幼稚園見学のポイント6選!後悔しない幼稚園の選び方とは?
目次
幼稚園見学は必ず参加しなきゃダメ?
多くの幼稚園では、見学に参加しなくても願書を提出することは可能です。しかし、私立の一部では、願書提出の条件の中に、見学を済ませていることが含まれている幼稚園や、見学や説明会でしか願書を配布しない幼稚園もあります。
後になって希望する幼稚園に申し込みができない状況にならないように、入りたい幼稚園の申し込み方法をあらかじめ確認しておきましょう。見学をしなくても申し込みができる幼稚園でも、できる限り見学に行くようにしましょう。入園してから子供が2年~3年の間、毎日通う幼稚園ですから、自分の目で見て安心して通わせたいですからね。
幼稚園を見学するのはホームページやパンフレットを見るよりも重要かもしれません。幼稚園に入園した後に後悔しないために、入園候補に選んだ幼稚園はすべて見学に行くことをおすすめします。いくつかの幼稚園で悩んだときは、見学したときのことを思い出して決める、なんてこともあるかもしれません。
幼稚園の方針や特長を先生から教えてもらい、園児たちの様子を見学することは、幼稚園選びには欠かせない材料となりますよ。見学前に幼稚園は何歳から入園できるのかについて知りたい人もいるでしょう。そちらは別記事にまとめていますので、下記記事をご覧ください。
幼稚園見学のベストシーズンは5月後半~7月中旬
多くの幼稚園は10月に願書提出、11月には入園する児童が決定、パパママに連絡がきます。幼稚園見学はそれまでに済ませておく必要があります。見学日程が定められていない幼稚園であれば、新入園児が幼稚園に慣れて先生にも余裕ができ始めた5月後半から、夏休みが始まる前の7月中旬が一番落ち着いて見学することができるでしょう。
8月になると幼稚園が夏休みに入ってしまうので、園児の様子が見学できません。また、幼稚園の願書提出前の9月は見学希望者が多くなるため、7月中旬までが幼稚園見学のベストシーズンといえるでしょう。
見学を随時受け付けている幼稚園でも、毎日見学者を受け入れているわけではありません。見学できる曜日と一度に見学できる定員が決まっている幼稚園も多いでしょう。幼稚園に見学希望の連絡をしても実際に見学に行けるのは数週間後ということもあります。
筆者も幼稚園見学の予約を取ろうとしたことがありましたが、見学希望者が多すぎて、願書提出期限の後に見学となりました。みなさんはそういうことがないように、余裕を持って見学予定を立て、幼稚園に連絡しましょう。
プレ幼稚園、園庭解放日を利用して幼稚園見学をしよう
プレ幼稚園とは、子育て支援の一環で多くの幼稚園で採用されているシステムです。いつも通りの幼稚園の活動に参加し、園の雰囲気が子供に合っているのかを知ることができるので、幼稚園見学の目的でプレ幼稚園に参加するのもおすすめです。
プレ幼稚園は、幼稚園に入園できない年齢の未就園児を対象に行われており、子供が幼稚園の普段の生活を体験することができます。プレ幼稚園は通常の見学以上に幼稚園のことを理解できるチャンスです。幼稚園によっては、プレ幼稚園の利用者が優先的に入園できることもあり、その場合は必ずプレ保育園に参加すべきでしょう。
プレ幼稚園以外にも、園庭開放日を設けている幼稚園もあります。園庭開放日は園児以外の子供も幼稚園の園庭で遊ぶことができ、普段の幼稚園の雰囲気を知るチャンスです。入園するかどうか迷っている幼稚園がプレ幼稚園や、園開放日を設けているなら、パパママのリフレッシュも兼ねて参加してみるのもいいですね。
見学する幼稚園の候補を決めよう
