赤ちゃん、新生児のためのお部屋って? 赤ちゃんが安全で快適なスペースの作り方を紹介!
赤ちゃんの部屋づくりのコツは赤ちゃんが大きくなっても使えること
赤ちゃんを迎えるとき、まずはベビーベッドやバウンサー、ベビーラックなどをお部屋に用意するパパママが多いでしょう。出産前はねんねしている赤ちゃんだけを想像しがちですが、新生児と呼ばれるのは生後28日まで。赤ちゃんは4ヶ月ごろから寝返りをし、6ヶ月ごろにはお座りをし始めて、早い子は1歳前からつかまり立ちやよちよち歩きをはじめます。1年後にはすでに自分の意志で移動できるようになっていると思うと、あっという間に成長しますよね。はじめて出産したママにとっては、授乳やおむつ替えなど慣れない育児で1日が長く感じますが、実際はねんねだけしている赤ちゃんの時期はとても短いのです。
赤ちゃんの部屋作りのポイントは新生児から1歳ごろのよちよち歩きまで過ごせる部屋を整えておくこと。赤ちゃんは昨日はできなかったことが、突然できるようになるものです。急に寝返りやつかまり立ちをすることで、今までは安全だったスペースが危険になることも多いです。赤ちゃんが成長しても使える部屋作りをすることで、パパママは成長のたびに模様替えなどに追われることなく、余裕をもって子育てに向き合えますよ。
やはり便利なベビーベッド
赤ちゃんの四方が囲まれていて、高さのあるベビーベッドは、安全で抱き上げるのも、おむつ替えもしやすく重宝します。また、すでに上の子がいて赤ちゃんへのいたずらやお世話焼きが心配な場合、ペットがいる場合などにもおすすめです。
ただし、ねんねの時間が多い低月齢のうちは、目の届くリビングの一角に置くことが多いもの。部屋に入れたら大きくてびっくり!ということがないよう、現在ある家具のレイアウトを工夫し、断捨離してからお部屋に合ったものを購入しましょう。移動できる車輪付きのベビーベッドなら、赤ちゃんと生活をはじめてから最適な場所に移動するのが簡単でおすすめです。
ただしベビーベッドは、赤ちゃんが寝返りをし始めるとそこで寝るのを嫌がる子や、つかまり立ちを始めると転落の危険が高まるため注意が必要です。
ベビーベッドの中には、赤ちゃんに使わなくなったらベビーサークルやソファになるタイプもあるので長く使い続けたい場合にはこうしたタイプを検討してみてもいいでしょう。
farska(ファルスカ) クリエイティブコット
片側の柵を外して添い寝できたり、キッズソファや学習机にもなる長く使えるベビーベッド。
ベビーラックは寝かしつけから離乳食チェアまで活躍!
ベビーベッドと比較して赤ちゃんのねんねスペースに検討されるのが、ベビーラックです。ベビーラックとは、スウィングラック・チェア、ハイローチェアなどの総称。椅子自体の高さやリクライニングを調節できるうえに、電動または手動のスウィング機能がついているものがほとんどです。
ベビーラックのメリットは、なんといっても寝かしつけが楽になること。ほとんどの赤ちゃんは、眠るのに抱っこや授乳などの寝かしつけが必要です。ベビーラックのスウィング機能なら、ほどよい揺れで赤ちゃんの眠りを誘うので、新生児期から使うことで「ベビーラックに入る=ねんね」という寝かしつけができるようになることも。とくに電動タイプの場合は自動で揺れてくれるので、ママパパの両手が空くため重宝するでしょう。寝かしつけによる抱っこを減らして腱鞘炎を防いだり、赤ちゃんの高さも調節できるのでパパママの足腰にも優しいのがうれしいですね。
コンビ ネムリラ オートスイング付き
電動でスイングしてくれるのでパパママが楽。カバーが洗濯機で丸洗いできるのも便利です。
ベビーラックは、5ヶ月ごろから始まる離乳食にも使えます。離乳初期は、おすわりがまだ難しい赤ちゃんがほとんど。ベビーラックなら、赤ちゃんを座らせてリクライニングを上げることで、離乳食が食べさせやすくなります。ただし、つかまり立ちなどができるようになると、転落の危険が高まったり、ベルトから抜け出してしまうことも…。また、クッションが付いているタイプが多く、お手入れがしづらいのもデメリットです。
使える期間はやや短いものの、寝かしつけが難しい赤ちゃんで低月齢のころをどうにか乗り切りたい場合や、食事用の椅子を改めて購入したくない家庭にはベビーラックが向いているでしょう。
ファルスカ スクロールチェア
新生児~大人まで使える一生ものの椅子。赤ちゃん用のロッキングチェアから、食事椅子、大人用の椅子まで成長に合わせて使える。
ジョイントマットは赤ちゃんの部屋作りの必需品
夫婦2人のおしゃれな部屋に、ジョイントマットをひくのはためらいますよね。中には赤ちゃんがハイハイをはじめて、下階への音が気になりだしたから仕方なく購入したという声も…。でも、クッション性の高いジョイントマットは赤ちゃんと快適に過ごせるメリットが大きく、出産前から準備しておくと良いものの一つです。出産後はあわただしく、気に入ったデザインのものを買う気力がわかないことも。赤ちゃんがいる家庭の必需品の一つですから、出産前に購入するのがおすすめです。
RENEW ジョイントマット 大判
