事は子供が寝てからする、などちょっとした工夫で少しずつ生活習慣を改善していけるといいですね。
朝起きる時間を早める
生活リズムを整えると一言でいっても何から始めればいいの? と悩むパパママも多いですよね。そんな時はまず早起きすることをオススメします。早起きをすれば起きている時間が長くなり自然と夜に疲れが出るので、夜も早く寝てくれるようになります。始めは「遅く寝て早く起きる」という状況になり、朝なかなか起きなかったり泣いたりすることがあるかもしれませんが、早起きを続けていくことで「早く寝て早く起きる」という生活リズムに変わっていきます。
お昼寝の時間を調整する
お昼寝でたくさん寝てしまうと、夜なかなか寝てくれない状況は多くのパパママが経験しているでしょう。子供が15時以降にお昼寝を始めたり、2時間以上お昼寝をすると、夜の就寝時間に影響することが多いです。お昼寝を始める時間を12時~14時の間で調整し、寝る時間も30分~2時間の間で試してみましょう。
睡眠時間は、子供の体力や体調によっても個人差が大きいので一概には言えませんが、筆者の2歳の子は13時から1時間お昼寝をして夜は19時に就寝します。保育園に通っているとお昼寝の時間を調整するのは難しいですが、お迎えの後公園で体を動かして遊んだり、あまりにも遅くまで起きていて生活リズムへの影響が大きいようでしたら保育士に相談してみましょう。お昼寝の調整をしてくれる園もありますよ。
お風呂は寝る2時間前までに入る
大人も子供もお風呂で温まった体が冷めてきた頃に眠気を感じると言われています。お風呂からあがってすぐ寝かしつけするよりも、お風呂に入る時間が遅くなると眠くなる時間も遅くなるので、就寝時間の2時間前までにはお風呂に入るようにしましょう。自動でお風呂のお湯がためられる家庭は、毎日決められた時間に自動でお湯を張る設定にしておくと、入浴までがスムーズになりますね。
テレビやスマホを寝る前に見せない
テレビやスマホは脳を刺激し眠気を飛ばしてしまいます。大人でも寝る前にスマホを見すぎて眠れず寝不足になる…なんてことありますよね。スマホを見てくれている間に家事を済ませられるなど、スマホ育児にメリットを感じているパパママもいると思いますが、子供が夜眠りにつきやすくするために、寝る前にスマホを見せるのは控えた方がいいでしょう。
子供が眠れる環境を作る
子供が眠れる環境を作ることも大切です。寝かせたい時間の1時間前から部屋の電気を暗くしてお布団に入ったり、豆電球をつけた薄暗い部屋で過ごすなど、子供が眠れる環境を作ってあげましょう。
また、寝室に移動しても、リビングのテレビの音が聞こえると、誰かが起きている方に行きたくなってしまいます。パパの帰宅が子供の就寝時間に重なってしまうと、ドアが開く音や足音に子供が反応して起きてしますこともあります。子供の寝かしつけの最中は、家族にも協力してもらい、静かな環境作りを心掛けましょう。
寝るまでの流れをイラストで見える化する
生活の流れを見える化すると子供にも分かりやすく、楽しく生活リズムを付けることができます。パパママの中で「20時に寝かせよう」「あと30分で寝かせよう」と見通しを立てていても子供はそんなこと知りませんから「まだ遊ぶつもりだったのに!」となってしまいぐずったり泣いたり反抗したりすることなってしまいますよね。
2歳児はまだ時計を見て時間を把握することは難しいので、子供に「次は何をするのか」をイラストなどで知らせる方法はとても有効です。一緒に楽しく見通しの持てる生活を作っていくといいですね。
おすすめのお仕度ボード
冷蔵庫やホワイトボードにはりつけることができます。出来たら裏返すだけなので小さい子供にも簡単にでき、始めやすいですよね。
お仕度ボードを手作りしてみよう
100均に売っている、ホワイトボードやマグネットで簡単にオリジナルお仕度ボードを作ることができます。子供の好きなキャラクターを使ったり、興味を持っているもののシールなどで手作りするとより楽しくできますよ。
2歳児を寝かしつける方法7選
2歳児にぴったりな寝かしつける方法を紹介します。
絵本を読む
寝る前に布団に入りパパママとゆったりと絵本を読むことで、子供の心が落ち着き眠りにつきやすくなりますよ。
寝かしつけにおすすめの絵本1:おつきさまこんばんは
とても読みやすい絵本なので毎日続けやすいです。2歳には簡単すぎでは? と思う方もいるかもしれませんが、読み続けてパパママも子供も絵本のセリフを覚えてしまえば、目をつぶって朗読するのもオススメです。一緒に朗読していると眠りにつきやすくなります。
寝かしつけにおすすめの絵本2:おやすみロジャー 魔法のぐっすり絵本
長いお話の絵本ですが、子供が寝つきやすいという口コミも多い絵本です。ぐっすり寝てしまう子、なかなか寝れない子と効果には個人差がありますが試してみるのもオススメです。
ホームシアター、ホームプラネタリウムを使う
ホームプラネタリウムやホームシアターは子供にとても魅力的なので寝室に誘う時にオススメです。ホームプラネタリウムのかすかな光を見ながらそのまま眠ってしまう子供もいれば、ホームシアターでお話を1本見たら部屋を暗くするよ、など使い方は子供の様子や家庭のルールに合わせて活用できるでしょう。
寝かしつけにおすすめのホームプラネタリウム
ライトの色が8色あり、ライトを回転させることもできるので、子供も大人も楽しめます。子供がすすんで寝室に行くようになるかもしれませんね。