勉強に力を入れている幼稚園や、子供がのびのびと遊ぶことを重視する幼稚園など、どの幼稚園に通うのかで子供の日々の生活が大きく変わります。パパママは子供がどのように育って欲しいか、そのために幼稚園にどのような教育方針を求めるのかが決まると、自然と通わせたい幼稚園が絞られてくるでしょう。まずはパパママが幼稚園に求める教育方針は何か、どんな環境で育って欲しいのかを考え、夫婦で話し合ってみましょう。以下に話し合う際のポイントをご紹介します。
子供が無理なく通える距離に幼稚園があるか
毎日の通園時間が長いのは、子供にとってもパパママにとっても負担です。朝が早ければ子供の機嫌が悪くなりますし、共働き世帯であれば「仕事の始業開始時間に余裕をもって間に合うように送迎できるか」も気になるところです。
もちろん、子供のために頑張って送り迎えをするのもいいでしょう。しかし、たとえ幼稚園の教育方針やカリキュラムが子供に合っていたとしても、2~3年毎日続く生活で無理を続けるのはパパママの負担になります。無理なく通える場所に幼稚園があるのかを冷静に考え、判断することも大切です。
幼稚園に必要なお金を把握しよう
幼稚園はお金がかかるというイメージでしたが、2019年10月から「幼保無償化」実施が決まり、今後家庭の負担額が減るでしょう。とはいえ、幼保無償化の支給額には上限があり、支給額でまかなえない教育費は各家庭で負担しなければいけません。
また、幼保無償化の支給対象に、通園のバス代、給食などは入っていません。幼稚園にかかる費用を把握し、その合計金額から幼保無償化で家庭の負担がどのくらい減るのか、知っておきましょう。
幼保無償化制度の詳細については下記にリンクを張った別記事にまとめています。幼稚園にかかる費用についても別記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。
幼稚園見学の注意点
幼稚園見学の際の服装はどうすればいい?
幼稚園によって見学時に求められる服装は違いますが、公立幼稚園や受験のない私立の幼稚園ではラフな服装でも問題ないでしょう。気合いの入ったスーツなどかっちりした服装はかえって目立ってしまうかもしれません。幼稚園見学の最後に園庭で遊ぶこともあるので、子供は遊びやすい格好で、パパママも動きやすい服装や靴を履いて行くのをおすすめします。
公立の幼稚園とは対照的に、受験がある私立の幼稚園では、受験時と同じような服装で行くようにしましょう。幼稚園見学の時からもう受験は始まっているとされているため、黒や紺色のスーツなどのきちんとした服装で見学に臨みましょう。
幼稚園見学で準備しておくもの
・メモ帳
・筆記用具
・大人用のスリッパ、子供用の上履き
・おもちゃ
スリッパが用意されている幼稚園もありますが、大人用のスリッパと、子供用の上履きを準備しておきましょう。幼稚園に入園した後もお遊戯会など、自分で準備したスリッパを使う機会は多くあります。この機会に携帯用のスリッパを購入しておいてはいかがでしょうか。子供が見学飽きてしまってじっとしていられないのが心配であれば、カバンの中にお気に入りのおもちゃを忍ばせておくのもいいでしょう。
幼稚園園見学は必ず予約する
幼稚園に飛び込みで出向くのはNGです。必ず電話で予約を取り、見学日を決めましょう。電話する際は先生に時間の余裕ができる園児が帰った後の15~16時がいいでしょう。
他園との比較はNG
幼稚園見学時の先生との会話でしてはいけないのは「前に見学した幼稚園は…」など、他の幼稚園と比較する会話です。各幼稚園で教育の方針は違います。質問の仕方を間違えて、印象が悪くならないように注意しましょう。
ママ友と一緒に参加しない
幼稚園見学は自分の目で冷静に判断することが大切です。他のママとの会話で自分の意見が流されてしまったりしないように、幼稚園見学は各家庭で行うのをおすすめします。ママ友からの情報収集は大切ですが、価値観や家庭の教育方針はそれぞれ違います。幼稚園は自分の判断基準で見極めるようにしましょう。
幼稚園見学で押さえておくべきポイント6選!
