子育てや育児でイライラしたらどうすればいい? 子供にイライラするのは私だけ?
目次
先輩ママはどんな時に子供にイライラした?
外出先で、声を荒げているママを見かけることがあります。子供が産まれる前は「自分はそんな風にならないように気をつけよう」と他人事のように見つめていましたが、子供を産み、育児をするようになってからは「ママ、大変だよね。本当にお互いお疲れさま」と、同志を見守るような気持ちに変わりました。子育てのイライラはどのママも経験し、共感できるはず。以下で先輩ママの体験談をいくつかご紹介しますので、子育て中のままは「あるある」、これから子育てをするままは「そんなときにイライラするのか」と参考にしてみてください。
子育てでのイライラあるある1:朝の送迎時の子供のイヤイヤでイライラ
『保育園の登園時間が迫っているのに、洋服を着ない! ご飯も食べない! と朝からイヤイヤタイムに…。仕事にも遅刻してしまう焦りもあり、朝からすごくイライラしてしまいました』
子育てでのイライラあるある2:外出時の子供の抱っこ攻撃
『荷物がいっぱいの時に限って抱っこ攻撃。しかも、あっちに行くだのこっちに行くだのと暴れ出して、抱っこもまともにさせてくれない状態に。下ろしても道路に寝転んで泣き叫ぶので、なんとか抱えて帰りましたが、「もうすぐ家だからじっとしてて! 」と思わず大声を出していました』
子育てでのイライラあるある3:赤ちゃんが寝てくれない
『新生児期は、抱っこだと寝てくれるのに布団に下ろすとすぐ目を覚まして泣き出してしまいました。毎晩毎晩抱っこで寝かせてそーっと布団に下ろして、寝たかなと思ってもすぐに泣き出してを繰り返していました。夜中に一人で泣きそうになり、「もう! 」と声を張り上げずにはいられませんでした』
子育てでのイライラあるある4:スーパーの買い物で子供がじっとしてくれない
『子供を2人連れての買い物は毎回ストレスです。店内でかくれんぼを始めたり、お惣菜を指で触ったりと本当に目が離せません。優しく言っても言うことを聞かないし、疲れてつい声が大きくなってしまいます』
子育てでのイライラあるある5:ご飯を食べてくれない
『子供がご飯をわざとこぼしたり、投げたりすることがあります。食べ遊びはよくやるのですが、これをお出掛け前などの時間が無い時にやられると本当に腹立たしい…。お着替えしなおして、片付けもして、と時間に追われるとイライラしてしまいます』
子育てでのイライラあるある6:お出かけするときに限って病気になる
『子供が小さい時は、旅行や行事の度に熱を出していて、なかなか外出の予定が立てられませんでした。もちろん子供が悪いわけではないことはわかっているものの、毎回だと流石にうんざりしてしまったことがあります』
子育てでのイライラあるある7:子供がママの取り合いをする
『子供が2人いると、2人同時に話してきたり、どっちかと話しているともうひとりが「ママ、ママ! 」と割り込んで来たりするので、「順番にしゃべって! 」と思わず怒ってしまいました』
子育てでのイライラあるある8:外出先で暴れだす
『イヤイヤで暴れだした時、家の中であれば泣かせて見守っていられるのですが、外出先や電車の中だと疲れが倍増します。周りの方に迷惑が掛かるので泣かせるわけにはいかないし、電車だと逃げ場がないので、必死で抱っこしてなだめながら、「今はやめて! 」と心の中で叫んでいます』
同じ体験をしたことがあるママも多いのではないでしょうか。いつもは平気な子供の行動でも、時間に追われていたり公共の場所にいたりするとママも余裕がなくなってしまうことが多いようですね。
ママがイライラしてしまう原因ってなんなんだろう? ストレスの原因は?
