子育て世帯におすすめな車とは? そもそも車は必要? パパママに聞いてみました

274名のパパママが回答 車の利用についてのアンケート調査

下記で紹介する車についてのアンケート調査は、スクールフォトサービス「はいチーズ!」を利用しているパパママへ2018年12月に行いました。有効回答数は274名で、幼稚園、保育園に子供を通わせているパパママに回答していただきました。回答者の性別は93%がママ、パパは7%となっています。記事最後に回答者の年齢層などのデータも紹介していますので、よろしければご覧ください。

子育て世帯のパパママはそもそも車の運転免許を持っているのか?

質問:車の運転免許を持っていますか?
回答 回答割合
持っている 89.1%
持っていない 10.9%

約9割のパパママは車の免許を持っている

2017年の警察庁資料では、免許取得が可能な16歳以上の人口の74.8%が運転免許を持っていると発表されています。男女で見ると男性は85%、女性は65.3%となっています。この数値と比較すると子育て世帯のパパママの運転免許取得率が89.1%なのは非常に高い数値と言えるでしょう。

子育て世帯のパパママは車を所有しているのか? そもそも車は必要?

質問:車を所有していますか?
回答 回答割合
持っている 76.6%
持っていない 23.4%

子育て世帯の車の所有率は76%、意外と多い?

免許取得率の89.1%に対して、パパママの車の所有率は76.6%となりました。子育て世帯の3/4は車を所有しているという結果になりました。東京など都心に住んでいる人は「そんなに車を持っている割合が高いの?」と驚くかもしれませんが、地方の方は「そんなに車の所有率が低いの?」と逆の意味でびっくりしたかもしれませんね。なお、一般財団法人自動車検査登録情報協会が2018年に発表したデータによれば、全国5800万世帯の数に対して、自家用車の登録台数は6135万台となっており、世帯あたり1.05台の車を所有している計算になります。

主要都道府県別、世帯あたりの車所有台数は?

属性 世帯あたりの車の所有台数
はいチーズ!ユーザー 0.76台
全国の世帯平均 1.05台
東京都の世帯平均 0.44台
神奈川県の世帯平均 0.71台
埼玉県の世帯平均 0.96台
千葉県の世帯平均 0.96台
愛知県の世帯平均 1.24台
大阪府の世帯平均 0.64台
福岡県の世帯平均 1.05台

世帯あたりの車所有台数が気になったので、調査してみました。都道府県別に世帯あたりの車所有台数をみると東京都の0.44台が全都道府県の中で最低の数値で、神奈川や大阪なども0.6~0.7の所有台数となっています。全国的にみると1世帯あたり1台以上の車を所有している都道府県は47都道府県中40県で、世帯あたりの車所有台数が1台を切っている都道府県の方が珍しいと言えます。

はいチーズ!ユーザーは東京、神奈川、千葉、埼玉のユーザーが多いので、世帯あたりの0.76台という数値は高いと言えます。小さな子供の子育てには車があった方が便利なので、都心に住んでいても車を購入する方が多いのでしょう。

運転免許保有者数及び運転免許試験の実施状況

なぜ子育てに車が必用なの?

子育てに車が必用と言われる理由としては下記のような理由があげられます。

  1. 電車やバス移動だと子供が騒いだときが大変
  2. 車があると買い物の荷物が多くても気にならない
  3. 車があれば荷物がたくさんある帰省時も安心
  4. 公共交通機関では行きづらい場所にも遊びに行くことができる

玄関から目的地まで、重い荷物を持たずに移動できるのは車ならではのメリットです。また、郊外のショッピングモールやお出かけスポットなど、車がないと遊びに行きづらいスポットも多く、子供と一緒にお出かけをするなら車があった方が便利なのは確かです。

子育て世帯のパパママはどんな車を所有しているのか?

質問:どんな車を所有していますか?
回答 回答割合
軽自動車 28.1%
ミニバン 29%
ワンボックスカー 23.3%
SUV 6.7%
セダン 12.4%
スポーツカー 0.5%

パパママにはミニバン、軽自動車、ワンボックスの順で人気がある

子育て世帯の軽自動車の割合が28%なのは少し驚きの数値です。全国平均で見ると世帯あたりの軽自動車普及率は50%以上、新車販売でも40%以上が軽自動車となっているので、子育て世帯は一般とは少し違う傾向があるのでしょう。

軽自動車のようなコンパクトな車の人気が一般より低いのはチャイルドシートなどの使い勝手の問題もあるのかもしれません。軽自動車でもチャイルドシートは無理なく設置できるのですが、軽自動車やコンパクトカーはチャイルドシートを設置すると後部座席のスペースが非常に狭くなるため、後部座席のスペースに余裕がある車の人気が高くなる、というのもあるのでしょう。また、軽自動車は昔に比べると安全になったとは言え、燃費のために車体を軽くしている分、普通乗用車と比べると安全性には疑問符が残ります。

