生後1ヶ月の赤ちゃんの成長と育児のポイントは? 育児の悩みと対応方法も紹介
目次
生後1ヶ月の赤ちゃんの成長目安・特徴
新生児期を過ぎ、生後1ヶ月になった赤ちゃんにはどのような変化があるのでしょうか。
生後1ヶ月の赤ちゃんの平均身長と平均体重
男の子 | 女の子 | |
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身長 | 50.9~59.6cm | 50.0~58.4cm |
体重 | 3.5~5.9kg | 3.3~5.5kg |
赤ちゃんはうまれたばかりの時点で個人差があり、生後1ヶ月の平均身長・体重も幅があるため、参考程度にしてください。赤ちゃんが元気であれば、気にしすぎないようにしましょう。
生後1ヶ月の赤ちゃんの授乳の回数と量
授乳回数の目安 | 授乳間隔の目安 | |
---|---|---|
生後1ヶ月頃~ | 1日・8~10回程度 | 2~4時間くらい |
赤ちゃんによって授乳のペースや量は異なりますが、おっぱいは欲しがるだけあげてください。粉ミルクや液体ミルクは、使用するミルクのパッケージなどに記載されている規定量が目安になります。
生後1ヶ月の赤ちゃんの睡眠の特徴
「授乳・寝る」の繰り返しだった赤ちゃんは、だんだん起きている時間が長くなっていきます。睡眠も個人差があるため、生後1ヶ月を過ぎたあたりから4~5時間寝るようになった赤ちゃんもいれば、1~2時間おきに泣いて起きてしまう赤ちゃんもいます。
寝かしつけも、ベッドに寝かせておけば自然に寝てしまう赤ちゃんもいれば、抱っこでゆらゆらしないと寝ないという赤ちゃんもいます。また、抱っこで眠っていても、ベッドに寝かせた途端に泣き出してしまう赤ちゃんもいるため、赤ちゃんを一日中抱っこしていなければいけないというママもいるでしょう。
生後1ヶ月の赤ちゃんはまだひとりで上手く眠ることができない場合が多くパパママも大変ですが、気長に付き合ってあげましょう。
未就学児の
睡眠指針(厚生労働科学研究費補助金:未就学児の睡眠・情報通信機器使用研究班(編)
生後1ヶ月の赤ちゃんの排便の特徴
生後1ヶ月までの赤ちゃんはうんちやおしっこの回数が多く、1日に10回以上、おむつ替えが必要になります。生後1ヶ月頃のうんちは、母乳やミルクを飲んでいるためゆるい状態が続きますが、今後、食べ物の変化によって徐々に固形に変わっていきます。
色は黄色や緑色をしていることが多いですが、時々白いうんちが混ざっている場合もあります。これは母乳やミルクのカルシウムが固まったものなので心配はありません。
酸っぱいにおいや血が混ざったような赤い色をしている場合は病気の可能性があるため病院を受診してください。また、赤ちゃんのうんちはゆるいとはいえ、水っぽい時は下痢の可能性もあります。その場合も病院を受診しましょう。
健常児の排便回数はどのぐらいか(公益財団法人日本医療機能評価機構)
生後1ヶ月の赤ちゃんの発達の特徴
生後1ヶ月の赤ちゃんは出生時よりも見た目がふっくらとしてきます。動きも少しずつ活発になってきて、手足をバタバタさせたり、顔を左右に動かしたり、パパママの顔をじっと見たりすることもあります。
生後1ヶ月頃から「あー」「うー」といった声を出すこともありますが、これはクーイングといって言葉の始まりと言われています。赤ちゃんが声を出していたらパパママは赤ちゃんの真似をして、積極的に声に応えてあげてくださいね。
乳幼児健康診査 身体診察マニュアル(平成29 年度子ども・子育て支援推進調査研究事業 国立研究開発法人 国立成育医療研究センター)
生後1ヶ月の赤ちゃんの育児の悩みと対応方法
生後1ヶ月の小さな赤ちゃんを育てているパパママは、いろいろな育児の悩みが出てきます。どのように対応すればよいのかを参考にしてください。
生後1ヶ月の赤ちゃんの育児の悩み:湿疹などの肌トラブル
生後1ヶ月頃から、顔や頭に水ぶくれからかさぶたになるような肌荒れが特徴の「乳児湿疹」や、頭皮の皮がむけてフケのようなものがでてくる「乳児脂漏性湿疹」の症状が出てくる場合があります。
どちらも石鹸で洗って清潔にすれば自然と改善することが多いですが、よくならない場合は小児科を受診してください。また、夏の暑い季節は赤ちゃんの「あせも」にも注意が必要です。こまめに汗を拭く、汗をかいたら着替えるなどのあせも対策をしましょう。
生後1ヶ月の赤ちゃんの育児の悩み:赤ちゃんが母乳不足かも?
生後1ヶ月頃の赤ちゃんを育てていると、「母乳が出ていなくて、赤ちゃんに母乳が足りていないのでは?」と不安に思うママもいるかもしれません。そのような場合は、赤ちゃんの体重の増加量を確認してください。生後3ヶ月までの赤ちゃんは1日に約30gずつ増えるのが目安とされています。
赤ちゃんの体重が極端に減っている場合、おしっこ・うんちの回数が極端に少ない場合は、母乳が足りていない可能性が高いため、病院を受診してください。
生後1ヶ月の赤ちゃんの育児の悩み:37.5度以上の発熱はどうしたらいいの?
赤ちゃんの平熱は高いため、37.5度以上で発熱と判断します。しかし、個人差があるため、普段から熱をはかって赤ちゃんの平熱を知っておきましょう。生後1ヶ月頃の赤ちゃんが38度以上の熱を出す、母乳やミルクを飲まない、苦しそうにしている場合は、病院を受診しましょう。
生後1ヶ月の赤ちゃんの育児の悩み:「ひきつけ」「鼻づまり」「めやに」などの症状
赤ちゃんが白目をむいて手足がけいれんしていたら、ひきつけです。数分で自然とおさまることが多いですが、生後1ヶ月の赤ちゃんがひきつけをおこした場合には病院に連れていきましょう。また、赤ちゃんは鼻の粘膜が弱く感染しやすいので、よく鼻水が出たり、鼻詰まりを起こしたりします。
鼻が詰まって息苦しそうな場合や、黄色っぽい鼻水が出る場合は病院へ行きましょう。まだ、鼻水をかむことができないので、吸引器などで鼻水を吸ってあげると赤ちゃんも楽になります。また、めやにが出ることもあります。特に心配はありませんが、白目が充血している場合は病院に連れていきましょう。
次のページでは、生後1ヶ月のお風呂、初めての外出、服装など赤ちゃんのお世話のポイントをご紹介します。