では、ママにフラストレーションが溜まった状態を作る原因は何なのでしょうか? まずはこれを知ることが重要です。そして、根本的な原因を改善・解決することで、ママの育児ストレスは少しずつ軽減されていくはずです。以下よりイライラの原因となる代表的な例を紹介します。
ママがイライラしてしまう原因1:育児や仕事に追われ、自分の時間がなくてイライラ
育児をしていると圧倒的に自分の時間がなくなります。朝起きてから子供が寝るまでは、常に子供のペースで時間が過ぎていきます。仕事をしているママだと、短い時間で膨大な仕事量をこなさねばならず、常に全力疾走状態で過ごしている方も多いのではないでしょうか。家に帰っても一息つく時間もなくご飯・お風呂・寝かしつけをバタバタと終わらせ、気がつけば一日が終わっていた、という状況も少なくないはずです。
ママがイライラしてしまう原因2:共働きだが仕事と育児の両立ができなくてイライラ
共働きの世帯は年々増加しています。女性でもマネジメント職でバリバリ働く方も非常に増えてきました。その状態に「育児」が加わることになると、どうしても今まで通りのパワーを仕事に割くことは難しくなってきます。思い通りに仕事ははかどらず、仕事を持ち帰って子供の相手もままならない。どちらもうまくいかない状況にストレスを抱えるママもたくさんいます。
ママがイライラしてしまう原因3:子育ても家事も手を抜けなくてイライラ
妻としても母としても完璧な女性には憧れますよね。毎日掃除洗濯は欠かさず、料理は愛情たっぷりの手料理。子育てについても勉強は怠らず、食べるものにも気を配り、良しとされる教育方法は常に実践する。家庭を思うママとしては、できることは何でもやりたいと思うのは当然だと思います。しかし「こうしなければならない」という概念がストレスの原因となることもあります。
ママがイライラしてしまう原因4:夫が協力してくれないワンオペ育児がストレス
子育てには家族の協力が不可欠です。しかし、家庭によっては「育児はママの仕事」という考えが残っており、パパが協力的ではないこともあります。これは肉体的にも精神的にもママへの負担が多くかかってくる原因になります。
ママの9割は子育て中に子供にイライラしたことがある
キッズラインの2017年5月の調査によれば、91.7%のママが育児ストレスで子供にイライラしたことがあると回答しています。ほとんどのママが経験していることになりますね。下記リンク先のデータを見てもわかるように、子供にイライラしてしまうのは特別なことではありません。イライラすることで「ママ失格だ」と落ち込む必要はないのです。ではこのイライラ、どう対処したらいいのでしょうか?
子供はママのイライラスイッチを入れただけ?
ご飯を食べない、部屋を散らかす、寝てくれない…などイライラの理由はいろいろあります。でも冷静に考えてみると、成長過程の子供ならどれも仕方がないことばかりです。「子供が言うことを聞かなくて」とイライラの理由を語るママは多いですが、理由は本当に子供なのでしょうか? 実はそうではありません。
具体例をあげて説明しましょう。朝から忙しく働いて、へとへとの状態でお迎えへ。ママを待っていた子供は帰り道も「抱っこ抱っこ」と甘えてきて歩いてくれません。仕事のカバンと子供の荷物、夕飯の食材も持っており「こんなに荷物がいっぱいの時に抱っこって、いい加減にして! 」と声を張り上げてしまいました。よくあるようなこんなシーンですが、ではイライラの理由は”子供が歩いてくれないこと”でしょうか? 違いますよね。
”疲れているのに休めないこと”が本当の理由です。そして、子供はそんな状態のママのイライラスイッチを押してしまっただけ。このように、子供にイライラしてしまうという場合のほとんどが、さまざまな状況が重なり合ってフラストレーションが溜まったママの状態がベースにあります。これを履き違えてはいけません。イライラの理由を子供のせいにして、子供に無理矢理言うことを聞かせようとしても、イライラは解決しません。子供も悲しい気持ちになる悪循環にはまってしまいます。
