赤ちゃんが「ずりばい」するのはいつから? ハイハイとの違いは?
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赤ちゃんが「ずりばい」するのはいつから?
ずりばいとは、赤ちゃんがうつぶせでお腹をつけたまま移動することです。『ずりばい』するのは生後何ヶ月から?と気になるパパママは多いでしょう。そこで、目安となる月齢と、具体的な『ずりばい』の動きの特徴を解説します。
赤ちゃんがずりばいを始める平均は生後7~8ヶ月頃から
生後7~8ヶ月頃からずりばいをはじめる赤ちゃんが多いです。赤ちゃんがうつぶせのまま周りをキョロキョロしたり、飛行機ブーンのポーズをするようになったら、そろそろずりばいをするかもしれません。ずりばいは、よく『ほふく前進』に例えられますが、ほふく前進だけがずりばいの形ではありません。
前に進まず後ろに下がっていく赤ちゃんや、うつぶせで同じ場所をぐるぐる回っているなど、スタイルは様々です。なかには、ずりばいを全くせずに成長する子もいます。はじまる時期には個人差が大きく、早くても遅くても発達への心配はありません。
早い子は4ヶ月頃からずりばいを始める
赤ちゃんが寝返りを始める生後4ヶ月頃から、ずりばいができる赤ちゃんもいます。「うちの子だけ早すぎない?」と心配しなくても大丈夫。うつぶせが好きな子であれば「あのおもちゃにさわりたい!」という意志によって、ずりずりと移動できるようになるのです。
「ずりばい」と「ハイハイ」の違い
ずりばいとハイハイはどのように違うのでしょうか。見分け方のコツを紹介します。
ポイントは「お腹」がついているか
『ずりばい』は、お腹からひざが床にくっついた状態です。腕をつかって前後にずりずりと移動します。腰がまだすわっていない(ひとりでお座りができない)ときに見られる行動です。脳からつながっている運動神経は、頭~首~背中~腰と上から下に発達していきます。運動神経が下半身まで到達すると、『ハイハイ』ができるようになります。ハイハイはお腹とおしりが床より高く上がった状態で、ひざが床についているのが特徴です。腕だけでなく、上半身と下半身をうまく連動させることで移動します。
「ずりばい」は「ハイハイ」するまでの成長ステップ
赤ちゃんの成長ステップは『寝返り→ずりばい→お座り→ハイハイ→歩く』と進んでいきます。中には『ひじばい』する赤ちゃんもいます。ひじばいとは、手のひらではなく肘を使って進むことです。目の前にあるおもちゃを掴みたいという思いが強い子や、上腕の筋力がある子に多く見られます。途中のステップを飛ばす赤ちゃんもたくさんいるため、他の子と比べて焦ったり不安がったりしなくても大丈夫です。
赤ちゃんが「ずりばい」してくれない…大丈夫?
ずりばいは、赤ちゃんの成長ステップでとばしてしまっても大丈夫な行動です。頭では「赤ちゃんの成長には個人差がある」とわかっていても、つい焦ってしまいますよね。周りの赤ちゃんがずりばい、おすわり、ハイハイとどんどん成長していくのを目の当たりにし、ついわが子と比べ焦ってしまうことも。「うちの子、発達に異常あるかも」と夜も眠れないほど悩んだ経験が筆者にもあります。しかし、多くの場合子供は、時期がくればそんな悩みを忘れてしまうほど健やかに育っていくものです。
次のページではなぜずりばいしない赤ちゃんがいるのか、ずりばいの練習方法、ずりばいを始めたときの注意点をご紹介します。