魔の2歳児って何? イヤイヤ期はいつまで続くの? 正しい対応方法は?
目次
「魔の2歳児」=イヤイヤ期は成長のチャンス!
子供を持つママにとって、2歳頃に始まるイヤイヤ期はどう乗り越えたらいいのか悩みますよね。別名「魔の2歳児」とも言われており、よいイメージを抱いていないママも多いでしょう。しかし、決して子供はママを困らせようとしているわけではありません。子供の内面で成長に必要な変化が起こっている証なので、上手に対処していきましょう。
「魔の2歳児」ってどういうこと? ママを悩ませるイヤイヤ期の症状
「魔の2歳児」のイヤイヤ期とは、具体的にどのような状態なのでしょうか。「第1次反抗期」と言われているだけあって、その実態はなかなか手ごわいと感じるママも多いですよ。
「魔の2歳児」の特徴
- なんでも嫌がる
- あまのゃじく
- 自分でやりたがる
- 言うことを聞かない
- 癇癪をおこす
- こだわりが強い
どの特徴も子供が成長して自立していくために必要な内容です。しかし、頭で分かっていても毎日この状態だとママもどう対応したらいいのか頭を悩ませてしまいますよね。
うちの子はこんな状態! ママたちのエピソード
では実際に世間のママたちのリアルな声を見ていきましょう。
- 何度言ってもお風呂に入るのがイヤだと言って泣いて聞かず、ヘトヘトになってなんとかお風呂に。入ったらケロッとしてお風呂でもっと遊びたいと言い出し、次はお風呂から出たくないと言い張る娘。本当にあまのじゃくで大変でした。
- 私が選ぶ洋服や肌着を娘が嫌がり、「スカートがいいけどこれは嫌、靴下もこれではなくてあっち!」と言い、毎朝、洋服選びが地獄でした。やっと服が決まったと思ったら、次は自分で着ると聞かず、さらに大変でした…。
- 何を言ってもイヤとしか言わない娘は、最初にイヤと言うのがクセに。ある日、大好きなイチゴを食べるか聞いた時に、今までのクセでイヤと言ってしまい、ハッと気が付いたものの引き返すことができずに、自分にイライラしていました。
- 娘が積み木を高く積もうと頑張っていたので、そっと見守っていると「あっちに行って」と言われ、隣の部屋に移動した私。しばらくして積み木が崩れる音とともに「ママのせいで積み木が崩れたー」と、癇癪を起こす息子の声が…。その後も積み木が崩れるたびに私が怒られ、エンドレス状態に…。
エピソードを見るだけでも「魔の2歳児」のイヤイヤ期が大変なのがわかりますね。過ぎてしまえばあの頃は大変だったなと思えますが、今こうした状況に直面するママの苦労は想像以上でしょう。ママや子供もつらい魔の2歳児のイヤイヤ期は、なぜ起こるのか確認していきます。
魔の2歳児のイヤイヤ期が起こる原因
ママにとって大変な魔の2歳児のイヤイヤ期ですが、子供はママを困らせようとは思っていません。成長に必要な変化が子供の中で起きていることが原因です。
2歳児のイヤイヤ期の原因:「自分でやりたい」自立心が育ってきた
子供は2歳を過ぎた頃から、なんでも自分でやりたがります。子供は2歳後半から3歳にかけて言葉の発達が急速に進みますが、それは脳の言葉に関係する神経回路が多くなるからです。その結果、自己主張をし「自分のことは自分でしよう」とします。
2歳児のイヤイヤ期の原因:「うまくできない」もどかしさ
2歳の頃は自立心が育って自分でやりたいと思う反面、体を動かす機能が発達途上のため思い通りにできず癇癪につながります。そうした子供の行動はただのワガママに見えてしまいますが、実は自立心が芽生えて自我が出てきた立派な成長の証なのです。
「魔の2歳児」のイヤイヤ期はいつからいつまで続く?
