安全に使える子供用はさみの選び方とおすすめ10選! 保育士が教えるはさみの練習方法も紹介
子供のはさみデビューはいつから?
手先が器用になってくる2歳~3歳ごろが目安
はさみは子供の手先が器用になる2歳~3歳を目安に使い始めるといいでしょう。はさみは刃物なので子供に持たせるのは勇気がいりますよね。はさみは危険もありますが子供に使えるようになって欲しい物の一つなので、時期を見極め手順をしっかり踏むことで楽しく安全にはさみを使えるようになるといいですね。
子供用はさみと大人用はさみの違い
子供のはさみデビューでは、家にある大人用のはさみをいきなり子供に持たせ、使い始めることのないようにしましょう。大人用のはさみは子供の手には大きく鋭利なものも多く、はさみの用途によって形や仕様も異なります。
大人用の大きいはさみは子供の手のサイズに合わないため上手く動かすことができません。子供がはさみを練習するときは、子供の手に合う子供用はさみを使いましょう。
子供用はさみの選び方
子供用はさみの選び方を紹介します。はさみを選ぶポイントがいくつかありますのでこれを参考に子供にピッタリなはさみを見つけてみてはどうでしょう。
右利き用か左利き用か
子ども用のはさみにも右利き用と左利き用があります。右利き用と左利き用の違いは持ち手の大きさが逆なことと、はさみの歯の噛み合わせが逆です。利き手のはさみじゃないと、はさみを使ったときに切りにくさを感じます。
「うちの子は右利きなの?左利きなの?」と思うパパママもいますよね。2歳だと右利きか左利きかまだ確定していない子供も多いです。フォークやスプーンをどちらでも持てたり、なかなか見極めは難しいですが子供が使いやすそうにしている方を選びましょう。毎回フォークを右手で持っていれば右利き用のはさみを持たせてみてください。左でも同様です。どちらの手も同じように使っている場合は種類が多く販売されている右利き用が試しやすいですね。
プラスチック製か金属製か
子供用はさみにはプラスチック製の物と金属製の物があります。プラスチック製のはさみは金属製のはさみより安全ですが切りにくいです。プラスチック製のはさみは、切りにくくて子供には丁度いいと思うかもしれませんが切れにくいことがかえって危険だったり子供のストレスになることがあります。はさみが切れにくいと力任せにちぎってしまったり、子供の「切りたい」という思いを満足させてあげられないことがあるように、デメリットもあります。
プラスチック製から金属製のはさみに移行させる方法もおすすめ
はさみの練習には、プラスチック製と金属製のはさみを使い分けることをおすすめします。はさみの使いはじめははさみを動かすことが難しいので安全なプラスチック製のはさみで、はさみを動かす練習をします。プラスチック製のはさみを上手に動かすことができるようになったら実際に紙を切り、慣れてきたら金属製のはさみに移行するといいですね。
はさみの先が丸くなっているか
刃先が尖っていて鋭利なはさみはそれだけで危険です。挟んで切る以外にそのままでも凶器になります。尖った部分が目に入ったり自分やお友達に向けて怪我をさせたりすることもあるので刃先が丸い物やガードが付いているはさみを選びましょう。
はさみの刃が短くて使いやすいか
はさみの刃が手の大きさにあっていないと動かしづらいので年齢にあったはさみの刃の長さを選びましょう。子供は手が小さく、握力も弱いのではさみの刃が短い方が動かしやすいです。子供用はさみには対象年齢が記載されているものがありますので参考にしてみるといいでしょう。
ケガをしにくい工夫がされているか
子供用はさみには刃先までガードがついていたりカバーがついているものがあります。細心の注意を払っていても怪我をすることはあるのでより安全なものを選びましょう。はさみにカバーがついていると収納から取り出す時も刃が不用意に手に当たらず安心ですよね。
子供用はさみのおすすめ10選
おすすめのはさみ1:サンスター文具 アンパンマン やってみよう! はじめてのはさみ
サイズ:約11.5cm×6.3cm×1cm
対象年齢:2歳~4歳
プラスチック製の刃なので初めてはさみを使う時におすすめです。切れ味は良くありませんがはさみを動かす練習にぴったりです。アンパンマンは子供受けも抜群です。
おすすめのはさみ2:左利き用 銀鳥産業あそびっこ あんぜんはさみ イエロー
サイズ:記載なし
対象年齢:3歳~(3歳未満での使用は保護者のもと使用)
左利き用プラスチック製はさみです。プラスチック製なので切れ味は良くありませんがはさみを動かす練習にぴったりです。
おすすめのはさみ3:クツワ はさみ きっちょん ピンク
サイズ:約D1.15×W6.1×H13.5cm
対象年齢:2歳~5歳
断面が鋭利ではない設計なので安心です。力を入れなくても切れやすい補助スプリング付き。左利き用あります。
おすすめのはさみ4:2才からの幼児用はさみ かみきりくん
サイズ:本体サイズ:H110×W58×D9mm
対象年齢:2歳~
刃先がプラスティックで覆われていてより安全なのではさみを使い始めた子供にぴったりです。
おすすめのはさみ5:コクヨ エアロフィットサクサ キッズ
サイズ:全長142mm 刃渡り55mm 寸法 42×65mm
対象年齢:記載なし
手に優しいエアークッションハンドルで滑り止めも付いています。テープやシールを切ってもくっつきにくいフッ素コートなので紙を切ることに慣れ工作に使える用になってからも便利です。キャップ付き。左利き用あります。
