ハウスダスト対策で子供をアレルギーから守る! 子供がいる家庭におすすめのハウスダスト対策は?
ハウスダストとは? 発生源の3割が外から!
ハウスダストとは空気中に舞うホコリのことで、主に1mm以下の目視できないほどの小さなゴミのことをいいます。例えば、衣類から発生する繊維やダニの死骸(フン)、カビ、花粉など、すべてがハウスダストに含まれます。ハウスダストの多くは、室内で発生すると思われがちですが、実は約3割が外部から持ち込まれたり、窓から入ってきたりするのです。花粉や砂ぼこり、自動車の排気ガスなど、外にはアレルギーの要因となるハウスダストがたくさん存在するのです。
ハウスダストアレルギーに注意! 原因や症状は?
家の中でふわふわ舞う軽くて小さなハウスダストは、部屋のあらゆる場所に存在しているため、誰もが吸い込んでいます。赤ちゃんや小さな子供がいる家庭はとくに注意しましょう。こまめに掃除をせずに過ごしていると、知らぬ間にハウスダストアレルギーになっている恐れもあるのです。ハウスダストアレルギーはどういった原因や症状あるのかを確認しておきましょう。
ハウスダストに含まれるアレルギー物質
ダスキンの調査では、一般的な家庭のハウスダスト1gの中に「ダニ約2,000匹、黒カビ約3万個、細菌約800万個」が検出されたことが分かっています。季節や家庭環境によって、数値は異なるとはいえ、目に見えないハウスダストがこんなにも空気中に舞っていると考えただけでゾッとしますね。
ハウスダストアレルギーの原因
ハウスダストアレルギーの主な原因は「ダニ」です。子供の気管支喘息の約80%~90%の患者はダニによるハウスダストアレルギー(ダニアレルギー)といわれており、一時的な症状ではなく年間通して咳や鼻水などに悩まされています。ダニは花粉などと違い、季節を問わず室内で繁殖します。高温多湿を好むため、暖房の効いた部屋はダニにとって居心地よい環境となるのです。ハウスダストアレルギーを解消するためには、気温や湿度管理が必要です。
ハウスダストアレルギーの症状
ハウスダストアレルギーの症状は「咳、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみ(痛み)、皮膚の炎症(かゆみ)、肌の乾燥、喘息や呼吸困難」などです。ハウスダストアレルギーは、気候や季節の変わり目などに関係なく発症しますが、風邪と似ているため原因を特定しにくいこともあります。症状が長引くようなら、血液採取によるアレルギー検査を受けましょう。
ハウスダストは溜まりやすい場所から対策しよう
家の中に舞うハウスダストは、部屋によって溜まりやすい場所と溜まりにくい場所があります。家の構造によって空気の流れが変わるため、掃除は全体的にしっかりおこなうことが大切です。家の中でハウスダストが溜まりやすい場所と、どんなアレルギー物質が存在するのかを確認していきましょう。
ハウスダストが溜まりやすい場所:廊下
家の中で1番ホコリが溜まりやすいのは、廊下です。玄関から入ってきた花粉や砂ぼこり、各部屋のドアを開けたときに舞い上がるダニの死骸やフン、人通りが多いため皮脂やフケなどののハウスダストが多くみられます。廊下に窓がなく日が入りにくい家は、湿度が高くカビが発生しやすいので気をつけましょう。
ハウスダストが溜まりやすい場所:洗面所
お風呂や洗面台、洗濯機など、水回りが集中している洗面所は家の中で2番目にハウスダストが溜まりやすい場所です。洗面所は抜け毛や洗濯物から出るホコリが多いため、エサを求めてダニが繁殖します。また、お風呂と接していることで湿度も高くカビも発生しやすい場所。洗濯機の裏や床の隅には黒カビが発生しやすく、目で見てわかることも多いのでこまめな掃除が必要です。
ハウスダストが溜まりやすい場所:バルコニー(ベランダ)
