飛行機は何歳の乳幼児まで無料? 子供料金はいつから必要? 国内線・国際線で違うの?
飛行機の子供料金って何歳から?
飛行機の子供料金には、複雑な条件があります。年齢によって幼児(赤ちゃん)と小児(こども)料金の2種類があり、国内線か、国際線かによっても子供料金の条件が異なります。まずは、搭乗日時点の年齢と、行き先が国内か海外なのかを確認しましょう。この記事では、飛行機の子供料金システムを、航空会社ごとにわかりやすく解説します。
飛行機の子供料金:一般航空会社(ANA・JAL)
年齢 | 運賃(国内線) | 運賃(国際線) | |
---|---|---|---|
小児(子供) | 満3~11歳 | 搭乗日によって運賃が異なる | 大人運賃の75% ※一部小児運賃の設定がない路線がある、5歳以上~12歳未満の子供が1人で乗る場合は大人運賃 |
幼児(赤ちゃん) | 生後8日~2歳 | 大人1名につき、幼児1名が膝の上に座れる(無償) | 大人運賃の10% 座席を利用する場合は小児運賃が適用される ※路線・クラスによって設定がない場合や割引率が異なる場合がある |
ANAやJALなど大手航空会社は、パパママの膝の上に座らせることで2歳までが無料で搭乗できます。(※大人1人に対して子供1人が無料)
また「ずっと膝の上はつらいので子供の分も席をとりたい」というときは、小児料金(国内線の場合、満3~11歳)で座席を確保することもできます。小児料金は、国内線だと大人の50%で、大人料金と同様、ピーク期と閑散期によって価格が変動します。国際線になると、無料は1歳まで・小児料金は大人の75%と条件が変わります。間違わないよう注意しましょう。
飛行機の子供料金:LCC(ピーチ・スターフライヤー・ジェットスター)
【ピーチ・スターフライヤー】
年齢 | 運賃(国内線) | 運賃(国際線) | |
---|---|---|---|
小児運賃の設定なし | 2歳~11歳 | 大人と同額 ※適切な同伴者が必要 |
大人と同額 ※適切な同伴者が必要 |
幼児 | 生後8日以上~1歳 | 座席を使用しない幼児は無償 | 座席を使用しない幼児は無償 |
【ジェットスター】
年齢 | 運賃(国内線) | 運賃(国際線) | |
---|---|---|---|
小児運賃の設定なし | 2歳~11歳 | 大人と同額 ※適切な同伴者が必要 |
大人と同額 ※適切な同伴者が必要 |
幼児 | 生後8日以上~1歳 | 座席を使用しなくても1予約区間ごとに1530円 | 座席を使用しなくても1予約区間ごとに3500円 |
ピーチ・スターフライヤーを利用する場合、パパママの膝の上に座らせることで、1歳までが無料で搭乗できます。ジェットスターは、座席料金はかかりませんが1区間ごとに1,530円の別途料金が発生します。また、LCC各社には子供料金がありません。そのため子供の分の座席をとる場合は大人運賃になります。搭乗予定日がずっと先で、早割が適用できるのであればおトクに利用できます。
子供の航空券の予約・購入方法は?
子供の航空券も、大人分と一緒に電話やインターネットで予約購入できます。ANAとJALは大人と小児を一緒に予約する場合、大人と同じ運賃を選択して予約することが可能です。
膝の上に乗せる場合は、『幼児』を選択し予約する
2歳までの子供は『幼児(赤ちゃん)』を選択して予約しましょう。膝の上に乗せ、無料で乗ることができます。
座席をとりたい場合
生後8日~2歳の幼児(赤ちゃん)も、座席をとることは可能です。しかし、お座りが安定しない0歳~1歳はインターネットからは予約できません。
幼児の席の確保について、ANAの場合は国内線予約・案内センターへの電話予約が必要、JALの場合はお問い合わせ窓口に連絡しましょう。3歳になっていれば、ネットからも予約可能。その場合は『小児(こども)』を選択して座席予約しましょう。
飛行機の子供料金の注意点
子供料金は、必ずしも最安値とは限りません。飛行機料金で損をしないための注意点をお伝えします。
飛行機の子供料金は割引運賃が適用されない
大人料金の半額で利用できる子供料金には、『先得・旅割』などの早期予約特典が適用されません。搭乗予定日が2ヶ月以上先だと、大人料金が子供料金よりも安くなる場合があります。とはいえ、自分で計算する必要はないのでご安心ください。子供料金と早期割引のどちらが安いのかわからなくても、電話やネットで予約すると自動で料金が比較され、安い方が適用されるようになっています。特典航空券やマイル割を利用する場合は、自動で比較されず大人運賃になります。
飛行機の子供料金はLCCよりも一般航空会社の方が安い場合も
LCCを利用するとき、膝の上に乗せて無料になるのは1歳までです。2歳になると大人と同額の運賃がかかります。ANAやJALは2歳まで無料なので『年齢が2歳・膝の上に乗せる』という条件であれば、ANAやJALを選んだほうが安くなります。
子供の発熱で飛行機に乗れなかったら?
