生後9ヶ月の離乳食の量やスケジュールは? 手づかみレシピも紹介
目次
9ヶ月で3回食へ! タイミングは?
生後5~6ヶ月頃の離乳初期(ゴックン期)と呼ばれる時期から始まった離乳食は、生後9ヶ月になると離乳後期(カミカミ期)と呼ばれるようになります。
離乳後期(カミカミ期)は、離乳完了期にあたる生後12ヶ月(1歳)からの離乳完了期(パクパク期)へ向けてのステップアップの時期です。それに伴って、1日にあげる離乳食の回数も増え、今まで午前と午後に1回ずつあげていたのが、朝・昼・夕にそれぞれ1回、大人と同じように1日3回になります。
この時期にパパママが悩むのは3回食にするタイミングだと思います。まずは2回食から3回食へと進める目安をいくつか挙げていきますので、参考にしてみてくださいね。
やわらかい食材をモグモグ食べている
3回食へ進むタイミングは、赤ちゃんが豆腐などのやわらかい食材の塊を、歯ぐきを使って食べているかどうかがひとつの目安になります。離乳食をあげる際、赤ちゃんが食べ物を口に入れたら、すぐに飲み込まずにきちんと口をモグモグと動かして噛んでいるか確認してあげましょう。
これまでの離乳食と比べて、食材が大きくなったり少し固くなったりするので、喉に詰まってしまわないようにしっかり噛んで食べることが必要になります。赤ちゃんが離乳食を食べている時は気をつけて見てあげましょう。
離乳食を嫌がることなく食べる
赤ちゃんの口に離乳食を運んだ時に、肉や魚、野菜などのいろいろな食材を組み合わせたものを美味しそうに食べているか見てみましょう。
この時期は、食材の種類が増えたり、薄く味付けされているものを食べられるようになったり、離乳完了期へ向けて少しずつ離乳食のバリエーションが増えていきます。栄養面や成長も気になりますが、赤ちゃんが離乳食を嫌がらず美味しく食べられるかどうかもステップアップのポイントです。
離乳食を手で食べようとしている
今までスプーンから食べるだけだった離乳食ですが、この時期からは少しずつ「手づかみ食べ」が始まります。このころには、赤ちゃんが食べ物をじっと見たり手でつかもうとしたりする姿が見られるようになります。このような姿が見られるのは、だんだんと食べることに興味が出てきている証拠で、そろそろ3回食にしても問題ないというサインでもあります。赤ちゃんが食べ物を手でつかもうとするようになり、自分で食べたいという意思が感じられたら、赤ちゃんの様子を見つつ3回食へと切り替えてみましょう。
9ヶ月の離乳食スケジュールは?
時間 | 離乳食(授乳) |
---|---|
6:00 | 授乳 |
10:00 | 離乳食1回目+授乳 |
14:00 | 離乳食2回目+授乳 |
18:00 | 離乳食3回目+授乳 |
22:00 | 授乳 |
離乳食と授乳はどのようなスケジュールにするのがいいのかを表にまとめてみました。離乳食の目安の回数は1日3回です。この表に記載している時間はあくまでも目安です。あまり時間を気にしすぎるとストレスになってしまうこともありますので、遅くなりすぎない程度に、赤ちゃんとパパママの生活リズムに合わせるのがいいですね。赤ちゃんの寝かしつけの時間などもあるかと思いますので、可能な限りは遅くても19時までにはあげるようにするとパパママの時間にも余裕ができますよ。
生後9ヶ月の授乳やミルクの量
3回食になると、1日に必要な栄養の半分以上の量を離乳食で補うことができるようになります。しかし、まだこの時期は母乳やミルクによるサポートも欠かせません。離乳食を沢山食べてくれる赤ちゃんだと、母乳やミルクはどのくらいあげたらいいか悩むこともあるかもしれませんね。
母乳に関しては、赤ちゃんが欲しがるだけあげて問題ありません。離乳食の時間の直前は避けるようにして、あとは赤ちゃんのリズムに合わせて飲ませてあげましょう。ミルクの場合は、フォローアップミルクを1日5回あげます。このうちの2回は200ml、残りの3回は離乳食の後に50ml~150mlとなっています。ミルクの場合でも、赤ちゃんの様子を見て、もし離乳食の量が十分に足りていないような時には追加で飲ませてあげてくださいね。
フォローアップミルク
生後9ヶ月ごろから飲めるフォローアップミルクです。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、離乳食が順調に進んでいれば、フォローアップミルクは必要ないとされています。離乳が順調に進まず鉄欠乏のリスクが高い場合や、体重がしっかり増えない場合には、医師に相談した上でフォローアップミルクを検討しましょう。離乳食で不足しがちな、カルシウムや鉄、DHAなどの栄養素が配合されているため、子供の成長をバランスよくサポートしてくれます。
9ヶ月の離乳食の量・固さは?
このころの離乳食はどのような固さが適しているのでしょうか。また、どのくらいの量を与えたら良いのでしょうか。離乳後期は離乳食のバリエーションが増える時期です。食材ごとのの固さやあげる量などの疑問を確認していきましょう。
生後9ヶ月の離乳食の大きさと固さ
食材 | 固さ | 大きさ |
---|---|---|
おかゆ | 5倍がゆ~7倍がゆ | ご飯粒が5割残る程度 |
パン | ミルクに浸し柔らかくする | 小さくちぎる |
うどん | 指でつぶれるくらい | 1~2cmくらいに切る |
いも類 | 歯ぐきでつぶせる | 粗くつぶす |
にんじん、大根 | 歯ぐきでつぶせる | 5~8mm角に切る |
白身魚 | 歯ぐきで噛むとほぐれる | 4~6mm角くらいにほぐす |
鶏肉 | 歯ぐきで噛める | 粗いみじん切り |
生後9ヶ月ごろは、歯ぐきでつぶせるバナナくらいの固さが目安です。魚や肉のような食材は、調理方法や種類などによっては赤ちゃんが飲み込みにくい場合もあります。飲み込みにくそうな時は、水溶き片栗粉などでとろみをつけてあげると赤ちゃんも食べやすくなりますよ。表は大体の目安なので、赤ちゃんの噛む力などに合わせて様子を見ながら、固さや大きさを調節したり調理方法を変えたりしてみてくださいね。
1日の離乳食の目安量
食材 | 量 |
---|---|
おかゆ | 80~90g |
パン | 80~90g |
野菜・果物 | 30~40g |
魚・肉 | 15g |
上表は、離乳食の食材の1回あたりの目安の量をまとめたものです。この時期にあげるおかゆは5倍がゆが目安です。5倍がゆに慣れてきたら、徐々に軟飯に移行してみましょう。軟飯とは、お米の粒がはっきりしている2倍がゆです。軟飯に進める目安としては、離乳後期の後半ごろからとなっています。パンは、そのままあげる他にも、パンがゆなどにすると、アレンジの幅もさらに広がりますよ。
赤ちゃんの噛む様子などを見ながら、サンドイッチにするのも良いでしょう。また、このころは離乳食だけではなく母乳やミルクも必要な時期なので、母乳やミルクをよく飲む赤ちゃんは基準の量を食べられないこともあります。これはあくまでも目安の量なので、食べないからと言って無理に食べさせる必要はありません。赤ちゃんの食べる様子を見て、無理なく食べられる量をあげるようにしましょう。
授乳・離乳の支援ガイド(厚生労働省 2019年改定/一般社団法人母子栄養協会)
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