保育園と幼稚園の違いは? こども園って何? 教育内容、保育料など解説
目次
保育園・幼稚園・認定こども園のメリットとデメリットは?
保育園・幼稚園・認定こども園それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
保育園
メリット
- 0歳児から預けられるので、ママが早く社会復帰できる
- 預けられる時間が長い
- 給食が出るので毎日お弁当を作る負担がない
- 夏休みや春休みも預かってもらえる
デメリット
- 毎週、お昼寝用の布団やシーツ、着替えなど準備が大変
- 登園時間がバラバラなので、同じクラスのママと話す機会が少ない
幼稚園
メリット
- クラス制を取っている園が多く、学校生活に準じた集団生活に慣れることができる
- 早い時間に帰宅できるので、習い事に通いやすい
- 登園時間や降園時間が一定なのでほかのパパママと顔を合わせる機会が多く、ママ友ができやすい
デメリット
- 制服や体操服などを揃えるのにお金がかかる
- バザーやPTAなど、保護者が参加する行事が多い
- 行事が平日に行われることも多い
- 延長保育の費用が高い
認定こども園
メリット
- 専業主婦家庭、共働き家庭のどちらでも通わせやすい
- 親の状況の変化(仕事を辞めたり、産休・育休を取ったりなど)しても、転園・退園する必要がない
- 育児相談などの子育て支援サービスも受けられる
デメリット
- 認定こども園の数が少ない
- 平日にバザーや保護者会などの行事が行われることがある
保育園と幼稚園と認定こども園、どれがいいの?
まず、認可保育園の場合は、親が働いているなど保育が必要とする子供のための施設なので、家族の介護・看護など特別な自由がない限り専業主婦だと入所基準をクリアするのは難しいでしょう。認可外保育園や認証保育園、幼稚園には認可保育園のような入所基準がなく、入園者は園の独自の基準で決定するか、抽選によって決定されます。そのため、専業主婦場合は、認可外保育園、認証保育園、幼稚園が選択肢になるでしょう。
共働き家庭の場合は、保育園に通う方がパパママの負担は減るでしょう。保育園では給食が出るので、毎日のお弁当作りをしなくて済むのも働くパパママにとってはとても助かるポイントです。共働きでも幼稚園に通わせたい場合は、お迎え時間に融通が利く仕事なのか、平日でも仕事を休んで幼稚園行事に参加できるか、おじいちゃんおばあちゃんが近くに住んでいてお迎えをお願いできるのか、などをよく検討する必要があります。
認可保育園と認定こども園のどちらにするかは、どちらかが優れているということはなくそれぞれの園に特色があるので、先程のメリット・デメリットも参考にしつつ家庭の状況によって選ぶのがいいでしょう。ただ、認可保育園の場合、仕事を辞めたなど親の状況が変わると入園基準を満たさなくなるので退園しなければいけませんが、認定こども園の場合は親の状況が変わってもそのまま通い続けることは大きなメリットでしょう。
認定こども園には、幼稚園から移行して認定こども園になった「幼稚園型」と、保育園から移行して認定こども園になった「保育所型」があり、「幼稚園型」の認定こども園の場合は「保育所型」の認定こども園よりも平日の行事が多いこともあるため、入園申し込みをする際にはその点を確認しておいた方がいいですね。仕事だからといって毎回欠席していたらママたちの間で溝ができてしまったという声も聞きます。逆に「保育園型」の認定こども園の場合、筆者の子供が通っていた園でのケースですが、働いているパパママが多数を占めていたので、クラスの役員は毎年専業主婦のママが担当してくださることが多かったです。認定こども園に入園を希望する場合は、その園が「幼稚園型」なのか「保育所型」なのか事前に確認し、行事参加や役員決めなども含めいろいろな角度から入園を検討することをおすすめします。
幼稚園、保育園、認定こども園はどれも幼保無償化の対象
2019年10月から未就学児の教育費を国が補助する制度がスタートし、幼稚園、保育園、認定こども園はすべて幼保無償化の対象となりました。子供を通わせる施設によって補助を受けられる金額は違いますが、最大で37,000円の教育費補助が受けられるため、パパママにとってはありがたい制度ですよね。幼保無償化の詳細については下記リンクにまとめていますので、こちらもあわせてご覧ください。
まとめ:共働き=保育園ではなくなってきた
最近では、共働き世帯に配慮し長期休暇中も幼稚園を開所したり、預かり保育を行う幼稚園が増えてきています。また、国も深刻な待機児童問題を解決するために幼稚園を待機児童の受け皿にしようと、幼稚園の認定こども園移行を積極的に推し進めてきました。今では、昔のような「専業主婦家庭=幼稚園、共働き世帯=保育園」という図式は成り立たなくなってきています。子供をどこに預けるか考える場合は、ぜひ紹介した保育園、幼稚園、認定こども園のメリット・デメリットを参考に、どこが一番子供や家庭に合うのか検討してみてくださいね。