もし子供の急な病気やケガで飛行機に乗れない場合はどうすればよいのでしょうか。各航空会社によって対応が異なるので比較してみましょう。
ANA、JALは手数料無しで払い戻し可能
ANA、JALは医師の診断書があれば、手数料無しで払い戻しが可能です。電話窓口や空港のカウンターで手続きができます。診断書は後日でもかまいませんが、キャンセル申請は搭乗便の出発前までに済ませる必要があります。また、キャンセルせず出発予定便から30日以内の便へ変更することもできます。
スターフライヤーは払い戻し可能
LCCのスターフライヤーはANAとJAL同様、払い戻しが可能です。また30日以内の便への変更もできます。
ピーチ、ジェットスターは購入したチケットよって異なる
LCCのピーチやジェットスターは、通常の運賃で予約していた場合キャンセルはできません。「LCCを使いたいけれど、キャンセルできないのは不安」という場合は、少し割高になりますが払い戻しに対応している付帯サービス付の運賃プランもあります。ピーチには『Peachチケットガード』というチケットにかける保険商品もあります。チケット代が高額であればかけておくとより安心です。保険料は、旅行代金5,000円に対して570円です。
診断書には、病気により搭乗できないことを書いてもらう
診断書の書き方は医師によってさまざまですが、『病気のため飛行機に搭乗不可』と書いてもらいましょう。いざ提出時に不備があって困らないよう、事前に航空会社に診断書の書き方を確認しておくと安心です。
ハプニングあり!? 飛行機に子連れで乗ったパパママの声
子供と一緒に飛行機に乗ると、予想外のハプニングもあります。先輩パパママの声を集めました。事前に知っているのと知らないのとでは大違いです。
3歳になったら注意! 子供がひとりで座席に座れずチケット代がパー
膝の上に乗せることができる2歳までは問題なく利用できていましたが、3歳になり座席で1人で座らなければいけなくなったときは注意が必要です。わが子の場合、飛行機のエンジン音を怖がり、座席のベルトすら付けることができないほど暴れてギャン泣き。離陸時間がせまり、他の乗客から白い目で見られる中、CAさんから「すみません、このままでは出発が困難ですので…」と言われ、泣き叫ぶ息子を抱えながら飛行機を降りました。すでに積み込んだ荷物を降ろす時間もかかり、出発時間を大幅に遅延させる始末。結局、新幹線で移動することになり、航空券と新幹線代のダブル出費になってしまいました。
気圧の影響で水筒のストローから麦茶が噴出しました
お茶を飲もうとストロータイプのステンレスマグボトルのふたを開けた瞬間、気圧の影響で中身のお茶がピューッと噴出しました。しかもなかなか止まらないのでアタフタ。水筒を片手に子供をかかえていたので、フタをすぐ閉めることもできずけっこうな量のお茶をこぼしてしまいました。離陸後にストローマグの蓋を空けるときは気をつけてください。
離陸直前にオムツ交換
ベルト着用サインが点灯した瞬間、オムツ交換せざるをえない状況に。焦ってあたふたしていると、CAさんが気づいてくれてトイレまで案内してくれました。オムツ交換台もあり、スムーズに取り替えできました。うっかり私は座席におしりふきを忘れてきたのですが、CAさんがそばについてくれていたのでウェットティッシュを頂くことができました。座席指定をするとき、子連れパパママはCAさんが近くにいる最後列やトイレの近くを選んでおくと安心です。
YouTubeを見せながら飛行機に乗るイメトレをしました
初めて飛行機に乗る子供が怖がらないように、離陸する様子を機内で撮影したYouTube動画を見せながらイメージトレーニングをしました。「耳が痛くなったらつばをゴックンするんだよー」と教えたり、ベルトは外してはいけないことなどを伝えておきました。
保安場から搭乗口まではカートを使うと楽です
地方の小さな飛行場なら問題ありませんが、羽田や成田など大きな都市空港になると、保安場から搭乗口までの距離がかなり長いです。子供をかかえて大荷物を運ぶのは大変なので、チェックイン時にカートを利用したいことを伝えておくと良いです。行きだけでなく到着先でも、飛行機から降りたときにカートを用意してくれていたので、とても助かりました。
まとめ
飛行機の子供料金は、航空会社によって異なります。年齢区分や、国内線・国際線でも条件が違うので、必ずご自身で公式サイトや問い合わせをして最新情報を確認しましょう。楽しい飛行機の旅になりますように。