赤ちゃんの寝返り返りとは? いつから? 寝返り時期の注意点は?
目次
赤ちゃんが寝返り返りし始めたら気をつけること
赤ちゃんが寝返り返りをできるようになるまでは、特に窒息に気をつける必要があります。しかし、寝返り返りができるようになっても油断は禁物です。
移動できるようになったことで怪我や転落に注意
赤ちゃんが寝返りと寝返り返りをマスターすると、思った以上にどこまでもころころと移動してしまいます。赤ちゃんが思わぬところで寝返りや寝返り返りをするようになるので、身体の向きを変えた勢いで、固い床に頭や足をぶつけてしまうことがあります。赤ちゃんが寝返りや寝返り返りをするようになったら、ジョイントマットを敷くことで赤ちゃんが床にぶつかった時の衝撃を和らげられます。
赤ちゃんをベビーベッドに寝かせる場合、寝返りの際に落下してしまう危険性があるため必ず柵を上げておきます。赤ちゃんが寝返りや寝返り返りを始めたら、ハイローチェアをベビーベッドとして使うのは避けましょう。赤ちゃんの安全のためにパパママがしっかり対策してあげてください。
カトージ ベッドガード
大人用のベッドに取りつけて赤ちゃんの転落を防げるベッドガードです。赤ちゃんの成長に合わせて高さを64cm~92cmに調節できます。必要な時は一方を下げられて便利です。
クッションなどによる窒息や誤飲の可能性も
赤ちゃんが寝返り返りをマスターしたとしてもまだ自分の体を思うように上手に動かせないので、軟らかいクッションやタオルなどで窒息しないよう引き続き注意が必要です。また枕やクッションにポンポン・ボタン・紐などの飾りがついていると、赤ちゃんがそれらの装飾品を引きちぎって口に入れ、喉に詰まらせるおそれもあります。クッションや枕などに飾りがついているとかわいらしくつい選びたくなりますが、できるだけ飾りのないシンプルな物を選び赤ちゃんの顔の周り置くことは避けましょう。細かいパーツのあるおもちゃも同様です。
赤ちゃんのSIDS(乳児突然死症候群)にも注意
睡眠中の赤ちゃんの死亡原因として、SIDS(シッズ・乳児突然死症候群)があります。厚生労働省によると、2019年にはSIDSで78名の赤ちゃんが亡くなっており、乳幼児の死亡原因の第4位となっています。SIDSの原因ははっきりしていませんが、発症率を下げるポイントとして1歳になるまでは赤ちゃんを仰向けに寝かせることが推奨されています。かかりつけ医の指示がある場合以外は、赤ちゃんを仰向けで寝かせましょう。寝ている時に赤ちゃんが寝返りした時は仰向けに戻す必要はないとされていますが、寝返りしにくいように対策をしておけばパパママが寝ている時の窒息事故防止にも有効です。丸めたバスタオルやペットボトルなどを赤ちゃんの脇の下に入れておいても寝返りを防止できますが、バスタオルがほどけて赤ちゃんの顔を覆ってしまうおそれも指摘されているので注意してください。
うつぶせ寝防止ベルト スヌーズ
赤ちゃんがうつ伏せ寝になるのを防ぐベルトです。家庭にある赤ちゃん用のマットレスや敷布団(短辺周囲が170cm以下の物)に本体を巻きつけ、ベルト部分をセットして赤ちゃんを包んで使います。赤ちゃんのお腹を優しく包むので、安心感も与えられます。
まとめ
多くの赤ちゃんは生後6ヶ月~生後7ヶ月ごろに寝返り返りができるようになります。しかし、成長具合には個人差があるので赤ちゃんが寝返り返りをする時期にこだわる必要はなく、寝返り返りをしない赤ちゃんもいるので心配いりません。大切なのは、赤ちゃんの成長段階によって注意すべきポイントを押さえて、窒息やけがなどの事故を防ぐことです。安全対策がしっかりできていれば、寝返り返りは赤ちゃんのペースに任せましょう。