掃除を後回しにしがちなバルコニー(ベランダ)は、外部からのハウスダストが溜まりやすい場所です。花粉や土・砂ぼこり、自動車の排気ガス、工場の煙などが主なハウスダストです。バルコニー(ベランダ)の中心部分は風によってハウスダストが吹き飛ばされやすく、隅っこにホコリが溜まりやすいので舞い上がらないようにキレイに取り除くことが大切です。
ハウスダストが溜まりやすい場所:トイレ
トイレの窓は小さいタイプが多く、できるだけ人目につかない方角に設置されるため換気がしにくく、湿度も高くなりやすい場所です。トイレはカビや皮脂・フケのハウスダストが目立つため、湿気対策以外の掃除も中心におこなうのがポイント。とくに、トイレタンクの裏側は手が届きにくく掃除を後回しにしがちなので、カビが生えないように気をつけましょう。
ハウスダストが溜まりやすい場所:寝室
寝室はベッドやクローゼットの中の衣類から発生する繊維が目立つため、入念なハウスダスト対策が必要です。寝室は日差しが入りやすいに位置した家が多いですが、タンスの裏側や壁との間に湿気がこもりやすいので気をつけてください。掃除を忘れがちなベッドの下やクローゼット、押入れの棚部分のホコリもしっかり取り除きましょう。
ハウスダストが溜まりやすい場所:リビング
家族が集まるリビングは掃除が行き届きやすい場所ですが、窓とカーテンの間は湿度が溜まりやすいためカビが発生することがあります。また、普段掃除をしない照明カバーやテレビの裏にはホコリがたくさん付着しているので、窓を開けたときに舞い上がるので注意が必要です。
子供がいる家庭のハウスダスト対策
赤ちゃんや子供がいる家庭は、徹底したハウスダスト対策が必要です。普段の暮らしの中で、どのようなハウスダスト対策ができるのか詳しく紹介します。
ハウスダスト対策①:部屋を換気する
部屋を掃除するときだけでなく、1日複数回窓を開けて換気しましょう。掃除中だけ窓を開けて換気する人がいますが、1日過ごすと部屋の中は目に見えないホコリでいっぱいです。強い日差しが部屋に差し込んだ時、光の屈折でホコリが見えることがありませんか? 普段見えないあのホコリが、1日中浮遊し吸い込んでいると思うと気持ち悪いですよね。ダニは20℃~30℃の室温と高い湿度を好むため、こまめに換気しましょう。
ハウスダスト対策②:掃除は上から順番にする
掃除する時は「上から下」に向かっておこなうのがポイントです。軽いホコリは上から下に下がるため、天井のホコリ落とし→照明カバー→テレビなどの電化製品→床の順番での掃除がハウスダスト対策になります。床から掃除してしまうと、後から出たホコリが再び下に落ちるため二度手間になってしまいます。
ハウスダスト対策③:掃除機をこまめにかける
掃除機は、人が動かない時間帯に数回かけるのがポイントです。しかし、ハウスダストは人が動いた瞬間に舞い上がり、誰も居なくなると床へ溜まります。ハウスダスト対策には、家の中のホコリを溜め込まないことが大切です。理想的な掃除機のタイミングは、みんなが起きてくる前の朝、帰ってくる前の夕方、就寝した後の夜です。生活の環境やスタイルによって難しいケースもあるため、できる限りの範囲で対策をしましょう。
ハウスダスト対策④:空気清浄機を使う
空気洗浄機を選ぶなら、ハウスダスト対策に優れたタイプを選びましょう。目には見えないホコリ、花粉などのアレルギー物質を吸い込んで部屋の空気をキレイにしてくれます。ハウスダストにおすすめの空気洗浄機を3つ紹介します。
シャープ プラズマクラスター 空気清浄機7000
人気の空気清浄機、プラズマクラスターは独自の「プラズマクラスターイオン」を放出させることにより、空気中のホコリやニオイを取り除きます。こちらの製品は8畳程度のお部屋に最適で、価格もお手頃です。寝室や子供部屋などはこれ1台で、しっかりハウスダストの対策ができます。
antibac2k マジックムーン 空気清浄機
