保活に失敗して不承諾通知が届いたらどうすればいい?
目次
保活に失敗して認可保育園に落ちたら何が届くの?
子供を認可保育園に入れるため、事前にいろいろと下調べをしたり自治体へ相談に行くパパママも多いと思います。申し込みをしてから結果が出るまではとても緊張しますよね。認可保育園に申し込んだ結果、もし落ちてしまったらどうなるのでしょうか。
不承諾通知(保留通知)が送られてきます
認可保育園に申し込みをして合格した場合は自治体から「利用調整結果通知書」が送られてきます。しかし、残念ながら落ちてしまった場合には、自宅へ「不承諾通知(保留通知)」が送られてきます。自宅に通知が届く前に結果を知りたいという場合には、発表日に自治体へ電話で問い合わせをすれば合否を教えてもらうことができますが、発表日は自治体の保育課の電話は大変混雑します。なかなか電話がつながらないこともあるので、保活激戦区に住んでいる方は覚悟しておいてください。
保活に失敗したらどうすればいい? 何かできることはあるの?
希望通りの保育園に決まれば問題ないのですが、もしも認可保育園に入れず「不承諾通知(保留通知)」が送られてきてしまったらどうすればいいのでしょうか。職場復帰が迫っている場合は不安になってしまうパパママもいるかもしれません。そんな不安が少しでも減らせるよう、落ちた場合を事前に想定して、次にどう行動を起こせばいいのかを知っておきましょう。
事前に認証、認可外保育園に申し込んでいた場合
残念ながら認可保育園に落ちてしまった場合、自治体独自の基準を設けて補助金を出している認証保育園や、認可外保育園への入園も検討していく必要があります。もし事前に認可外保育園や認証保育園に申し込みをしていれば、申し込み状況について園に問い合わせをしてみましょう。認可保育園の合否発表の当日だと明確なことは分からないかもしれませんが、何人くらいが入園申し込みをしていて、自分の順位が今何位くらいか教えてくれることがあります。
保活激戦区では、認可保育園だけでなく認証保育園や認可外保育園への入園も難しい場合があります。しかし、4月入園のタイミングで認可外保育園に通っていた子供が認可に転園したり、認可外に申し込みをしていた子供が認可保育園へ合格したりして定員に空きが出て、自分の子供に順番が回ってくる可能性もあります。希望の認可保育園でなくても入園することができれば、ひとまず子供を預けて仕事復帰することができますね。
事前に認証、認可外保育園に申し込んでいなかった場合
認可保育園には申し込みをしていたけど、認証保育園や認可外保育園には申し込みをしていなかったという家庭もあるでしょう。その場合、認可保育園に不合格だとわかったら、なるべく早く自宅周辺の認証保育園や認可外保育園を調べ、定員に空きがあるのかを問い合わせてみましょう。もし、自宅周辺の認可外保育園の定員に空きがなかった場合は、復帰予定のオフィスの近くや最寄り駅の近くなど、少し遠くても子供を預けに行ける場所まで範囲を広げて空きがある園を探す必要があります。
認可保育園の二次募集に申し込む
認可保育園の選考では二次募集が行われる場合があります。二次募集とは、一次募集での人数が想定よりも少なかった場合や、転勤や家庭の事情で入園を辞退して定員に空きが出た場合、保育士が増員されて園児の受け入れ可能数が増えた場合などに追加で園児を募集することです。もしも認可保育園の一次募集で落ちてしまっても、ぜひ二次募集をしている園を探してみてください。
自治体のホームページに二次募集をしている保育園の情報が掲載されていたり、4月の一斉入園のタイミングには、不承諾通知(保留通知)と一緒に二次募集をしている認可保育園の情報が同封されている場合もあります。保育園激戦区では、二次募集でも競争率が高いかもしれません。しかし、一次募集で希望していなかった園であっても二次募集で応募することができ、認可保育園に入園できる可能性があります。もしも二次募集があれば、ぜひ申し込みすることをおすすめします。
認可保育園は年度途中入園も可能
認可保育園では、新年度の4月からだけではなく年度途中から入園をすることもできます。年度途中で認可保育園に入園を希望する場合、多くの自治体が入園希望月の前月上旬を期日に申し込みを受け付けています。自治体によって申し込み方法や期日などの詳細が異なりますので、認可保育園に途中入園を希望するパパママは自治体のホームページなどを確認してみましょう。
自治体にもよりますが、子供が待機児童でいる間は4月入園のために自治体に提出した申請書類が半年ほど有効となり、毎月期日までに提出するべき書類について提出不要になる場合もあります。パパママの勤務先や勤務状況が変更となると、書類を提出し直す必要があるので注意が必要ですが、毎月提出する手間がないのはありがたいですよね。しかし保育園激戦区では待機児童がとても多く、引っ越しや転園希望などで定員にたまたま空きが出たという場合でない限り、なかなか途中入園するのは難しいのが現実です。4月入園と比較して認可保育園への途中入園はハードルが高くなってしまいますが、入園できる可能性が0ではないので、待ってみる価値はあります。
預かり保育をしている幼稚園も探してみる
最近では多くの幼稚園が預かり保育を実施しており、保育園の延長保育並みに子供を預かってくれることも増えてきました。働くために子供を保育園に預けるという選択肢だけでなく、長い預かり保育がある幼稚園を選択するというのも一つの手です。幼稚園の預かり保育であれば園で習い事をさせてくれる場合もありますので、あえて幼稚園を選ぶといったパパママもいますよね。幼稚園の預かり保育について知りたいパパママは、下記の「幼稚園の預かり保育って何? 保育園の延長保育とどう違うの?」記事を確認してみてください。
認可外保育園や保育ママに預けて職場復帰すると保育指数に加点がある?