寝かしつけにおすすめのホームシアター
ディズニーの物語の読み聞かせや音楽が流れたり、ひらがな、数字、英語などが勉強できる動画もあったりと、子供が成長しても長く使うことができますよ。子供の誕生日やクリスマスプレゼントにもオススメです。
ぬいぐるみと一緒に寝る
パパママの言うことはなかなか聞かないけど、お気に入りのぬいぐるみと一緒だと布団にスムーズに入ってくれるという場合もありますよ。なかなか寝室に行ってくれない子供には、お気に入りのぬいぐるみで誘ってみるのも効果があるかもしれません。
ほっぺほんわりNEWおやすみアンパンマン
みんな大好きアンパンマンがおしゃべりするので眠る時間が楽しみになりますね。
サイズ | 160×275×140mm |
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対象年齢 | 1.5歳以上 |
子供と今日あったことをお話する
2歳になるとお話も上手になってきます。まだまだつたない言葉でもパパママとお話することがとても楽しい年齢なのでゆっくりと子供とお話してみましょう。一緒に今日楽しかったことや嬉しかったことを共有すると子供の気持ちも満たされて心落ち着いて寝付くことができますね。「楽しかったことを夢でまたみようね」と眠りに誘ってみると子供も寝てみようかなと思ってくれるかもしれませんね。
子守唄をうたう
子守唄は大好きなパパママの声を聞きながら眠ることができ心が落ち着き寝つきやすくなります。「ねんねんころり」や「ゆりかごのうた」は昔からある子守唄でパパママも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。口ずさみやすく優しく心落ち着くメロディーです。子供の名前で歌える歌詞があるので子供も自分の名前が入ると親しみやすくなりますね。
寝かしつけにおすすめの子守歌1:ねんねんころりよ
パパママが子供のころにこの子守歌を歌ってもらったことがあるかもしれませんね。子供の身体をトントンしてあげながらやさしく歌ってみてください。
寝かしつけにおすすめの子守歌2:ゆりかごのうた
パパママの声で歌ってあげることで子供も安心して眠りにつきやすくなるでしょう。寝る前も元気いっぱいで遊びたいモードの時は、少し布団でごろごろして落ち着いてきた頃に子守歌を歌ってあげるのもいいですよ。
背中をトントンたたいてあげる
一定のリズムでトントンと背中をたたいてあげるとだんだんとそのリズムが心地よくなり眠りにつきやすくなります。背中だけでなく子供の心地よい場所を見つけてあげてトントンしたりさすってあげたりしてみましょう。子供も心地よいことが分かると「トントンして」とリクエストしてくれるようになります。子供のおでこや眉間を優しく撫でてあげると、自然と目が閉じてきやすいのでオススメです。
マッサージをする
寝かしつけをしようとしてもなかなか寝るモードにならない時は、子供の足の裏や手などをマッサージしてみる方法もおすすめです。マッサージといっても子供なので強く押したり揉んだりせず、やさしくなでたり軽く揉んであげる程度にしてくださいね。
筆者の息子が2歳のころは、寝る前まで走り回って遊びたがるので、いざ寝かしつけようとしてもなかなか静かになりませんでした。ある時、足の裏や手、頭をマッサージしてあげると、直前まで騒いでいたにも関わらず静かに布団に横になってくれるようになりました。マッサージをしていると足もだんだん温まるのが分かり、マッサージをしながら寝てしまうこともありました。今では我が家の定番の寝かしつけ方法になっています。
パパママも一緒に寝てしまう、または寝たふりをする
子供がなかなか寝てくれない時は、パパママも一緒に添い寝をして寝てしまう、もしくは寝たふりをしてみるのもオススメです。2歳になるといろんなことを考え理解できるようになるので、「パパママは寝ていないのになんで自分だけ寝ないといけないの?」と感じることもあるでしょう。パパママが寝ていればもう寝る時間なんだと納得でき、一緒に寝るという安心感もありますね。
パパママがリラックスして寝かしつけることも重要
パパママの気持ちは子供に伝わっています。イライラしたり早く寝かせないといけないと焦っている気持ちを子供が悟ってしまうと不安になってしまい落ち着いて眠ることができなくなりますよね。
共働きで帰宅時間が遅くなってご飯やお風呂に追われてしまっている場合は、夕食の下準備を前の晩や週末にしておく、忙しい時はレトルトや惣菜、ミールキットなどを利用する、家事や掃除は週末や朝に行う、などパパママの負担を減らすことで時間や心にも余裕ができますよ。
また、食事中に子供が好き嫌いをすると、パパママが「ちゃんと食べなさい!」など、しっかりしつけをしようと、食事に時間がかかってしまうこともあるでしょう。子供は保育園での食事でマナーや好き嫌いについて指導してもらっていることが多いので、平日のバタバタした時間で細かく子供を叱らず、休日にゆったりと食事のマナーや好き嫌いの克服を教えよう、と割り切ってみるのも一つの手です。まずパパママがリラックスして、子供の寝かしつけを行う工夫も必要ですね。
次のページでは、2歳児の1日のスケジュールを「保育園に通っていない場合」「保育園に通っている場合」の2パターン紹介します。