おすすめのはさみ6:こどもちゃれんじ しまじろう はじめてのはさみ こども用
サイズ:約縦13.5×横5.8cm
対象年齢:2歳6ヵ月~
弱い力でも開閉しやすいワッシャー留め。はさみを立てて切ることはなかなか難しいのですが目印がついている為子供にも分かりやすい作りになっています。左利き用あります。
おすすめのはさみ7:アンパンマン おけいこはさみ
サイズ:W58×H125×D11mm
対象年齢:2歳~4歳
ステンレスで切りやすいはさみですが刃先にガードが付いているので安心です。
おすすめのはさみ8:長谷川刃物 ギザッコシリーズ 紙工作はさみ ギザッコ2
サイズ:全長140mm 刃渡り45mm
対象年齢:記載なし
はさみに慣れてきたらいろいろな断面を楽しめるはさみもおすすめです。子供の想像力が広がり工作がどんどん楽しくなります。
おすすめのはさみ9:長谷川刃物 子ども用はさみ
サイズ:150×10×63mm
対象年齢:6歳~
刃物専門店のはさみなので切れ味がいいのが特徴です。切れ味がいいのでサクサク切れてはさみに慣れてきた子供も満足です。カバー付き。
おすすめのはさみ10:FISKARS(フィスカース)ムーミン子供用はさみキッズハサミ
サイズ:外寸約13mm 刃渡約50mm
対象年齢:記載なし
値段は高めですがとにかく可愛いデザインがおすすめです。フィンランドのおしゃれな子供用はさみです。刃先透明ケースがついています。左利き用もあります。
はさみの練習を始める前にやっておくこと
子供がはさみを始めるのに適した時期かを見極め、安全に練習が行えるようにはさみの危険や安全な使い方を教えておきましょう。
子供がはさみを練習できる時期か確認する
子供にはさみを練習させる前に、安全に練習できる時期かどうかを見極めましょう。安全にはさみを練習するためには、子供が「パパママの話を聞けるか」「椅子に深く腰掛けて落ち着いて座ることができるか」を確認しましょう。
はさみの危険や楽しさを教える
まず大人がはさみを使う所を見せて楽しさを伝えます。そして同時に危険があることも教えましょう。絵本を使って話すこともおすすめします。
大人気の「わにわに」シリーズにもはさみが登場します。
はさみを使う時の約束をする
はさみの練習始める前に、子供に以下の約束を教えましょう。
- はさみを人に向けない
- はさみを人に渡す時には持ち手を相手に向けて渡す
- はさみを持って歩き回らない
- はさみを使う時は椅子に座り机に向かう
- 使い終わったら片づける
- はさみは大人と一緒に使う
【保育士が教える】はさみの練習方法!
子供にはさみを持たせてすぐに使いこなして切れるようになるわけではありません。順を追って進めていくことで安全に楽しくはさみを使うことが出来るようになります。
ステップ1:はさみの持ち方や動かし方を教える
まずはさみの持ち方を教えましょう。はさみは、小さい穴に親指、大きい穴に中指と薬指を入れますが、使い始めのうちは大きい穴に親指、小さい穴に親指以外の指を入れても大丈夫です。
はさみを動かすときは、脇をしめてはさみを正面に向け縦に持ち動かします。子供がはさみを持ったときに、パパママが上から見てはさみと握った手が平行な直線になるようになっているか確認してください。子供には「はさみをパー(開く)グー(閉じる)するよ」「はさみを立てて使うよ」と説明すると分かりやすいですよ。
ステップ2:「一回切り」を練習する
1回切りの練習をするときは、1.5~2㎝程度の幅20㎝程度の長さに切った紙を用意し、子供の切る目安になるように2~3㎝間隔程度で線を引きます。紙は折り紙やコピー用紙のように薄すぎる紙だと持ったときにへたれてしまうので画用紙程度の硬さがあるものがおすすめです。無料ダウンロードサイトを利用したり、市販のドリルを利用するともっと手軽に始められますよ。
子供に紙を切らせるときは、子供の利き手にはさみを持たせ反対の手で紙の端を持つように促します。始めは紙の端は大人が持っていても大丈夫です。線に沿って一回チョキンと切ることができれば成功です。はさみの根元まで紙を入れると切りやすいですよ。
段階別、年齢別にはさみの練習が出来るので徐々に難易度をあげていくと子供のやる気も伸びます。色も鮮やかで出来たらシールを貼るドリルもあるので子供も楽しくはさみを練習することができますね。ステップ3:「連続切り」を練習する
1回切りができるようになったら次は連続切りです。はさみを連続して動かすことも子供にとっては難しいことなので何度も練習しましょう。始めは大人が手を添えて練習すると子供も連続切りの感覚を掴みやすいです。始めは簡単な太い短い線から切るといいでしょう。少しずつ直線を長く細くしていき難易度をあげていきましょう。
ステップ4:丸などの形を切る練習をする
子供がはさみを使って、線を真っすぐに切ることが出来たらいろいろな形を切ってみましょう。三角や丸などの単純な形から動物などの複雑な形までいろいろな形に挑戦すると子供のやりたい気持ちもどんどん沸いてきますよ。いろいろな形を切れるようになると工作に繋がります。「切る」「貼る」「書く」を組み合わせて自分で作品を作ることも出来るでしょう。広告に載っている食べ物や乗り物を切っても楽しいですね。
まとめ
はさみは、安全な使い方ができれば指先の器用さや、集中力を養うことができます。はさみを上手く使うことができれば、工作などの楽しい遊びも増えますよ。ぜひこの記事を参考にして、子供と楽しくはさみの練習をしてみてくださいね。