年子とは? 年子育児は大変? 保育園やお風呂の問題、メリットを紹介
目次
年子とは? 意味と定義をおさらい
年子は「同じママから数え年で1つ違いで生まれた子供」と定義します。上の子が2歳になる前に下の子が生まれると、きょうだいは年子になります。
「年子=1学年差のきょうだい」のイメージを持つ人もいるでしょう。しかしきょうだいの誕生日によって、同学年になることもあれば2学年離れることもあります。例えば、上の子が4月生まれで下の子が翌年の3月生まれだと、学年が同じで年子になります。上の子が1月に生まれて翌年の12月に2人目が生まれた場合、2学年差の年子となります。
年子で出産するママが近年増えている
現代の日本では年子の家庭が年々増加しています。ニッセイ基礎研究所が2017年に行った調査によると、第1子と第2子の年齢差は平均1.8歳、第2子と第3子の年齢差は平均1歳となっています。また昔と現代で女性が第1子を出産した時の年齢を比較すると、1950年から2015年の間に6歳上がっているのに対し、第3子を出産した年齢の違いは4歳となっています。また第1子と第3子の年齢差は1950年で5歳となりますが、2015年は2.8歳にまで縮小しており3年以内に3人子供を生むママが多くいることがわかります。
年子の家庭が増えた背景に女性の晩婚化・晩産化があります。一般社団法人日本生殖医療学会によると、女性の「妊娠する力」は35歳を過ぎると顕著に低下するとのデータがあります。初産の年齢が上がったため、「35歳までに希望する子供の人数を生み終えたい」と考えるママが増えていると推察されます。
女性は年齢が増加すると妊孕性(妊娠する力)が低下します(一般社団法人 日本生殖医療学会ホームページ)
年子は大変! 先輩ママの声を紹介
年子は子供2人の年齢の差が少ないため、乳児期が重なりママの負担が重くなります。「年子を育てるのは何が大変なの?」「年子育児はデメリットが多いと聞くけれど本当なの?」などの質問に、先輩ママの実体験から解説します。
年子育児で大変なこと1:出産が続いて身体がボロボロ
年子の場合、上の子の出産から1年前後で次の子を妊娠することになります。妊娠・出産はホルモンバランスが大きく変化するため、ママの身体的負担が大きくなります。特に、骨盤のゆがみから腰痛や肩こりがひどくなってしまう、妊娠中に増えた体重が戻りきらないなどの事態があります。さらに、育児に追われてママ自身の体調管理ができず、風邪をひきやすくなったり、虫歯が増えたりと身体のバランスを崩しやすくなります。白髪や抜け毛が気になり出すママもいるでしょう。
年子育児で大変なこと2:授乳が重なる
子供がご飯を食べて栄養をしっかり摂れるようになるのは、個人差はありますが1歳半~2歳ごろです。それまでは授乳が必要になるので、上の子が卒乳できていないと下の子と授乳期間が重なります。また、下の子に授乳しているのを見て上の子も母乳を欲しがるなど、上の子の卒乳のタイミングが難しくなることもあります。
年子育児で大変なこと3:お風呂が大仕事
新生児期は下の子だけでベビーバスでお風呂に入れられますが、ベビーバス卒業後が大仕事になります。2人の子供の体を洗って湯舟に浸からせ着換えさせていると、ママがゆっくりお風呂に入れる時間はなかなか取れません。また、お風呂でぐずってしまい2人とも泣きだすと、ママはさらに大変に! 子供が楽しめるお風呂グッズを活用しながら乗り切りましょう。
年子育児で大変なこと4:保育園は送り迎えがハード
保育園に慣れるまで、朝の支度する時や保育園の部屋に着いた時に「ママー! ヤダー!」と大泣きする子も多いでしょう。するとママが嫌がる子供を抱っこして、保育園の駐輪場や駐車場から歩くことになります。これが年子の場合、嫌がる子が2人になり抱っことおんぶ両方する羽目になります。さらに、お昼寝布団を毎週持ち帰る保育園なら、月曜の朝は荷物が多く雨の日だとさらに大変になります。年子育児では保育園の送り迎えがハードです。
また、きょうだいが揃って同じ保育園に通えない「きょうだい別園」問題もあります。下の子の保育園を申請する時に「きょうだい加点」制度が適用され、上の子が認可保育園に通っていると下の子も同じ保育園に通いやすくなるケースもあります。しかしきょうだい加点があるからと言って、必ず同じ保育園に通えるわけではありません。もしきょうだいが別々の保育園に通うことになったら、パパママの保育園への送り迎えはさらに大変になるでしょう。
年子育児で大変なこと5:同時に病気になることも
子どもは1歳以降ママからもらっていた免疫が切れ、風邪や病気をひきやすくなります。病気の波が落ち着くのは3歳くらいです。そのため、年子は2人とも免疫力が弱い時期が重なってしまい、きょうだい仲よく揃って病気にかかるケースも多々あります。RSウイルスなどで入院する事態になるとさらに大変です。
年子育児で大変なこと6:ベビーカーの買い替えも
下の子がまだ新生時の間は抱っこ紐で十分ですが、下の子が1歳近くなるとだいぶ重たくなってきます。上の子が歩いてくれたらいいですが、2歳ごろは気分や疲れから途中で「抱っこ!」となることも多い時期です。2人乗せられるベビーカーに買い替える必要があるかもしれません。
Graco 2人乗りベビーカー
カトージ 2人乗りベビーカー
年子育児で大変なこと7:すぐケンカをする
子供は2歳ごろから「これ私の!」「僕の!」と自分使いたいおもちゃを主張するようになります。2歳ではまだ遊びたい・やりたい気持ちでいっぱいになるため、相手のおもちゃを取ってしまうこともよくあります。子供が自分からおもちゃなどを貸し借りできるようになるのは4~5歳ごろです。上の子がまだ譲り合う精神が身についていないため、すぐおもちゃの取り合いやケンカに発展することもあるでしょう。
おもちゃを取ってしまう(浜松で子どもをすくすく育てるためのQ&Aサイト)
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