赤ちゃんの部屋作りのポイントは? 失敗しないコツとレイアウトの実例
赤ちゃんの部屋作りのポイントは?
赤ちゃんのスペースを作る時のポイントは『安全・快適・お世話のしやすさ』の3つです。お家の中で、パパママが一番よくいる部屋はどこでしょうか。先輩パパママの声によると、赤ちゃんの部屋を作る場所で一番多かったのはリビング。理由は、ママはキッチン周辺、パパはテレビ前など、リビングは家族が集まる時間が多いためです。この記事では、どのようなベビースペースがベストなのか詳しく解説していきます。
赤ちゃんの部屋作り:リビング
パパママの目が届きやすいリビングに、赤ちゃんが過ごすスペースがあると便利です。家族の生活スタイルに合わせてベビーグッズを揃えましょう。たとえば、ダイニングテーブルやソファなど、椅子派の家庭であれば、立つ・座るといった動作が最小限で済む『ベビーベッド』がおすすめです。
コタツや座布団派の家庭は、授乳しながら赤ちゃんが眠ってしまったとき、立ち上がらずそのまま布団に寝かせることができる『ベビー布団』がおすすめ。また、床に段差が少ないリビングであれば、赤ちゃんを寝かせたまま移動することができる『ハイローチェア』があると便利です。ハイローチェアは、ベビーベッド派・布団派どちらでも、併用することで赤ちゃんのお世話がぐんと楽になる便利グッズです。
赤ちゃんの部屋づくり:収納
赤ちゃんのお世話に必要なグッズは意外とたくさんあります。
- おむつ
- おしりふき
- 着替え
- ティッシュペーパー
- ブランケット
- 体温計
- 保湿剤など
赤ちゃん用のグッズ収納は、リビング、ダイニング、寝室、洗面所など、各部屋に用意しておくのがおすすめです。もしくは、簡単に持ち歩けるよう取っ手付きのボックスやかごにまとめておくと便利。しまい込まず、出しっぱなしでも目障りでない『セミオープン収納』がポイントです。お世話グッズの指定場所がはっきりしていると、パパも手伝いやすくなります。ストレスフリーの収納は、育児の負担を減らせます。
赤ちゃんの部屋作り:寝室
寝室に赤ちゃんスペースを作る時のポイントは、安全で快適に眠れる環境を作ることです。周囲に倒れてくるような棚、落ちてくるようなモノがないかチェックしましょう。快適に眠るためには、赤ちゃんが寝ている場所にエアコンの風が直接当たらないように位置を工夫することも忘れずに。
また夜中に起きた時、メインの照明を点けると眩しすぎて赤ちゃんにストレスを与えてしまいます。手元で操作できる間接照明などを用意しておくと、目にもやさしくパパママも便利です。
赤ちゃんの部屋作り:カーペット
子育て中のパパママの多くが、赤ちゃんの部屋にベビー用のカーペットやジョイントマットを使っています。ミルクの吐きもどしなどをサッと拭き取れるマットや、丸洗いしやすいコンパクトなカーペットが人気です。1人で動けるようになったら、ケガ防止や防音対策のためにも、ジョイントマットなど赤ちゃんが快適に過ごせる敷き物を使いましょう。ジョイントマットは掃除もしやすく、床の冷たさや固さを軽減するのでパパママも快適に世話ができます。
赤ちゃんの部屋の温度と湿度は?
赤ちゃんは体温調節中枢が未発達のため、体温調節が自分でできません。室温が高いと、体温がぐんぐん上昇してしまい、逆に室温が低いと低体温になってしまいます。新生児期は、特に室温に注意する必要があります。パパママは赤ちゃんのために、エアコンや加湿器などで部屋の温度や湿度を快適に保つようにしましょう。
赤ちゃんの部屋の温度
夏は28℃、冬は20℃が赤ちゃんにとって過ごしやすい室温です。新生児期であれば、冬場は23℃~25℃程度あるとより安心です。注意しなければいけないのは、エアコンの温度設定だけに頼ってはいけないことです。エアコンを『省エネ』『適温』といわれる温度設定にしていても、部屋の間取りや窓の大きさ、戸建かマンションかなどによって実際の室温は大きく異なります。エアコンの温度設定をあてにせず、温湿度計を見て調整するようにしましょう。
赤ちゃんの部屋の湿度
赤ちゃんがいるお部屋の湿度は、50~60%がベストです。空気がカラカラに乾いているとウイルスが浮遊しやすく、感染症のリスクが高まります。湿度が40%以下になると危険ゾーンです。加湿器を使って、空気が乾燥しすぎないよう気をつけましょう。ジメジメ不快な梅雨は、エアコンをつけなくても除湿器を使うだけで快適に過ごせる場合もあります。エアコン、加湿器、除湿器などをうまく利用して、快適空間を作りましょう。
赤ちゃんの部屋をレイアウトする注意点
赤ちゃんの部屋を作る時の注意点は、冒頭で伝えた『安全・快適・お世話のしやすさ』の3点です。さらに『モノを減らす』ことで、赤ちゃんスペースのレイアウトがしやすくなります。リビングや寝室をシンプルな空間にすることで、誤飲やケガなどの危険を減らすことができ、掃除しやすくなるメリットも。赤ちゃんの部屋をレイアウトする注意点を詳しく解説していきます。
