【管理栄養士監修】離乳食でうどんはいつからOK? 量や冷凍保存の方法、レシピなどを紹介
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監修者紹介
離乳食でうどんはいつから食べさせていいの?
うどんは、生後5~6ヶ月頃の離乳初期から赤ちゃんに食べさせることができます。ただし、うどんは食物アレルギーを起こしやすい小麦からできているので、離乳食開始後早々にうどんを与えるのは避け、赤ちゃんが10倍粥に慣れたらうどんを試してみましょう。
はじめは、うどんをクタクタになるくらいに柔らかく茹でて、なめらかにすりつぶしペースト状にして、湯冷ましやだし汁と合わせて赤ちゃんに与えます。
初めて離乳食のうどんをあげる時はアレルギーに注意
うどんの原料である小麦は、アレルギー症状を起こしやすく、症状も深刻であるとして、消費者庁によってアレルギー表示義務7品目の1つに指定されています。
赤ちゃんにうどんを初めて与える時は、小さじ1杯の量から始めて様子を見ましょう。アレルギーは、時間が経って症状が出てくる場合もあります。時間帯も、万が一アレルギー症状が出た場合に病院にかかれる午前中を選んで与えることが大切です。1度うどんを試してみて赤ちゃんに変わった症状が出ないようであれば、次回からは小さじ1杯から徐々に量を増やしていきましょう。
離乳食であげるうどんの量は?
離乳食で赤ちゃんに与える1回あたりのうどん量は、以下を参考にしてくださいね。
時期 | 与える量の目安 |
---|---|
離乳初期 | 5g~20g(最初は小さじ1程度から始めましょう) |
離乳中期 | 35g~55g |
離乳後期 | 60g~90g |
離乳完了期 | 105g~130g |
離乳食に使えるうどんの選び方
うどんには、乾麺、生麺、茹でうどん、冷凍うどんなどいくつか種類がありますよね。離乳食にはどのうどんを選んだらいいかをご説明します。
茹で麺がおすすめ
離乳食におすすめなのは、茹で麺です。茹で麺は、乾麺よりも塩分が少なく、すでに茹でてあるため柔らかくなりやすいのが特徴です。賞味期限は短いですが、赤ちゃんの離乳食や大人の食事にも活用できるので使い勝手がいいのでおすすめします。
茹で麺は、茹でる前に刻む方が下ごしらえしやすいので、濡らした包丁で細かく刻んでから茹でるか、袋の上から切ると包丁を汚さずにうどんを切ることができますよ。
うちたての状態でそのまま販売されている生麺のうどんも、比較的塩分量が少なく離乳食に使うことができますが、保存日数がとても短い場合があるので注意が必要です。
乾麺は塩分に注意
乾麺は、賞味期限が長く長期保存できるのでとても便利ですが、茹で麺などに比べると茹で時間が長く、さらに塩分量が多いという特徴もあります。
離乳食に乾麺のうどんを使う場合には、たっぷりのお湯で10~15分ほど茹で、茹で上がったらしっかりと水洗いして塩分を落としましょう。乾麺は、茹でる前に短く折ってから茹でると下ごしらえが簡単に済むのでおすすめですよ。
また、乾麺の中には食塩無添加の商品もあります。その場合は作っただし汁に直接短く割り入れて煮ることができます。少しとろみもつくので一石二鳥です。お近くのスーパーなどで探してみましょう。
冷凍うどんは柔らかくなりにくい
冷凍うどんは、保存期間が長く冷凍庫に常備しておけて便利なほか、茹で時間も短いのが特徴ですが、コシが強く、茹でても柔らかくなりづらい商品が多いです。
冷凍うどんだとすりつぶしてペースト状にするのが難しい場合があるので、離乳初期では、冷凍うどん以外のうどんを選んだ方がいいですね。
離乳食用のベビーうどんも活用しよう
離乳食用に売られているベビーうどんを活用するのもおすすめです。ベビーうどんは、短くカット済みの乾麺うどんや、短くカットされすでに柔らかく茹でてある冷凍うどんなどがあります。食塩が含まれていない商品が多く、また、下茹でなしでそのまま煮込んで調理できる商品もあり、とても手軽に離乳食の準備ができますよ。
コシが強いうどんは離乳食には向かない
讃岐うどんや稲庭うどん、氷見うどんなどコシの強いうどんは、もちもちとした食感で食べごたえがあり大人にはとても美味しく感じますよね。しかし、讃岐うどんや稲庭うどんは、長く茹でてもなめらかにはすりつぶしにくく、離乳食には不向きです。赤ちゃんが食感でうどんを嫌がってしまう場合もあるので、離乳初期はコシの強いうどんは避けましょう。
離乳食のうどんの茹で時間、下ごしらえ方法、味付けは?
うどんの下ごしらえで気を付けたいポイントをご説明します。
下茹でしてしっかりと塩分を落とそう
うどんには、どのタイプのうどんにも塩分が含まれているので、離乳食に使う場合には下茹でして塩分を落としましょう。
うどんの中でも乾麺は特に塩分が多いので、乾麺の場合は大人よりも長めに10~15分ほど長めに茹でて、茹で上がった後にしっかりと水で洗い流します。
茹で麺の場合は、湯通しするか軽く茹でて塩分を落としましょう。
どのタイプのうどんも、下茹ですることで8割くらいの塩分を減らすことができますよ。茹で上がったうどんは、離乳食の段階に応じてすりつぶしたり刻んだりします。
離乳初期
うどんを細かく切り、すり鉢などを使ってすりつぶしなめらかなペースト状にします。湯冷ましやだしを加えてトロトロにしましょう。
離乳中期
うどんをみじん切りにして粗くすりつぶします。湯冷ましやだしを加えてジャムくらいの食感にします。
離乳後期
うどんを1cm~2cmくらいの長さに切り刻みます。
離乳完了期
うどんを2cm~3cmくらいの長さに切り刻みます。うどんを切る場合には、ハサミ状やカッター状のヌードルカッターを使うと簡単ですよ。
おすすめのヌードルカッター
お肉や野菜、麺類を簡単にカットできる、ヌードルカッターです。お皿を傷つけないように、はさみの先端が丸くなっていて安全なのも嬉しいポイントですね。外出先でも使えるので1つ持っておくと便利ですよ。
味付けは薄味にしよう
下ごしらえしたうどんを調理して味付けする際には、うどんを下茹でしても麺自体にまだ塩分が残っている点に注意する必要があります。濃い味は赤ちゃんに負担がかかってしまうため、味付けは薄めただしなどで薄味に仕上げましょう。離乳食が進んだとしても、塩や醤油などの調味料は最小限にとどめるように心がけるといいですね。
離乳食で使ううどんの冷凍方法は?
うどんは、下茹でして離乳食の段階に合わせてすりつぶしたり刻んだりして下ごしらえした後に、冷凍保存することができます。また、煮込んだり焼いたりした調理済みのうどんも冷凍することができますよ。
冷凍保存の方法は、うどんを1食分の量に小分けにして、ラップに包むか冷凍保存容器に入れるなどして冷凍しましょう。
冷凍後はどんどん風味が落ちてしまうので、冷凍後約1週間を目安になるべく早めに使い切るといいですよ。
冷凍したうどんを解凍する際は、雑菌が繁殖する場合があるので、自然解凍ではなく電子レンジで加熱してくださいね。なお、冷凍うどんを再度冷凍するのは品質や風味が落ちるためやめましょう。
次のページでは、うどんを使ったレシピや離乳食で使えるうどん以外の麺の種類を紹介します。