認証や認可外保育園は月々の利用料金が高く設定されていますが、入園した場合、職場復帰できる以外にもメリットがあるのでしょうか。
次回入園申請時に少し有利になる
自治体によっては、認証や認可外保育園だけでなく、家庭的保育事業(保育ママ)や小規模保育事業、事業所内保育事業などの保育施設に子供を預けて職場復帰していることで、認可保育園の入園選考の保育指数が加点になる場合があります。この保育指数が加点されることで年度途中で認可保育園への入園が可能になったり、来年度の4月入園の選考で優位になる場合もあります。認可保育園と比較すると月々の利用料金が高く、働いているのに保育園にかかる出費が大きいと考えるパパママもいるかもしれません。しかし、入園させておくことで認可保育園に入りやすくなるというメリットもありますので、認可外保育園などを検討する価値もあるのではないでしょうか。
保活に失敗して保育園に落ちた後、自治体に嘆願書を出すのは効果はあるの?
保育園に入れないことが分かった後、自治体に嘆願書を出すことで何か効果はあるのでしょうか。
嘆願書に意味があるかどうかは不明
「嘆願書の提出が入園選考に影響することはない」と公表している自治体もあり、嘆願書を出しても保育園に入園できる保証はありません。しかし、もしあの時、嘆願書を提出していれば…と思うことが少しでもあるのなら、保育園に落ちて待機児童となってしまってからでも自治体へ嘆願書を提出してみてはいかがでしょうか。嘆願書を提出しておけば自分と同じような状況で保育指数も同じ待機児童がいた場合、入園選考の際にもしかすると優位に立てるかもしれません。
保活に失敗して保育園が見つからない場合、育休の延長は可能?
もし、認可保育園だけでなく認証や認可外保育園にも入れなかった場合、育休の延長はできるのでしょうか。育休が延長できなければ仕事を辞めざるを得ないと心配するパパママも多いですよね。では、保育園に入れなかった場合の育休延長についてご紹介しましょう。
1年間の育休延長が法律で認められています
育休取得できる期間は基本的に1年間ですが、保育園に入れず復帰しても子供を預ける先がないなど、育休延長の条件を満たした場合は最大2年間まで育休を取得することができます。育休についてもっと詳しく知りたいパパママは下記の「育児休暇って何? 育休中に免除が控除される税金があるって本当?」の記事を確認してみてくださいね。
さて、育休の延長を希望する場合、申請手続きには不承諾通知(保留通知)が必要であるとされています。最近では育休延長したいがために認可保育園へ申し込みをし、わざと落ちて不承諾通知(保留通知)をもらう家庭があるということが問題となっています。落ちるために申し込みをする人がいることで、職場復帰できなければ困ると思っている人が子供を預けることができないという混乱が起きてしまっているのです。将来的には、育休延長申請の方法も見直され、育休延長申請時に不承諾通知(保留通知)は不要になるかもしれませんね。
まとめ:保活に失敗、認可保育園に落ちても、まだ選択肢はあります
認可保育園に申し込みをしてから結果が分かるまで、職場に復帰できるのかとても不安ですよね。しかし、認可保育園に入ることができなくても、いろいろな保育施設や幼稚園の預かり保育を利用することで職場復帰できたり、二次募集に申し込みをすることで認可保育園に入園できる可能性があることが分かりました。保活に失敗してしまっても次にやるべきことを知っておくことで、気持ちに余裕をもって行動することができます。これから認可保育園へ申し込みをしようと思っているパパママは、認可保育園以外にも多くの選択肢があるということをぜひ覚えておいてくださいね。