パパママの目が行き届くこと
安全のためにも、パパママの目が行き届く場所に赤ちゃんのスペースを設けましょう。具体的には、リビング、リビングに隣接する和室などがベター。キッチンがリビングと分かれている独立キッチンの場合は、ベビーベッドやハイローチェアを利用しましょう。赤ちゃん部屋をやむなく別室に設けた場合は『ベビーモニター』、『ネットワークカメラ』と言われる見守りカメラが販売されているので、設置しておけば赤ちゃんの状態をチェックできて安心です。
直射日光が当たらないこと
赤ちゃんが快適にすごせるよう、直射日光が当たらない位置にしましょう。多少の日光はビタミンD合成のためにも必要ですが、過剰な直射日光は避けた方が無難です。皮膚が薄い赤ちゃんは、大人より紫外線の影響を受けやすく、赤ちゃんの目や肌に影響を及ぼします。部屋の間取りによっては、直射日光が当たってしまう配置にしかスペースを確保できないこともあります。そんなときは、窓に紫外線カットフイルムを貼ったり、UVカット効果のあるカーテンに取り替えたりするなど対策をしましょう。
安全面が確保されている
安全対策のため、部屋にケガや事故の原因となるものがないかチェックしましょう。
- コンセント
- 電化製品のコード
- 家具の角
- 段差
- ドアの指はさみなど
誤飲を避けるため、タバコ、薬やサプリ、ボタン電池などはその都度片付けるようにしましょう。赤ちゃんが興味を示しやすい観葉植物手も、届かない位置に移動しておくと安心です。また、ティッシュペーパーの誤飲も多いです。なるべく高いところに収納し、使うときだけ取り出せる工夫をしておきましょう。
赤ちゃんによっては、2~3ヶ月という低月齢で寝返りをする子や、6ヶ月頃からハイハイやつかまり立ちをする発達の早い子もいます。行動範囲が広がると、パパママが想像できないような思いがけない行動をとることもあるため、乳幼児期はとくに部屋を安全に整えましょう。
掃除が簡単にできる
掃除のしやすさも快適ポイントの1つです。赤ちゃんがいる部屋では掃除機よりフローリングワイパーを使うのがおすすめ。音も出ず、ホコリも舞い上がらないフローリングワイパーはパパママにとって頼もしい掃除道具です。床にモノが多いと邪魔になるため、床に直置きしているモノを片づけましょう。ワイパーはすぐ手に届く場所に収納するとサッと取れて便利です。赤ちゃんの手に届かないよう、壁などにひっかける収納がベスト。ホコリは床面から20cm程度の高さで舞っており、湿気を含むとカビの胞子とともに壁や部屋の隅に固まります。喘息の原因にもなるため、ホコリが舞いにくい環境を作ることが重要です。
赤ちゃんの部屋作り実例をチェック!
実際の「赤ちゃんの部屋」のレイアウト投稿をピックアップしました。収納や家具配置方法、安全対策の参考にしてみてくださいね。
シンプル・スッキリで赤ちゃんの部屋にぴったり
白×グレーでまとめられ、木のぬくもりを感じる明るくやさしい印象のインテリア。必要なものがすぐ手に届く位置に収納されており、使い勝手も抜群です。
赤ちゃんの部屋に真似しやすい収納実例
ベビーベッドを使用した例。ベビー用品をワンアクションで取り出すことができる取っ手付きのカゴや、キャスター付きのワゴンが使いやすそうです。
広々ベビーサークルで、赤ちゃんの部屋のお悩み解消
ベビーサークルを使えば、安全に遊ばせるスペースを作ることが出来ます。おもちゃの散らかり防止にもなりますね。兄弟児やペットがいる家庭に特におすすめです。
赤ちゃん部屋の家具やテレビ周りに! ベビーガードのアイデア
赤ちゃんってなぜかテレビ台まわりに寄ってくるんです。テレビの画面に近寄りすぎるのを防いだり、家具の角に頭をぶつけたり、AV機器をいじられたりするのを防止するため、テレビボードをベビーサークルで囲んだアイデア例です。
フラットで広々! 床タイプの赤ちゃんスペース
キッチンに立っていても目に届く位置に赤ちゃんスペースを作った例。ねんね期の赤ちゃんを安心して見守ることができます。北欧風インテリアでまとめられており素敵ですね。
省スペースで手軽なベッドインベッドの赤ちゃんスペース
軽くて移動も簡単な、ベッドインベッドを使った例。日中はリビングで、夜はパパママと一緒に添い寝することができます。ベビーベッドもベビー布団も置くスペースがない、と悩んでいるパパママにおすすめです。
和室もレイアウト次第でおしゃれな赤ちゃん部屋に
和室のベビースペース例。色を抑えてシンプルに、和室にも馴染みやすいインテリアです。見せる収納と隠す収納をうまく使い分けられており、パパママもお世話しやすそうですね。
まとめ
赤ちゃんの部屋は、安全・快適・お世話のしやすさがポイントです。先輩パパママの実例を参考に、インテリアのコツやヒントを掴めば失敗なく作れます。素敵なベビースペースで子供も大人も心地よく過ごしましょう。