見学のポイント1:園の雰囲気
先生が子供と上手にコミュニケーションできていたり、先生同士の仲が良い幼稚園は、明るく活気のある雰囲気が出ているものです。先生の年齢層を見ておくのも忘れてはいけません。「勤務年数=経験が豊富」とは限りませんが、ベテランの先生は経験が多い分、子供の扱いに慣れていて、子育ての相談もしやすいことが多いでしょう。
若い先生がダメ、というワケではありません。若い先生の方が最新の知識を持っていたり、やる気にあふれている場合もあります。幼稚園全体の先生の年齢バランスを見るようにしてください。私立幼稚園では先生の入れ替えが少ないことが多いので、子供が日常的に接する先生がどんな人たちなのかを見るのはとても重要です。
見学のポイント2:見学時の子供の反応
パパママが考える教育方針に合った幼稚園を選ぶことはもちろん大切ですが、子供が楽しく通ってくれそうな幼稚園なのかも大切です。幼稚園の方針やカリキュラムも重要ですが、何より子供が毎日楽しく通ってくれないと親としては安心できませんからね。
見学のポイント3:教育カリキュラムを確認する
英語教育や体操の授業など、特別な科目がある幼稚園であれば、専門の先生が教育を行うのか、どのような教育カリキュラムが実施されているのかを確認しましょう。
筆者は、ホームページで英語教育について大きく取り上げていた幼稚園に魅力を感じ、見学に行ったところ、英語の歌を15分程度歌うだけだったということがありました。見学時に英語教育のカリキュラムを確認し、勉強の要素が少ない点が期待していたものと違ったため、別の幼稚園の優先順位を上げました。
このようにホームページやパンフレットに記載されている内容だけで安心してはいけません。子供の成長につながる教育カリキュラムが実際に実施されているのかを見学時に確認するようにしてください。
見学時のポイント4:施設・環境は整っているか
園庭の広さや、遊具の数、プールなどの施設が整備されているかを確認しましょう。お遊戯室が広くない幼稚園では発表会で保護者が入りきらず、クラスごとの入れ替え制のこともあります。その他、絵本が充実していたり、子供が絵本を読みやすい環境が整っているかなども見学しておきましょう。
見学時のポイント5:給食の質と量
給食がある幼稚園の場合はアレルギー対策はどうなっているのか、おやつは手作りのものなのかなども確認しておきましょう。幼稚園によっては給食で使用する食材の産地まで公開している場合もあります。さすがに、そこまで情報提供をしてもらえることは少ないですが、子供の食の安全はパパママにとって気になるポイントです。
見学時のポイント6:年間行事の数と保護者が担う仕事について
幼稚園での行事が多いと、親の負担も比例して増えていきます。年間でどのような行事が行われているのか、親が参加する行事がどれくらいあるのかも幼稚園見学時に確認しておきましょう。
最近では預かり保育を行っている幼稚園が増えてきて、共働きの家庭でも幼稚園に預けやすくなってきました。しかし、平日に親が参加する行事があれば仕事を休まなければいけません。親が参加する行事で平日に行われるイベントが何日あるのかは幼稚園選びでの重要なポイントです。
また、保護者に任される仕事や係がどんなものがるのかも確認しておくといいですね。役員や係を一切置かない幼稚園もあれば、保護者が担う仕事量が驚くほど多い幼稚園もあります。こちらも詳しく聞いておきましょう。
まとめ:幼稚園見学は幼稚園選びには必須です
幼稚園は子供の成長に深く関わる場所なので、幼稚園選びで後悔したくないですよね。見学した上で、妥協できる部分、できない部分をはっきりさせて、納得できる結論をだしましょう。
「他のママにすすめられたから」、「お友達の子供も通うから」、「口コミサイトでの評判が良かったから」などの理由でなく、見学した時の子供の反応やパパママの方針に合っているかをしっかり確認して幼稚園を決めることが大切です。そのためには幼稚園見学は絶対に行くようにしてくださいね。