ミニバンの所有率が軽自動車を超えていたり、ワンボックスカーの所有率も高いことから、子育て世帯は「人がたくさん乗せられ、たくさんの荷物も積載できる車」を選ぶ傾向にあるのでしょう。荷物をたくさん載せられる点ではSUVも実用性は高いのですが、一般の割合とそれほど大きく変わりません。SUVは5名乗車のモデルが中心ですが、ミニバンやワンボックスカーは7名乗車のモデルが非常に多くなっています。子供や荷物も載せ、さらに祖父母や子供の友人も乗せることができる点が魅力なのでしょう。

チャイルドシートの着用義務は何歳から何歳まで? 大人用シートベルトはいつから使えるの?
チャイルドシートの着用義務は何歳から何歳まで? 大人用シートベルトはいつから使えるの?
赤ちゃんが生まれて、産院から自宅に帰るときにも使用するチャイルドシート。日本では2000年から道路交通法でチャイルドシートの着用が義務化されています。チャイルドシートの着用義務が何歳から何歳までなのか、チャイルドシートの種類、チャイルドシートの着用義務が免除されるケースなどを解説します。

子育て世帯のパパママはどのタイプのエンジンの車に乗っているの?

質問:どのタイプのエンジンの車に乗っていますか?
回答 回答割合
ガソリン 86.2%
ディーゼル 1.9%
ハイブリッド 10.5%
電気自動車 0.5%
わからない 1%

子育て世帯にはまだまだガソリンエンジンの車が人気

家庭の車に搭載されている車のエンジンがガソリンか、ディーゼルかハイブリットなのかは、ママはあまり興味がないかもしれませんね。ただ、燃費の良さから言えばディーゼルやハイブリッドの割合がもう少し高いのでは?と予想していましたが、ガソリン車が86%という結果になりました。

子育て世帯のパパママが車にかかる費用で高いと思う項目は?

質問:どのタイプのエンジンの車に乗っていますか?
回答 回答割合
車両本体価格 33.8%
車検費用 34.3%
燃料代 18.6%
駐車場費用 8.1%
任意保険費用 5.2%

車両本体価格と車検代の高さがパパママの悩みごと

車にかかる費用で、子育て世帯のパパママが気になる項目は車両本体価格と車検代がほぼ同じ割合となりました。車の維持にかかる費用を車両本体価格や車検代、任意保険の費用も含めて月額で計算すると月に4~5万円くらいはかかっているのではないでしょうか。そこにさらに駐車場代も支払う必要があるとなると…車を維持するだけで月に5~7万円ほどのコストが発生していると考えていいでしょう。

子育て世帯のパパママが車を所有する理由は?

質問:車を所有する理由、何に車を使用していますか?
回答 回答割合
家族とのお出かけ 83.3%
買い物 77.6%
家族の送迎 65.2%
仕事 45.7%
旅行 44.3%
趣味やスポーツのため 11.9%
車が好きだから 11.4%

子供の送迎や買い物、週末のお出かけが車を所有する目的

家計に対してバカにならないコストが発生する車ですが、子供の送迎や買い物、週末のお出かけに車は無くてはならないものだと考えるパパママは多いです。少しでも車にかかる費用を抑えるため、以前は3~5年サイクルで乗り換えられていた車が、今は5~7年ほど、長い場合だと10年近く乗り続けられることも増えました

子育て世帯のパパママは車を手放そうと思ったことはある?

質問:車を手放そうと思ったことはありますか?
回答 回答割合
ある 4.8%
ない 95.2%

5%のパパママは車を手放そうと考えている

車は費用がかかると説明してきましたが、それでも95%のパパママは車を手放そうとは考えていません。ここ数年でカーシェアリングが普及しつつあるので、同じ質問を数年後にしてみてどんな結果が出るのか楽しみにしたいと思います。

子育て世帯のパパママが車選びで重視する項目は?

質問:車選びで重視する項目はどれですか?
回答 回答割合
車両本体価格 51.4%
燃費 63.8%
乗車定員 58.1%
安全性 57.6%
色やデザイン 51.4%
荷物の積載性 47.1%
走行性能 33.3%
ハイブリッドや電気自動車などの環境性能 18.1%
コンパクトなサイズかどうか 14.8%
自動運転などの最新性能 12.4%

子育て世帯は車のサイズや走行性能へのこだわりは少ない

燃費、乗車定員、安全性が車にこだわるポイントのトップ3を占めました。乗車定員にこだわる人が多いので、コンパクトさへのこだわりが低くなるのはわかりますが、車の走行性能への期待値が想像以上に低いのが面白いと感じました。車を楽しむ乗り物としてではなく、遊びや移動に便利な乗り物としてとらえるパパママが多いのでしょう

子育て世帯のパパママが次に購入するならどのタイプの車がいい?

