おひなまきとは? いつからいつまでできる? 安全な巻き方も紹介
目次
おひなまきをする時の注意点
おひなまきをすると赤ちゃんがよく眠ってくれると実感しているママは多く、これから実践してみたいと考えているママもいるでしょう。しかし、おひなまきをすることで先天性股関節脱臼を起こしたり、乳幼児突然死症候群(SIDS)により死亡したりするリスクを指摘している医療関係者の声もあります。もちろん、おひなまきをすること自体は問題ありませんが、誤った認識があると赤ちゃんを危険にさらしてしまうおそれはあります。では、具体的にどのような点に気を付ければよいのでしょうか。注意点をまとめてみました。
おひなまき中は赤ちゃんから目を離さない
なるべく赤ちゃんから目を離さないのは育児中は当然のことですが、おひなまきをしている間は特に目を離さないようにしてください。スワドリング中(おくるみに巻かれた状態)に乳幼児突然死症候群(SIDS)になった赤ちゃんの多くはうつ伏せの状態で発見されています。おひなまきをした赤ちゃんが何かの拍子でゴロンと寝返りをして(ひっくり返って)しまった場合、まだ自力で首を横に向けたり仰向けに戻ることのできない赤ちゃんは、窒息してしまう危険性が高くなります。おひなまきをした状態で布団で寝かせる時は、くれぐれも目を離さないように気を付けてくださいね。
長時間おひなまきをしない
おひなまきは赤ちゃんがママのお腹の中にいた時と同じような姿勢にするために、少しきつめにお包みを巻くので、赤ちゃんの股関節に負担がかかることがあります。そのため多少ですが、先天性股関節脱臼のリスクが高くなります。なるべく長時間のおひなまきは避けるようにしましょう。寝つきが悪くおひなまきをする場合は、寝かし付けからお布団におろすまで赤ちゃんにおひなまきをして、しっかりと眠ったことが確認できたらそっとおひなまきをほどいてあげましょう。
赤ちゃんの手は外に出す
乳幼児突然死症候群(SIDS)は、なんの前ぶれもなく、眠っている赤ちゃんが目を覚まさずにそのまま亡くなってしまうという突発性の疾患で、その原因はまだ明らかにされていません。しかし、世界中で進められている研究の中で、「赤ちゃんの体温が上昇するとより深い眠りにつき目覚めにくくなる」と言われています。
まだ上手に体温調節ができない赤ちゃんは、体内にこもった熱を手や足から放出します。そのため、おひなまきで赤ちゃんの手足を覆ってしまうと、うまく体温調節が出来なくなり、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高くなってしまうのです。おひなまきをする際は、必ず手は外に出すようにしてくださいね。手を外に出すと、赤ちゃんが頬杖をついているようでとてもかわいいですよ。
おひなまきの巻き方は? 動画も参考に
トコちゃんベルトでお馴染みの『青葉』が、公式サイトでおひなまきの巻き方を掲載しています。
- おくるみを広げ、おくるみの端に赤ちゃんの首がくるように寝かせます。
- おくるみの上の角を結び、ひじはいれたまま、手だけを外に出しておきます。
- おくるみの下の角を片方のみ、結び目の下に通し、赤ちゃんの足にフィットするようにグッと引き上げます。(この時足の形は赤ちゃんの自由にしておきます)
- 何もしてないもう片方の下の角と、3を軽くひと結びします。(もう片方の角は2の結び目の下を通しません)
- 背中やおしりをさすったり、肘や足を優しくゆすったりして、赤ちゃんの体をほぐしてあげましょう。
- ほぐれてくると丸まった姿勢になってくるので、おくるみに緩みが出てきます。緩みを取るようにもう一度結びなおしましょう。
- 最後にもうひと結びして固定したら完成です。
文章ではイメージしにくいママは、動画を参考にしてみてくださいね。
おひなまきにおすすめのおくるみ5選
おひなまきは、通気性の良いおくるみや、肌触りが良く吸水性の高いバスタオルなどが適しています。いくつかおすすめのものをピックアップしてみたので、どれにしようか迷っているママは是非参考にしてみてくださいね。
青葉 おひなまき
おひなまきといえば、やっぱり青葉は外せません。赤ちゃんの肌に優しい綿100%で、メッシュなのでムレにくく、赤ちゃんが体温調節しやすくなってます。2枚組なのでお洗濯も安心。サイズはS(体重約2.5-4.5kg)、MS(体重約4-7kg)、M(体重約6-10kg)の3サイズ展開。
エイデンアンドアネイ おくるみ
アメリカNY発、大人気のベビーブランド「エイデンアンドアネイ」のおくるみです。素材のモスリンコットンは糸目が細い繊維のため通気性が良く、洗えば洗うほど肌馴染みが良くなるのが特徴です。夏は涼しく、冬は快適な暖かさを保つことができるので、おくるみとして以外にも、ベビーカーカバー、エプロン、授乳ケープとしてなど、多目的に使用することが出来ます。エイデンアンドアネイは豊富なデザインがあるのも魅力。プレゼントにもおすすめです。
スワドルデザインズ おくるみ
毛羽立ちにくく、洗えば洗うほど柔らかくなるモスリンコットン100%使用で、赤ちゃんの肌を優しく包みます。織り目が荒く、過度に熱がこもってしまうこともありません。ひとつひとつのおくるみのタグにイラスト入りの使用手順が書かれているので、おくるみを巻くのに慣れていないビギナーさんも安心。口コミも良く、贈り物としても人気です。
川端縫製 大判ガーゼマルチケット
日本製にこだわるママにおすすめなのがこちらのおくるみです。生地も縫製も安心安全の日本製。昔ながらの3重織の両面ガーゼで肌触りも良く、柔らかいのにとても丈夫です。バスタオルとしても使用できるので、おくるみとして使わなくなってからも、長く使えますよ。
NAOMI ITO わたガーゼおおきなダブルガーゼおくるみ
綿のやわらかさを最大限に引き出し、できる限りあまく織り上げた「わたガーゼ」を使用。吸水性に優れていて、洗うほどにやわらかい肌触りになっていきます。薄手でかさばらないので、外出用のおくるみとしておすすめです。安心の日本製です。
まとめ
赤ちゃんの背中スイッチに悩んでいるママや、寝かし付けがスムーズにいかないママは是非一度おひなまきを試してみてください。リスクが伴うので注意が必要ですが、おひなまきをすることでママのストレスが少しでも軽減されるなら、試してみる価値はあると思います。産後のダメージが回復しないうちから始まる育児で、ママの体は疲れきっているはずです。おひなまきを上手に取り入れて、なるべくママも身体を休めるようにしてくださいね。