除菌率99.6%で、風邪やインフルエンザなどのウイルスや細菌を除菌してくれます。専用液を水に入れるとミストとなってアロマの香りを部屋中に広げ、消臭効果も期待できます。丸いフォルムのおしゃれなデザインなので、部屋のインテリアにもおすすめです。
株式会社優美 流氷の天使 FK-560R
機能性の異なる3つのフィルターが、空気中に舞い上がるハウスダストや嫌なニオイをキレイに洗浄します。汚い空気を光触媒フィルターへ通すため、高性能な空気洗浄機を探している人におすすめです。マイナスイオンの発生は森林の約40倍に相当し、赤ちゃんのハウスダストアレルギーも安心です。
ハウスダスト対策⑤:ベッドの布団も除湿する
ハウスダストは湿気によるカビも原因なので、ベッドで寝て起きたら布団を半分に折って湿気を蒸発させましょう。マットレスは半分に折り畳めないので、湿気を溜め込まないために、ベッド下からサーキュレーターで風を送ってあげるとカビ対策ができます。
ハウスダスト対策⑥:布団など布製品を洗う
布団カバーやシーツ、じゅうたん、カーペットなど、毎日使うものはこまめに洗いましょう。大きくて重量のあるじゅうたんは、家庭で洗うのがむずかしい場合が多いです。どうしても洗えないものは天日干しして掃除機をかけ、汚れをキレイに取り除くとハウスダスト対策できます。
ハウスダスト対策⑦:防ダニ・防塵のカバーを使う
寝具類を洗濯しても、掛け布団や敷布団からホコリが舞い上がり、ハウスダストを発生させます。寝具カバーをダニやホコリが防止できる高密度生地のものに変えるだけで、ハウスダスト予防できます。防ダニ・防塵カバーを2つ紹介します。
テイジン ミクロガード(R)プレミアム
高密度の繊維で作られたカバーなので、小さなダニの侵入や布団から発生する繊維を外部に出しません。静電気防止で花粉やホコリの吸着を防ぎ、快適に眠れます。
ニトリ 掛け布団カバー あんしん(Nクリーン)
ニトリのあんしん(Nクリーン)は、高密度生地の寝具カバーが花粉やハウスダストの侵入や発生を防ぎます。また、布団カバーに吸着したハウスダストは、タンパク質を分解する働きがあるので、毎日清潔な状態で使用できます。布団がズレにくい6箇所ボタン付き、止水ファスナーと機能性に優れているのもおすすめです。
ハウスダスト対策⑧:静電気防止スプレーを使う
ハウスダストは外部からの侵入もあるため、いかに室内へ持ち込まないかが重要です。外出先から帰ってきたり外に干した洗濯物を取り込んだりした後は、ハウスダストの吸着を防止する静電気防止スプレーを使いましょう。また、洗濯時に柔軟剤を使うと静電気発生を防止できますよ。おすすめの静電気防止スプレーを2つ紹介します。
ライオン エレガード
外出前にサッとスプレーするだけで、静電気の発生を防止してくれます。花粉やPM2.5、小さなホコリの吸着を抑える効果があるので、自宅のハウスダストを持ち込まずに済みます。優れた速乾性があり、スプレーを逆さまにしても使えるので時間がない朝も大活躍です。
フェアリール 花粉用スプレー
たった一吹きで100日間、花粉や黄砂、PM2.5をブロックします。衣類や布製品に使えるので、お出かけ前にスプレーしておけば安心です。ハウスダスト対策とともに、消臭・防臭、抗菌作用もあります。
ハウスダスト対策⑨:開封したお菓子を放置しない
お菓子やの食品の食べこぼしはダニのエサとなり、湿度に関係なく繁殖します。開封した食品は必ずジップ袋などに入れて保存し、湿度の高い季節は冷蔵庫に入れてダニを寄せ付けない工夫をしましょう。ダニが繁殖しやすい季節は、個包装のお菓子を購入し、開封後は一度で食べきるのもポイントです。
まとめ
日頃から意識してハウスダスト対策することで、赤ちゃんや子供をアレルギーから守れます。赤ちゃんがいると、徹底して掃除する時間を確保できませんが、窓を開けて換気をしたり寝具カバーを取り替えたりと、時間をかけないハウスダスト対策もできます。家の中に花粉を持ち込まないなど、家族みんなで協力することも大事ですね。