パパママはいつになったら「魔の2歳児」のイヤイヤ期が終わるのか気になりますよね。目安は2年程度ですが、個人差があるため、なかには5歳頃まで続く場合もあります。あくまで2年は目安と考えて、長い目で付き合っていくのがいいでしょう。
「魔の2歳児」のイヤイヤ期の対応方法
「魔の2歳児」のイヤイヤ期はママにとって大変な時期ですが、子供への正しい対応方法を知っておくと上手に乗り切ることができます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
2歳児のイヤイヤ期の対応方法:子供の気持ちを言葉にしてあげる
子供の気持ちを言葉にしてあげましょう。子供のやりたい気持ちを語源化して共感し、受け止めてあげるといいですよ。「自分で服を着たかったんだね」「服を着ようと思ったけどうまくできなかったんだね」など、子供の気持ちにママが共感してあげましょう。子供は「気持ちを理解してくれた」と感じ、ママへの安心感にもつながります。
2歳児のイヤイヤ期の対応方法:話すときは子供の目を見る
子供にママの気持ちを伝えるときは目を見るようにしましょう。子供と同じ目線の高さにママが合わせてあげるのが大切です。子供はママがきちんと自分に向き合ってくれていると感じられ、気持ちも落ち着きやすくなります。
2歳児のイヤイヤ期の対応方法:子供の質問にはトコトン付き合う
子供が何回も同じ質問をしてきたときは毎回根気よく答えてあげましょう。また、質問に答えるときは「うさぎだよ」とただ返事をするのではなく「うさぎさんは耳が長くて白くてかわいいね」など、よりイメージがふくらむ言葉をプラスしてあげることで、どんどん会話もはずみ子供も言葉と視覚が結び付けられていきます。
2歳児のイヤイヤ期の対応方法:積極的にスキンシップをとって甘えさせてあげる
「魔の2歳児」のイヤイヤ期は親子間の絆の強化を図ることを意識しましょう。子供がご機嫌なとき一緒に遊ぶ時間をとったり、スキンシップをとったりしてたくさん甘えさせてあげると、子供の気持ちも穏やかに安定しやすくなります。しかし、子供の言うことを何でも聞くのは「甘やかす」になるのでやめましょう。「甘えさせてあげる」という気持ちで接してみてくださいね。
2歳児のイヤイヤ期の対応方法:次の行動を声かけして伝えておく
子供に次の行動をしてほしいときは、いきなり遊びを中断させるのはやめましょう。「あと何回遊んだら歯を磨こうね」など、次の行動がわかりやすい声かけを心がけます。子供も気持ちの切り替えがしやすくなりストレスを減らしてあげられます。
2歳児のイヤイヤ期の対応方法:よいことをしたときはきちんと褒める
ほめることを大切に考えていきましょう。よいことをしたと感じたときにほめるのはもちろんですが、イヤイヤ期の困った行動だと感じる中にもほめるチャンスはあります。子供が何かを我慢できなかったときに叱るのではなくて、少しでも我慢できたことをほめてあげるのです。すると子供は「我慢をしたらママにほめられた」と感じてだんだんと我慢をすることを学んでいきます。ぜひ積極的に子供をほめてくださいね。
これはダメ! 子供の成長を妨げるNGな対応
「魔の2歳児」の時期にしてはいけない子供への対応がいくつかあります。成長を妨げる場合もあるので注意が必要です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
2歳児の成長を妨げる対応:「怒る」こと
似ているようで「叱る」と「怒る」はまったく別の意味を持ちます。頭ごなしに「ダメ」と子供を怒ったり、脅して言うことを聞かせたりするのはやめましょう。何か問題が起きたときは、なぜそうなったのかを子供の口から冷静にきちんと聞き、その後、子供がちゃんと話せたことに対して「よく言えたね」などほめてあげるといいですよ。怒るは自分の感情を相手にぶつける、叱るは相手のためを思っての行為と覚えておきましょう。
2歳児の成長を妨げる対応:関係ない「交換条件を出す」こと
大人しくさせようとして「〜を買ってあげるから」など今目の前で起こっていることと関係のない交換条件を出すのはやめましょう。この方法を繰り返してしまうと、子供はさみしさを物で紛らわすことを覚えます。「〜はできないけど〜ならできるよ。どっちにする?」など代替案を出して子供に判断させてあげましょう。
2歳児の成長を妨げる対応:「失敗させない」こと
子供が失敗してイヤイヤされるのを避けようとして、子供より先回りして失敗しないように手を貸しすぎるのはNG。失敗を通して子供は自我が発達するので、その機会が減るのはもったいないですし、自分の持っている力を試す機会を減らしてしまいます。失敗しないように安全な道ばかり歩かせるのではなく、失敗したときの子供の気持ちにママが寄り添ってあげるのが大切です。
ママたちの「魔の2歳児」のイヤイヤ期の乗り越え方
ママたちはどうやってイヤイヤ期を乗り越えたのか気になりますよね。いろいろなパターンがありますので、ぜひ日常に取り入れてみてくださいね。
世間体を気にせず肩の力を抜いたら気楽に
子供が自分で服をうまく着られないのに、私が手伝おうとすると自分で着ると言って聞きませんが、いつも服を反対に着てしまいます。そのまま外に出るのも恥ずかしいため、その後、着替えさせていましたが、それもイヤだと言って聞かず、最後は好きなようにさせました。すると子供はとても、満足げ。誰かに見られたら恥ずかしい、困るというような世間体を私が気にしないようにしたら、とても気楽に過ごせるようになりました。(40代・主婦)
親子2人の時間を取ることが大切
イヤイヤ期の2歳児と0歳児もいたので、下の子のお世話だけでも大変でした。何かのきっかけでイヤイヤのスイッチがいきなり入る娘。だんだん一緒の外出も面倒になり、一緒にいるのがつらいなと思うことも…。これではいけないと思い、毎日寝る前に必ず娘と2人だけで絵本を読む時間を強制的に取ることにしました。2人でいるとかわいいな、一緒にイヤイヤ期を乗り越えようと思えたので、娘と2人だけの時間の大切さを改めて感じたいい機会でした。(20代・パート)
不穏なモードになったら場所と空気を変えて乗り切れた
我が家では、子供がイヤイヤモードになると、スイッチの切り替えをしていました。例えば、場所を変える、空気を変えるといったことは効果がありました。イヤイヤモードになりかけるタイミングで、「洗濯物を干していなかったから、ママと一緒に手伝ってくれる?」などと言って場所を変えたり、空気を変えるために私が踊ってふざけている様子を見せたりしていました。急に私が躍ると、子供はびっくりしますが親が楽しそうにしていると子供も気分が変わり、本人も気がついたらイヤイヤの理由を忘れていました。(20代・フルタイム)
まとめ
「魔の2歳児」のイヤイヤ期は多くのママが通る道です。心身ともに疲れてしまう日もあるでしょう。そういう日は、パパや家族に相談したり、子供が寝た後に一息ついたりして、無理せずに子供と向き合いましょう。子供が大きく成長するとても大切な時期だと捉えて、ぜひ前向きに接してみてくださいね。