質問:次に購入するならどのタイプの車がいい?
回答 回答割合
軽自動車 19%
ミニバン 25.7%
ワンボックスカー 31.4%
SUV 12.9%
セダン 7.1%
電気自動車 2.9%
スポーツカー 0%
もう車は買わない 1%

軽自動車とミニバンは所有してみての満足度は低い?

上の「どんな車を所有しているのか?」と同じ項目で「次に車を購入するならどのタイプの車がいい?」を訪ねてみました。軽自動車、ミニバンでは「どんな車を所有しているのか?」の回答結果より低い数値が出ました。軽自動車やミニバンは乗ってみたものの、思ったほど満足度が高くなかったということなのでしょう。逆に数値が上がったのはワンボックスカー、SUVになります。実際に車を所有している子育て世帯が注目する、次に乗ってみたい車はワンボックスカーやSUVなのでしょう

「もう車は買わない」という質問に1%の回答が集まっているのにも注目です。東京都在住の筆者も車は所有していますが、車に乗るのは週末に限られていて、月に2~3回ほどしか乗ることはありません。そのために毎月5~7万円ほどの維持費がかかっていると考えると…チャイルドシートの必要がない年齢に子供がなり、今の車が壊れたら、もう車は所有せず、レンタカーかカーシェアでいいかな、と考え始めています。

どうして車を所有しないのですか?

質問:どうして車を所有しないのですか?
回答 回答割合
滅多に乗らないから 40.6%
免許を持っていないから 21.9%
駐車場代が高いから 14.1%
車が高額すぎるから 9.4%
その他 14.1%

車を所有しない理由のNo.1は「滅多に乗らないから」

2つ目の質問で車を持っていないと答えた64名のパパママに聞いてみました。「どうして車を所有しないのですか?」への回答は想像通り「滅多に乗らないから」でした。免許を持っている人も回答者に多いにもかかわらず、車が無くても今の生活には困らないということなのでしょう。この質問の回答者の多くは、予想通り電車やバスなどの交通網が発達した都心在住の方でした。

どんなときに車を欲しいと思ったことがありますか?

質問:車を所有する理由、何に車を使用していますか?
回答 回答割合
家族とのお出かけ 70.3%
買い物 46.9%
家族の送迎 43.8%
旅行 42.2%
趣味やスポーツのため 10.9%
欲しいと思ったことはない 14.1%

お出かけや買い物のときに車が欲しくなることはある

上位の回答は「家族とのお出かけ」、「買い物」となりました。筆者が家族に「いずれ車を手放してもいい?」と尋ねたときの返事も「お出かけや買い物に困る」でした。自宅周辺にカーシェアリングの駐車場が増えてきているので、自分の車が無くても「お出かけや買い物に困らない」環境ができてくれないかな、とひそかに願っています。

ベビーインステッカーって必要? いつまで貼る? おすすめ7選
ベビーインステッカーって必要? いつまで貼る? おすすめ7選
赤ちゃんを乗せての車の運転は特に安全に気を使いますよね。ベビーインステッカーは車に赤ちゃんが乗っていることを周知し、周囲へ安全運転を促すグッズです。ベビーインステッカーを貼る意味や貼る場所などの基本情報から、おすすめを紹介します。

もし車を購入するとしたら、どの項目を重視しますか?

質問:もし車を購入するとしたら、どの項目を重視しますか?
回答 回答割合
車両本体価格 35.9%
燃費 45.3%
乗車定員 40.6%
安全性 68.8%
色やデザイン 31.3%
荷物の積載性 31.3%
走行性能 18.8%
ハイブリッドや電気自動車などの環境性能 14.1%
コンパクトなサイズかどうか 31.3%
自動運転などの最新性能 18.8%

車を所有しないパパママは車の安全性とサイズに注目している

車を所有している人に「車選びで重視する項目は?」で聞いた回答と違った数値が出ました。車を所有していないパパママがもっとも重視する項目が安全性能で、燃費や乗車定員へのこだわりは車を所有している人よりぐっと減る結果となりました。都心に住む回答者が多いので、コンパクトなサイズを求める声が増えたのも納得がいきます。

もし車を購入するとしたら、どのタイプがいいですか?

質問:もし車を購入するとしたら、どのタイプがいいですか?
回答 回答割合
軽自動車 26.6%
ミニバン 17.2%
ワンボックスカー 21.9%
SUV 9.4%
セダン 10.9%
電気自動車 4.7%
スポーツカー 0%
絶対に車は買わない 9.4%

絶対に車は買わないと答えるパパママが9%以上も!