60cm角の大判タイプのジョイントマット。ノン・ホルムアルデヒドで赤ちゃんにも安心。
PARKLON(パークロン)プレイマット
デザインがかわいい長方形のマット。小さく折りたためるタイプも便利。
ジョイントマットがあれば、おむつ交換するとき、赤ちゃんをベビーベッドまで連れていかなくても、その場で寝かせてさっと交換できます。もしおしっこがとんだり、ミルクを吐いてしまっても、その部分だけ外して汚れを落とせるので気が楽です。
ほかにも、フローリングはかたくて滑りやすいため、敏感な子はハイハイを嫌がることがあります。クッション性のあるジョイントマットは膝へのあたりがソフトで、表面にある凹凸のおかげで滑りにくく、ハイハイがしやすいよう。また、赤ちゃんを抱っこしてあやすパパママの脚への負担も軽くなります。赤ちゃんが1歩き出すと、気をつけていても重い頭から転倒することがあります。そんなとき、弾力性のあるジョイントマットをひいておいて良かったと痛感するはず。新生児から、よちよち歩きの赤ちゃん、実は元気いっぱいの未就学児まで長く使えるので、現在のフローリングの色に合わせてシックにしたり、カラフルで明るい雰囲気にガラッと変えてみたり、楽しみながら使ってみてください。
赤ちゃんを危険から守るための部屋作り
1歳児の死因の第2位は不慮の事故というデータが表すように、赤ちゃんとの生活は成長に合わせた安全対策が必要です。赤ちゃんはどんどん好奇心旺盛になります。ドアノブを回す、引き出しを開ける、コンセントを挿すといった親の行動をよく見て学んでいます。赤ちゃんから少し目を離したすきに、はいはいで段差から転落してしまったり、コンセントにおもちゃを突っ込んでいて、ヒヤリとした経験のあるパパママは多いでしょう。また、ママがほんの少しベランダにでたすきに、赤ちゃんに窓のカギをかけられてしまった! という話をよく耳にします。1歳前後の赤ちゃんは、つかまり立ちができて手先が器用になってくるので、レバーを下げて鍵を閉めることは簡単にできてしまうのです。
ベビーサークル、ベビーゲートを使って部屋作り
赤ちゃんの事故を防止するためにも、自分の意志で移動ができるようになる6~7ヶ月ごろからはベビーゲートやベビーサークルを使うといいでしょう。ベビーゲートで赤ちゃんが台所に近づけないように設置する、家事の合間はベビーサークルの中にいてもらうと良いでしょう。もしベビーサークルの中にいるのを嫌がる赤ちゃんだったら、近づいて欲しくない家具、例えば、テレビ台の方を囲んで近づけないようにする使い方もあります。
戸口(ドア)ロック・ストッパーで赤ちゃんのけが防止
最近のテレビは薄くて大型です、テレビ台をベビーサークルで囲っていたとしても、振動で倒れないよう転倒防止ベルトを使いしっかり固定しておきましょう。また、赤ちゃんは家具の引き出しや扉を開けるのが大好き。赤ちゃんに開けて欲しくない扉には戸口(ドア)ロック・ストッパーが有効です。中から取り出したものを口に入れてしまう、はさみで手を切ってしまう、開けた引出しに指を挟んでしまうといった危険から守ってくれます。家具の中身を全部だされてしまった! 冷蔵庫を開けっぱなしにされた! というパパママのストレスも軽減されます。やがて言葉を理解するようになれば、開けて良いか聞いてくれるようになるので、それまで戸口(ドア)ロック・ストッパーを活用して赤ちゃんとの快適な時間を増やしましょう。
ベビー安全ストッパー
ドアが風などで閉まっても指を挟まないようガードしてくれます
赤ちゃんの部屋作りは家具の角やコンセントにも注意
大人にとって当たり前のお部屋も、赤ちゃんにとっては危険な箇所がいっぱいです。家具の角、壁のでっぱり、テーブルの角も赤ちゃんの目線になってコーナーガードをつけておくと安心です。テーブルクロスは赤ちゃんが引っ張って、上にあるものが落ちてくることがあります。赤ちゃんがいる家庭では、テーブルクロスは使わないほうがベターです。つかまり立ちのころの赤ちゃんは、急に後ろに倒れたりします。倒れた時に家具の角が頭に当たると大けがの元です。新しい家具にガードをつけるのは気が引ける場合には、透明タイプがおすすめ。見た目にも気にならずに対策できますよ。
また、赤ちゃんの指は小さくて細いのでコンセントの挿入口に少し入ってしまいます。指しゃぶりをした濡れた指で感電してしまうことがあるので、コンセントカバーをつけておくと良いでしょう。コンセントカバーはプラグの穴にプラスチックのカバーを入れておくタイプと、コンセント全体を覆うカバータイプがありますが、おすすめはつけたままでも使えるカバータイプです。
コーナークッション 透明タイプ
透明で好きな長さにカットして使えるコーナーガード。手軽で使いやすいです。
山崎実業 コンセントガード
取り外さなくてもそのまま使えるカバータイプ。成長後も長く使えそうなデザインもgood!
おしゃれだけではない赤ちゃんの部屋作りを
赤ちゃんの成長は、ねんね・寝返り・おすわり・はいはい・たっち・あんよ…とあっという間。赤ちゃんの部屋作りは、おしゃれに統一したり飾ったりすることも楽しいですが、同時に成長に合わせた安全対策も大切です。楽しみながら快適なお部屋作りを進めたいですね。