子育てのイライラの対処方法、アンガーマネジメントについて
皆さんは、アンガーマネジメントをご存知でしょうか? アメリカで生まれた心理トレーニングで、怒りを予防し制御するための心理療法プログラムです。日本でも心が乱されないことが記録を出すのに重要なスポーツ選手や、上司部下とのコミュニケーションのために一般の会社員が学んでいることがあります。
そんなアンガーマネジメントを育児ママ向けに応用した方法がママに広まりはじめています。その中からママの怒りの感情をコントロールする方法を大きく3つにまとめましたので、ぜひ一度試してみてください。
子育てでのイライラ対処方法1:6秒待つ
人間の怒りが最高潮に達してから落ち着くまで6~10秒ほどかかると言われています。その6~10秒さえ我慢すれば、怒りが爆発することはないということですね。それの6秒をどう耐えしのぐかがポイントです。簡単な方法では怒りから意識をそらすために「数を数える」のが効果的とされています。
子育てでのイライラ対処方法2:怒る前に子供の話を先に聞く
怒りに身を任せてしまうとつい子供をしかる言葉が出てきてしまいます。1の方法で少し冷静になったところで、まずは子供の気持ちを聴くことを心がけてみましょう。「どうしてこんなことをしたの? 」、「なんでやろうと思ったの? 」と、子供の思いに耳を傾けてみてください。子供は上手に話せません。でも伝えたいことはたくさんあるはず。パパママはその気持ちをしっかり汲み取ってあげるように心がけてください。
子育てでのイライラ対処方法3:人格を否定せず、行動をしかる
子供の話をしっかり聞いた上で、「でも、これはやってはいけないよ」と子供のやった”行動”を叱ります。子供の”人格を否定する”のではなく、”行動をしかる”ことがポイントです。 「いたずらばかりしてあなたは悪い子」と叱ってしまうと、子供は「自分はダメな子なんだ」と思ってしまうようになり、人格形成にも影響が出てきてしまいます。
行動に焦点を当て、何をしたから叱られたのか、を子供に理解させることが大切です。しかるのは教育のひとつでもあります。この行為を通して子供に何を学ばせたいかをパパママがしっかり自覚しておくことも必要ですね。
ママが一人で完璧な子育てをするのは不可能
子育ては一人ですることではありません。パパが子育てに協力するのは今は当たり前のことですし、家事も子育てもパパママで役割分担をすることが必要です。昔は働くママも少なかったこともあり、2歳までは家で過ごし3歳から幼稚園という家庭が多かったことから「子供を預けて働くなんて良くない」という考えも世間にはまだ残っています。しかし、ママの子育て状況によっては0歳や1歳から保育園に預けることは何の問題もありません。すべてを一人で頑張ろうとせずに、ママが育児ストレスを抱えこまずに子育てができるように、周囲や国の施設にどんどん頼って行きましょう。
たまには子育てや家事の手を抜いてもいい
「これもあれもやらなきゃ」という気持ちで子育てや家事をしているとストレスは溜まる一方です。「掃除は週末にまとめてでいいか」、「今日はご飯は作らなくてお弁当にしよう」など適度に手を抜いたり、パパに子供や家事を任せたりして、息抜きをする時間を持つことがとても大切です。毎月美容院に行ったり、マッサージに行ったり、子育てから離れる時間を持てるよう、パパと約束している家庭も多いようです。
まとめ:ママがイライラせず、笑顔でいられることが子供にとって大事
ママがイライラしてしまうのは、頑張っているからこその結果です。そして、その頑張る理由はもちろん家族のためですよね。だから、大好きな子供に笑顔で接するためにも、ストレスが溜まってきたと感じたら、何が原因なのか一度ゆっくりご自身を振り返ってみてください。子供の声も、自身の声も、ちゃんと聴いてあげることが大切です。子供のためにママが犠牲になるのではなく、ママも子供も一緒に楽しく過ごせる方法を考えていきましょう!