回答に「絶対に買わない」を入れてみたものの、9.4%もの回答が集まるとは思いませんでした。3年後、5年後に同じ質問をしてみて「絶対に買わない」への回答がどのように変わっていくのかを見ていきたいと思います。都心に住んでいると一番移動に便利で費用対効果がいい乗り物は電動自転車だと感じています。場所を取り、滅多に乗らない自動車はそろそろ手放したいなぁ…と考えますが、みなさんはいかがでしょうか?

【2020年最新】子供乗せ電動自転車の選び方とおすすめ8選!人気メーカーやモデルはどれ?
【2020年最新】子供乗せ電動自転車の選び方とおすすめ8選!人気メーカーやモデルはどれ?
子供乗せ電動自転車は子供との移動手段としてあるととても便利です。パナソニック、ブリヂストン、ヤマハの人気メーカーの価格や機能などの特徴や、その他のメーカーが販売している子供乗せ電動自転車についても紹介します。選び方やおすすめ商品も参考にしてみてくださいね。
産後の家事や運動はいつからはじめたらいいの? 目的別の目安とおすすめを紹介
産後の家事や運動はいつからはじめたらいいの? 目的別の目安とおすすめを紹介
産後1ヶ月前後になると、そろそろ家事や運動をしたいと思っている人も多いのではないでしょうか。でも、いつからはじめたらいいのか気になるものですよね。そこで、産後の家事や運動をはじめる目安についてご紹介したいと思います。

アンケート回答者について

今回のアンケート回答者274名の性別、年齢についてのデータもご紹介しておきますね。

回答者の性別

性別 割合
男性 6.9%
女性 93.1%

回答者の年齢層

年齢層 割合
20歳未満 6.9%
20~24歳 1.5%
25~29歳 5.1%
30~34歳 29.9%
35~39歳 35.8%
40~44歳 19.3%
45~49歳 5.5%
50歳以上 2.6%

新生児・赤ちゃんとの外出はいつから? 持ち物や注意点は? 外気浴の方法も紹介
新生児・赤ちゃんとの外出はいつから? 持ち物や注意点は? 外気浴の方法も紹介
生後すぐの赤ちゃんは、外出を控えた方が良いとされています。では、いつからお出かけは可能なのでしょうか?赤ちゃんもママも安心して外出ができるように、タイミングや持ち物、注意点や外気浴の方法などを解説します。
飛行機は何歳の乳幼児まで無料? 子供料金はいつから必要? 国内線・国際線で違うの?
飛行機は何歳の乳幼児まで無料? 子供料金はいつから必要? 国内線・国際線で違うの?
家族で遠方への旅行や海外旅行を計画していると、「飛行機は乳幼児は無料? いつから子供料金がかかるの?」と疑問に思いますよね。年齢によって値段が変わる飛行機の子供料金について解説します!
新幹線の子供料金はいつから何歳まで? 無料になるのは何歳まで? スマートEXならこども料金も割安に
新幹線の子供料金はいつから何歳まで? 無料になるのは何歳まで? スマートEXならこども料金も割安に
子供との楽しい旅行を計画していて気になるのが、交通機関の子供料金です。「新幹線は何歳まで無料? いつからいつまで子供料金?」と疑問に思っているパパママに、新幹線の子供料金を徹底解説します! 新幹線が無料の乳幼児が新幹線を利用するときの座席ルールも紹介します。
妊娠中のママは飛行機に乗って大丈夫? ダメな時はある? 飛行機利用の注意点を解説
妊娠中のママは飛行機に乗って大丈夫? ダメな時はある? 飛行機利用の注意点を解説
仕事や帰省などで妊娠中のママが飛行機に乗る必要が出てきた場合、乗っても大丈夫なのか不安を感じるママも多いでしょう。妊娠中の搭乗にはどんな手続きが必要か、どんなことに注意をすればよいのかをまとめました。
妊婦もシートベルトは必要? 着用方法は? シートベルトが苦しい時は? マタニティーシートって?
妊婦もシートベルトは必要? 着用方法は? シートベルトが苦しい時は? マタニティーシートって?
妊婦でも、自分や他の人が運転する車に乗る際にシートベルトが必要なのか疑問に思いませんか? 自己判断でシートベルトをせず車に乗ってしまうと、法律違反になるので気をつけましょう。妊婦が車に乗る際、シートベルトは必要なのか、マタニティーシートの活用について解説します。

はいチーズ!クリップ編集部

はいチーズ!クリップ編集部員は子育て中のパパママばかり。子育て当事者として、不安なこと、知りたいことを当事者目線で記事にします。Instagram・LINEなどでも情報発信中ですので、ぜひフォローください!