保育ママって何? 保育料や保育ママのメリット・デメリットを解説
目次
保育ママに子供を預けるメリット
これまで保育ママの概要についてご紹介してきました。ここでは保育園や他の選択肢ではなく、保育ママに子供を預ける際のメリットについてご説明します。
アットホームな環境で少人数で保育が受けられる
保育ママ1人で子供を預かることができる人数は3人までと決まっています。(補助スタッフがいれば5名まで可能)そのため、保育ママでは一人一人にしっかりと目が届き、それぞれの成長や個性に合わせた細やかな保育を受けることができます。少し体調を崩したり様子が違ったりした時もすぐに気づいてくれるでしょう。
また、保育ママの自宅などのスペースでの預かりとなるため、アットホームな環境で預かってもらえます。特に0~1歳児のまだ小さい赤ちゃんの頃は、子供たちにとってもストレスなく過ごせるのは魅力です。ずっと同じ保育ママが預かってくれる分、子供だけでなくパパママと保育ママとの相性も大切なので、信頼して預けることができる方なのかはしっかり見ておきたいところです。
病気が流行りにくい
保育園に預け始めてすぐに直面する悩みが、風邪や病気をもらいやすくなるということです。手足口病、ヘルパンギーナ、インフルエンザなど、季節ごとに保育園でも流行する病気があり、園内で1人でもかかったというお知らせをもらうと、心配で気が気ではありません。0~1歳児で保育園に預け始めると、毎月何かしらの風邪や病気をもらってくるため、頻繁に会社を休まなければならないことも…。
保育ママの場合は預かっている人数が少ないため、他の子供から病気をもらう可能性がとても低くなります。頻繁に仕事を早退したり休んだりできないママにとっては助かりますよね。
パートやフリーランスのパパママでも保育ママは利用しやすい
保育園、特に認可保育園の場合は、入園審査でパパママの勤務時間によって保育指数の点数が決まり、保育園への入りやすさが決まります。自治体にもよりますが、特に都心部では基本的に両親が夫婦共働きである家庭が標準となっており、それでも入園できないケースが多く待機児童につながっています。こうした保活激戦区ではパートやフリーランスのパパママにとっては保育園の入園はとても厳しいものです。しかし、保育ママは基本の保育時間が8時間であったり、年次休業や夏季休業があるため、フルタイムの夫婦共働き世帯では利用しにくい点もあり、認可保育園ほど保活が厳しくありません。そのため、パートやフリーランスのパパママも保育ママには預けやすいのです。
保育ママに子供を預けるデメリット
次に保育ママに子供を預ける際のデメリットについてご紹介します。メリットと合わせてよく検討してくださいね。
お弁当、おやつ、おむつなどの持参が必要
保育ママでは、食事を作ってくれる場合もありますが、お弁当やおやつを持参が必要なことも多いです。家庭的保育事業では、子ども・子育て支援新制度の基準によって、保育ママが預かり場所で調理することが基本とされましたが、それ以前からお弁当持参で運営していた施設も多く、今もお弁当などの持参が認められている保育ママが多いのが現状です。毎日子供のお弁当とおやつを準備するとなると少し大変さですよね。また中にはオムツを持ち帰る必要がある保育ママもいます。
保育ママでは延長保育がない場合がある
保育ママの保育時間は基本的に8時間となっており、早いところでは17時までと設定されているケースもあります。延長保育については必須ではなく、保育ママの家庭の事情や保育方針などもあるため、時間を超えて預かってもらえない場合もあります。このためフルタイムで働く夫婦共働きの家庭にとっては融通がききにくく利用しにくいという側面があります。申し込む前に、しっかりと保育日や保育時間、休日について確認し、どれくらい相談できるのかなどもお話しておくと良いでしょう。
3歳以降は保育ママでは預かってもらえない
保育ママは0~2歳の子供を対象とした保育事業です。そのため、3歳以降は預かってくれる保育園、または幼稚園を探す必要があります。家庭的保育の保育ママに預けている場合は、原則として保育ママの卒園後に連携した保育園や幼稚園に預けられることになっています。小規模保育でも0~2歳までしか預けることができないため、連携施設が設けられていますよね。それと同様の仕組みです。小規模保育については別の記事で紹介しているので、下記リンク先の記事をご覧ください。
しかし、2019年度までは、保育ママに連携施設がなくても良いことになっており、設定されていないケースもまだまだあります。このように3歳以降の預け先の問題を「3歳の壁」といい、保活をやり直したり実際に確保できずに悩むパパママも。保育ママの利用については、将来のことも見据えて検討してみてくださいね。
保育ママも幼保無償化の対象なの?
2019年からいよいよ開始するといわれている幼保無償化ですが、保育ママも対象となるのでしょうか?
幼保無償化の対象だが、補助が受けられるのは一部の世帯のみ
保育ママも幼保無償化の対象となります。ただし、幼保無償化はそもそも3歳児クラス(3歳になった後の最初の4月以降)から全世帯が対象ですが、0~2歳の子供については住民税非課税世帯のみが補助の対象となります。そのため、一定の年収(約200~300万円)以上の家庭については、幼保無償化での補助はあまり期待できません。住民税非課税世帯であれば、3万7000円を上限に保育料の助成を受けることができます。
保活の際の選択肢として保育ママも調べておこう
保育ママにはメリット・デメリットがあり、すべてのパパママに絶対オススメ! とはいえませんが、今の働き方や環境によっては検討する価値があります。まだ0〜2歳と小さいころに、家庭的な環境で細かい保育をしてもらえるのはとても魅力的です。保活が上手くいかず、認可保育園に入れなかったときなどにも非常に頼りになりますよ。実際の保育日や時間、保育料、その他のサービスなどは保育ママによって違ってくるので、気になる方は是非事前に調べてみてくださいね。