【助産師監修】ママの初乳はいつからいつまで出るの? 成分や量、利点、カロリーなど詳しくご紹介
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初乳は赤ちゃんに絶対あげないとダメ?
初乳のメリットを知って、初乳を絶対にあげたいと考えるママは多いでしょう。しかしママが薬を服用していたり、赤ちゃんが保育器やNICUに入っているなど、初乳を飲めない状況にある赤ちゃんもたくさんいるでしょう。
初乳は、可能な限り飲ませるのがベターですが、絶対にあげなくてはいけない、というものではありません。粉ミルクは赤ちゃんの健康を考えて作られていますし、初乳をあげることが出来なくても、赤ちゃんはちゃんと育ちます。初乳にこだわることよりも、ママが笑顔で育児を楽しむことの方が、何よりも大切です。
初乳を赤ちゃんにあげるために
特に初めてのお産のときは、ちゃんと初乳はでるのか、赤ちゃんがちゃんと飲めるのかなど、不安を抱えているママも多いと思います。出来ることなら、赤ちゃんに大変な思いはさせたくないですよね。そこで、赤ちゃんにスムーズに初乳をあげるためにママが出来ることと、飲ませ方のコツをお教えします。
産前から母乳マッサージ
産後、おっぱいが張ってしまったり、母乳が溜まり乳腺炎になってしまうことを予防する為に、母乳マッサージを行う産院も多いですが、硬い人は痛く感じます。母乳マッサージは産前から取り組むことをおすすめします。
36週以降は乳頭、乳首をやわらかくほぐすことら、それ以前ならば、全体を脇から持ち上げ中心に軽く寄せる程度のマッサージでOKなので、湯船につかりながら、リラックスして行いましょう。もちろん赤ちゃん優先ですので、お腹が張っている日の母乳マッサージは避け、出来るだけ体調のいい日に無理なく続けることが大切です。母乳マッサージを行うことで、赤ちゃんがおっぱいを吸いやすくなります。
授乳が楽な姿勢をみつけよう
授乳する姿勢といえば、横抱きをイメージすると思いますが、ママが疲れてしまうようでは、幸せなはずの授乳タイムが苦痛な時間になってしまいます。赤ちゃんを小脇に抱えるイメージの「ラグビーボール抱き」や、赤ちゃんの首と頭をしっかり支えての「縦抱っこ」などでも授乳は出来ます。赤ちゃんが不自然な体勢にならず、ママもリラックスして授乳できるように、いろいろな姿勢を試して、ママや赤ちゃんに合った授乳の体勢を見つけましょう。
授乳クッションも一つはあると肩凝り、腱鞘炎予防になります。それでも難しい場合は、1人で悩まず、経験豊富な助産師さんに相談してみるのもいいですね。
くわえさせ方はアヒル口で
生まれてすぐに自然と授乳出来る赤ちゃんもいれば、上手に飲めない赤ちゃんもいます。授乳のコツは、「アヒル口でくわえさせること」です。もちろん赤ちゃんに「アヒル口で飲んでごらん」と言っても出来ないので、赤ちゃんがアヒル口になるように、ママが手伝ってあげましょう。
赤ちゃんの唇に乳首をトントンと触れて、赤ちゃんがお口をあーんと開けてから、乳首というより乳輪ごと口の中に入れるイメージで、深くくわえさせます。くわえるのが浅い時は、「〇〇ちゃん、ちょっと浅いわよ、離すよ。もう一回あーんだよ」とやり直すと、徐々に上手くなります。くわえてからアヒル口になるように、唇をめくるのも少しは効果があります。
浅飲みは、白斑や、つまり、乳腺炎にもなりやすくなります。深く飲めていれば、乳首が痛くない、浅い時は痛いとママが分かるようになるので、少しずつ練習していきましょう。
まとめ:焦らず授乳タイムをスタートさせよう
初乳は成分や量など、生まれたばかりの赤ちゃんのために作られる特別な母乳です。しかし、赤ちゃんに初乳をあげられなくても、そのことをマイナスにとらえるのは禁物。初乳を与えることだけが育児ではありません。粉ミルクでも、抱っこというスキンシップを取りながらだと、赤ちゃんはちゃんと育つので大丈夫です。
それよりも、ママがストレスを抱えないことが最も重要です。赤ちゃんのために何が出来るのかをじっくり考え、焦らず、赤ちゃんとのかけがえのない時間を笑顔で過ごしてくださいね。